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実り始めたくろいつぼみ
第一話 家庭教師
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まじでありえない。かぁさんは何を考えてるんだ。確かに家庭教師が欲しいと頼んだのは俺だ。でも他に選択肢があっただろ?
「ぶつぶつぶつぶつぶつ………」
「……く……かづ…………くん……かづくん……かづくん!!聞いてる!?」
「っ!あっあぁ、ねぇさんごめん聞いてなかった。」
「もう!かづくんったらそんなに何考えてたの?」
「かづくんはきっと自分だけ恋人が出来たことがないのを気にしてるんだよ~!しづちゃん」
「およ?そんなこと気にしてるの?かづくんはかっこいいから大丈夫!」
「いや、ねぇさんもいずみもかって決め付けないでくれよ?」
「じゃあ何で悩んでたの~?」
「そうだよ、かづくん?おねぇちゃんは心配です。」
「そんなに心配しなくても俺もねぇさんたちと同じく中学三年生なんだけど……」
「そこは関係ないのよ?だって私たちは兄弟なんだもの。おねぇちゃんは心配するものよ?」
「しづちゃんはいいおねぇちゃんだよ。かづくん!」
そんなことわかってる
「わかってるよ。でもほんとに心配するようなことじゃないんだ。今日から家庭教師が来るんだけど……それがいずみの従兄妹なんだよ。」
「きょうくん?」
「きょうにぃ?そういえばかづくん私が泣いたあの日からきょうにぃのこと嫌いなんだっけ?」
いやいやもっと前から嫌いだよ。ねぇさんとあいつが結婚の約束したあの日からあいつがだいっきらいだ。あいつと幸せそうなねぇさんを見ると胸が苦しくなって吐きそうになる。でもねぇさんを心配させたくないしいずみにも悪いしな
「そういうわけじゃないよ?ただ苦手ってだけ……」
「そうなんだ!きょうくんは怖い人ってわけでも酷い人でもない、やさしい人だから話せばきっと苦手じゃなくなるよ!」
「そうねぇ、きょうにぃはやさしいおにいさんよ。昔、私が泣いたことを気にしてるならあれは知らなかった私が悪いのだし……」
「それもあるけど……いや、たいしたことじゃないから大丈夫だよ。そうだ!ねぇさんたちは学校終わったらどうするの?俺はきょう兄さんが家庭教師としてくるからまっすぐ家に帰るけど」
「私たちは新しい彼氏探し!ねぇしづちゃん?」
「そうなの。でも新しい彼氏の件についてはいずちゃんに話したいことがあるから今日は一緒にカフェでお茶しましょ?」
「そうなの?二人でお茶もいいね!楽しみ~」
よし、無事に話を逸らせたかな
「二人は放課後、カフェ行くの?だったらおススメのとこがあるんだけど」
「え?どこどこ~」
「カフェステッラ、イタリア語で星って意味らしい。そこのマスターの紅茶美味しかったから二人に教えようと思ってたんだよね。良かったらぜひ行って欲しいな。あっ流行のタピオカのみに行く予定だったりした?」
「ううん、かづくんが美味しいって言う店ならきっと美味しいと思うから今日はそこにするわ」
「紅茶大好き人間のかづくんがいうならね~」
「別に紅茶大好き人間じゃないよ。」
「そういえばきょうくんもコーヒーよりは紅茶派だったよ~」
そんな情報要らないし、でもそれなら俺の好みのやつ淹れても大丈夫かな?
