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第二章 野望のはじまり
スタジアム完成
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「今日からお世話になります、アルフレートとミッシェルです!
よろしくお願いします!」
「よろしくお願いします!」
夫婦揃ってガバッと頭を下げた。
そう、夫婦。
あの後、アルフレートは雫の提案を受けた。
受け取った契約金から、足りないぶんの結納金を補填して、ミッシェルの両親に結納金を払い、結婚を認められた。
本当は自分の力だけで結納金を出したかったんだろうけど、俺たちの都合に合わせてくれた。
アルフレートは両家の両親に、黒猫商会の専属職人になったことと、それによって国を出ることを話した。
黒猫商会は知る人ぞ知るってくらいの知名度しかない商会だ。
どちらの両親も当然知らない。
だから当然心配をする。
しかしミッシェルがうまいこと黒猫商会のことを説明して説得した。
やっぱりドラゴンと天使が絡んでる商会ってだけで、すごい商会だと思われるようだ。
そして二人は結婚式を挙げ、夫婦となって世界樹にやってきた。
「こちらこそよろしくね~。
じゃあ順番に紹介していくね、こっちから――」
雫が順番に紹介していく。
みんな良い人だから、すぐに仲良くなるだろう。
「あんたら家を別に建ててそっちに住んだほうがいいっしょ?
遠慮してるし?」
「え、そんなことないですよ。
どうしてですか?」
「いやーほら、新婚さんっしょ?
夜とかやっぱハッスルしたいだろうけど、この家だと隣の部屋に聞こえるかもしれないとか思うとハッスルしずらいっしょ?」
「「そ、そんなことないですよ!?」」
「おい天使、自重!」
「あ、スリルを楽しむ系だし?」
「こいこら、自重しろ駄天使!」
「夜にハッスルって何をするのだ?」
全員一斉に目をそらす。
他所様の子に性教育とかどんな罰ゲームだよ!
しかも竜王の息子っていう核クラスの設定ついてるっていう!
アルフレートとミッシェルは顔真っ赤だし。
「あれ、みんなどうしたのだ?」
「え、えーっとですね、バハムル様。
それは自然と大人になっていくうちに知ることです」
「今教えてもらえないのか?」
「そうですね、ご自分で自然と知るか、もしくはご家族に教わるのが一般的かと」
ごめん、ロナ。
俺たち意気地なしで……。
でもムリなものはムリなんです!
「あ、でも音を遮断する魔法具ならすぐ用意できるわよ。
使う?」
ガシッ!
ロナがこめかみに血管を浮かせながらパレオの頭を鷲掴みにする。
「なんとかごまかそうとしているのに、余計なことを言って……。
死にたいのですね?」
「いたたたたたたた!
ロナ痛いごめんごめん痛い!」
ちょっと騒がしい顔合わせになったけど、まぁいいか。
とはいえ、フランの言うことももっともだ。
新婚さんだし、やっぱり家を別に用意したほうがいいだろうなぁ。
どっちにしても工房を作る必要があるし、その時にでも言えばいいか。
ちなみに、俺たちがドワーフの国から戻ったときにはすでに澪たちは家にいた。
エルフの国でも最高級のお米と、酢と、いろんな種類の油を買ってきたらしい。
久しぶりに食べた塩おにぎりは美味しかった。
そして、酢が手に入ったので、澪と雫がマヨネーズを作った。
これがメガヒット。
みんなに大好評で、クリスとレオは澪と雫を神と崇めた。
ちなみに澪の次のターゲットは魚介類らしい。
お米と酢があるから魚介類を手に入れて寿司を食べたいようだ。
全面的に支持します!
