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推したちと力を合わせて!
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◇◇◇
目を開けたとき、初めに目に飛び込んできたのはみかんだった。見覚えのある和室と、ちゃぶ台。座布団の上に正座していたノエルは、目の前でのんびりとお茶を楽しむ老人を見て、ここが転生する前に来た場所だと悟った。
「俺はまた……」
「まだ生きておるぞ」
「えっ!?俺は生きてるの?」
「かろうじてじゃがな。わしの力で一時的に生かしておる」
「……どうして……」
「お主がわしに頼んだのじゃろう?」
老人がお茶をすすりながら言う。
たしかに助けてほしいと願った。けれどそれは自分ではなくネイトのことだ。
最後に見た黒い靄と、変貌していくネイトの姿を思い出すと胸が苦しくなった。結局ノエルはネイトの魔王化を止めることができなかった。
それどころか自分のせいで魔王化の進行を早まらせてしまったことが不甲斐なくて、自身に怒りすら覚えてしまう。
「……俺はこのままなにもできずに死んじゃうのかな……」
「欲が出てきたか?」
「……そうかもしれない」
セイトナイトの世界に行くまでは、生にすら強い執着もなかった。通勤ラッシュや、疲れ果てて歩く仕事帰りの歩道。寝るだけのためにある部屋。
ノエルの心が動くのはゲームをしているときだけ。そんな生活が寂しいと思うようになったのは、ネイトのおかげだ。
ネイトはノエルに人の温かさを教えてくれた。
誰かのために頑張ることの尊さや大変さを学ばせてくれた。
どれだけ必死になってもままならない現実と向き合い続けることの大切さを知ることができた。
「俺は自分がこんなに欲張りなことを知らなかった。ネイトの隣にいるのは俺じゃなきゃ嫌だし、ネイトが笑いかけてくれるのも俺にだけがいい。ネイトが幸せになるときには俺が側にいて、泣いたり笑ったり、そういう全てを共有したい。愛してるって何度だって伝えて、ネイトからも大好きって囁いてほしい」
涙が溢れてくる。
きっとネイトは怖い思いをしたはずだ。
待つと約束したのに破ってしまった。
「俺はなにもしてあげられないっ……。それどころかネイトを傷つけてっ……悔しいッ……」
次から次に気持ちが溢れてくる。
ノエルの話に耳を傾けてくれていた老人が、長い髭を片手で撫で始めた。まるでなにかを考えているようにもみえる。
「どうやらお主忘れているようじゃな」
「忘れてるってなにを?」
老人がなんのことを言っているのかノエルにはまったく見当もつかなかった。
やれやれというように深いため息を吐き出した老人は、みかんを手に取ると皮を向き始める。
「贈り物があと一つ残っておるじゃろ」
そう言われてようやくそんな話をしたことを思い出した。
あのときは使い道もわからなかったため一つでいいと断ったのだ。
「でも、今更贈り物をもらったって……」
「なにもできぬと思うか?」
「……正直……」
自分は死にかけているし、ネイトは魔王になってしまった。
諦めたくはないけれど諦めるしかない状況な気がする。
「輪廻転生時にわしのミスで魂が一つの器に紛れ込んでしまった。わしの手元に器の本来の持ち主の魂が滞在しておる。じゃが長くは持たぬだろう」
「それってファリスの……」
