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第157話 悲しい展開 1
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―――その日の帰宅後…
とんでもない事が起きた。
学園の課題を終えたわたしは、
夕食の時間になったのでいつもどおり食堂に向かった。
しかし、大抵毎回わたしが食堂に一番乗りだというのに…この時は違ったのだ。
ダイニングチェアには、
緊張した面持ちのお父様とお母様、
そして心配そうなお兄様が既に座っていたのである。
いつもは賑やかしい食卓が
それはそれはぎこちない雰囲気であり、
お母様は「アナタからお話になって」とお父様を肘でつつき、
お父様は「し、しかしだな…」とお兄様を見る。
お兄様は「父上、ここはハッキリさせましょう」とお父様の肩にそっと手を添えていた。
いつも集まれば抱擁から始まるというのに…
みんなの様子がおかしいのは一目瞭然であった。
『こんな3人の姿、初めて見たかも……
なにか大変なことでもあったのかな?』
不思議に思いながらも席につき
「なにか…あったんですか?」と聞くと、
お父様が「ふぁっ!?」と声を裏返しこちらを見たあと、必死に声を振り絞って言った。
……珍しく、何かに怯えている。
「ニ、ニコ。そのぉぉぉ、
ちょぉっと聞きたいんだがな?
あ、まず始めにこれはただの確認というだけで、決して根掘り葉掘り聞き出してどうこう言いたい訳ではなくて、その…」
お父様はわたしの顔色を伺うようにしながら言葉を詰まらせると、突然「あぁだめだ!嫌われたくない!」とお母様に抱きついた。
「もうアナタったら…お気持ちはよく分かりますけれど…」
お母様はそんなお父様の背中を慰めるようにさすると、お兄様に向かって目配せをし頷いた。
『えー…本当にどうしたんだろう。まさか、この家が没落とか…いやいやかなり潤っているはずだしそんなことはないか…
嫌われたくないって、どういうこと?』
ただならぬ雰囲気に首を傾げていると、
先程お母様から何かの意志を継いだであろうお兄様が、意を決したようにわたしの手を握りこう聞いてきた。
「ニコ……単刀直入に聞くね?
家族旅行の日に、アルル王国の第4王子と出会って、手紙をもらったというのは本当なの?」
―――シーン………………
みんながゴクリと喉を鳴らして
わたしを穴が空くほど見つめているのが分かる。
『……え?いまなんて言ったかな?』
おもわず思考が停止する。
とりあえず、
家族旅行でアルル王国の誰かさんと出会ったことが速攻でバレていることにも驚きだし、
お手紙をもらったことまで知っていることにも驚きである。
それもそうなんだけど、
そんなことより…そんなことより…!
『いま、第4王子って言ったかな?』
まぁ、人違いか聞き間違いだろう。
話が大きくなってしまっているのかもしれない。
とにもかくにも
もういろいろバレているようだし、
悪いことをしているわけでもないのだし、
ここはひとつちゃんと説明をしようではないか!
―――ということで、
わたしは必死に誤解を解くように、
出会ってからお手紙をもらうまでの経緯を
それはそれは包み隠さずにすべて!
3人に話して聞かせた。
とんでもない事が起きた。
学園の課題を終えたわたしは、
夕食の時間になったのでいつもどおり食堂に向かった。
しかし、大抵毎回わたしが食堂に一番乗りだというのに…この時は違ったのだ。
ダイニングチェアには、
緊張した面持ちのお父様とお母様、
そして心配そうなお兄様が既に座っていたのである。
いつもは賑やかしい食卓が
それはそれはぎこちない雰囲気であり、
お母様は「アナタからお話になって」とお父様を肘でつつき、
お父様は「し、しかしだな…」とお兄様を見る。
お兄様は「父上、ここはハッキリさせましょう」とお父様の肩にそっと手を添えていた。
いつも集まれば抱擁から始まるというのに…
みんなの様子がおかしいのは一目瞭然であった。
『こんな3人の姿、初めて見たかも……
なにか大変なことでもあったのかな?』
不思議に思いながらも席につき
「なにか…あったんですか?」と聞くと、
お父様が「ふぁっ!?」と声を裏返しこちらを見たあと、必死に声を振り絞って言った。
……珍しく、何かに怯えている。
「ニ、ニコ。そのぉぉぉ、
ちょぉっと聞きたいんだがな?
あ、まず始めにこれはただの確認というだけで、決して根掘り葉掘り聞き出してどうこう言いたい訳ではなくて、その…」
お父様はわたしの顔色を伺うようにしながら言葉を詰まらせると、突然「あぁだめだ!嫌われたくない!」とお母様に抱きついた。
「もうアナタったら…お気持ちはよく分かりますけれど…」
お母様はそんなお父様の背中を慰めるようにさすると、お兄様に向かって目配せをし頷いた。
『えー…本当にどうしたんだろう。まさか、この家が没落とか…いやいやかなり潤っているはずだしそんなことはないか…
嫌われたくないって、どういうこと?』
ただならぬ雰囲気に首を傾げていると、
先程お母様から何かの意志を継いだであろうお兄様が、意を決したようにわたしの手を握りこう聞いてきた。
「ニコ……単刀直入に聞くね?
家族旅行の日に、アルル王国の第4王子と出会って、手紙をもらったというのは本当なの?」
―――シーン………………
みんながゴクリと喉を鳴らして
わたしを穴が空くほど見つめているのが分かる。
『……え?いまなんて言ったかな?』
おもわず思考が停止する。
とりあえず、
家族旅行でアルル王国の誰かさんと出会ったことが速攻でバレていることにも驚きだし、
お手紙をもらったことまで知っていることにも驚きである。
それもそうなんだけど、
そんなことより…そんなことより…!
『いま、第4王子って言ったかな?』
まぁ、人違いか聞き間違いだろう。
話が大きくなってしまっているのかもしれない。
とにもかくにも
もういろいろバレているようだし、
悪いことをしているわけでもないのだし、
ここはひとつちゃんと説明をしようではないか!
―――ということで、
わたしは必死に誤解を解くように、
出会ってからお手紙をもらうまでの経緯を
それはそれは包み隠さずにすべて!
3人に話して聞かせた。
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