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兄と弟の生徒会長争奪戦
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リコールから四日目、明後日には投票結果が発表される。
今日はどちらに投票するか決めるため、演説が行われることになっている。
リュアンは相変わらず忙しそうで、休んでいる暇すらもなさそうな様子だった。対するウィルニーはといえば、もうすぐ奪われるかもしれない生徒会室でのんびりしているようだった。
そんな様子からして、リュアンが勝つことは一目瞭然だろう。
でも、生徒会長になる前にリュアンが自分の体を壊さないか心配だ。
そう思ってはいるのだが、会いに行っても忙しいの一言で会う前にリュアンを推す一派に門前払いである。
保健室にも来ていない様子だし、偶然出くわす、ということもなかった。
「私、婚約者よね…?」
いよいよ関係が怪しくなって来た。
待てよ、もしかしたら私を婚約者(仮)にした理由はメルヴィアへの恋心をバレないようにするためなのかもしれない。
「ルミエラ、俺の顔なんか見つめてどうしたの~?」
「別に、なんでもありませんわ」
ただ今図書館でメルヴィアを観察中である。
ただただじっと見ていたことを不快に思ったか、あるいは不思議に思ったのだろう。
「なになに~?もしかして俺に興味あるのぉー?」
「そう…ですわね。まぁ、そうなるのかもしれませんわ」
リュアンと恋仲にあるメルヴィアのことが気になるのだから、興味があると言っても別に可笑しくはないはずだ。
「…ねぇねぇ、もし違ったらなんだけどさぁ、もしかしてルミエラ俺のこと好きなの~?」
その言葉に、一瞬思考回路が止まってしまった。が、なるほど。
「御冗談を。わたくしはリュアン様を愛していますから」
そうさらりと述べると、メルヴィアは口を抑えてくすくす笑い始めてしまった。
「そうだよねー。じゃなきゃ、リュアン様の婚約者にはならないよねー」
きっとメルヴィアは私がちゃんとリュアンの婚約者(仮)としての責務を果たしているか確認したいがためにそう質問したのだろう。
「大丈夫です、メルヴィア様。応援してますから」
応援の眼差しを向けた私に対して、メルヴィアは「あ、うん~」と曖昧な相槌を返した。
「ルミエラが何を応援しているのかは知らないけどさぁ~、さっきの意味分かってるー?」
「さっきの意味…とは?」
さっき何をメルヴィアは話していたのだろうか。二人のことについて考えていてあまり話しを聞いていなかった。
「だから、あのリュアン様の婚約者なんだよ?今まで婚約者のいなかったリュアン様に」
「そういえば…確かに、今までリュアン様には婚約者がいませんでしたわね」
「気をつけた方がいいよぉ~?だって、リュアン様の婚約者候補だった令嬢達は…」
「令嬢たちは…?」
私はゴクリと生唾を飲み込み、メルヴィアの次の言葉を待っていた。が、口を開いたままメルヴィアは何も言わない。
「やっぱり内緒ー」
意地の悪い笑顔を浮かべたメルヴィアは、またも事実を教えてはくれないらしい。隠しキャラなだけあって、隠し事が趣味なのだろうかこの男は。
「時間に任せよ~。こういうことは、後々分かることなんだから~」
「そうですか。それならいいですよもう」
諦めた私は溜息をつき、ふと図書館にある時計に目を向けた。
「もうそろそろですね。リュアン様の演説」
「そうだねぇ~。じゃぁ、俺たちも行こっかぁ~」
「はい」
私たちは、演説を聞くべく、講堂へと足を向けた。
前世でも、高校生の時に、私は生徒会長になったら、こんなことをするなんて立候補の人達は言っていたが、やはり貴族となるとスケールが違ってくる。
ウィルニーはお金に物を言わせる形のようなら物言いをし、特に貴族間の差別をにおわせるような言い方が気にかかる。
こんな最低な男だったろうか。
「俺は未来の国王だ!俺を選んで間違いないだろう。不出来な弟より俺の方が出来がいい。どうか皆、俺に清き一票を」
フッと最後格好つけて言ったが、いやいや、オレオレ言い過ぎではないか?
もう、一種のオレオレ詐欺である。俺は未来の国王?そんなのまだわからない。俺を選んで間違いない?間違いだらけだ。俺は出来がいい?まずはその頭の中脳内御花畑をどうにかしろ。俺に清き一票?清きもクソもないわ。
そもそも、何故そんな上から目線な言い方しかできないのか。性格が俺様だからだろうか。ウィルニー、お前は俺至上主義なのか?
