46 / 53
推しと待ってるって約束したのに
しおりを挟む
まだ三人が出ていってから数時間しか経っていない。ソファーに腰掛けてじっと帰りを待っているノエルにとって、この静かな時間は耐え難いほどに苦痛だった。
「魔獣といっても今の魔族に強い魔獣を出すほどの力はなかろう。すぐに帰ってくる」
「励ましてくれてるの?」
カエラムの不器用な慰めの言葉に少しだけ心が救われた。
美しい黒毛を撫でながら心を落ち着かせようと試みる。自分だけがなにもできない現状が不安を煽る。いっそなにか出来ることがあったなら、こんなにも落ち着かない気持ちになることもなかったはずだ。
もう一度カエラムを撫でようとしたとき、キィイイン!っと甲高い音が鼓膜を揺らし眉を寄せた。耳をつんざくような不快感に動揺していると、突然窓が割れて中にフードを被った男が現れた。
「っ、あなたは……」
「一人か?不用心だな」
この間ファリスと一緒にいたアズラだ。
「どうやって入ってきたの?ここには魔族除けの魔術がかけられていたのに……」
「俺を他の魔族と一緒だと思うな」
アズラは魔術に長けた魔族だ。ゲーム内でも物理攻撃しか効かなくて苦労させられたことを思い出した。
けれどまさかネイトの魔術を破って屋敷に侵入してくるなど予想もしていなかった。
「共に来い」
「い、嫌だ!それにこんなことして君はどうしたいんだ!」
「新たな魔王は前魔王様の息子だと耳にした。それなら俺が仕える理由には十分だ」
「……アズラ、君は魔王様を忘れられなくて魔王を復活させようとしているの?」
アズラはカエラムに誰よりも忠実なキャラとして描かれていた。目の前に立ちはだかり、主人公を輝かせるためだけの敵キャラ。
「魔王様に関してお前に話すことなどない。大人しくついてこい。そうしなければ痛い目にあうぞ」
「っ、嫌だって言ってるだろ!俺は絶対にここから動かない」
「強情だな。一人ではなにもできない弱者のくせに」
アズラがノエルに向かって魔術を放つ。青色の光を放つ電流が飛んできて、咄嗟に床へと倒れ込んで避けた。
倒れたときに床で全身を打ってしまった。けれど倒れ込んでいる場合ではない。
痛みに耐えながら立ち上がると、アズラを睨みつける。屋敷で待つとネイトに約束した。
だからどんなことがあってもアズラについていくわけにはいかない。
「しぶといやつだ」
「それはお前もではないか?まさか生きているとは思わなかったぞ」
倒れたノエルをかばうようにカエラムがアズラとノエルの間に立ちはだかる。
カエラムの存在にようやく気がついたアズラは、じっとカエラムの赤い瞳を見つめた。
「赤目の猫?」
「死んだと思っていたが生きているとは驚きだなアズラ」
「ノエル・フローレスが俺の名を知っていることに疑問を抱いていたが、なぜ猫まで名を知っている?」
「お前も猫、猫と我を愚弄するのか?育ててやった恩を仇で返すとはな」
カエラムの言葉にアズラが眉を寄せた。困惑しているのが表情に表れている。
ヒントをだすようにカエラムが魔力を発すると、アズラが驚きに目を見開いた。アズラにとってカエラムは育ての親だ。
そのため魔力を感じれば、たとえ猫の姿をしていても正体がわかるはず。
「……まさか生きておられたのですか?なぜそのようなお姿に……」
信じられないような目でカエラムを凝視するアズラ。彼の視界からノエルは完全に外れてしまっているようだ。
「事情があるのだ。ところで、お前は今別の者に仕えているというのは本当か?」
「ファリスのことでしたら、仕えているのではなく利害が一致したため行動を共にしているだけです。あの者は魔王復活を先導していますから」
「ではお前は我の敵というわけだな」
カエラムが鼻で笑うように言うと、アズラが少しだけ動揺を見せた。
立ち上がったノエルは、二人の会話を聞きながら逃げ出せる場所を探す。扉はノエルの後ろにある。
けれど背を向ければ攻撃されてすぐに捕まってしまう。
「……カエラム様。その様子ではどうやら従属契約を施されているようですね。それにそれを解く気もないご様子です。まさか人間に味方するのですか?俺の両親を殺し、あなたの最愛の方を殺した者たちに……」