「そうじゃ。寿命を迎えた魂が天に登る際に巻き込まれたのじゃ。どうやら暴れまわっているようじゃな。そなたをあの世界に送ったのは魂を本来の器に返すことも目的の一つじゃった。それと同時に魔王が誕生すればあの世界は滅亡してしまう。それを阻止したかったのじゃ」
「初めから話してくれていればややこしいことにならなかったんじゃないの?」
少しだけ怒った口調になってしまう。
神様のミスを尻拭いさせられていたと知って腹が立たないほうがおかしい。
「ホッホッ、言いたいことはわかる。じゃが神は本来世界に干渉などせぬものじゃからな。じゃがまあ、怒りを抑えて聞いてほしい。お主にもう一つの贈り物を渡そう。きっと役に立つはずじゃ」
「欲しいものは聞いてくれないわけ?」
「一つしかなかろう?」
「……それって」
「時間じゃ。巻き込んだ詫びの印に傷は治しておいてやろう。贈り物はすぐにわかる。それではの~」
「ちょっ!待って!」
呼び止めようとしたものの、また視界が暗転してしまい言葉が途切れてしまった。
振り回されすぎて目眩すら感じてしまう。
「ノエル!ノエルしっかりして!今出してあげるから!」
そのとき、聞き覚えのある声が耳に届いた。
声を辿るようにゆっくりと目を開ける。目の前に地面が映った。続いて顔を上げると、泣きそうな顔で半透明の楕円状の壁を叩くエアリスと目が合う。
刺された場所に痛みはない。老人の言った通り、傷は完全に塞がっていた。
「エア、リス……俺はどうなって……」
かすれた声が喉から漏れる。
地面に倒れていたせいで軋んでいる体を起こすと、状況がはっきりと理解できた。
額に角を生やし、漆黒の肌に赤い瞳を宿したネイトがファリスの首を掴んでいる。アズラは吹き飛ばされて壁に持たれて意識を飛ばしていた。
フェイブルが必死にネイトへ声をかけているけれど、まるで聞こえていないようだ。
エアリスに近づき壁を叩く。どうやらノエルは壁の中に閉じ込められているようだった。
「エアリスどうなってるの?俺はなんで閉じこめられてるんだ?」
「ネイトが魔王化してすぐにノエルを閉じ込めたんだ!傷つけないようにしたかったんだと思う。この壁には傷の進行をゆっくりにする効果があるみたいだから……。それよりノエル、傷の具合は?大丈夫なの?」
「うん、平気。ある人に治してもらったんだ。それよりごめん……俺のせいで……」
「ノエルのせいじゃないよ。……でも、今のネイトを止める手立てが僕達にはないんだ。完全に理性を失っている。魔王として覚醒したいましか彼を止められないのに……」
エアリスも悔しそうに顔を歪めていた。
その姿を見てノエルの心も痛む。そして同時に、神様からの贈り物の正体にも気がついていた。
「止められるかもしれない」
「……ノエル?」
もしも神様からの贈り物が治癒の魔力だとしたら……。
「エアリス、この壁を壊すことはできないかな?」
「……試してみたけれど強力な魔王の力が働いていて、僕の力でも外側から攻撃するだけでは壊せないんだ」
「壊すには光の魔力が必要なの?」
「うん……。っ!そうか!」
エアリスに向かってノエルは大きく頷いた。
外からだけではだめなら内からも光の魔力を流してやればいい。ノエルとエアリスだからこそできることだ。かといって簡単に壊れるほどこの壁は弱くない。
(なんとしても脱出してネイトのもとへ向かうんだ!)