十日後、工房と、パレオの要望で研究室が出来上がった。
といってもできたのは建物だけだ。
工房の設備はこれから買い揃えていくことになる。
ちなみに、工房を作る前に念のために新しい家は必要ないのか聞いたが、今のままがいいとのこと。
自分たちだけ違う家に住むのは寂しいそうだ。
ただ、音を遮断する魔法具はパレオに用意してもらったらしい。
新婚さんだしね。
研究室の方も、必要なものをパレオの部屋から研究室に移し、足りないものは買い揃えていくことになる。
ケモッセオで売ってるものはケモッセオで購入し、ケモッセオに売ってない専門的なものは、それぞれ魔族の国やドワーフの国で買い揃えた。
その間俺は金策のために狩りをしていた。
魔法具の開発もボール作りもただじゃない。
お金はあるにこしたことはない。
「超小型の魔法無効化の魔法具ができたら、それの管理はどうやってするのじゃ?」
夕食後、アレッサンドラが突然そんなことを言った。
「管理?
……と言いますと?」
俺は首を傾げた。
「超小型の魔法無効化の魔法具なんて、各国軍事利用を考えるじゃろ?
そうさせないために、魔法具は一個たりとも流出させるわけにはいかないじゃろ。
どうやって管理するんじゃ?
……って、なんじゃその顔。
まさか、考えてなかったのかえ!?」
「「「「全く考えてなかった!」」」」
「なにい!全員かえ!?」
「言われてみれば確かに!」
「人間の国なんて絶対奪いに来るよきっと~!」
「ダメだー、まだまだ日本にいた時の考え方が抜けてないー!」
「あれ?
いくらパレオが魔族一の研究者だとしても、こんな短期間で開発できるんだったら、他でも開発されてても不思議じゃないんじゃない?」
「いや、パレオは魔族一どころかガイアで一番の魔法研究者じゃぞ?
そのパレオがジズーたちからたくさんの研究費を出してもらって初めて開発できた物なんじゃよ。
普通は国は魔法研究に金なんてほとんど出さないのじゃ」
「へぇー。
パレオってすごい人だったんだねぇ」
「そうよ!
ここにいる人が特殊な人が多すぎて影が薄くなりがちだけど、わたくしだって世間的にはすごいのよ!」
「ごめんごめん。
でもそっか、軍事利用かぁ……」
「小型化はやめたほうがいいね。
盗まれて、そのせいで戦争が起こっても、責任なんてとれないしね」
「盗みにくいように、むしろ大きくしようか。
パレオ、大きくするのは全然問題ないんだよね?」
「ええ、なんの問題もないわよ」
「ちなみに魔法具を大きくした場合、魔法具の効力を上げることはできる?
例えば、広範囲を魔法無力化させるとか」
「もちろんできるわよ」
「ちなみに、これぐらいの広さなんだけど……」
俺はスタジアム建設予定地の広さとかが書いてある紙を見せた。
「思ったより広いけど、でも大きくしていいなら出力の問題はないから大丈夫よ」
「おお、そっかそっか。
じゃあ、大きな魔法具でスタジアム全体を魔法無力化させるようにしよう」
「ちょっとした魔法も使えなくなってお客さんはちょっと不便な思いするかもしれないけど、安全のためってことで事前告知しておけばいいんじゃないかな」
「よっし!
