マニーフェイク・フレンズ

天宮叶

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友達

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「めっちゃ軽いっすね」

馬乗りになられながらキスされていると全然重さを感じなくて、こんなに細くて軽いのに体格差がある俺をよく抑え込めるなって逆に関心する。

俺の言葉にまたキスしようとしていた月見さんが俺の唇と自分の唇がくっつく数cmの距離で動きを止めた。

「そんなことないと思うけど」

「いや、重さ感じないですもん」

「それなら上に乗せやすくていいと思わない?」

「それ自分で言います?」

まるでまた俺の上に馬乗りになる予定があるみたいにさらっと言うから俺もナチュラルに返してしまったけど、冷静に考えてその状況おかしいだろ。

「それにしても悟くん唇柔らかいね」

俺の下唇を甘噛みしてから月見さんが耳元で囁いてきて、なんだかそれが無駄にエロくて俺の俺が反応する。

「もういいから降りてくださいよっ」

立ってるのがバレそうで焦って月見さんをどかそうと動くけどマジで全然ピクリとも月見さんの重心がブレなくてそのまま抑えられた状態で疲労だけが溜まっていく。

「俺こう見えて柔道黒帯だし、護身術も習ってたから暴れるだけ無駄かもよ」

「はっ?…どうなってんのあんた」

めっちゃ美人で運転上手くて喧嘩も強いとか本当に何者なんだよ。

「って、なに手入れてるんですかっ」

やっとキスするのを辞めたと思ったら俺のシャツの下に手を突っ込んできた月見さんに抗議する。

制服の下は薄いシャツ1枚で肌着とかはないから直に肌を触られてゾワゾワした感覚が俺を襲う。人にこんなふうに触られるのは実は初めての経験だから未知の体験に少しだけ怖いと思った。

今まで何度かデートまで漕ぎ着けた人はいたけど、やっぱりいざこういう雰囲気になると俺には立たないって辞めちゃう人ばかりだったから月見さんみたいになんの戸惑いもなく触ってくる人は初めてでどうしたらいいか本気でわからない。

「ストップ、ストップ!!」

抑えられていた手を何とか振りほどいて月見さんの顔の前に突き出して振ると不服そうな表情をした月見さんが手を止めた。

「なに」

「ここら辺で辞めません?俺別にやりたいとかじゃないですし、友達になりたいだけなんです。」

「……立ってるくせに?」

「……それは、その……生理現象というか……」

気づかれたくなかったのにナチュラルに指摘されてめちゃくちゃ恥ずかしくて顔に熱が集まってきた。

「……わかった。今日は止めてあげる。」

「ずっと止めてください。」

俺の服の中から手を出した月見さんがゆっくりと俺の上から退いたから俺はすぐ起き上がって服を整えた。

「その反応なんだか傷つくな」

「えっ。んんっ!」

月見さんの言葉に顔を上げると顎を掴まれて思い切り濃厚なキスをされた。
突然のことに驚いて戸惑っていると、俺の口内を好き勝手に動いていた月見さんの舌が俺の唇を舐めてから離れていく。

はあはあと荒い息を吐き出す俺を月見さんが満足気に笑みを浮かべて見ていた。
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