「たしかにその通りだ。だが我にはイザベラの忘れ形見がいる。あれを守ることが親の役目だとある者に諭されたのだ」
「魔族を裏切るということですか?」
アズラはひどく怒っている様子だった。
たしかに人間に両親を殺されたアズラにとって育ての親であるカエラムはすべてだ。そのカエラムが人間の味方をするというのだから頭にきても仕方ないのかもしれない。
「アズラ、我はもう以前ほどの力はない。猫になり魔王ではなくなった。だが、お前の育ての親であることに変わりはない。お前も我の大切な子だ」
「っ、そのようなことを言って俺が味方につくなどとは考えないでください。それに、もう手遅れです」
嫌な予感がして、考えなしに扉に向かって駆け出した。
その刹那、目の前にファリスが現れて足を止めた。
「ファリス……」
「やぁ、モブくん」
美しすぎる笑みがあまりにも不気味で背筋が凍ってしまいそうだ。
突然現れたのも魔術なのだろうか。アズラがネイトの魔術を解いたことでファリスも侵入できたようだ。
「ようやく一人になってくれたね」
「っ……関係ない人たちまで巻き込んで、いったいどうしてそんなに魔王を復活させたいんだ!」
「ノエルにはわからないかな?推しっていろんな顔があるでしょう。どの恋愛シュミレーションゲームにもハッピーエンドやバッドエンドが存在する。衣装だって変わるし、物語の好みは人それぞれだよね。僕はねネイトのメリバエンドが大好きなんだよ」
「メリバ……もしかしてネイトはそのストーリーで魔王になるの?」
「そうだよ。優しい僕がモブくんに教えてあげる。バッドエンドでは魔王化による暴走でファリスは死んでしまいネイトはひとりぼっちになる。ハッピーエンドでは人間として生きると決めた二人が手を取り合って魔族と対立し魔王化を解いて平和をとりもどす。そしてメリーバッドエンドでは、ネイトは魔王化するけれどファリスだけを愛し、二人は魔族として永遠に二人きりの世界で愛を誓い合うんだ。最高でしょう!ファリス──つまり僕と魔王化したネイト──推しと二人きりの世界!はあぁ~、想像しただけでときめいちゃう」
ノエルにはファリスの気持ちがわからないわけではなかった。
大好きな推しを独り占めしたい。推しに見てほしい。そんな気持ちをノエルも抱えたことがあるし、その気持ちが正しいものなのかわからず悩んだこともある。
けれどその気持ちをネイトに押し付けたいと思ったことはない。押し付けてしまい後悔したこともあった。
だから皆を巻き込んでまで欲を満たそうとするファリスのやり方は容認できない。
「っ、そんなのネイトの幸せを少しも考えてない!それに魔王化の解き方がわかる君なら、ネイトのことを救い出して上げられるのに!どうしてネイトを孤立させようとするの?それがネイトの望むことなのか考えたことはあるのか!」
「なにそれ。幸せに決まってるよ。だって主人公のファリスのことを愛することがネイトの幸せでしょう?それに魔王化の呪いを解くにはファリスに宿る治癒の力が必要なんだ。でもなぜか治癒の力が使えなくてね。だからネイトの魔王化を解くことは不可能なんだよ。わかったかな?」
どうして今までその考えに至らなかったのだろうか……。
大抵の恋愛シュミレーションゲームの主人公は特別な力を有しているものだ。エアリスも光の魔力を扱えるし、セイトナイト2も例外ではないはず。
そう考えるなら治癒の力が主人公であるファリスに与えられることなどすぐに考えつく。
けれどその頼みの綱がなぜか治癒の力を扱えない。扱えたとしても彼が使ってくれる保証はないように思える。
「言ったであろう。輪廻転生に巻き込まれた紛い物がいると。神の祝福は魂に与えられるものだ。姿が同じであろうと、魂が違えば力は与えられぬ」
カエラムの説明を聞いて、ノエルは落胆と悔しさを感じてしまった。本物のファリスは輪廻転生に巻き込まれて消えてしまったということだろうか。
「……ファリス、君は主人公なんかじゃない。そしてこの世界もゲームの世界なんかじゃないんだ。ネイトにだって感情がある。好きなものや嫌いなもの、やりたいこともあるんだ!だから俺は自分勝手な君の考えを軽蔑する!」