いつだってネイトの側にいるって約束した。
ネイトがどんな姿になっても、世界がネイトを敵だと言っても、ノエルだけはネイトの味方でいる。
それは二人で決めた約束であり、二人だけの絆だ。
「エアリス行くよ!」
「うん!」
息を合わせると、同時に壁に向かって魔力を放った。魔力がぶつかり合い、火花のような光が散る。
ネイトはファリスに気を取られて気がついていない。
魔力の出力を上げると、渾身の力を手のひらに込めた。
「「壊れろぉぉおお!!!!」」
二人の声が重なり合う。
それと同時にパリンッ!と音が弾けて、壁が崩壊した。エアリスとノエルの手が重なり、二人は顔を付き合わせて安堵の息を吐き出した。
「おかえりノエル」
「ただいまエアリス。心配かけてごめんね」
「本当だよ。……ネイトにもはやく元気な姿を見せてあげて」
「うんっ!」
自然と重ねていた手が離れる。
フェイブルの方を見ると、彼もノエルに向かって頷き返してくれた。カエラムが肩に飛び乗ってくる。
みんなの思いを背負って、ノエルは必死にネイトに向かって駆けた。
目を開けたとき、初めに目に飛び込んできたのはみかんだった。見覚えのある和室と、ちゃぶ台。座布団の上に正座していたノエルは、目の前でのんびりとお茶を楽しむ老人を見て、ここが転生する前に来た場所だと悟った。
「俺はまた……」
「まだ生きておるぞ」
「えっ!?俺は生きてるの?」
「かろうじてじゃがな。わしの力で一時的に生かしておる」
「……どうして……」
「お主がわしに頼んだのじゃろう?」
老人がお茶をすすりながら言う。
たしかに助けてほしいと願った。けれどそれは自分ではなくネイトのことだ。
最後に見た黒い靄と、変貌していくネイトの姿を思い出すと胸が苦しくなった。結局ノエルはネイトの魔王化を止めることができなかった。
それどころか自分のせいで魔王化の進行を早まらせてしまったことが不甲斐なくて、自身に怒りすら覚えてしまう。
「……俺はこのままなにもできずに死んじゃうのかな……」
「欲が出てきたか?」
「……そうかもしれない」
セイトナイトの世界に行くまでは、生にすら強い執着もなかった。通勤ラッシュや、疲れ果てて歩く仕事帰りの歩道。寝るだけのためにある部屋。
ノエルの心が動くのはゲームをしているときだけ。そんな生活が寂しいと思うようになったのは、ネイトのおかげだ。
ネイトはノエルに人の温かさを教えてくれた。
誰かのために頑張ることの尊さや大変さを学ばせてくれた。
どれだけ必死になってもままならない現実と向き合い続けることの大切さを知ることができた。
「俺は自分がこんなに欲張りなことを知らなかった。ネイトの隣にいるのは俺じゃなきゃ嫌だし、ネイトが笑いかけてくれるのも俺にだけがいい。ネイトが幸せになるときには俺が側にいて、泣いたり笑ったり、そういう全てを共有したい。愛してるって何度だって伝えて、ネイトからも大好きって囁いてほしい」
涙が溢れてくる。
きっとネイトは怖い思いをしたはずだ。
待つと約束したのに破ってしまった。
「俺はなにもしてあげられないっ……。それどころかネイトを傷つけてっ……悔しいッ……」
次から次に気持ちが溢れてくる。
ノエルの話に耳を傾けてくれていた老人が、長い髭を片手で撫で始めた。まるでなにかを考えているようにもみえる。
「どうやらお主忘れているようじゃな」
「忘れてるってなにを?」
老人がなんのことを言っているのかノエルにはまったく見当もつかなかった。
やれやれというように深いため息を吐き出した老人は、みかんを手に取ると皮を向き始める。
「贈り物があと一つ残っておるじゃろ」
そう言われてようやくそんな話をしたことを思い出した。
あのときは使い道もわからなかったため一つでいいと断ったのだ。
「でも、今更贈り物をもらったって……」
「なにもできぬと思うか?」
「……正直……」
自分は死にかけているし、ネイトは魔王になってしまった。
諦めたくはないけれど諦めるしかない状況な気がする。
「輪廻転生時にわしのミスで魂が一つの器に紛れ込んでしまった。わしの手元に器の本来の持ち主の魂が滞在しておる。じゃが長くは持たぬだろう」
「それってファリスの……」