じゃあパレオ、急遽変更になっちゃったけど、よろしくお願いします!」
「わかったわ。
あ、なんか急にプリンが食べたくなった気がするなー」
「はいはい、あとで研究室に持っていくよ」
澪が苦笑いしながら言う。
「パレオずるいのだ!」
「バハムルくん、これは正当な報酬っていうものなのよ」
パレオ……、バハムルにそんなこと教えないでくれ……。
バハムルにはピュアでいてほしいんだから。
それから一週間ほどで、魔法具とボールの開発が終わった。
どちらも思っていたよりもすごく早く終わった。
魔法具は魔法を無力化するシステムはすでに出来上がっていて、あとはどれだけ小型化できるかというところだったのが、大きさをきにしないで良くなり、出力の調整作業だけになったようだ。
ボールのほうも必要な材料は揃っていて、日本から持ってきた本と現物を参考にしながらコピーするだけでよかったとか。
難しいことはよくわからないけど、仕事が早いっていうのは良いことだ。
さすがはガイア一の魔法研究者に街一番のオススメ職人。
ボールにはゴムが使われているが、一番安い牛革を使ったのでかなり値段を抑えられた。
ボール一個銀貨三枚で売ることにした。
子供が気軽に買える値段にはできなかったけど、十分庶民的な値段にはなったと思う。
最初は売れないだろうけど、サッカー人気さえ出てくれれば売れるだろう……、売れるといいなぁ。
魔法具は何度も使って効力と範囲を確認した。
人間の英雄の力を持つ澪と雫はもちろん、ドラゴンも天使もしっかりと魔法を無力化した。
よく考えたらドラゴンとか天使の魔法を無力化するってすごいな。
パレオってほんととんでもない人だわ。
そして、人化の魔法だけ使えることも確認。
範囲もスタジアムを十分覆う広さだった。
ただ、俺と薫子さんは無力化されなかった。
どうやら俺と薫子さんは魔力ではなくて神気を使ってるからだとか。
というわけで、俺と薫子さんは試合に出れないことが決まった。
まぁ、俺の目的はサッカー観戦だったから全然いいんだけど、薫子さんはガッカリしちゃったかな。
と思ったらそうでもなかった。
世界樹から離れる時は女神像を手放せないから、試合なんて考えられなかったそうだ。
言われてみればそうだ。
そんな当たり前のことに気づかなかった……。
それからボールを量産して、かなりの数を用意した。
そして、サッカー大会を開催する準備が整ったので、スタジアムの建設を始めた。
バハムートさんを始めとする竜族の方々に、ステーキとプリンとアイスを出す条件で手伝ってもらい、細かい作業のためにケモッセオで人を雇った。
急に街の外に集結したたくさんのドラゴンのせいで、ケモッセオは恐慌状態に陥った。
コロさんとアキナさんが一生懸命に街の人に説明してくれたおかげで数日でなんとか収まった。
二人と両ギルドの職員は疲労困憊だけど……。
今度差し入れを持っていこう……。
バハムートさんたちの協力のおかげで、かなりの人件費を節約できた。
本当に感謝です。
それと同時に土地を買収して、サッカーグラウンドを五ヶ所作った。
そして、ジャガイモの収穫をしたり、玉葱の収穫をしたり、新しく畑を作ったり、苗作りを始めたりして時を過ごし、約一ヶ月かけてスタジアムが完成した。
よろしくお願いします!」
「よろしくお願いします!」
夫婦揃ってガバッと頭を下げた。
そう、夫婦。
あの後、アルフレートは雫の提案を受けた。
受け取った契約金から、足りないぶんの結納金を補填して、ミッシェルの両親に結納金を払い、結婚を認められた。
本当は自分の力だけで結納金を出したかったんだろうけど、俺たちの都合に合わせてくれた。
アルフレートは両家の両親に、黒猫商会の専属職人になったことと、それによって国を出ることを話した。
黒猫商会は知る人ぞ知るってくらいの知名度しかない商会だ。
どちらの両親も当然知らない。
だから当然心配をする。
しかしミッシェルがうまいこと黒猫商会のことを説明して説得した。
やっぱりドラゴンと天使が絡んでる商会ってだけで、すごい商会だと思われるようだ。
そして二人は結婚式を挙げ、夫婦となって世界樹にやってきた。
「こちらこそよろしくね~。
じゃあ順番に紹介していくね、こっちから――」
雫が順番に紹介していく。
みんな良い人だから、すぐに仲良くなるだろう。
「あんたら家を別に建ててそっちに住んだほうがいいっしょ?
遠慮してるし?」
「え、そんなことないですよ。
どうしてですか?」
「いやーほら、新婚さんっしょ?
夜とかやっぱハッスルしたいだろうけど、この家だと隣の部屋に聞こえるかもしれないとか思うとハッスルしずらいっしょ?」
「「そ、そんなことないですよ!?」」
「おい天使、自重!」
「あ、スリルを楽しむ系だし?」
「こいこら、自重しろ駄天使!」
「夜にハッスルって何をするのだ?」
全員一斉に目をそらす。
他所様の子に性教育とかどんな罰ゲームだよ!
しかも竜王の息子っていう核クラスの設定ついてるっていう!