「だからなに?たかがモブに否定されたって関係ないよ。それに君はもうネイトには会えないんだから」
「どういうこと?」
「ふふ、ここじゃあんまりだよね。やっぱりセイトナイト2といえばあの場所だ。さぁ、行こうか」
ファリスが指を鳴らした瞬間、ノエルの視界がぐにゃりと歪んだ。綺麗な笑みを見つめながら、ゆっくりと視界が暗闇へと落ちていく。
視界の端にカエラムがなにかを叫んでいる姿が映った気がした。
「魔獣といっても今の魔族に強い魔獣を出すほどの力はなかろう。すぐに帰ってくる」
「励ましてくれてるの?」
カエラムの不器用な慰めの言葉に少しだけ心が救われた。
美しい黒毛を撫でながら心を落ち着かせようと試みる。自分だけがなにもできない現状が不安を煽る。いっそなにか出来ることがあったなら、こんなにも落ち着かない気持ちになることもなかったはずだ。
もう一度カエラムを撫でようとしたとき、キィイイン!っと甲高い音が鼓膜を揺らし眉を寄せた。耳をつんざくような不快感に動揺していると、突然窓が割れて中にフードを被った男が現れた。
「っ、あなたは……」
「一人か?不用心だな」
この間ファリスと一緒にいたアズラだ。
「どうやって入ってきたの?ここには魔族除けの魔術がかけられていたのに……」
「俺を他の魔族と一緒だと思うな」
アズラは魔術に長けた魔族だ。ゲーム内でも物理攻撃しか効かなくて苦労させられたことを思い出した。
けれどまさかネイトの魔術を破って屋敷に侵入してくるなど予想もしていなかった。
「共に来い」
「い、嫌だ!それにこんなことして君はどうしたいんだ!」
「新たな魔王は前魔王様の息子だと耳にした。それなら俺が仕える理由には十分だ」
「……アズラ、君は魔王様を忘れられなくて魔王を復活させようとしているの?」
アズラはカエラムに誰よりも忠実なキャラとして描かれていた。目の前に立ちはだかり、主人公を輝かせるためだけの敵キャラ。
「魔王様に関してお前に話すことなどない。大人しくついてこい。そうしなければ痛い目にあうぞ」
「っ、嫌だって言ってるだろ!俺は絶対にここから動かない」
「強情だな。一人ではなにもできない弱者のくせに」
アズラがノエルに向かって魔術を放つ。青色の光を放つ電流が飛んできて、咄嗟に床へと倒れ込んで避けた。
倒れたときに床で全身を打ってしまった。けれど倒れ込んでいる場合ではない。
痛みに耐えながら立ち上がると、アズラを睨みつける。屋敷で待つとネイトに約束した。
だからどんなことがあってもアズラについていくわけにはいかない。
「しぶといやつだ」
「それはお前もではないか?まさか生きているとは思わなかったぞ」
倒れたノエルをかばうようにカエラムがアズラとノエルの間に立ちはだかる。
カエラムの存在にようやく気がついたアズラは、じっとカエラムの赤い瞳を見つめた。
「赤目の猫?」
「死んだと思っていたが生きているとは驚きだなアズラ」
「ノエル・フローレスが俺の名を知っていることに疑問を抱いていたが、なぜ猫まで名を知っている?」
「お前も猫、猫と我を愚弄するのか?育ててやった恩を仇で返すとはな」
カエラムの言葉にアズラが眉を寄せた。困惑しているのが表情に表れている。
ヒントをだすようにカエラムが魔力を発すると、アズラが驚きに目を見開いた。アズラにとってカエラムは育ての親だ。
そのため魔力を感じれば、たとえ猫の姿をしていても正体がわかるはず。
「……まさか生きておられたのですか?なぜそのようなお姿に……」
信じられないような目でカエラムを凝視するアズラ。彼の視界からノエルは完全に外れてしまっているようだ。
「事情があるのだ。ところで、お前は今別の者に仕えているというのは本当か?」
「ファリスのことでしたら、仕えているのではなく利害が一致したため行動を共にしているだけです。あの者は魔王復活を先導していますから」
「ではお前は我の敵というわけだな」
カエラムが鼻で笑うように言うと、アズラが少しだけ動揺を見せた。
立ち上がったノエルは、二人の会話を聞きながら逃げ出せる場所を探す。扉はノエルの後ろにある。
