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第四章 海産物を求めて
天使フラン
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あっしの名前はフラン。
天使族だし。
天使という種族は、良く言えば真面目で規律正しい、悪く言えば堅物で融通がきかない。
でもあっしは、子供の頃からそんな天使の特徴とは正反対の性格だったし。
あっしは物心ついた頃から変わった夢をよく見たし。
ここではない世界で生活している夢。
地球という星の、日本という国で生活している夢
学校という所に通う自分。
友人と遊ぶ自分。
部活動というものに一生懸命取り組む自分。
社会人というものになった自分。
いろんな夢を見たし。
夢と言う割にはやけに鮮明に記憶に残っているけど。
夢と言う割にはやけにリアルな感じがするけど。
夢だけではないし。
ふとした時に、夢で見たこともない内容の日本での自分を思い出すこともあったし。
夢の中の自分があまりに楽しそうだから、とうとう現実で妄想するようになってしまったのか。
まぁ、そういうこともあって、あっしは普通の天使とはかけ離れた性格になったし。
そんなあっしに、天使の世界はつらすぎだし。
何の面白みもない。
そもそも天使って笑う人いないし……。
あっしもいずれこんな風になってしまうのだろうか。
怖いし……。
天使は十五歳になると役目を持つようになるし。
最初は雑用から。
クソ真面目な同僚と一緒に、クソ真面目な先輩にこき使われる素敵なお仕事。
融通がきかないから一日中働かされるし。
日本風に言うとブラック企業ってやつだし。
同僚はクソ真面目だから、この現状になんの疑問も持たない。
むしろ当たり前と思っているんだろう。
天使マジ怖いし。
二年がんばった。
でもそろそろ限界。
いろいろ爆発しそうだし。
なんとかしなきゃ……。
とりあえず働きすぎだし。
なんとかして労働時間を減らさなきゃ。
労働環境は班のリーダーに依存される。
部下をどう働かせるか、リーダーが自由に決めるからだ。
つまり、リーダーになれば怠けられるし!
まぁ、怠けてるのがバレたら問題だろうからバレないようにしなきゃいけないんだろうけど。
なにはともあれ、まずはリーダーになることが先決だし。
あっしは勉強して昇進試験を受けることにした。
日本の夢でも受験勉強がんばったなーなんて思いながら、あっしはめっちゃ勉強をがんばった。
夢で受験や就活を経験したからなんとか耐えれた。
そして、頑張りが報われてあっしはリーダーに昇進した。
龍の巣にある世界樹の守護任務のリーダー。
なんだか重要そうな役目を持ってしまったなと思ったけど、世界樹にたどり着ける者なんて基本いないから楽なものだったし。
油断はできないけど。
まぁ、クソ真面目な部下を上手く使えば、あっし自身はそこまで頑張らなくても十分世界樹を見張れる。
ようやくあっしのサボリライフが始まるし!
そうして、新しい日本の自分の夢を定期的に見たり妄想したりして、無難に役目をこなしていたある日。
上司から命令を受けた。
ドラゴンと人間とモンスターが龍の巣に向かって飛んでいる。
しかし、方角的に竜王の城には向かっていない。
良からぬものであったなら排除するように。
という内容だった。
夢で見る人間は良い種族だが、この世界の人間は王族がかなりやばくて人間のイメージは悪い。
面倒なことにならなければいいけど……。
まぁ、ドラゴンも一緒なら大丈夫かな?
ドラゴンも確か世界樹を守護してたと思うし。
あっし自身で確認しに行くと、どうやら方角的には世界樹の方向に真っ直ぐ飛んでいるようだった。
ほんと、面倒事は勘弁してくれし……。
あっしの祈りも虚しく、ドラゴン一行は世界樹に降り立った。
部下に指示して周囲を取り囲もうとしたが、ドラゴンはあの竜王バハムートだったので思い留まった。
しかも竜王バハムートが人間の女に跪いてるし……。
どうなってん……えぇ!?
ガイアの管理者様だし!?
ビックリしたー!
でも、管理者様と竜王なら何も問題ないだろう。
てか世界樹は管理者様のものだし。
面倒事じゃなくてよかったし。
撤収しようとしたが、あるものが目に入って思わず止まった。
あれって夢の中で出てきた猫って動物だし!