「そうじゃ。寿命を迎えた魂が天に登る際に巻き込まれたのじゃ。どうやら暴れまわっているようじゃな。そなたをあの世界に送ったのは魂を本来の器に返すことも目的の一つじゃった。それと同時に魔王が誕生すればあの世界は滅亡してしまう。それを阻止したかったのじゃ」
「初めから話してくれていればややこしいことにならなかったんじゃないの?」
少しだけ怒った口調になってしまう。
神様のミスを尻拭いさせられていたと知って腹が立たないほうがおかしい。
「ホッホッ、言いたいことはわかる。じゃが神は本来世界に干渉などせぬものじゃからな。じゃがまあ、怒りを抑えて聞いてほしい。お主にもう一つの贈り物を渡そう。きっと役に立つはずじゃ」
「欲しいものは聞いてくれないわけ?」
「一つしかなかろう?」
「……それって」
「時間じゃ。巻き込んだ詫びの印に傷は治しておいてやろう。贈り物はすぐにわかる。それではの~」
「ちょっ!待って!」
呼び止めようとしたものの、また視界が暗転してしまい言葉が途切れてしまった。
振り回されすぎて目眩すら感じてしまう。
「ノエル!ノエルしっかりして!今出してあげるから!」
そのとき、聞き覚えのある声が耳に届いた。
声を辿るようにゆっくりと目を開ける。目の前に地面が映った。続いて顔を上げると、泣きそうな顔で半透明の楕円状の壁を叩くエアリスと目が合う。
刺された場所に痛みはない。老人の言った通り、傷は完全に塞がっていた。
「エア、リス……俺はどうなって……」
かすれた声が喉から漏れる。
地面に倒れていたせいで軋んでいる体を起こすと、状況がはっきりと理解できた。
額に角を生やし、漆黒の肌に赤い瞳を宿したネイトがファリスの首を掴んでいる。アズラは吹き飛ばされて壁に持たれて意識を飛ばしていた。
フェイブルが必死にネイトへ声をかけているけれど、まるで聞こえていないようだ。
エアリスに近づき壁を叩く。どうやらノエルは壁の中に閉じ込められているようだった。
「エアリスどうなってるの?俺はなんで閉じこめられてるんだ?」
「ネイトが魔王化してすぐにノエルを閉じ込めたんだ!傷つけないようにしたかったんだと思う。この壁には傷の進行をゆっくりにする効果があるみたいだから……。それよりノエル、傷の具合は?大丈夫なの?」
「うん、平気。ある人に治してもらったんだ。それよりごめん……俺のせいで……」
「ノエルのせいじゃないよ。……でも、今のネイトを止める手立てが僕達にはないんだ。完全に理性を失っている。魔王として覚醒したいましか彼を止められないのに……」
エアリスも悔しそうに顔を歪めていた。
その姿を見てノエルの心も痛む。そして同時に、神様からの贈り物の正体にも気がついていた。
「止められるかもしれない」
「……ノエル?」
もしも神様からの贈り物が治癒の魔力だとしたら……。
「エアリス、この壁を壊すことはできないかな?」
「……試してみたけれど強力な魔王の力が働いていて、僕の力でも外側から攻撃するだけでは壊せないんだ」
「壊すには光の魔力が必要なの?」
「うん……。っ!そうか!」
エアリスに向かってノエルは大きく頷いた。
外からだけではだめなら内からも光の魔力を流してやればいい。ノエルとエアリスだからこそできることだ。かといって簡単に壊れるほどこの壁は弱くない。
(なんとしても脱出してネイトのもとへ向かうんだ!)
いつだってネイトの側にいるって約束した。
ネイトがどんな姿になっても、世界がネイトを敵だと言っても、ノエルだけはネイトの味方でいる。
それは二人で決めた約束であり、二人だけの絆だ。
「エアリス行くよ!」
「うん!」
息を合わせると、同時に壁に向かって魔力を放った。魔力がぶつかり合い、火花のような光が散る。
ネイトはファリスに気を取られて気がついていない。
魔力の出力を上げると、渾身の力を手のひらに込めた。
「「壊れろぉぉおお!!!!」」
二人の声が重なり合う。
それと同時にパリンッ!と音が弾けて、壁が崩壊した。エアリスとノエルの手が重なり、二人は顔を付き合わせて安堵の息を吐き出した。
「おかえりノエル」
「ただいまエアリス。心配かけてごめんね」
「本当だよ。……ネイトにもはやく元気な姿を見せてあげて」
「うんっ!」
自然と重ねていた手が離れる。
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