けれど背を向ければ攻撃されてすぐに捕まってしまう。
「……カエラム様。その様子ではどうやら従属契約を施されているようですね。それにそれを解く気もないご様子です。まさか人間に味方するのですか?俺の両親を殺し、あなたの最愛の方を殺した者たちに……」
「たしかにその通りだ。だが我にはイザベラの忘れ形見がいる。あれを守ることが親の役目だとある者に諭されたのだ」
「魔族を裏切るということですか?」
アズラはひどく怒っている様子だった。
たしかに人間に両親を殺されたアズラにとって育ての親であるカエラムはすべてだ。そのカエラムが人間の味方をするというのだから頭にきても仕方ないのかもしれない。
「アズラ、我はもう以前ほどの力はない。猫になり魔王ではなくなった。だが、お前の育ての親であることに変わりはない。お前も我の大切な子だ」
「っ、そのようなことを言って俺が味方につくなどとは考えないでください。それに、もう手遅れです」
嫌な予感がして、考えなしに扉に向かって駆け出した。
その刹那、目の前にファリスが現れて足を止めた。
「ファリス……」
「やぁ、モブくん」
美しすぎる笑みがあまりにも不気味で背筋が凍ってしまいそうだ。
突然現れたのも魔術なのだろうか。アズラがネイトの魔術を解いたことでファリスも侵入できたようだ。
「ようやく一人になってくれたね」
「っ……関係ない人たちまで巻き込んで、いったいどうしてそんなに魔王を復活させたいんだ!」
「ノエルにはわからないかな?推しっていろんな顔があるでしょう。どの恋愛シュミレーションゲームにもハッピーエンドやバッドエンドが存在する。衣装だって変わるし、物語の好みは人それぞれだよね。僕はねネイトのメリバエンドが大好きなんだよ」
「メリバ……もしかしてネイトはそのストーリーで魔王になるの?」
「そうだよ。優しい僕がモブくんに教えてあげる。バッドエンドでは魔王化による暴走でファリスは死んでしまいネイトはひとりぼっちになる。ハッピーエンドでは人間として生きると決めた二人が手を取り合って魔族と対立し魔王化を解いて平和をとりもどす。そしてメリーバッドエンドでは、ネイトは魔王化するけれどファリスだけを愛し、二人は魔族として永遠に二人きりの世界で愛を誓い合うんだ。最高でしょう!ファリス──つまり僕と魔王化したネイト──推しと二人きりの世界!はあぁ~、想像しただけでときめいちゃう」
ノエルにはファリスの気持ちがわからないわけではなかった。
大好きな推しを独り占めしたい。推しに見てほしい。そんな気持ちをノエルも抱えたことがあるし、その気持ちが正しいものなのかわからず悩んだこともある。
けれどその気持ちをネイトに押し付けたいと思ったことはない。押し付けてしまい後悔したこともあった。
だから皆を巻き込んでまで欲を満たそうとするファリスのやり方は容認できない。
「っ、そんなのネイトの幸せを少しも考えてない!それに魔王化の解き方がわかる君なら、ネイトのことを救い出して上げられるのに!どうしてネイトを孤立させようとするの?それがネイトの望むことなのか考えたことはあるのか!」
「なにそれ。幸せに決まってるよ。だって主人公のファリスのことを愛することがネイトの幸せでしょう?それに魔王化の呪いを解くにはファリスに宿る治癒の力が必要なんだ。でもなぜか治癒の力が使えなくてね。だからネイトの魔王化を解くことは不可能なんだよ。わかったかな?」
どうして今までその考えに至らなかったのだろうか……。
大抵の恋愛シュミレーションゲームの主人公は特別な力を有しているものだ。エアリスも光の魔力を扱えるし、セイトナイト2も例外ではないはず。
そう考えるなら治癒の力が主人公であるファリスに与えられることなどすぐに考えつく。
けれどその頼みの綱がなぜか治癒の力を扱えない。扱えたとしても彼が使ってくれる保証はないように思える。
「言ったであろう。輪廻転生に巻き込まれた紛い物がいると。神の祝福は魂に与えられるものだ。姿が同じであろうと、魂が違えば力は与えられぬ」
