異世界球児は二刀流 〜魔法は捕るもの投げるもの〜

勝てなかったよ…

完全に捕食者の目で俺をロックオンしているミラクルさんまおうのお願いきょうはくに勝てるはずも無く、しっかりと白状して検証と意見のすり合わせを行った

別にこっちに害は無さそうだし、ミラクルさんにはどっちにしろ伝えようと思ってたから対価として情報提供と考察を貰えた分ぶっちゃけラッキーだった

憶測だらけではあるが、まとめるとこんな感じになった

・ミラクルさんには()で囲まれている数値は見ることが出来ない
・他の人はココに基本能力ステータスを合わされているが、俺は逆なのではないか
・特定の人と親密になることで限界値を超えることが出来る
・体力の低さと限界値が無い事から、ダメージはポイント換算では無くガチ仕様と思われる
・ステータスの表示の仕方から、投手データは魔法系を示しているものと思われる
・スキルに関しては特殊能力の事と思われる

「僕と弟子との絆の話なんてもっと大切な時に時間をかけてお話ししたかったよ…」

ミラクルさんが珍しく消沈した面持ちで拗ねていたが気にしない、飴玉もってたら確実にあげてたけど持ってないものはしょうがない

ミラクルさんから貰えた情報としては

・ミラクルさんは地球からココに来た人の案内人ナビゲーターだそうだ、もちろん本人も異世界へは何度も足を運んでいるのでコーチ兼選手みたいな物だと思っておく
・心を読む系のスキルは疑われると効果が薄く、完全にバレると読めなくなる
・大半の人はチート的な能力を持ってやって来るが、ミラクルさんに選別だまされた結果相互同意契約の撤回の条件によって制限されて異世界に旅立つ
・旅立つ世界は全員剣と魔法のファンタジー世界という設定は同じものの、本人の記憶と魂の縁えにしを混ぜ合わせる為何度入っても関わる人は似通ってくる
・強さの指針としては Ｓ→超人 Ａ→超一流 Ｂ→一流 Ｃ→二流 …と順に下降して行く感じだそうだ
・通過は世界共通でゼルが使われており 白金貨→1千万ゼル 金貨→10万ゼル 銀貨→1万ゼル 銅貨→1千ゼル 鉄貨→100ゼル 

と言ったところだ

「そういえば相互同意の撤回の条件ってどんなのなんです？俺はもう回避しましたけどね！」

少しドヤ顔で言ってみる、このくらい言ってもバチは当たらないだろう

「お！？知りたい？？じゃあ特別だよー！いでよ！『ルーレット』！」

はしゃぐミラクルさんの前にLサイズのピザくらいの大きさのルーレットが出現する

「このルーレットで制限するスキルを決めたり、ステータスを下げたりするのさ！他にもカードゲームで決めたりするけど僕より運が良く無い限り負けちゃうからねぇ？」

ＬＵＣが上限突破してるミラクルさんに勝てるやつなんていないだろうから本人の運に任せるのは正しい配慮の様なそうじゃ無い様な…

「ゆーくんには大盤振る舞いだ！このルーレットを3回出来る権利をあげよう！心配しなくてもマスは全部プラスのものに変えてあるからね！というか今の状態だと歴代最弱で送り出す事になっちゃうから心苦しいんだよ。スキルも無いでしょ？？」

ん？俺の知ってる野球ゲームなら初期ならこんなもんだと思うんだけど…

まぁ貰えるものは貰っておきましょう！