「へ~そうなんだ。きょう兄さん紅茶好きなんだぁ」
「そうなの?私知らなかったわ。知ってたらかづくんの教えてくれたカフェとかの情報教えたのに」
「まぁまぁそれは今日からかづくんが自主的に教えてくれるよ!きょうくんに!」
キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン
「あっ予鈴だ。ねぇさんたち早くお弁当箱片付けて、授業始まっちゃうよ?」
「あら?もうそんな時間?」
「やば~、放課後楽しみ~」
「楽しみにするのはいいけどこれから始まるのは午後の授業だよ?」
「も~!かづくんそんな意地悪いわないでよ~」
「ごめんごめん。でも授業しっかりやらないと遊ぶのも楽しくなくなっちゃうよ?テストとかで悪い点取ったりするかもだし。」
「それは困っちゃうね。がんばる~しづちゃんもがんばろうね!」
「当たり前だよ!かづくんも頑張ってね居眠りしちゃだめだよ?」
「わかってるよ。放課後楽しんでね。じゃあ」
「またね~」
「家でね」
「うん……はぁ、行かなきゃな」
キーンコーンカーンコンキーンコーンカーンコーン
……授業に身が入らなかった、これもあいつのせいだな。第一なんで俺がおススメのカフェとか教えなきゃいけないんだよ。あっでも成績良かったときのご褒美として奢らせるのはありか。それにねぇさんやかぁさんは仲良くして欲しいみたいだし、面倒だしいやだけど仕方ないか……
「はぁ……憂鬱」
「何が憂鬱なんだ?かづくん?」
「げっなんでこっちにいるんですか?」
「げっとはなんだよ、げっとは。今日からかづくんの家庭教師だから張り切って早く着いちゃったんだよね。だから迎えに来てみた。」
「はぁ、遠足を待てない子供ですか?」
「なぁ!ちっちがうぞ!これは緊張からであって楽しみだからとかじゃ!第一!かづくんが俺と仲良くしてくれないから緊張してるんだからな?」
「別に緊張しなくていいですよ、きょう兄さん?いや今日からはきょう先生って言った方がいいですかね?」
「きょう先生?かづくんが呼びたいならそれでもかまわないけどもう昔みたいにきょうにぃって言ってくれないのか?」
「いつの話をしてるんですか?小学校より前の話をされても困ります。」
「かづくんは素直じゃないなぁ」
「早く帰りますよ。せっかく早く来たならさっさと授業してください。さぞ教えるのがうまいんでしょうねぇ、きょう先生?」
「言ったな?たっぷり勉強を教えてやろう!」
これが俺と俺の家庭教師であるきょう兄さんの放課後時間の始まりだった。
「ぶつぶつぶつぶつぶつ………」
「……く……かづ…………くん……かづくん……かづくん!!聞いてる!?」
「っ!あっあぁ、ねぇさんごめん聞いてなかった。」
「もう!かづくんったらそんなに何考えてたの?」
「かづくんはきっと自分だけ恋人が出来たことがないのを気にしてるんだよ~!しづちゃん」
「およ?そんなこと気にしてるの?かづくんはかっこいいから大丈夫!」
「いや、ねぇさんもいずみもかって決め付けないでくれよ?」
「じゃあ何で悩んでたの~?」
「そうだよ、かづくん?おねぇちゃんは心配です。」
「そんなに心配しなくても俺もねぇさんたちと同じく中学三年生なんだけど……」
「そこは関係ないのよ?だって私たちは兄弟なんだもの。おねぇちゃんは心配するものよ?」
「しづちゃんはいいおねぇちゃんだよ。かづくん!」
そんなことわかってる
「わかってるよ。でもほんとに心配するようなことじゃないんだ。今日から家庭教師が来るんだけど……それがいずみの従兄妹なんだよ。」
「きょうくん?」
「きょうにぃ?そういえばかづくん私が泣いたあの日からきょうにぃのこと嫌いなんだっけ?」
いやいやもっと前から嫌いだよ。ねぇさんとあいつが結婚の約束したあの日からあいつがだいっきらいだ。あいつと幸せそうなねぇさんを見ると胸が苦しくなって吐きそうになる。でもねぇさんを心配させたくないしいずみにも悪いしな
「そういうわけじゃないよ?ただ苦手ってだけ……」
