鬼畜乙女ゲームのダブルヒロイン 〜ふたりはガチ&ぴゅあ〜

みみっく

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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「おや?文句の一つくらい言ってくると思ってたけど落ち着いたもんだねぇ」

石膏像に人間の配色を施したような整った顔

頭上ではどういう理屈か金色の輪が浮いており

背中に生える一対の羽は真っ白で時折ぴくぴくと生物的反射のような反応を見せている

見まごう事なく天使。

もっと捻りはないのかと問いただしたくなるほど王道の天使スタイルなのだが、神だと言う

そこを捻るのか

「望んだ世界に転生させていただいたのです感謝こそすれ、文句などあるはずがありません」

お母ちゃん前世の時にシスターだったので崇拝対象への畏怖が口調を丁寧にさせるも

「色々と思うところは有りますが」

ゲーマー前々世の記憶がしっかり刺を出す

確かに

・“聖進”世界への転生
・知識、記憶引き継ぎ

は成されてはいるがタイミングがおかしいでしょ!?
今際の時に2人分走馬灯見て状況を把握した私の絶望感たるやもう…

「だよねぇ~?私も初めてだったからこんな事になるとは思わなかったよ、神託を何度か落としたけどあの世界の教会ってほらアレでしょ?」

「あぁ…アレでしたね」

まぁ一言で言うと腐ってましたね
神様を一番信じてないのは神官じゃないかってくらいやりたい放題でしたから

「やっぱ聞こえてなかったかぁ」

「罰当たりな神官にバチが当たってないんですから信仰心なんて駄々下がりですよ」

「お?調子出てきたね?」

呑気にそんな事を言う神様

「ありがとうございます、もうそれは良いとして“リセット”と言うことはもう一度チャンスがあると捉えても宜しいのでしょうか??」

これは大事なことだ

現にリセットを選択してこの場所に来ている限り覆されることは無いだろうが、言質は取っておきたい

「そうそう、前向きなのはいい事だよ!そして質問の答えとしては“イエス”だね!」

そう言いながら右手の親指で自分の御尊顔ドヤがおを指す神様

これは突っ込むべきなのか?

突っ込むにしても言葉が見当たらないのでスルーすることにした

「…では記憶の方なのですが、早い段階で思い出させていただければ幸いです」

「凛ちゃんのいけずー、まぁいっか♪記憶ね?前回は慣らし運転!!チュートリアルみたいなもんだったし?もうバッチリGOOD GODぐっどごっどよ」

…神様が少し鬱陶しいですね

「わぉ!凛ちゃんの視線が氷点下!」

神がウザい

「なんか敬称略された気配がする」

「そんな事ありませんよ、神さま」

「そう?まぁ良いや、じゃあ早速転生リセットしちゃう??」

「正直に申しまして、あの世界を一度体験した身と致しましては少しばかりの…所謂チートが欲しい所存でございます」

「ゲーム感覚で現実は生きられないからねぇシナリオクリアしたら終わりって訳じゃないし、その後を考えるなら欲しいよね」

お母ちゃんの人生ではあったが、あの文化レベルはよろしくない
人は生活水準を上げるよりも落とす方が難しいのだ、風呂くらい好きに入りたい

「その通りでございます、しかし強い魔法を初めから使えるとか武器が欲しいわけではありません。
生活に使える魔法を苦もなく使える程度で良いのですが、出来ますでしょうか?」

あまりにもチートが過ぎると転生までした意味が無いからね本末転倒ってやつだ

「相変わらず凛ちゃんは身体張ってゲームするねぇ、このお願い自体も叶えてもらえなくても良いやくらいに思ってるでしょ?」

「そうかもしれませんね」

見透かされているのが少し悔しくてそう答える

「あっはっはっ!!やっぱり面白いねぇ♪いいよ!生活魔法を使えるようにしておくね、あとかわいい凛ちゃんには前回のお詫びも兼ねて情報を提供してあげちゃう!」

情報?なんだろう?

「『聖進』ってゲームなんだけどね?リセットするたびにステータスに現れないカルマ値っていうのが上がっていって難易度が上がる仕様になっていたんだよ」

そんなマスクデータがあったの!!?しかもトリガーはリセマラ!?そりゃ難易度ガンガンあがるわ

「もしかしてセーブとかロードとかでもでしょうか?」

「リセットよりは低いけど上がるみたいだねぇ」

なんだその鬼仕様!

うわあぁぁあぁ、この情報wikiに上げてあげたい…
今尚攻略たたかいを繰り広げている同志達に共有したい!

ん?ちょっと待てよ?

「と、言うことは一度リセットしてここにいる私も…」

「上がってるねぇ」

「ですよねー」

「「 ………。」」

「ふざっ「行ってらっしゃーい♪」」

けんなぁーーーーー


神への罵倒を言い切る前に強い光で視界が覆われる

この光は覚えている、須藤凛として最後にみた光景だからだ

少しの浮遊感と共に引き上げられた意識

目を覚まし、状況を確認した私は口を開く





「あの野郎、またやりやがった」
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