ガイアに猫はいないはずだけど!
とうとう妄想しすぎて幻覚を見るようになっちゃったし!?
あっしは猫をひたすら見続けた。
なんか世界樹で宴会かなんかを始めたけど、気にしない。
今あっしは猫に夢中。
どうやらあの猫はしゃべれるらしい。
さすがに夢と全く同じというわけではないみたいだし。
でも可愛さは同じ!
あぁ……、癒やされるし!
宴会が終わると、人間と管理者様は消えた。
転移したのだろうか?
ドラゴンの親子は竜王の城に帰っていった。
残ったのは猫とペガサス。
チャンスと思って近付こうとしたけど、猫が泣いていたのでやめた。
人間と管理者様と別れて悲しんでいるみたいだし。
今はそっとしておこう。
しばらくして、猫は元気になった。
一週間ぐらい悲しみに暮れてたけど。
ドラゴンの子供が毎日慰めに来てたから、そのおかげかな。
元気を取り戻した猫は、どうやら世界樹の側で暮らしていくことにしたようだ。
あっしとしては、すごく良いことだし。
猫は竜王に会いに行くみたいだ。
手土産を用意するようだ。
そして驚いた。
この猫、キマイラを一撃で屠ったし……。
上司からは何かあれば排除するよう命令されたが、こんなんあっしの手に負える相手じゃなかったし。
夢や妄想の猫はか弱い存在だったけど、別に強くても問題なし!
可愛いは正義だし!
猫は竜王に会いに行った結果、世界樹の側で暮らしていくために天使族の許可を得ようとしているみたいだし。
竜族の許可はもうもらっているんだろう。
あっしとしても、猫がここに住んでくれればずっと眺めることができるし!
なんとか族長を説得しなければ……。
どう説得しよう……。
翌日、暇そうにゴロゴロしていた猫が急に何かを始めた。
なんだろう?
すごく気になったので近づいて見てみた。
木を削っていた。
あ、木の像を作ってるのかな?
猫、すごい集中力だし。
あっしも黙って見守る。
あ、わかった、これ管理者様だ。
猫は管理者様の木像を彫っていた。
すごいそっくりだし。
それに超心がこもってる。
あっ!これいけるんじゃね?
あっしら天使は管理者様の下僕。
こんなに心のこもった、しかもクオリティの高い木像を作る者を無下には扱えないはずだし。
これを見せれば族長もこの猫を認めるはず!
そんなことを考えていたら猫があっしに気づいた。
めっさ驚いてるし。
キマイラを屠る猛者が今まであっしに気づかなかったなんて、どんだけ集中してたんだよと。
とりあえず軽く自己紹介をし、族長を説得するからと言って木像を借りた。
結果、族長は猫を認めた。
ただし相手はモンスター、引き続き監視するように。
そう命令された。
堂々と猫の傍にいられるのは嬉しいけど、猫をモンスターと言わないでほしいし。
とりあえず許可が出たので猫に伝えた。
喜んでいた。
そしてどうでもいいけど、あそこにいる三頭のペガサスがイチャついててうざいし。
猫があっしをフランさんと呼んだ。
さん付けされるのは嫌だったので呼び捨てでいいと言った。
そしたらあっしもジズーと呼ぶことになったし。
地味に嬉しい。
それからしばらくして人間が戻ってきた。
管理者様も一緒だし。
驚いたことにこの人間、地球の日本から来たようだ。
あっしの夢の中の世界だと思っていたけど、実は実在する?
そもそも夢だと思い込もうとしてたけど、本当に夢なのか?
