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【6話】運動会
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健康測定の日、彼は僕のジャージを見て運動会じゃなくて健康測定だぞ、と注意してきたことは覚えているだろうか。だから今回の運動会には服装を間違えてくるはずはない。それに運動会のための練習は運動会直前まで、日々行われる。だからこそ、今回の運動会では橋爪の失態はなく全て完璧な運動会が遂行されるはずだった。
しかし、それをぶち壊してくれるのが彼という存在なのである。ここまでくるとこれはもう才能だと言える。クラスの皆、行事ごとに橋爪が次は何をやらかすかと楽しみにしているのだ。そんなクラスメイトの楽しみをよそに橋爪は運動会のこの日を淡々と過ごした。これが逆におかしい。何もないはずはない。競技ごとに、司会が進むごとに、まだかまだかと皆が橋爪に目を向ける。
僕も含めクラスメイトは慌て始めた。あいつがとうとう人間になってしまった。どうしよう。このようなことを真剣に話していること自体が実はおかしいのだが、その異常さに気付くことは不可能である。だって、一番異常なやつが普通に過ごしている状況だから。
ついに運動会は終了した。終わりの言葉や校長の言葉も聞き終わった。珍しいこともあるものだ。やはり、人間世界に慣れ始めてきたのだろうか。僕は少し感心した。だがこれはすぐに撤回することになる。
爆発音が鳴り響き、僕らの上空に小さな花火が上がった。花火が上がるなんて聞いてない。僕らは喜ぶよりも戸惑った。そんな戸惑いをよそに嬉しそうなのが橋爪である。
「何やってんだよ、早くエキシビションやるぞお! スポーツにはつきものだろ!」
僕らの中学校の運動会初のエキシビションの始まりだ。
しかし、それをぶち壊してくれるのが彼という存在なのである。ここまでくるとこれはもう才能だと言える。クラスの皆、行事ごとに橋爪が次は何をやらかすかと楽しみにしているのだ。そんなクラスメイトの楽しみをよそに橋爪は運動会のこの日を淡々と過ごした。これが逆におかしい。何もないはずはない。競技ごとに、司会が進むごとに、まだかまだかと皆が橋爪に目を向ける。
僕も含めクラスメイトは慌て始めた。あいつがとうとう人間になってしまった。どうしよう。このようなことを真剣に話していること自体が実はおかしいのだが、その異常さに気付くことは不可能である。だって、一番異常なやつが普通に過ごしている状況だから。
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