僕の隣の日本悪魔

雑賀草

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【3話】家

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 やはり中学生は好奇心旺盛だ。ある日、悪魔の家ってどんなだろうという話になった。お城なんじゃないかとか大きい家なんじゃないかとか、また逆に隠れ家みたいなところじゃないかとか。悪魔の世界から人間世界にやってきているらしいということは橋爪の「転校日」に彼が話したからみんな知っている。それなら一人暮らしなのか?それとも家族ごときたのか?とりあえず気になることがたくさんあって、それは家に行けば色々と解決するんじゃないかっていう話らしい。
 例のごとく貧乏くじをひくのは僕で、なんで僕は最近橋爪と仲良くしてるんだろうと思ってしまう。仲良いのに家に行ったことないのかよと責めてくる奴もいた。一体僕に何を期待しているんだろう。
そこで橋爪にその話を持っていくと話す前に
「家か?」
と聞かれてしまった。僕が目を丸くしていると彼は全部聞こえてたよ、と付け加えた。そんなに大きな声で話していないのに聞こえるとは。
「悪魔ってみんな、地獄耳なのさ。」
 悪魔と地獄に関係があるのかどうかは僕にはわからないが、なかなか面白いなと思った。
彼の家は意外や意外、普通のありきたりのマンションの一室で禍々しい雰囲気も何もなかった。入るときれいに整頓されていたし、橋爪がボロを出さなければバレもしなかったのだろう。そもそも橋爪がいるせいで忘れがちだが、日本悪魔とは悪魔だとバレない存在だったのを思い出した。
 家族全体で出てくるということはあまりないらしく、橋爪の場合お姉ちゃんと人間社会に出てきているらしい。お姉ちゃんは大学生で周りには悪魔だとバレていないようだったが、僕らが家に行ったことで僕らには知れてしまった。少しかわいそうだなとも思うが、お姉ちゃんの秘密を知れたことが嬉しかった。だって、超絶美人だったから。だからこの言葉を忘れない。
「こいつ、悪魔の世界ではめちゃくちゃブスなんだぜ。」
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