「そうなんだ!きょうくんは怖い人ってわけでも酷い人でもない、やさしい人だから話せばきっと苦手じゃなくなるよ!」
「そうねぇ、きょうにぃはやさしいおにいさんよ。昔、私が泣いたことを気にしてるならあれは知らなかった私が悪いのだし……」
「それもあるけど……いや、たいしたことじゃないから大丈夫だよ。そうだ!ねぇさんたちは学校終わったらどうするの?俺はきょう兄さんが家庭教師としてくるからまっすぐ家に帰るけど」
「私たちは新しい彼氏探し!ねぇしづちゃん?」
「そうなの。でも新しい彼氏の件についてはいずちゃんに話したいことがあるから今日は一緒にカフェでお茶しましょ?」
「そうなの?二人でお茶もいいね!楽しみ~」
よし、無事に話を逸らせたかな
「二人は放課後、カフェ行くの?だったらおススメのとこがあるんだけど」
「え?どこどこ~」
「カフェステッラ、イタリア語で星って意味らしい。そこのマスターの紅茶美味しかったから二人に教えようと思ってたんだよね。良かったらぜひ行って欲しいな。あっ流行のタピオカのみに行く予定だったりした?」
「ううん、かづくんが美味しいって言う店ならきっと美味しいと思うから今日はそこにするわ」
「紅茶大好き人間のかづくんがいうならね~」
「別に紅茶大好き人間じゃないよ。」
「そういえばきょうくんもコーヒーよりは紅茶派だったよ~」
そんな情報要らないし、でもそれなら俺の好みのやつ淹れても大丈夫かな?
「へ~そうなんだ。きょう兄さん紅茶好きなんだぁ」
「そうなの?私知らなかったわ。知ってたらかづくんの教えてくれたカフェとかの情報教えたのに」
「まぁまぁそれは今日からかづくんが自主的に教えてくれるよ!きょうくんに!」
キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン
「あっ予鈴だ。ねぇさんたち早くお弁当箱片付けて、授業始まっちゃうよ?」
「あら?もうそんな時間?」
「やば~、放課後楽しみ~」
「楽しみにするのはいいけどこれから始まるのは午後の授業だよ?」
「も~!かづくんそんな意地悪いわないでよ~」
「ごめんごめん。でも授業しっかりやらないと遊ぶのも楽しくなくなっちゃうよ?テストとかで悪い点取ったりするかもだし。」
「それは困っちゃうね。がんばる~しづちゃんもがんばろうね!」
「当たり前だよ!かづくんも頑張ってね居眠りしちゃだめだよ?」
「わかってるよ。放課後楽しんでね。じゃあ」
「またね~」
「家でね」
「うん……はぁ、行かなきゃな」
キーンコーンカーンコンキーンコーンカーンコーン
……授業に身が入らなかった、これもあいつのせいだな。第一なんで俺がおススメのカフェとか教えなきゃいけないんだよ。あっでも成績良かったときのご褒美として奢らせるのはありか。それにねぇさんやかぁさんは仲良くして欲しいみたいだし、面倒だしいやだけど仕方ないか……
「はぁ……憂鬱」
「何が憂鬱なんだ?かづくん?」
「げっなんでこっちにいるんですか?」
「げっとはなんだよ、げっとは。今日からかづくんの家庭教師だから張り切って早く着いちゃったんだよね。だから迎えに来てみた。」
「はぁ、遠足を待てない子供ですか?」
「なぁ!ちっちがうぞ!これは緊張からであって楽しみだからとかじゃ!第一!かづくんが俺と仲良くしてくれないから緊張してるんだからな?」
「別に緊張しなくていいですよ、きょう兄さん?いや今日からはきょう先生って言った方がいいですかね?」
「きょう先生?かづくんが呼びたいならそれでもかまわないけどもう昔みたいにきょうにぃって言ってくれないのか?」
「いつの話をしてるんですか?小学校より前の話をされても困ります。」
「かづくんは素直じゃないなぁ」
「早く帰りますよ。せっかく早く来たならさっさと授業してください。さぞ教えるのがうまいんでしょうねぇ、きょう先生?」
「言ったな?たっぷり勉強を教えてやろう!」
これが俺と俺の家庭教師であるきょう兄さんの放課後時間の始まりだった。
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