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ウミユ遺跡ダンジョン 後半
第357話 ウミユ その24
テリューさん達4人は 1日2階層を突っ切る形で来たらしく 合流して報告を受けた後は 4人ともテントに入って爆睡した。
まあ下りてくる間は4人だけで見張り番も回しながら来てたんだろうし、そもそも暗殺者だろう人との対峙は大変だったと思う。
しかもその後に 自殺した人の処理とか、地元のギルドへの連絡とか、結構大変だった筈。
報告を終えて 買ってきた鍋などの調理用具を全部出し終えたところで スイッチが切れたみたいに ウトウトし始めた4人を見て レスさんが風魔法を使いながら テントに運んで行ったんだよね。
まさかあんな使い方もできるとは 驚きだったけど、確かにウインドダッシュだって 軽く浮かせている訳だから出来て当然ともいえる。
発想の転換って大事だよね。
翌日から また3組編成にして 各階ローリング採集&討伐をすることになりました。
1日1フロア、流石は上級の豊作ダンジョンだけあって、今まで見た事のない素材も沢山見つかってますよ。
まずはハズレ袋と呼ばれる醤油たち、これは今まで見つけた醤油《黒》、お酢、味噌《茶》、赤オイスターソースだけではなく新しい黄色とオレンジ色を発見した。
黄色は最初お醤油に似ていると思ったんだけど、独特の匂いが鼻についてひと舐め味見をすればナンプラーによく似ていた。
私はそのままの味は苦手だったので 刺身醤油のかわりに使うとかはしなかったけど、エスニック系の料理を作るには欠かせない調味料だったので 結構使ってた記憶がある。
もう一つのオレンジは最初の一つ目は豆板醤だった。
これで料理の幅が広がると思って大喜びで採集したんだけど、味見をするお父さんとクルトさんが其々違う事を言うから調べてみたら、同じオレンジの袋なのに 3種類のジャンが入ってたんだよね。
豆板醤、甜面醬、コチュジャン、いやいや、確かに冷蔵庫に入ってた調味料だったけどさ、どの調味料がどの味だっけ?とか思うやつだけどさ……。
え?ダンジョンってマジで 神様の遊び場だったりする?
しかもここまでのラインナップを見れば アジア大好き? てか美味しいもの大好きの日本人が開発に関わってない?
いや、けどそれにしては 勇者だってダンジョンに来ていた筈なのに 米は疎か ハズレ袋と呼ばれて全く活用されてなかった調味料たち。
これを勇者が知ってたら 絶対に使ってたはずだもんね。じゃあ違うのかな。
「なあヴィオ、この変わったソースも使えるんだよな?」
オレンジのハズレ袋を握りしめて考察してたら クルトさんが心配そうに覗き込んでいた。
レシピを考えていると思われていたらしい。
「うん、使えるよ。そしたら こっちの橙の袋の調味料から使ってみよっか。
もうね、ポアレスお替り待ったなしになると思うよ?」
「マジで!? え、直ぐ準備する!」
お兄ちゃんたちが嬉しそうにお米の準備を始めてくれた。
だけどダンジョンの調味料は そのダンジョンにある食材と合うようになっていると お父さんが前に言ってたけど あれは本当だと思う。
マルネギ、グリーンペッパー、オーバジーン、キャベチ、それから森の中ではキノコ類も沢山採れている。
これはもう 美味しく食べてねとダンジョンがプレゼンしているとしか思えない。
お肉をミンチにしてくれるのは 土竜の男性チーム、スープは何も言わなくても 女性陣の中で誰かが担当している。担当した人が好きなスープを作れるとあって メインのメニューが決まったら それに合わせたスープを選んでくれている。
回鍋肉にする野菜はザクザクと、ピーマンと茄子の青椒肉絲風の為に細切りで、きのことカウカウの四川風炒めには 短冊切りが良いかな。
今夜のスープはアンさんが担当するらしいので、野菜を切るのは シエナさんとネリアさんが手伝ってくれている。
最初は 大きさとか 切り方とか 細かく伝えていたけれど、もうそんな事言わなくても大丈夫。
解体ナイフではなく、今回外に出たことで料理用の包丁まで購入してきてました。
中華料理の凄い資格を取るための漫画を昔読んだことがあるけど、その本には 中華料理は準備が9割、調理時間は最後の1割だ! って言ってた気がする。
そこまでではないけど、まあ 炒めはじめれば完成まではあっという間ではある。
メニューごとに 切った野菜を分けて置き、ジャッジャと 鍋を振りながらどんどんお肉、野菜、調味料を入れていく。
はぁん! 暴力的な匂い!
