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第二章 転生するにしても、これは無いだろ!
第三十一話
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あの日以降も、表向きあの母親の態度は変わらなかった。ベルラッドを溺愛する王妃、これは彼女がある程度保つ必要のある体面なのだろう。その真意はよくわからないが。
変わったことと言えば、蔵書室への立ち入りが禁止されたことと、毎日朝欠かさず、あの母親が俺の部屋にやってきて、盃になみなみと注がれたナニカを飲ませてくるようになったことだ。
当然、俺は最初拒否した。そんな得体のしれないものは飲めない。もうこの人は俺にとってまごうこと無き敵だ。
あの母親は呆気ない程簡単に引き下がった。俺は不審に思いつつ、暫く何事も無く過ごした。
しかし、その日の丁度蔵書室へ向かう時間のころ、急に気が狂いそうになるほどの頭痛が襲ってきて、俺はそのまま倒れた。
頭蓋骨が内側から割られているような強烈な痛みだった。気を失いたいのに、頭が痛すぎて眠ることすらできない。
意識が遠くなっても、痛みでまた現実に引き戻される、そんなループを毎秒繰り返すような、際限のない苦しみだった。
昼の日がまだ高い時間から、とっぷり夜が更けるまでの時間、俺はベッドの上で存分に痛みを味わった。何でもいいから助けてほしい、そう思うくらいには、頭がおかしくなっていた。
そこに、盃を持ったあの母親はふたたび現れた。この世の悪のすべてを知っている悪魔のような顔だった。
「これを飲めば、痛くなくなるわ。ええ、まあ、私には貴方が必要だから、殺しやしないけれど。別に構わないのよ、貴方が何も考えられなくなるなら、そのまま。その割れるような痛みを、人格が壊れるまで味わってもらっても、ね」
俺は悪魔に縋った。どうしようも無かった。母の手ずから盃に口を付け、俺はやっとその痛みから解放され、すぐさま眠りに落ちた。
俺は自分が摂取するもの全てを疑い、様々な仮説を立てて検証を繰り返した。しかし、どの仮説も当たらず、少なくとも、水、食事、あの母親が飲ませてくる液体のどれかを断てば、もれなくあの頭痛が襲ってくることしか、はっきりした事実はなかった。
光魔法も効かない。と言うか、光魔法の治癒は主に外傷に使うもので、内科は専ら薬師の領分なのだ。
仕方なく、俺はあの母親の持ってくる盃を飲み干す毎日に甘んじている。調べようにも、俺はずっと監視され、蔵書室に忍び入ろうとすれば、翌日の朝にあの母親が現れず、夜まであの頭痛に苦しむ羽目になった。
自分の正気は、あの母親に全て掌握され、コントロールされている。あの人の盃が無ければ、俺はまともに人として生活が出来なくなった。
俺はどうしようもなく無力だった。無力で、あの頭痛が怖くて怖くて仕方のない臆病者。あんな啖呵を切っておいて、何もできない。ああ、めちゃくちゃかっこ悪い。
俺は沈んだ気を紛らわすため、久々に外で絵を描くことにした。あの母親に絵を全部破られてから、どうにも気が向かず、しばらくご無沙汰だったのだ。
ジルラッドに会ってあの子の絵を描けば、少しは気分も持ち上がるかもしれない、そんなことを思いつつ、ヨタヨタとイーゼルを組み立てる。
「兄上!! お久しぶりです!!」
ああ、ほら、やっぱり来た。俺が準備をしていれば、たとえどんなところにいても、ひょっこりとどこからともなく顔を出すのだ。
「ジル、ごめん。君、俺があげた絵、部屋に飾ってくれてたんだろ? 王妃殿下が勝手に部屋に入って持って行ったんだ。俺の目の前で全部破られた」
「え……?」
「俺さ、あの母親に、王になりたくないって言ったんだ。そうしたら……」
「酷いです。どうして、そんなこと」
「……まあ、絵はまたいくらでも描けるし。自信作だったからだいぶ悔しいけどな。ジルが大切にしてくれてたのに、勝手に持ち出して破くなんてさ。その神経どうなってんのって話だよな」
「……兄上、実は。僕、部屋に入られて私物を壊されるなんてしょっちゅうなんです。だから、飾ってあったのは魔法を使って複製したもので。本物の方は、別の、僕の魔力が鍵になった隠し金庫にちゃんとしまってあるんです」
