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三者面談?2
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「1枚目の返信はいの一番に茉莉花に伝えましたよ!とても喜んでいて、私たち夫婦まで嬉しくなりました」
おそらくうちと同じ現象が起こったのであろう、茉莉花ちゃんも愛されてるなぁ
なのに初対面の時のアレはなんだったのだろうか??
「燈さんが不思議がるのはよくわかります、原因としては義父が用意した学園だとは分かってはいるのですが…」
うわ、すぐバレた!
そんなに顔に出てたかなぁ?
「私の幼いころから排他的でしたからね、善樹がいなければ私もさぞ“偉いヒト”になっていた事でしょう」
なるほど、パブリックイメージそのまんまのぷち上流社会が形成されているご様子
というか百合さんのこの言い回し、もしかして…
「先日の茉莉花ちゃん騒動の動画見ちゃいました??」
「親たるもの」
「当たり前です」
「なんなら一般公開よりも先に見てるからね?許可取らなきゃだし」
そりゃそうですよね!
むしろよく一般公開が許されたもんだ
「しかし、おかげさまでと言うのは変ですが今回の件で長年言い続けてきた学園の教育方針に風穴を開けられそうです」
「茉莉花の情操教育としても最高のタイミングでしたし、なによりその相手が春香姉様の娘さんなんて運命の導きとしか思えないのだわさ!うふふぐふふ」
んん??百合さん???
「妻を知っているのですか!?」
思わず口に出してしまい、“しまった”という顔をする樹さん
やっぱり気にしてましたよねー?
今まで覚悟はしていたが、やはりノーダメージとはいかないもんだ
樹さんもボロださないしね?
しかし!生憎と私はそんなヤワな作りはしておらんのですよ!!
「樹さん!大丈夫です!私は妻ってガラじゃないし嫁でオッケーです!『燈は僕の嫁!』say!」
「あ、燈は僕の嫁!」
「なんだか元素記号の覚え方みたいですね」
「俺の船にしたらどうだわさ?」
「百合、それじゃ意味がないよ…」
外野がうるさい
「りぴーとあふたーみー!!『燈は俺の嫁!!』セェイ!」
「「「燈は俺の嫁!」」」
「なんで皆で言うんですか!!」
「「「リピートって言うから…」」」
くそぅ、大人が結託してる!
別室のルナと茉莉花ちゃんを呼ぶしか無いか?
私が心底悔しそうに増援の計画を立てていると、大人達は朗らかに笑い合い
…百合さんは涙まで流していたけど
「ありがとう、燈ちゃん」
樹さんの優しい声が聴こえてきた
「妻を…春香を認めてくれてありがとう。」
そして私の大好きな表情と声色で
「僕のお嫁さんは燈だけだよ」
そう言ってくれた
あぁ、やっぱりこの人を好きになって良かった
もう少し時と場所を考えて欲しいかもだけどね?
「心配しなくても今の言葉は燈ちゃんにしか聴こえてないからね?」
樹さんにもバレた
そんなにも顔に出ますか!?私!?
「という事はやはりそれが今回私がお願いした物で!?」
いつの間にか茉莉花ちゃんのパパさんのテンションが爆上がりしている
どうやら樹さんに手紙で発注した機械は音声遮断機だった模様
「デザインの方は指定がなかったのでこちらで拡声機型にさせていただきました、なかなか皮肉が効いているでしょう?」
「えぇ!サイズといい性能といい素晴らしい!先程の音声はこの距離でも全く聞こえませんでしたし!!早速頂戴しても?」
「えぇ、勿論!」
そして大人が2人機械バカになった
「燈ちゃん?今回の件だけど、貴女が心を砕く事はないのよ?」
百合さんが機械談義を繰り広げる野郎2人をニコニコと見守りながら私に告げる
「どんなに人間味があろうと貴女が抱えこむ必要はないの、むしろ人間味があるからこそ抱え込めるわけがないんだから」
いつの間にか私を真っ直ぐに見つめて
「それは神や仏の領域だわさ、“ヒト”が足を踏み込めると思う事さえおこがましい」
忠告とも取れるような助言を頂いた
その姿は物凄く神秘的で、どことなく現実感が薄いのも相まって少し背筋が冷える
この中で1番若く見える人が1番大人だった
…実際に1番歳上だったや
「そういえば春香さんを知ってるようでしたけど、姉様ってどういう事です??」
誤魔化すわけではないが、気にもなっていた事だし話題を変える
「よくぞ聞いてくれたのさ!」
あ、この感じ経験あるぞ?