「いやぁ…いっそもう清々しいねぇ~」
そう、隣に座るメルヴィアがつぶやく。
「まぁ…確かに、いっそ清々しいかもしれませんわね」
考え方が幼稚すぎて。
「僕はリュアン・パトビアです。ご存知の通り、この国の第二王子で、只今演説したウィルニーの弟です。
僕は、生徒会長になったら、皆さんの意見を聞き、より良い学園生活を送れるよう手助けします。僕はこの学園全校生徒の味方です。次期国王候補として、この学園の名に恥じぬよう生徒会長を引き受けたいと思っています。
どうかよろしくお願いします」
綺麗にお辞儀をしてリュアンは演説を終えた。
簡潔かつ、簡素にまとめた分で、みんなにも好感が得られるような内容、喋り方。ウィルニーの演説の後だとやはり、ウィルニーの雑さが目に余る。
「これは、決まりだねぇ」
「そうですわね…」
時は早いもので二日が経ち、結果が出た。圧倒的差をつけて、リュアンが新生徒会長となった。どうやら、それがもう前日に結果が出ていたらしく、張り出された紙には生徒会の新メンバーが書き出されていた。
私は、生徒会長、副会長、書記、会計と順番に見て行き、最後の補佐役で目が止まってしまった。理由は、私の名前が補佐役に書かれていたからだ。
「ルミエラ・メルカリア」とそうはっきり書かれてある。間違いなく、私の名前だ。メルカリアという名の家名はうちしかない。
私はまだその事実を受け止めきれずにいると、急に腕を誰かに引っ張られた。
「リュアン、様…」
「ルミエラ様。お久しぶり、と言った方がいいのでしょうか。会っていない間、寂しかったですか?」
「えっ、あ…そんなことも、ない…です?」
「そうですか。なら良かったです。そうそう、生徒会の新メンバー見ましたか?」
「はい。わたくしの名前が補佐役に書かれてましたわ」
そう言うと、リュアンはいっそう笑みを深くして、「一緒に頑張りましょうね」と私の手を取りながら言ったのだった。
今日はどちらに投票するか決めるため、演説が行われることになっている。
リュアンは相変わらず忙しそうで、休んでいる暇すらもなさそうな様子だった。対するウィルニーはといえば、もうすぐ奪われるかもしれない生徒会室でのんびりしているようだった。
そんな様子からして、リュアンが勝つことは一目瞭然だろう。
でも、生徒会長になる前にリュアンが自分の体を壊さないか心配だ。
そう思ってはいるのだが、会いに行っても忙しいの一言で会う前にリュアンを推す一派に門前払いである。
保健室にも来ていない様子だし、偶然出くわす、ということもなかった。
「私、婚約者よね…?」
いよいよ関係が怪しくなって来た。
待てよ、もしかしたら私を婚約者(仮)にした理由はメルヴィアへの恋心をバレないようにするためなのかもしれない。
「ルミエラ、俺の顔なんか見つめてどうしたの~?」
「別に、なんでもありませんわ」
ただ今図書館でメルヴィアを観察中である。
ただただじっと見ていたことを不快に思ったか、あるいは不思議に思ったのだろう。
「なになに~?もしかして俺に興味あるのぉー?」
「そう…ですわね。まぁ、そうなるのかもしれませんわ」
リュアンと恋仲にあるメルヴィアのことが気になるのだから、興味があると言っても別に可笑しくはないはずだ。
「…ねぇねぇ、もし違ったらなんだけどさぁ、もしかしてルミエラ俺のこと好きなの~?」
その言葉に、一瞬思考回路が止まってしまった。が、なるほど。
「御冗談を。わたくしはリュアン様を愛していますから」
そうさらりと述べると、メルヴィアは口を抑えてくすくす笑い始めてしまった。
「そうだよねー。じゃなきゃ、リュアン様の婚約者にはならないよねー」
きっとメルヴィアは私がちゃんとリュアンの婚約者(仮)としての責務を果たしているか確認したいがためにそう質問したのだろう。
「大丈夫です、メルヴィア様。応援してますから」
応援の眼差しを向けた私に対して、メルヴィアは「あ、うん~」と曖昧な相槌を返した。
「ルミエラが何を応援しているのかは知らないけどさぁ~、さっきの意味分かってるー?」
「さっきの意味…とは?」