カエラムの説明を聞いて、ノエルは落胆と悔しさを感じてしまった。本物のファリスは輪廻転生に巻き込まれて消えてしまったということだろうか。
「……ファリス、君は主人公なんかじゃない。そしてこの世界もゲームの世界なんかじゃないんだ。ネイトにだって感情がある。好きなものや嫌いなもの、やりたいこともあるんだ!だから俺は自分勝手な君の考えを軽蔑する!」
「だからなに?たかがモブに否定されたって関係ないよ。それに君はもうネイトには会えないんだから」
「どういうこと?」
「ふふ、ここじゃあんまりだよね。やっぱりセイトナイト2といえばあの場所だ。さぁ、行こうか」
ファリスが指を鳴らした瞬間、ノエルの視界がぐにゃりと歪んだ。綺麗な笑みを見つめながら、ゆっくりと視界が暗闇へと落ちていく。
視界の端にカエラムがなにかを叫んでいる姿が映った気がした。
36
あなたにおすすめの小説
人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました
よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、
前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。
獣人が支配する貴族社会。
魔力こそが価値とされ、
「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、
レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。
そんな彼を拾ったのは、
辺境を治める獣人公爵アルト。
寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。
溺愛され、守られ、育てられる日々。
だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。
学院での出会い。
貴族社会に潜む差別と陰謀。
そして「番」という、深く重い絆。
レオンは学び、考え、
自分にしかできない魔法理論を武器に、
少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。
獣人と人族。
価値観も、立場も、すべてが違う二人が、
それでも選び合い、家族になるまでの物語。
溺愛×成長×異世界BL。
読後に残るのは、
「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。
呪われた辺境伯は、異世界転生者を手放さない
波崎 亨璃
BL
ーーー呪われた辺境伯に捕まったのは、俺の方だった。
異世界に迷い込んだ駆真は「呪われた辺境伯」と呼ばれるレオニスの領地に落ちてしまう。
強すぎる魔力のせいで、人を近づけることができないレオニス。
彼に触れれば衰弱し、最悪の場合、命を落とす。
しかしカルマだけはなぜかその影響を一切受けなかった。その事実に気づいたレオニスは次第にカルマを手放さなくなっていく。
「俺に触れられるのは、お前だけだ」
呪いよりも重い執着と孤独から始まる、救済BL。
となります。
だから、悪役令息の腰巾着! 忌み嫌われた悪役は不器用に僕を囲い込み溺愛する
モト
BL
2024.12.11~2巻がアンダルシュノベルズ様より書籍化されます。皆様のおかげです。誠にありがとうございます。
番外編などは書籍に含まれませんので是非、楽しんで頂けますと嬉しいです。
他の番外編も少しずつアップしたいと思っております。
◇ストーリー◇
孤高の悪役令息×BL漫画の総受け主人公に転生した美人
姉が書いたBL漫画の総モテ主人公に転生したフランは、総モテフラグを折る為に、悪役令息サモンに取り入ろうとする。しかしサモンは誰にも心を許さない一匹狼。周囲の人から怖がられ悪鬼と呼ばれる存在。
そんなサモンに寄り添い、フランはサモンの悪役フラグも折ろうと決意する──。
互いに信頼関係を築いて、サモンの腰巾着となったフランだが、ある変化が……。どんどんサモンが過保護になって──!?