醤油と味噌もそうだけど、このジャン系も一気に料理の味が決まるよね。
出来た先からお皿に盛り付け、次の料理を炒めていく。
ホカホカの湯気を上げているお皿は 即座にお父さんのマジックバックに収納されるので 皆に匂いテロをぶちかまして 待てをさせることはない。
シュンシュン ジャッジャ コトコト クツクツ
あちこちで良い匂いと 美味しい音がしている。
あともう少しで完成、というところで まさかの事態発生!
「お父さん大変! 人が上がってきた!」
「「「は!???」」」
「5番目で休憩してくれるならええが 流石にこの状態は見られると驚かれるなぁ。
トンガ火台を片すぞ。 テーブルは……、まあそのままでええじゃろう」
常に【索敵】を展開したままにしておいて良かったよ。
5カ所ある12階のセフティーゾーン、4番目で夜営をしている私たち。
ローリング採集をしていながらも 結構早い速度だからか 追いついてくる人たちがいないと油断していた。
まさか下から冒険者が戻ってくるとか思ってなかった。
完成間近だったから とりあえず調理中のものは完成させて お皿に盛り付けてマジックバッグへ。
お鍋類は【クリーン】で綺麗にして収納。火台はそうこうしているうちにお父さんとトンガお兄ちゃんによって元の地面に戻された。
まだ今は薄明るい状態だけど、既に西の空は赤く染まっている(そっちが西かどうかは知らんけどね)
もうすぐ日は完全に沈むだろう。
日が沈めば夜行性の魔獣たちが動き出す。もちろん他の魔獣たちだって行動しているんだけど、ブラックウルフや宵闇茸は夜にしか見れない。
流石にそうなってからの行動はしないだろうから 今上がってきた人たちが 階段から一番近い5番目のセフティーゾーンで休憩する可能性は高いんだけどね。
「まあ 来たら来た時だろ。襲撃者とは違うはずだし大丈夫だ」
テリューさんがガハハと笑って守ってやるなんて言ってくれているけど、早くご飯が食べたいだけでしょうとアンさんにツッコまれて しどろもどろに言い訳してます。
けど まあ あの匂いを嗅いで待てはきついからしょうがないと思います。
「「「「いただきます!」」」」
という事で 上がってきた冒険者の事は気にせず 夕食のスタートです。
大皿料理をドドンと並べ、皆の手元にはホカホカの白飯とコーンスープ。
コーンスープは 洋食のイメージが強かったんだけど、味が濃い中華料理を食べた後に飲むと 優しい甘さで 口の中がリセットされて良きでした。
おかず、お米、おかず、スープ。
ヤバイ無限ループですよ。
「なにこれ、めちゃ美味い」
「もうハズレなんて呼ばせれないわね。これ、どれがどれか分かんないけど、どのソースでも美味しいと思うわ」
うん、まさか3種類のジャンがあるとか思ってなかったよね。
まあ結構混ぜて使ったりするし、色々試せばいいと思う。別に料理人を目指すんじゃなければいいと思うんだ。
大皿料理が瞬間移動のようになくなり、10キロ分の米もぺろりと平らげ、寸胴のスープも空っぽ。
毎回思うけど、この人たちの胃はブラックホールなのでしょうか。
こんな食べる人たちが行動食と干し肉だけでダンジョン潜るとか無理じゃない?