起きている時にも、ふと日本での出来事を思い出すようなこともあったし。
管理者様と人間も一緒に暮らすようになった。
人間は澪と雫というようだし。
ジズーと澪たちの会話を聞いてると、たまに日本の話が出てくる。
注意深く聞くと、あっしが夢でみた日本と一致するし。
そろそろ夢以外の可能性が現実味を帯びてきたし。
ありえそうなのが、生まれ変わったけど前世の記憶があるパターン。
ていうか、ほぼこれだろうと思うし。
確証はないけど、あっしが知ってる日本とジズーたちが話している日本は完全に一致している。
少しずつ実感も湧いてきた。
そうこうしてるうちに、ジズーたちがサッカーを広めるとか言い始めた。
チャレンジャーだなーと思ったし。
まぁ、あっしもサッカーは好きだったから大賛成だし。
そしてサッカー大会を開くことになった。
行動力すげー。
そして住人も増えたし。
魔族やエルフ、ドワーフも。
あぁ、なんか魔神まで。
もはやなんでもありになってきたし。
サッカーチームを作ってあっしらも大会に出ることになった。
ジズーがあっしに求めているのはわかっている。
名前からあっしをベッケンバウアーにしたいようだ。
OK、その期待に応えよう!
なんだかんだで練習も一生懸命やったが、大会は決勝で負けて準優勝に終わった。
天使になっていかにだらけて過ごすかって感じで生きてきたあっしだけど、負けたのはすっごく悔しかったし。
バハムルが大泣きしてたから、あやうくあっしも泣きそうになったし。
まぁ、次こそ優勝するし!
大会が終わって、ちょっとだらけモード。
ちょっとサッカーがんばりすぎたかな。
にしても暇だし。
そういえば澪と雫は日本からいろいろ持ってきてたし。
暇潰せるものでもないかな……。
んん、これは!?
レイアップシュートじゃん!超懐かしい!
一時期ハマってたなぁ。
というわけで、ひたすら読む。
一日中読む。
そしたら、そんなあっしが気になったのか、ジズーが何を見てるのか聞いてきた。
あっしは漫画に意識がいきすぎて、つい普通に答えてしまったし。
あまりに自然だったからか、ジズーは気づかなかった。
よかった。
でも澪は気づいた。
あー、やっぱダメかー……。
どうしよう、これが族長に知られると、最悪見張りの任を解かれるかもしれない。
うーん……、だめだ、言い訳が思いつかないし。
しょうがない、素直に言って秘密にしてもらうよう頼もう。
事情を話すと、みんなは秘密にすると言ってくれた。
よかった、助かった。
これでまだここにいられるし。
ただ……。
あーちゃんがちょっと不安だなぁ……。
天使族だし。
天使という種族は、良く言えば真面目で規律正しい、悪く言えば堅物で融通がきかない。
でもあっしは、子供の頃からそんな天使の特徴とは正反対の性格だったし。
あっしは物心ついた頃から変わった夢をよく見たし。
ここではない世界で生活している夢。
地球という星の、日本という国で生活している夢
学校という所に通う自分。
友人と遊ぶ自分。
部活動というものに一生懸命取り組む自分。
社会人というものになった自分。
いろんな夢を見たし。
夢と言う割にはやけに鮮明に記憶に残っているけど。
夢と言う割にはやけにリアルな感じがするけど。
夢だけではないし。
ふとした時に、夢で見たこともない内容の日本での自分を思い出すこともあったし。
夢の中の自分があまりに楽しそうだから、とうとう現実で妄想するようになってしまったのか。
まぁ、そういうこともあって、あっしは普通の天使とはかけ離れた性格になったし。
そんなあっしに、天使の世界はつらすぎだし。
何の面白みもない。
そもそも天使って笑う人いないし……。
あっしもいずれこんな風になってしまうのだろうか。
怖いし……。
天使は十五歳になると役目を持つようになるし。
最初は雑用から。
クソ真面目な同僚と一緒に、クソ真面目な先輩にこき使われる素敵なお仕事。
融通がきかないから一日中働かされるし。
日本風に言うとブラック企業ってやつだし。
同僚はクソ真面目だから、この現状になんの疑問も持たない。
むしろ当たり前と思っているんだろう。
天使マジ怖いし。
二年がんばった。
でもそろそろ限界。
いろいろ爆発しそうだし。
なんとかしなきゃ……。
とりあえず働きすぎだし。
なんとかして労働時間を減らさなきゃ。
労働環境は班のリーダーに依存される。
部下をどう働かせるか、リーダーが自由に決めるからだ。
つまり、リーダーになれば怠けられるし!