さっき何をメルヴィアは話していたのだろうか。二人のことについて考えていてあまり話しを聞いていなかった。
「だから、あのリュアン様の婚約者なんだよ?今まで婚約者のいなかったリュアン様に」
「そういえば…確かに、今までリュアン様には婚約者がいませんでしたわね」
「気をつけた方がいいよぉ~?だって、リュアン様の婚約者候補だった令嬢達は…」
「令嬢たちは…?」
私はゴクリと生唾を飲み込み、メルヴィアの次の言葉を待っていた。が、口を開いたままメルヴィアは何も言わない。
「やっぱり内緒ー」
意地の悪い笑顔を浮かべたメルヴィアは、またも事実を教えてはくれないらしい。隠しキャラなだけあって、隠し事が趣味なのだろうかこの男は。
「時間に任せよ~。こういうことは、後々分かることなんだから~」
「そうですか。それならいいですよもう」
諦めた私は溜息をつき、ふと図書館にある時計に目を向けた。
「もうそろそろですね。リュアン様の演説」
「そうだねぇ~。じゃぁ、俺たちも行こっかぁ~」
「はい」
私たちは、演説を聞くべく、講堂へと足を向けた。
前世でも、高校生の時に、私は生徒会長になったら、こんなことをするなんて立候補の人達は言っていたが、やはり貴族となるとスケールが違ってくる。
ウィルニーはお金に物を言わせる形のようなら物言いをし、特に貴族間の差別をにおわせるような言い方が気にかかる。
こんな最低な男だったろうか。
「俺は未来の国王だ!俺を選んで間違いないだろう。不出来な弟より俺の方が出来がいい。どうか皆、俺に清き一票を」
フッと最後格好つけて言ったが、いやいや、オレオレ言い過ぎではないか?
もう、一種のオレオレ詐欺である。俺は未来の国王?そんなのまだわからない。俺を選んで間違いない?間違いだらけだ。俺は出来がいい?まずはその頭の中脳内御花畑をどうにかしろ。俺に清き一票?清きもクソもないわ。
そもそも、何故そんな上から目線な言い方しかできないのか。性格が俺様だからだろうか。ウィルニー、お前は俺至上主義なのか?
「いやぁ…いっそもう清々しいねぇ~」
そう、隣に座るメルヴィアがつぶやく。
「まぁ…確かに、いっそ清々しいかもしれませんわね」
考え方が幼稚すぎて。
「僕はリュアン・パトビアです。ご存知の通り、この国の第二王子で、只今演説したウィルニーの弟です。
僕は、生徒会長になったら、皆さんの意見を聞き、より良い学園生活を送れるよう手助けします。僕はこの学園全校生徒の味方です。次期国王候補として、この学園の名に恥じぬよう生徒会長を引き受けたいと思っています。
どうかよろしくお願いします」
綺麗にお辞儀をしてリュアンは演説を終えた。
簡潔かつ、簡素にまとめた分で、みんなにも好感が得られるような内容、喋り方。ウィルニーの演説の後だとやはり、ウィルニーの雑さが目に余る。
「これは、決まりだねぇ」
「そうですわね…」
時は早いもので二日が経ち、結果が出た。圧倒的差をつけて、リュアンが新生徒会長となった。どうやら、それがもう前日に結果が出ていたらしく、張り出された紙には生徒会の新メンバーが書き出されていた。
私は、生徒会長、副会長、書記、会計と順番に見て行き、最後の補佐役で目が止まってしまった。理由は、私の名前が補佐役に書かれていたからだ。
「ルミエラ・メルカリア」とそうはっきり書かれてある。間違いなく、私の名前だ。メルカリアという名の家名はうちしかない。
私はまだその事実を受け止めきれずにいると、急に腕を誰かに引っ張られた。
「リュアン、様…」
「ルミエラ様。お久しぶり、と言った方がいいのでしょうか。会っていない間、寂しかったですか?」
「えっ、あ…そんなことも、ない…です?」
「そうですか。なら良かったです。そうそう、生徒会の新メンバー見ましたか?」
「はい。わたくしの名前が補佐役に書かれてましたわ」
そう言うと、リュアンはいっそう笑みを深くして、「一緒に頑張りましょうね」と私の手を取りながら言ったのだった。
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