戦う調理師の時のヤツだ
案の定、百合さんはアイドル時代のAlucaのファンであり熱い思いの丈と当時の推しが如何に尊いかを語ってくれた
ただ一つ、違う事があるとすれば
同じグループのメンバーだったという事なのだが、それを知るのはもっと後の話である
「ただ言わなかっただけだわさ?」
「情報は武器だからねぇ?樹君?」
「君が言うと笑えないよ」
訂正しよう、タチの悪い大人しか居なかった
樹さんは樹さんでなにやら大変だったご様子
何があったか聞いたら
「僕にブレーキを仕掛けてくるかもとは思ってたんだけど、逆にアクセル踏み込んできたんだよ…」
どうやら知りたくない事まで知っちゃったようだ
なるほど、こういう交渉の仕方もあるのか
その後子供達が部屋に合流し家族同士の団欒を終えてそろそろ御暇…となった頃
「今日はとっても楽しかったの!!まつりかちゃんのお家は色んなのがあって一日じゃ足りなかったの…だからまた来ても良いですか!?」
「お父様、お母様!いいですよね!?」
「是非来てもらうと良い!春奈ちゃん?茉莉花を宜しくね!」
「はい!ありがとうございます!そうだ!今度はルナのお家にみんなで来たら良いんじゃないかな??」
「あら?素敵なお誘いねぇ!」
「ははは…その際は善樹さんが迷子にならないか注意しないといけませんね」
「百合さんは本気でそうなりそうですけどね」
「私は常に散歩してるだけなのよ?」
冗談のつもりが常習犯だった
この計画は後日実行に移され、予定通り善樹さんは迷子になり、百合さんの手を引いていつの間にか現れるという業をやってのけるのだった
なんと言いますか…
やっぱり名家の人間なんだなぁって
色んな意味でそう思いました
おそらくうちと同じ現象が起こったのであろう、茉莉花ちゃんも愛されてるなぁ
なのに初対面の時のアレはなんだったのだろうか??
「燈さんが不思議がるのはよくわかります、原因としては義父が用意した学園だとは分かってはいるのですが…」
うわ、すぐバレた!
そんなに顔に出てたかなぁ?
「私の幼いころから排他的でしたからね、善樹がいなければ私もさぞ“偉いヒト”になっていた事でしょう」
なるほど、パブリックイメージそのまんまのぷち上流社会が形成されているご様子
というか百合さんのこの言い回し、もしかして…
「先日の茉莉花ちゃん騒動の動画見ちゃいました??」
「親たるもの」
「当たり前です」
「なんなら一般公開よりも先に見てるからね?許可取らなきゃだし」
そりゃそうですよね!
むしろよく一般公開が許されたもんだ
「しかし、おかげさまでと言うのは変ですが今回の件で長年言い続けてきた学園の教育方針に風穴を開けられそうです」
「茉莉花の情操教育としても最高のタイミングでしたし、なによりその相手が春香姉様の娘さんなんて運命の導きとしか思えないのだわさ!うふふぐふふ」
んん??百合さん???
「妻を知っているのですか!?」
思わず口に出してしまい、“しまった”という顔をする樹さん
やっぱり気にしてましたよねー?
今まで覚悟はしていたが、やはりノーダメージとはいかないもんだ
樹さんもボロださないしね?
しかし!生憎と私はそんなヤワな作りはしておらんのですよ!!
「樹さん!大丈夫です!私は妻ってガラじゃないし嫁でオッケーです!『燈は僕の嫁!』say!」
「あ、燈は僕の嫁!」
「なんだか元素記号の覚え方みたいですね」
「俺の船にしたらどうだわさ?」
「百合、それじゃ意味がないよ…」
外野がうるさい
「りぴーとあふたーみー!!『燈は俺の嫁!!』セェイ!」
「「「燈は俺の嫁!」」」
「なんで皆で言うんですか!!」
「「「リピートって言うから…」」」
くそぅ、大人が結託してる!