まぁ、怠けてるのがバレたら問題だろうからバレないようにしなきゃいけないんだろうけど。
なにはともあれ、まずはリーダーになることが先決だし。
あっしは勉強して昇進試験を受けることにした。
日本の夢でも受験勉強がんばったなーなんて思いながら、あっしはめっちゃ勉強をがんばった。
夢で受験や就活を経験したからなんとか耐えれた。
そして、頑張りが報われてあっしはリーダーに昇進した。
龍の巣にある世界樹の守護任務のリーダー。
なんだか重要そうな役目を持ってしまったなと思ったけど、世界樹にたどり着ける者なんて基本いないから楽なものだったし。
油断はできないけど。
まぁ、クソ真面目な部下を上手く使えば、あっし自身はそこまで頑張らなくても十分世界樹を見張れる。
ようやくあっしのサボリライフが始まるし!
そうして、新しい日本の自分の夢を定期的に見たり妄想したりして、無難に役目をこなしていたある日。
上司から命令を受けた。
ドラゴンと人間とモンスターが龍の巣に向かって飛んでいる。
しかし、方角的に竜王の城には向かっていない。
良からぬものであったなら排除するように。
という内容だった。
夢で見る人間は良い種族だが、この世界の人間は王族がかなりやばくて人間のイメージは悪い。
面倒なことにならなければいいけど……。
まぁ、ドラゴンも一緒なら大丈夫かな?
ドラゴンも確か世界樹を守護してたと思うし。
あっし自身で確認しに行くと、どうやら方角的には世界樹の方向に真っ直ぐ飛んでいるようだった。
ほんと、面倒事は勘弁してくれし……。
あっしの祈りも虚しく、ドラゴン一行は世界樹に降り立った。
部下に指示して周囲を取り囲もうとしたが、ドラゴンはあの竜王バハムートだったので思い留まった。
しかも竜王バハムートが人間の女に跪いてるし……。
どうなってん……えぇ!?
ガイアの管理者様だし!?
ビックリしたー!
でも、管理者様と竜王なら何も問題ないだろう。
てか世界樹は管理者様のものだし。
面倒事じゃなくてよかったし。
撤収しようとしたが、あるものが目に入って思わず止まった。
あれって夢の中で出てきた猫って動物だし!
ガイアに猫はいないはずだけど!
とうとう妄想しすぎて幻覚を見るようになっちゃったし!?
あっしは猫をひたすら見続けた。
なんか世界樹で宴会かなんかを始めたけど、気にしない。
今あっしは猫に夢中。
どうやらあの猫はしゃべれるらしい。
さすがに夢と全く同じというわけではないみたいだし。
でも可愛さは同じ!
あぁ……、癒やされるし!
宴会が終わると、人間と管理者様は消えた。
転移したのだろうか?
ドラゴンの親子は竜王の城に帰っていった。
残ったのは猫とペガサス。
チャンスと思って近付こうとしたけど、猫が泣いていたのでやめた。
人間と管理者様と別れて悲しんでいるみたいだし。
今はそっとしておこう。
しばらくして、猫は元気になった。
一週間ぐらい悲しみに暮れてたけど。
ドラゴンの子供が毎日慰めに来てたから、そのおかげかな。
元気を取り戻した猫は、どうやら世界樹の側で暮らしていくことにしたようだ。
あっしとしては、すごく良いことだし。
猫は竜王に会いに行くみたいだ。
手土産を用意するようだ。
そして驚いた。
この猫、キマイラを一撃で屠ったし……。
上司からは何かあれば排除するよう命令されたが、こんなんあっしの手に負える相手じゃなかったし。
夢や妄想の猫はか弱い存在だったけど、別に強くても問題なし!
可愛いは正義だし!
猫は竜王に会いに行った結果、世界樹の側で暮らしていくために天使族の許可を得ようとしているみたいだし。
竜族の許可はもうもらっているんだろう。
あっしとしても、猫がここに住んでくれればずっと眺めることができるし!
なんとか族長を説得しなければ……。
どう説得しよう……。
翌日、暇そうにゴロゴロしていた猫が急に何かを始めた。
なんだろう?
すごく気になったので近づいて見てみた。
木を削っていた。
あ、木の像を作ってるのかな?