「いや~、ホントそうなんだよな。水が足りなくなって戻るのもそうだけど、大体水が無くなる頃には 干し肉と行動食に飽きて 地上に戻りたくてしょうがなくて ボス戦して帰るってのが殆どだったな」
「ああ、だからリズモーニの上級ダンジョンは 俺たち殆ど未踏破なんだよ」
「ええっ!?そうなの? お父さんとお兄ちゃんたちも?」
お父さんは調理をしていたと言ってたから かなり進む速度も早かったと聞いているけど、水が足りなくて未踏破のダンジョンは多かったらしい。
お兄ちゃんたちは肉弾戦が多かったから 武器の疲弊、回復薬不足もあって未踏破が多かったんだって。
「だから ヴィオと一緒に入るようになって 踏破出来るようになったって感じだよ。
ホントうちの妹は冒険者の女神だよね~」
今ウリウリされると 食べたものが出ちゃうのでやめてください。
「すげぇいい匂いがすんだけど、ここか?」
「うわっ、なにこのエリア、すげえ腹減る匂いがする!」
~~~~~~~~~~~~~
お読みくださりありがとうございます。
閑話を含めて400話目となりました°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
これからも楽しんでいただけるように 頑張ります♪
コメントやイイネの♡も非常に励みになってます( *´艸`)
まあ下りてくる間は4人だけで見張り番も回しながら来てたんだろうし、そもそも暗殺者だろう人との対峙は大変だったと思う。
しかもその後に 自殺した人の処理とか、地元のギルドへの連絡とか、結構大変だった筈。
報告を終えて 買ってきた鍋などの調理用具を全部出し終えたところで スイッチが切れたみたいに ウトウトし始めた4人を見て レスさんが風魔法を使いながら テントに運んで行ったんだよね。
まさかあんな使い方もできるとは 驚きだったけど、確かにウインドダッシュだって 軽く浮かせている訳だから出来て当然ともいえる。
発想の転換って大事だよね。
翌日から また3組編成にして 各階ローリング採集&討伐をすることになりました。
1日1フロア、流石は上級の豊作ダンジョンだけあって、今まで見た事のない素材も沢山見つかってますよ。
まずはハズレ袋と呼ばれる醤油たち、これは今まで見つけた醤油《黒》、お酢、味噌《茶》、赤オイスターソースだけではなく新しい黄色とオレンジ色を発見した。
黄色は最初お醤油に似ていると思ったんだけど、独特の匂いが鼻についてひと舐め味見をすればナンプラーによく似ていた。
私はそのままの味は苦手だったので 刺身醤油のかわりに使うとかはしなかったけど、エスニック系の料理を作るには欠かせない調味料だったので 結構使ってた記憶がある。
もう一つのオレンジは最初の一つ目は豆板醤だった。
これで料理の幅が広がると思って大喜びで採集したんだけど、味見をするお父さんとクルトさんが其々違う事を言うから調べてみたら、同じオレンジの袋なのに 3種類のジャンが入ってたんだよね。
豆板醤、甜面醬、コチュジャン、いやいや、確かに冷蔵庫に入ってた調味料だったけどさ、どの調味料がどの味だっけ?とか思うやつだけどさ……。
え?ダンジョンってマジで 神様の遊び場だったりする?
しかもここまでのラインナップを見れば アジア大好き? てか美味しいもの大好きの日本人が開発に関わってない?
いや、けどそれにしては 勇者だってダンジョンに来ていた筈なのに 米は疎か ハズレ袋と呼ばれて全く活用されてなかった調味料たち。
これを勇者が知ってたら 絶対に使ってたはずだもんね。じゃあ違うのかな。
「なあヴィオ、この変わったソースも使えるんだよな?」
オレンジのハズレ袋を握りしめて考察してたら クルトさんが心配そうに覗き込んでいた。
レシピを考えていると思われていたらしい。
「うん、使えるよ。そしたら こっちの橙の袋の調味料から使ってみよっか。
もうね、ポアレスお替り待ったなしになると思うよ?」
「マジで!? え、直ぐ準備する!」
お兄ちゃんたちが嬉しそうにお米の準備を始めてくれた。
だけどダンジョンの調味料は そのダンジョンにある食材と合うようになっていると お父さんが前に言ってたけど あれは本当だと思う。
マルネギ、グリーンペッパー、オーバジーン、キャベチ、それから森の中ではキノコ類も沢山採れている。
これはもう 美味しく食べてねとダンジョンがプレゼンしているとしか思えない。
お肉をミンチにしてくれるのは 土竜の男性チーム、スープは何も言わなくても 女性陣の中で誰かが担当している。担当した人が好きなスープを作れるとあって メインのメニューが決まったら それに合わせたスープを選んでくれている。
回鍋肉にする野菜はザクザクと、ピーマンと茄子の青椒肉絲風の為に細切りで、きのことカウカウの四川風炒めには 短冊切りが良いかな。
今夜のスープはアンさんが担当するらしいので、野菜を切るのは シエナさんとネリアさんが手伝ってくれている。
最初は 大きさとか 切り方とか 細かく伝えていたけれど、もうそんな事言わなくても大丈夫。
解体ナイフではなく、今回外に出たことで料理用の包丁まで購入してきてました。
中華料理の凄い資格を取るための漫画を昔読んだことがあるけど、その本には 中華料理は準備が9割、調理時間は最後の1割だ! って言ってた気がする。
そこまでではないけど、まあ 炒めはじめれば完成まではあっという間ではある。
メニューごとに 切った野菜を分けて置き、ジャッジャと 鍋を振りながらどんどんお肉、野菜、調味料を入れていく。
はぁん! 暴力的な匂い!