アルフレートとミッシェルは顔真っ赤だし。
「あれ、みんなどうしたのだ?」
「え、えーっとですね、バハムル様。
それは自然と大人になっていくうちに知ることです」
「今教えてもらえないのか?」
「そうですね、ご自分で自然と知るか、もしくはご家族に教わるのが一般的かと」
ごめん、ロナ。
俺たち意気地なしで……。
でもムリなものはムリなんです!
「あ、でも音を遮断する魔法具ならすぐ用意できるわよ。
使う?」
ガシッ!
ロナがこめかみに血管を浮かせながらパレオの頭を鷲掴みにする。
「なんとかごまかそうとしているのに、余計なことを言って……。
死にたいのですね?」
「いたたたたたたた!
ロナ痛いごめんごめん痛い!」
ちょっと騒がしい顔合わせになったけど、まぁいいか。
とはいえ、フランの言うことももっともだ。
新婚さんだし、やっぱり家を別に用意したほうがいいだろうなぁ。
どっちにしても工房を作る必要があるし、その時にでも言えばいいか。
ちなみに、俺たちがドワーフの国から戻ったときにはすでに澪たちは家にいた。
エルフの国でも最高級のお米と、酢と、いろんな種類の油を買ってきたらしい。
久しぶりに食べた塩おにぎりは美味しかった。
そして、酢が手に入ったので、澪と雫がマヨネーズを作った。
これがメガヒット。
みんなに大好評で、クリスとレオは澪と雫を神と崇めた。
ちなみに澪の次のターゲットは魚介類らしい。
お米と酢があるから魚介類を手に入れて寿司を食べたいようだ。
全面的に支持します!
十日後、工房と、パレオの要望で研究室が出来上がった。
といってもできたのは建物だけだ。
工房の設備はこれから買い揃えていくことになる。
ちなみに、工房を作る前に念のために新しい家は必要ないのか聞いたが、今のままがいいとのこと。
自分たちだけ違う家に住むのは寂しいそうだ。
ただ、音を遮断する魔法具はパレオに用意してもらったらしい。
新婚さんだしね。
研究室の方も、必要なものをパレオの部屋から研究室に移し、足りないものは買い揃えていくことになる。
ケモッセオで売ってるものはケモッセオで購入し、ケモッセオに売ってない専門的なものは、それぞれ魔族の国やドワーフの国で買い揃えた。
その間俺は金策のために狩りをしていた。
魔法具の開発もボール作りもただじゃない。
お金はあるにこしたことはない。
「超小型の魔法無効化の魔法具ができたら、それの管理はどうやってするのじゃ?」
夕食後、アレッサンドラが突然そんなことを言った。
「管理?
……と言いますと?」
俺は首を傾げた。
「超小型の魔法無効化の魔法具なんて、各国軍事利用を考えるじゃろ?
そうさせないために、魔法具は一個たりとも流出させるわけにはいかないじゃろ。
どうやって管理するんじゃ?
……って、なんじゃその顔。
まさか、考えてなかったのかえ!?」
「「「「全く考えてなかった!」」」」
「なにい!全員かえ!?」
「言われてみれば確かに!」
「人間の国なんて絶対奪いに来るよきっと~!」
「ダメだー、まだまだ日本にいた時の考え方が抜けてないー!」
「あれ?
いくらパレオが魔族一の研究者だとしても、こんな短期間で開発できるんだったら、他でも開発されてても不思議じゃないんじゃない?」
「いや、パレオは魔族一どころかガイアで一番の魔法研究者じゃぞ?
そのパレオがジズーたちからたくさんの研究費を出してもらって初めて開発できた物なんじゃよ。
普通は国は魔法研究に金なんてほとんど出さないのじゃ」
「へぇー。
パレオってすごい人だったんだねぇ」
「そうよ!
ここにいる人が特殊な人が多すぎて影が薄くなりがちだけど、わたくしだって世間的にはすごいのよ!」
「ごめんごめん。
でもそっか、軍事利用かぁ……」
「小型化はやめたほうがいいね。
盗まれて、そのせいで戦争が起こっても、責任なんてとれないしね」
「盗みにくいように、むしろ大きくしようか。
パレオ、大きくするのは全然問題ないんだよね?」
「ええ、なんの問題もないわよ」
「ちなみに魔法具を大きくした場合、魔法具の効力を上げることはできる?