猫、すごい集中力だし。
あっしも黙って見守る。
あ、わかった、これ管理者様だ。
猫は管理者様の木像を彫っていた。
すごいそっくりだし。
それに超心がこもってる。
あっ!これいけるんじゃね?
あっしら天使は管理者様の下僕。
こんなに心のこもった、しかもクオリティの高い木像を作る者を無下には扱えないはずだし。
これを見せれば族長もこの猫を認めるはず!
そんなことを考えていたら猫があっしに気づいた。
めっさ驚いてるし。
キマイラを屠る猛者が今まであっしに気づかなかったなんて、どんだけ集中してたんだよと。
とりあえず軽く自己紹介をし、族長を説得するからと言って木像を借りた。
結果、族長は猫を認めた。
ただし相手はモンスター、引き続き監視するように。
そう命令された。
堂々と猫の傍にいられるのは嬉しいけど、猫をモンスターと言わないでほしいし。
とりあえず許可が出たので猫に伝えた。
喜んでいた。
そしてどうでもいいけど、あそこにいる三頭のペガサスがイチャついててうざいし。
猫があっしをフランさんと呼んだ。
さん付けされるのは嫌だったので呼び捨てでいいと言った。
そしたらあっしもジズーと呼ぶことになったし。
地味に嬉しい。
それからしばらくして人間が戻ってきた。
管理者様も一緒だし。
驚いたことにこの人間、地球の日本から来たようだ。
あっしの夢の中の世界だと思っていたけど、実は実在する?
そもそも夢だと思い込もうとしてたけど、本当に夢なのか?
起きている時にも、ふと日本での出来事を思い出すようなこともあったし。
管理者様と人間も一緒に暮らすようになった。
人間は澪と雫というようだし。
ジズーと澪たちの会話を聞いてると、たまに日本の話が出てくる。
注意深く聞くと、あっしが夢でみた日本と一致するし。
そろそろ夢以外の可能性が現実味を帯びてきたし。
ありえそうなのが、生まれ変わったけど前世の記憶があるパターン。
ていうか、ほぼこれだろうと思うし。
確証はないけど、あっしが知ってる日本とジズーたちが話している日本は完全に一致している。
少しずつ実感も湧いてきた。
そうこうしてるうちに、ジズーたちがサッカーを広めるとか言い始めた。
チャレンジャーだなーと思ったし。
まぁ、あっしもサッカーは好きだったから大賛成だし。
そしてサッカー大会を開くことになった。
行動力すげー。
そして住人も増えたし。
魔族やエルフ、ドワーフも。
あぁ、なんか魔神まで。
もはやなんでもありになってきたし。
サッカーチームを作ってあっしらも大会に出ることになった。
ジズーがあっしに求めているのはわかっている。
名前からあっしをベッケンバウアーにしたいようだ。
OK、その期待に応えよう!
なんだかんだで練習も一生懸命やったが、大会は決勝で負けて準優勝に終わった。
天使になっていかにだらけて過ごすかって感じで生きてきたあっしだけど、負けたのはすっごく悔しかったし。
バハムルが大泣きしてたから、あやうくあっしも泣きそうになったし。
まぁ、次こそ優勝するし!
大会が終わって、ちょっとだらけモード。
ちょっとサッカーがんばりすぎたかな。
にしても暇だし。
そういえば澪と雫は日本からいろいろ持ってきてたし。
暇潰せるものでもないかな……。
んん、これは!?
レイアップシュートじゃん!超懐かしい!
一時期ハマってたなぁ。
というわけで、ひたすら読む。
一日中読む。
そしたら、そんなあっしが気になったのか、ジズーが何を見てるのか聞いてきた。
あっしは漫画に意識がいきすぎて、つい普通に答えてしまったし。
あまりに自然だったからか、ジズーは気づかなかった。
よかった。
でも澪は気づいた。
あー、やっぱダメかー……。
どうしよう、これが族長に知られると、最悪見張りの任を解かれるかもしれない。
うーん……、だめだ、言い訳が思いつかないし。
しょうがない、素直に言って秘密にしてもらうよう頼もう。
事情を話すと、みんなは秘密にすると言ってくれた。
よかった、助かった。
これでまだここにいられるし。
ただ……。
あーちゃんがちょっと不安だなぁ……。
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