僕の隣の日本悪魔

雑賀草

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【5話】健康測定

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 中学生は、いや、人間は未知のヒト型生命体に対して期待しすぎる節がある。普段の橋爪は色々とやらかしてくれるものだから、僕たちはさほど期待しない。初日に床から何もかもの必要品を取り出したことすら忘れていたくらいだ。しかしある時僕らは思った。橋爪は人並みならぬ視力や聴力等を持ち合わせているのではないか。まあ、聴力については若干証明済なのかもしれない。
 急に僕たちがそんなことを考え始めたのは、明日健康診断があると担任に伝えられたからであった。健康診断となると人並みならぬ能力だけでなく身体は一緒なのだろうかという疑問も浮かび上がってくる。こうやってクラスメイトが噂をしているこれも、橋爪には聞こえているのだろうか。
 僕らはワクワクなのかドキドキなのかわからない感情を抱えて健康診断を迎えた。しかし橋爪はなかなか来ない。もしかしたら、体が違うからサボってごまかすのではなかろうか。そんなことを考えていた時、橋爪はやってきた。
「やっべー、遅刻するとこだった。」
みんなはあんぐりと口を開けていた。僕も然りだ。橋爪が遅刻しかけたから?いや、そんなことで驚くような日常は送っていない。
 僕らが揃って言葉も出せなかった理由。それは橋爪の姿だった。橋爪はパンツ一丁でやってきていた。満足げにパンツ一丁で席に座った彼は、健康測定のためにジャージを着ている僕に言ってきた。
「お前、大丈夫か?今日は運動会じゃなくて健康測定だぞ?」
またも勘違いで生きている彼には、僕の部活着を着せることになった。
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