例えば、広範囲を魔法無力化させるとか」
「もちろんできるわよ」
「ちなみに、これぐらいの広さなんだけど……」
俺はスタジアム建設予定地の広さとかが書いてある紙を見せた。
「思ったより広いけど、でも大きくしていいなら出力の問題はないから大丈夫よ」
「おお、そっかそっか。
じゃあ、大きな魔法具でスタジアム全体を魔法無力化させるようにしよう」
「ちょっとした魔法も使えなくなってお客さんはちょっと不便な思いするかもしれないけど、安全のためってことで事前告知しておけばいいんじゃないかな」
「よっし!
じゃあパレオ、急遽変更になっちゃったけど、よろしくお願いします!」
「わかったわ。
あ、なんか急にプリンが食べたくなった気がするなー」
「はいはい、あとで研究室に持っていくよ」
澪が苦笑いしながら言う。
「パレオずるいのだ!」
「バハムルくん、これは正当な報酬っていうものなのよ」
パレオ……、バハムルにそんなこと教えないでくれ……。
バハムルにはピュアでいてほしいんだから。
それから一週間ほどで、魔法具とボールの開発が終わった。
どちらも思っていたよりもすごく早く終わった。
魔法具は魔法を無力化するシステムはすでに出来上がっていて、あとはどれだけ小型化できるかというところだったのが、大きさをきにしないで良くなり、出力の調整作業だけになったようだ。
ボールのほうも必要な材料は揃っていて、日本から持ってきた本と現物を参考にしながらコピーするだけでよかったとか。
難しいことはよくわからないけど、仕事が早いっていうのは良いことだ。
さすがはガイア一の魔法研究者に街一番のオススメ職人。
ボールにはゴムが使われているが、一番安い牛革を使ったのでかなり値段を抑えられた。
ボール一個銀貨三枚で売ることにした。
子供が気軽に買える値段にはできなかったけど、十分庶民的な値段にはなったと思う。
最初は売れないだろうけど、サッカー人気さえ出てくれれば売れるだろう……、売れるといいなぁ。
魔法具は何度も使って効力と範囲を確認した。
人間の英雄の力を持つ澪と雫はもちろん、ドラゴンも天使もしっかりと魔法を無力化した。
よく考えたらドラゴンとか天使の魔法を無力化するってすごいな。
パレオってほんととんでもない人だわ。
そして、人化の魔法だけ使えることも確認。
範囲もスタジアムを十分覆う広さだった。
ただ、俺と薫子さんは無力化されなかった。
どうやら俺と薫子さんは魔力ではなくて神気を使ってるからだとか。
というわけで、俺と薫子さんは試合に出れないことが決まった。
まぁ、俺の目的はサッカー観戦だったから全然いいんだけど、薫子さんはガッカリしちゃったかな。
と思ったらそうでもなかった。
世界樹から離れる時は女神像を手放せないから、試合なんて考えられなかったそうだ。
言われてみればそうだ。
そんな当たり前のことに気づかなかった……。
それからボールを量産して、かなりの数を用意した。
そして、サッカー大会を開催する準備が整ったので、スタジアムの建設を始めた。
バハムートさんを始めとする竜族の方々に、ステーキとプリンとアイスを出す条件で手伝ってもらい、細かい作業のためにケモッセオで人を雇った。
急に街の外に集結したたくさんのドラゴンのせいで、ケモッセオは恐慌状態に陥った。
コロさんとアキナさんが一生懸命に街の人に説明してくれたおかげで数日でなんとか収まった。
二人と両ギルドの職員は疲労困憊だけど……。
今度差し入れを持っていこう……。
バハムートさんたちの協力のおかげで、かなりの人件費を節約できた。
本当に感謝です。
それと同時に土地を買収して、サッカーグラウンドを五ヶ所作った。
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