「え、マジ?」
「はい。勝手なことをしてごめんなさい。でも、僕……兄上に描いて頂いた絵は、絶対に壊されたくない宝物で、お守りなんです。兄上の描いた僕の絵を見ていると、凄い力が湧いてきて……だから、兄上に頂いた絵は絶対に僕が守ります」
「そう、そ、っか。それは、頼もしいな」
俺はゆるゆると緩んでしまいそうな口角を隠すために、頬の肉を噛みながら手の甲で唇をきつく押さえた。
俺は一応、自分の描いた絵はもれなく丹精込めてるし、どんな絵にも愛着を持っている。だから、あの母親に全部破られた時は絶望したし、同時に抑えきれないほどの怒りが湧いた。
でも、あの母親に一瞥だにされず破り捨てられたものを、ジルラッドが大切にしてくれていた。失ったと思ったものが本当はちゃんと残っていたんだ。こんなに嬉しい事ってあるんだな。
俺の目からいつの間にか溢れていた涙を、ジルラッドは何も言わず拭ってくれる。ああ、この子はやっぱりウルラッド父さん似だ。ためらわず、他人の涙を拭ってやれる優しい男。
俺とあの母親とは大違い。
「兄上、最近しっかりご飯を召し上がっていらっしゃいますか?」
ジルラッドは心配そうに俺の顔を覗き込む。実は、まともに食べれていない。毒かもしれないと思うと、忌避感から喉を通らなくなるのだ。
自然、食べる量は目覚ましく減った。まあ、元々肥満体型だったわけだし、ちょうどいいんじゃないだろうか。
「あんまり食欲が無くて。痩せるにはもってこいだろ?」
「兄上はもう十分御痩せになったと思います。これ以上は危ないんじゃ……」
「大丈夫、大丈夫」
えっ? てかマジで痩せた? うわ、ガチだ……! 言われるまで全く意識しなかったが、手首や腹など見てみれば、前とは比べ物にならないほど細くなっていたみたいだ。
あんまり気にしてなかったのに、思いがけず減量に成功していたなんて、儲けものだ。
「やっぱり、分かりません。兄上とお話して、ご一緒できる時間は大好きです。でも、兄上といると、分からないことが増えていく……」
「怖いか?」
「いえ……でも、知りたいです。兄上のことですから」
「そっか。でも、世の中知らない方がいいこともあったりするんだぞ」
ビジネスホテルの清掃事情とか。この子に殺されるかもしれない未来とかな。いや、でも、最近は……。
この状況が終わるなら。この子に殺されて、この苦しみが終わるなら、幸せなんじゃないか、なんて思うんだよな。
変わったことと言えば、蔵書室への立ち入りが禁止されたことと、毎日朝欠かさず、あの母親が俺の部屋にやってきて、盃になみなみと注がれたナニカを飲ませてくるようになったことだ。
当然、俺は最初拒否した。そんな得体のしれないものは飲めない。もうこの人は俺にとってまごうこと無き敵だ。
あの母親は呆気ない程簡単に引き下がった。俺は不審に思いつつ、暫く何事も無く過ごした。
しかし、その日の丁度蔵書室へ向かう時間のころ、急に気が狂いそうになるほどの頭痛が襲ってきて、俺はそのまま倒れた。
頭蓋骨が内側から割られているような強烈な痛みだった。気を失いたいのに、頭が痛すぎて眠ることすらできない。
意識が遠くなっても、痛みでまた現実に引き戻される、そんなループを毎秒繰り返すような、際限のない苦しみだった。
昼の日がまだ高い時間から、とっぷり夜が更けるまでの時間、俺はベッドの上で存分に痛みを味わった。何でもいいから助けてほしい、そう思うくらいには、頭がおかしくなっていた。
そこに、盃を持ったあの母親はふたたび現れた。この世の悪のすべてを知っている悪魔のような顔だった。
「これを飲めば、痛くなくなるわ。ええ、まあ、私には貴方が必要だから、殺しやしないけれど。別に構わないのよ、貴方が何も考えられなくなるなら、そのまま。その割れるような痛みを、人格が壊れるまで味わってもらっても、ね」
俺は悪魔に縋った。どうしようも無かった。母の手ずから盃に口を付け、俺はやっとその痛みから解放され、すぐさま眠りに落ちた。
俺は自分が摂取するもの全てを疑い、様々な仮説を立てて検証を繰り返した。しかし、どの仮説も当たらず、少なくとも、水、食事、あの母親が飲ませてくる液体のどれかを断てば、もれなくあの頭痛が襲ってくることしか、はっきりした事実はなかった。
光魔法も効かない。と言うか、光魔法の治癒は主に外傷に使うもので、内科は専ら薬師の領分なのだ。
仕方なく、俺はあの母親の持ってくる盃を飲み干す毎日に甘んじている。調べようにも、俺はずっと監視され、蔵書室に忍び入ろうとすれば、翌日の朝にあの母親が現れず、夜まであの頭痛に苦しむ羽目になった。
自分の正気は、あの母親に全て掌握され、コントロールされている。あの人の盃が無ければ、俺はまともに人として生活が出来なくなった。
俺はどうしようもなく無力だった。無力で、あの頭痛が怖くて怖くて仕方のない臆病者。あんな啖呵を切っておいて、何もできない。ああ、めちゃくちゃかっこ悪い。
俺は沈んだ気を紛らわすため、久々に外で絵を描くことにした。あの母親に絵を全部破られてから、どうにも気が向かず、しばらくご無沙汰だったのだ。
ジルラッドに会ってあの子の絵を描けば、少しは気分も持ち上がるかもしれない、そんなことを思いつつ、ヨタヨタとイーゼルを組み立てる。
「兄上!! お久しぶりです!!」
ああ、ほら、やっぱり来た。俺が準備をしていれば、たとえどんなところにいても、ひょっこりとどこからともなく顔を出すのだ。
「ジル、ごめん。君、俺があげた絵、部屋に飾ってくれてたんだろ? 王妃殿下が勝手に部屋に入って持って行ったんだ。俺の目の前で全部破られた」
「え……?」
「俺さ、あの母親に、王になりたくないって言ったんだ。そうしたら……」
「酷いです。どうして、そんなこと」
「……まあ、絵はまたいくらでも描けるし。自信作だったからだいぶ悔しいけどな。ジルが大切にしてくれてたのに、勝手に持ち出して破くなんてさ。その神経どうなってんのって話だよな」
「……兄上、実は。僕、部屋に入られて私物を壊されるなんてしょっちゅうなんです。だから、飾ってあったのは魔法を使って複製したもので。本物の方は、別の、僕の魔力が鍵になった隠し金庫にちゃんとしまってあるんです」
「え、マジ?」
「はい。勝手なことをしてごめんなさい。でも、僕……兄上に描いて頂いた絵は、絶対に壊されたくない宝物で、お守りなんです。兄上の描いた僕の絵を見ていると、凄い力が湧いてきて……だから、兄上に頂いた絵は絶対に僕が守ります」
「そう、そ、っか。それは、頼もしいな」
俺はゆるゆると緩んでしまいそうな口角を隠すために、頬の肉を噛みながら手の甲で唇をきつく押さえた。
俺は一応、自分の描いた絵はもれなく丹精込めてるし、どんな絵にも愛着を持っている。だから、あの母親に全部破られた時は絶望したし、同時に抑えきれないほどの怒りが湧いた。
でも、あの母親に一瞥だにされず破り捨てられたものを、ジルラッドが大切にしてくれていた。失ったと思ったものが本当はちゃんと残っていたんだ。こんなに嬉しい事ってあるんだな。
俺の目からいつの間にか溢れていた涙を、ジルラッドは何も言わず拭ってくれる。ああ、この子はやっぱりウルラッド父さん似だ。ためらわず、他人の涙を拭ってやれる優しい男。
俺とあの母親とは大違い。
「兄上、最近しっかりご飯を召し上がっていらっしゃいますか?」
ジルラッドは心配そうに俺の顔を覗き込む。実は、まともに食べれていない。毒かもしれないと思うと、忌避感から喉を通らなくなるのだ。
自然、食べる量は目覚ましく減った。まあ、元々肥満体型だったわけだし、ちょうどいいんじゃないだろうか。
「あんまり食欲が無くて。痩せるにはもってこいだろ?」
「兄上はもう十分御痩せになったと思います。これ以上は危ないんじゃ……」
「大丈夫、大丈夫」
えっ? てかマジで痩せた? うわ、ガチだ……! 言われるまで全く意識しなかったが、手首や腹など見てみれば、前とは比べ物にならないほど細くなっていたみたいだ。
あんまり気にしてなかったのに、思いがけず減量に成功していたなんて、儲けものだ。
「やっぱり、分かりません。兄上とお話して、ご一緒できる時間は大好きです。でも、兄上といると、分からないことが増えていく……」
「怖いか?」
「いえ……でも、知りたいです。兄上のことですから」
「そっか。でも、世の中知らない方がいいこともあったりするんだぞ」
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