・書籍化部分では、web未公開その後の番外編*がございます。
総受け設定のキャラだというだけで、総受けではありません。CPは固定。
自分好みに育っちゃった悪役とのラブコメになります。
転生したらスパダリに囲われていました……え、違う?
米山のら
BL
王子悠里。苗字のせいで“王子さま”と呼ばれ、距離を置かれてきた、ぼっち新社会人。
ストーカーに追われ、車に轢かれ――気づけば豪奢なベッドで目を覚ましていた。
隣にいたのは、氷の騎士団長であり第二王子でもある、美しきスパダリ。
「愛してるよ、私のユリタン」
そう言って差し出されたのは、彼色の婚約指輪。
“最難関ルート”と恐れられる、甘さと狂気の狭間に立つ騎士団長。
成功すれば溺愛一直線、けれど一歩誤れば廃人コース。
怖いほどの執着と、甘すぎる愛の狭間で――悠里の新しい人生は、いったいどこへ向かうのか?
……え、違う?
【完結】流行りの悪役転生したけど、推しを甘やかして育てすぎた。
時々雨
BL
前世好きだったBL小説に流行りの悪役令息に転生した腐男子。今世、ルアネが周りの人間から好意を向けられて、僕は生で殿下とヒロインちゃん(男)のイチャイチャを見たいだけなのにどうしてこうなった!?
※表紙のイラストはたかだ。様
※エブリスタ、pixivにも掲載してます
◆この話のスピンオフ、兄達の話「偏屈な幼馴染み第二王子の愛が重すぎる!」もあります。そちらも気になったら覗いてみてください。
◆2部は色々落ち着いたら…書くと思います
神様の手違いで死んだ俺、チート能力を授かり異世界転生してスローライフを送りたかったのに想像の斜め上をいく展開になりました。
篠崎笙
BL
保育園の調理師だった凛太郎は、ある日事故死する。しかしそれは神界のアクシデントだった。神様がお詫びに好きな加護を与えた上で異世界に転生させてくれるというので、定年後にやってみたいと憧れていたスローライフを送ることを願ったが……。
2026/01/09 加筆修正終了
【完結】義妹(いもうと)を応援してたら、俺が騎士に溺愛されました
未希かずは(Miki)
BL
第13回BL大賞 奨励賞 受賞しました。
皆さまありがとうございます。
「ねえ、私だけを見て」
これは受けを愛しすぎて様子のおかしい攻めのフィンと、攻めが気になる受けエリゼオの恋のお話です。
エリゼオは母の再婚により、義妹(いもうと)ができた。彼には前世の記憶があり、その前世の後悔から、エリゼオは今度こそ義妹を守ると誓う。そこに現れた一人の騎士、フィン。彼は何と、義妹と両想いらしい。まだ付き合えていない義妹とフィンの恋を応援しようとするエリゼオ。けれどフィンの優しさに触れ、気付けば自分がフィンを好きになってしまった。
「この恋、早く諦めなくちゃ……」
本人の思いとはうらはらに、フィンはエリゼオを放っておかない。
この恋、どうなる!? じれキュン転生ファンタジー。ハピエンです。
番外編。
リナルド×ガルディア。王族と近衞騎士の恋。
――忠誠を誓った相手を、愛してはいけないと思っていた。切ない身分差、年の差の恋。恋の自覚は、相手が成人してからになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる