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第158話 悲しい展開 2
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―――あれから。
『洗いざらい全てを話してスッキリ!
誤解も解けて一件落着!
ちょっと男の子絡みで心配されたけど…
新しい友達ができて喜んでくれました!
さぁ美味しいご飯を食べよう!』
という展開を期待していたわたしだったが…
「トルマ・アルーラ様…
それは確かなんだね?透き通るようなブロンドにトルマリンのような瞳…
アルル王国の王族の特徴とも一致していますね。」
「う、うむ…キースが聞いたという殿下方からの情報とも一致しているな…」
「そうでしたのね…やはりアルル王国の第4王子様…たしかにお忍びで異国の王族方が同時期に訪問されていたとお茶会でも噂に聞いておりましたけれど…」
この3人の言葉を聞いて、
椅子に座ったまま固まっていた。
『えぇぇぇぇ!人違いでも聞き間違いでもなかったのかァァァ…!いやいや身なりも容姿も整ってるなぁどこかのお貴族のご子息かなぁとは思っていたけれども!』
まさかそのようなご身分だとは思ってもいなかった……
というか!
殿下方って、あの3人のことだよね!?
ランチでも手紙のこと話してたし、
エマ様においては解読を手伝ってもらっていたし。
『あの時はそんなこと一言も言ってなかったのに…なぜ、どうして、いつの間にこうなった…』
わたしが頭を抑えながら
「ウーン…ウーーーーン…」と唸っていると、
お兄様がそれに気がついたのか一連の流れを話してくれた。
―――それは放課後のこと。
お兄様が生徒会の活動を終え、
帰ろうと門をくぐろうとした矢先だった。
門の前で、エマ様・ニック様・アルバート殿下のロイヤルトリオに声をかけられたそうだ。
そして3人がお兄様に話した内容がコチラ…
ランチタイムの時に手紙の解読を手伝ってくれたエマ様だったが、
トルマの名前に聞き覚えがあるような気がして、ずっとモヤモヤしていたようで…
帰り際にニック様にその名前を聞いてみたとの事。
(そしてついでに手紙の差出人の名前であることをポロリと伝えてしまった)
その場に一緒にいたアルバート殿下は、
その名前を聞いて"アルーラ"という姓はアルル王国の王族のものであることもあったし、代々宝石にちなんだ名をつけることを知っていたのでピンときたそう。
そこで確信を得たのがニック様。
4年前、グレートカナル帝国の隣国であるアルル王国の第1王子の成人パーティーに招かれた際、一度トルマとも挨拶を交わした事があったことを思い出したのだとか。
『『『あのロイヤルアレルギーのニコルが知ったら大変だ!相手が相手だからあの家族溺愛伯爵と兄君にも伝えなければ!』』』
そんなこんなで"トルマよりももっとロイヤルなお立場"の3人は、
心配?をしてくれたのでしょうね…
エマ様は慌てたあまり「お兄様には内緒」ということもすっかり忘れてしまったのでしょう。
わたしが先に帰宅していたこともあり、
帰り際のお兄様を捕まえてこの件を伝え…
お兄様は鬼の形相で屋敷に帰り、
お父様とお母様にすぐさま伝え、
3人で緊急会議をし「まずは事実確認を」となったそうだ。
―――そしてこの事実が発覚したことで、
悲しい結末を迎えることとなった。
「せっかくできた友人だったのにな…しかし、異国の…ましてや公的接点もないイチ伯爵位の我々が。ニコが…アルル王国の殿下と関わり合うのは望ましくない。王国側に目をつけられて、ニコに何かあってからでは遅いんだ。」
「幸いにも、先方はニコの身分もフルネームも知らない。ニコに正体も明かしていない。とても悲しいけれど…力になれなくてごめんね…」
分かる。わたしもよく理解している。
こうなっては仕方がない。
アルバート殿下方と違って、学園の同級生でも無ければ公的な友人関係でもないのだ。
そもそも最初はもう会えることもないだろうと思っていたひと夏の友人だ。
仲を深める前に発覚して、
まだ良かったではないか。
『トルマ、ごめんね。返事が書けなくて。
ガッカリするだろうな…ごめんなさい…』
ただそれだけが申し訳なくて
おもわず目を伏せる。
そんなわたしを、お父様とお兄様が辛そうな表情で見つめるので
「いままで黙っていて申し訳ございません!でも、わたくしは大丈夫です。ありがとうございます!」ときっぱり答えた。
気丈に振る舞うわたしを見て
お母様は頭をたくさん撫でてくれたあと、
たくさん抱きしめてくれた。
こうしてこのあと……
トルマに手紙を書くことも、もちろん手紙が来ることも、偶然出会うこともなかった。
『洗いざらい全てを話してスッキリ!
誤解も解けて一件落着!
ちょっと男の子絡みで心配されたけど…
新しい友達ができて喜んでくれました!
さぁ美味しいご飯を食べよう!』
という展開を期待していたわたしだったが…
「トルマ・アルーラ様…
それは確かなんだね?透き通るようなブロンドにトルマリンのような瞳…
アルル王国の王族の特徴とも一致していますね。」
「う、うむ…キースが聞いたという殿下方からの情報とも一致しているな…」
「そうでしたのね…やはりアルル王国の第4王子様…たしかにお忍びで異国の王族方が同時期に訪問されていたとお茶会でも噂に聞いておりましたけれど…」
この3人の言葉を聞いて、
椅子に座ったまま固まっていた。
『えぇぇぇぇ!人違いでも聞き間違いでもなかったのかァァァ…!いやいや身なりも容姿も整ってるなぁどこかのお貴族のご子息かなぁとは思っていたけれども!』
まさかそのようなご身分だとは思ってもいなかった……
というか!
殿下方って、あの3人のことだよね!?
ランチでも手紙のこと話してたし、
エマ様においては解読を手伝ってもらっていたし。
『あの時はそんなこと一言も言ってなかったのに…なぜ、どうして、いつの間にこうなった…』
わたしが頭を抑えながら
「ウーン…ウーーーーン…」と唸っていると、
お兄様がそれに気がついたのか一連の流れを話してくれた。
―――それは放課後のこと。
お兄様が生徒会の活動を終え、
帰ろうと門をくぐろうとした矢先だった。
門の前で、エマ様・ニック様・アルバート殿下のロイヤルトリオに声をかけられたそうだ。
そして3人がお兄様に話した内容がコチラ…
ランチタイムの時に手紙の解読を手伝ってくれたエマ様だったが、
トルマの名前に聞き覚えがあるような気がして、ずっとモヤモヤしていたようで…
帰り際にニック様にその名前を聞いてみたとの事。
(そしてついでに手紙の差出人の名前であることをポロリと伝えてしまった)
その場に一緒にいたアルバート殿下は、
その名前を聞いて"アルーラ"という姓はアルル王国の王族のものであることもあったし、代々宝石にちなんだ名をつけることを知っていたのでピンときたそう。
そこで確信を得たのがニック様。
4年前、グレートカナル帝国の隣国であるアルル王国の第1王子の成人パーティーに招かれた際、一度トルマとも挨拶を交わした事があったことを思い出したのだとか。
『『『あのロイヤルアレルギーのニコルが知ったら大変だ!相手が相手だからあの家族溺愛伯爵と兄君にも伝えなければ!』』』
そんなこんなで"トルマよりももっとロイヤルなお立場"の3人は、
心配?をしてくれたのでしょうね…
エマ様は慌てたあまり「お兄様には内緒」ということもすっかり忘れてしまったのでしょう。
わたしが先に帰宅していたこともあり、
帰り際のお兄様を捕まえてこの件を伝え…
お兄様は鬼の形相で屋敷に帰り、
お父様とお母様にすぐさま伝え、
3人で緊急会議をし「まずは事実確認を」となったそうだ。
―――そしてこの事実が発覚したことで、
悲しい結末を迎えることとなった。
「せっかくできた友人だったのにな…しかし、異国の…ましてや公的接点もないイチ伯爵位の我々が。ニコが…アルル王国の殿下と関わり合うのは望ましくない。王国側に目をつけられて、ニコに何かあってからでは遅いんだ。」
「幸いにも、先方はニコの身分もフルネームも知らない。ニコに正体も明かしていない。とても悲しいけれど…力になれなくてごめんね…」
分かる。わたしもよく理解している。
こうなっては仕方がない。
アルバート殿下方と違って、学園の同級生でも無ければ公的な友人関係でもないのだ。
そもそも最初はもう会えることもないだろうと思っていたひと夏の友人だ。
仲を深める前に発覚して、
まだ良かったではないか。
『トルマ、ごめんね。返事が書けなくて。
ガッカリするだろうな…ごめんなさい…』
ただそれだけが申し訳なくて
おもわず目を伏せる。
そんなわたしを、お父様とお兄様が辛そうな表情で見つめるので
「いままで黙っていて申し訳ございません!でも、わたくしは大丈夫です。ありがとうございます!」ときっぱり答えた。
気丈に振る舞うわたしを見て
お母様は頭をたくさん撫でてくれたあと、
たくさん抱きしめてくれた。
こうしてこのあと……
トルマに手紙を書くことも、もちろん手紙が来ることも、偶然出会うこともなかった。
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