別室のルナと茉莉花ちゃんを呼ぶしか無いか?
私が心底悔しそうに増援の計画を立てていると、大人達は朗らかに笑い合い
…百合さんは涙まで流していたけど
「ありがとう、燈ちゃん」
樹さんの優しい声が聴こえてきた
「妻を…春香を認めてくれてありがとう。」
そして私の大好きな表情と声色で
「僕のお嫁さんは燈だけだよ」
そう言ってくれた
あぁ、やっぱりこの人を好きになって良かった
もう少し時と場所を考えて欲しいかもだけどね?
「心配しなくても今の言葉は燈ちゃんにしか聴こえてないからね?」
樹さんにもバレた
そんなにも顔に出ますか!?私!?
「という事はやはりそれが今回私がお願いした物で!?」
いつの間にか茉莉花ちゃんのパパさんのテンションが爆上がりしている
どうやら樹さんに手紙で発注した機械は音声遮断機だった模様
「デザインの方は指定がなかったのでこちらで拡声機型にさせていただきました、なかなか皮肉が効いているでしょう?」
「えぇ!サイズといい性能といい素晴らしい!先程の音声はこの距離でも全く聞こえませんでしたし!!早速頂戴しても?」
「えぇ、勿論!」
そして大人が2人機械バカになった
「燈ちゃん?今回の件だけど、貴女が心を砕く事はないのよ?」
百合さんが機械談義を繰り広げる野郎2人をニコニコと見守りながら私に告げる
「どんなに人間味があろうと貴女が抱えこむ必要はないの、むしろ人間味があるからこそ抱え込めるわけがないんだから」
いつの間にか私を真っ直ぐに見つめて
「それは神や仏の領域だわさ、“ヒト”が足を踏み込めると思う事さえおこがましい」
忠告とも取れるような助言を頂いた
その姿は物凄く神秘的で、どことなく現実感が薄いのも相まって少し背筋が冷える
この中で1番若く見える人が1番大人だった
…実際に1番歳上だったや
「そういえば春香さんを知ってるようでしたけど、姉様ってどういう事です??」
誤魔化すわけではないが、気にもなっていた事だし話題を変える
「よくぞ聞いてくれたのさ!」
あ、この感じ経験あるぞ?
戦う調理師の時のヤツだ
案の定、百合さんはアイドル時代のAlucaのファンであり熱い思いの丈と当時の推しが如何に尊いかを語ってくれた
ただ一つ、違う事があるとすれば
同じグループのメンバーだったという事なのだが、それを知るのはもっと後の話である
「ただ言わなかっただけだわさ?」
「情報は武器だからねぇ?樹君?」
「君が言うと笑えないよ」
訂正しよう、タチの悪い大人しか居なかった
樹さんは樹さんでなにやら大変だったご様子
何があったか聞いたら
「僕にブレーキを仕掛けてくるかもとは思ってたんだけど、逆にアクセル踏み込んできたんだよ…」
どうやら知りたくない事まで知っちゃったようだ
なるほど、こういう交渉の仕方もあるのか
その後子供達が部屋に合流し家族同士の団欒を終えてそろそろ御暇…となった頃
「今日はとっても楽しかったの!!まつりかちゃんのお家は色んなのがあって一日じゃ足りなかったの…だからまた来ても良いですか!?」
「お父様、お母様!いいですよね!?」
「是非来てもらうと良い!春奈ちゃん?茉莉花を宜しくね!」
「はい!ありがとうございます!そうだ!今度はルナのお家にみんなで来たら良いんじゃないかな??」
「あら?素敵なお誘いねぇ!」
「ははは…その際は善樹さんが迷子にならないか注意しないといけませんね」
「百合さんは本気でそうなりそうですけどね」
「私は常に散歩してるだけなのよ?」
冗談のつもりが常習犯だった
この計画は後日実行に移され、予定通り善樹さんは迷子になり、百合さんの手を引いていつの間にか現れるという業をやってのけるのだった
なんと言いますか…
やっぱり名家の人間なんだなぁって
色んな意味でそう思いました
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