醤油と味噌もそうだけど、このジャン系も一気に料理の味が決まるよね。
出来た先からお皿に盛り付け、次の料理を炒めていく。
ホカホカの湯気を上げているお皿は 即座にお父さんのマジックバックに収納されるので 皆に匂いテロをぶちかまして 待てをさせることはない。
シュンシュン ジャッジャ コトコト クツクツ
あちこちで良い匂いと 美味しい音がしている。
あともう少しで完成、というところで まさかの事態発生!
「お父さん大変! 人が上がってきた!」
「「「は!???」」」
「5番目で休憩してくれるならええが 流石にこの状態は見られると驚かれるなぁ。
トンガ火台を片すぞ。 テーブルは……、まあそのままでええじゃろう」
常に【索敵】を展開したままにしておいて良かったよ。
5カ所ある12階のセフティーゾーン、4番目で夜営をしている私たち。
ローリング採集をしていながらも 結構早い速度だからか 追いついてくる人たちがいないと油断していた。
まさか下から冒険者が戻ってくるとか思ってなかった。
完成間近だったから とりあえず調理中のものは完成させて お皿に盛り付けてマジックバッグへ。
お鍋類は【クリーン】で綺麗にして収納。火台はそうこうしているうちにお父さんとトンガお兄ちゃんによって元の地面に戻された。
まだ今は薄明るい状態だけど、既に西の空は赤く染まっている(そっちが西かどうかは知らんけどね)
もうすぐ日は完全に沈むだろう。
日が沈めば夜行性の魔獣たちが動き出す。もちろん他の魔獣たちだって行動しているんだけど、ブラックウルフや宵闇茸は夜にしか見れない。
流石にそうなってからの行動はしないだろうから 今上がってきた人たちが 階段から一番近い5番目のセフティーゾーンで休憩する可能性は高いんだけどね。
「まあ 来たら来た時だろ。襲撃者とは違うはずだし大丈夫だ」
テリューさんがガハハと笑って守ってやるなんて言ってくれているけど、早くご飯が食べたいだけでしょうとアンさんにツッコまれて しどろもどろに言い訳してます。
けど まあ あの匂いを嗅いで待てはきついからしょうがないと思います。
「「「「いただきます!」」」」
という事で 上がってきた冒険者の事は気にせず 夕食のスタートです。
大皿料理をドドンと並べ、皆の手元にはホカホカの白飯とコーンスープ。
コーンスープは 洋食のイメージが強かったんだけど、味が濃い中華料理を食べた後に飲むと 優しい甘さで 口の中がリセットされて良きでした。
おかず、お米、おかず、スープ。
ヤバイ無限ループですよ。
「なにこれ、めちゃ美味い」
「もうハズレなんて呼ばせれないわね。これ、どれがどれか分かんないけど、どのソースでも美味しいと思うわ」
うん、まさか3種類のジャンがあるとか思ってなかったよね。
まあ結構混ぜて使ったりするし、色々試せばいいと思う。別に料理人を目指すんじゃなければいいと思うんだ。
大皿料理が瞬間移動のようになくなり、10キロ分の米もぺろりと平らげ、寸胴のスープも空っぽ。
毎回思うけど、この人たちの胃はブラックホールなのでしょうか。
こんな食べる人たちが行動食と干し肉だけでダンジョン潜るとか無理じゃない?
「いや~、ホントそうなんだよな。水が足りなくなって戻るのもそうだけど、大体水が無くなる頃には 干し肉と行動食に飽きて 地上に戻りたくてしょうがなくて ボス戦して帰るってのが殆どだったな」
「ああ、だからリズモーニの上級ダンジョンは 俺たち殆ど未踏破なんだよ」
「ええっ!?そうなの? お父さんとお兄ちゃんたちも?」
お父さんは調理をしていたと言ってたから かなり進む速度も早かったと聞いているけど、水が足りなくて未踏破のダンジョンは多かったらしい。
お兄ちゃんたちは肉弾戦が多かったから 武器の疲弊、回復薬不足もあって未踏破が多かったんだって。
「だから ヴィオと一緒に入るようになって 踏破出来るようになったって感じだよ。
ホントうちの妹は冒険者の女神だよね~」
今ウリウリされると 食べたものが出ちゃうのでやめてください。
「すげぇいい匂いがすんだけど、ここか?」
「うわっ、なにこのエリア、すげえ腹減る匂いがする!」
~~~~~~~~~~~~~
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閑話を含めて400話目となりました°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
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