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実り始めたくろいつぼみ
第三話 俺ときょう先生
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「ただいまー」
「おかえりかづくん、今日も勉強の時間だ、頑張ろうな」
「もう居たんですね、きょう先生。」
「もちろん、すぐ勉強できるようにね」
「そうですか、ところでかぁさんは?」
「お買い物だって、さぁ勉強勉強!おやつも預かってるよ!」
「はぁ、そうなんですね。」
「そうだよ、あっそういえばかづくんには彼女できたのか?お母さん心配してたぞ?」
かぁさんは何余計なことを言ってるんだ。でもあっちから言ってくれるなんて都合がいいじゃないか。どんな反応をするんだろうかこの人は
「出来ましたよ。今日」
「ほう、どんな子なんだ?」
「きょう先生も良く知ってる子ですよ?」
「俺が良く知ってる子?……まさか!いずみか?!」
「はい、いずみとお付き合いさせていただくことになりました。これからもよろしくお願いしますね?きょう先生?」
あはは、その顔最高!かわいい従兄妹のいずみが俺みたいな男と付き合ってるのが信じられないって言う顔。最高にかわいいよきょう兄さん?
「い、いずみとかづくんが恋人……いったい何が」
「別に何でもいいじゃないですか。かぁさんの心配の種はなくなったし、彼氏探しするって言ってたいずみは彼氏が出来たし、俺には初彼女が出来た。それが何か?」
「いや、意外だなと思っただけだよ。かづくんは俺のこと避けてるし、いずみとわざわざ付き合うとは思はなかったと言うか……」
「まぁ、そういうことなので、それはそうとして勉強しましょう?きょう先生」
「そっそうだな、ちょっと頭の中を整理したいから自分でテキストを解いててくれ、わからないことがあったら言ってくれ」
「はい、じっくり整理していただいて大丈夫ですよ?」
ほんと最高だな、俺があんな顔をさせてると思うとぞくぞくしてくる。気に入らないやつが迷ったような混乱してる顔ってかわいいなぁ。ねぇさんやいずみとかならまったく思わないのに……
「お茶でも入れてくるよ。落ち着けるように紅茶じゃなくてカモミールのフレーバーティーにするよ」
「あっあぁ、すまないな」
「別に大丈夫だよ。俺も喉渇いたしね。じゃあ言ってくるよ」
コップ落として手でも切ったら心配してくれるかなぁ?困ってくれるでしょ?
ガッシャ-ン!!
「どうした?!かづくん、大丈夫?!」
「あぁ、うん。大丈夫……」
「血が出てる。ぜんぜん大丈夫じゃないじゃないか!」
あぁ、そうやって俺のことだけ考えてくれればいいのになぁ……って何考えてるんだろ?俺はこいつが嫌いだから困らせたいだけ……そう、困らせたいだけだ。
「このくらいの怪我なら舐めとけば治るでしょ」
ぺろっ
はぁ?なにしてんの?
「……え?」
「だって舐めとけば治るんだろ?」
だからって人の傷舐めるやつがあるか?人の血はあんまに触らないようにって応急救護とかでもやってるだろ?!何をしてるんだ……
「いや、だからってきょう兄さんが舐める必要はないでしょ?」
「だって、舐めてやりたいと思った……から?って俺なに言ってんだろ?!別になんでもないぞ!なんか痛そうだったから!舐めるなら早く舐めたほうがいいかなと思っただけだからな!」
「う、うん」
「きょ、今日はもうおわり!特に何もやってないけど!終わりだ、俺は帰るからお大事にな!」
バタバタバタバタ ガチャバタン!
「はぁ、いったい……何なんだ?」
なんだっていうんだよ、何を考えてるんだ。なんであんなこと……きょうにぃは……を選んだくせに
プルルルルルルルプルルルルルルルいずみさんからですプルルルルルルル
「いずみから?はい、もしもし、いずみどうした?」
「あっかづくん!今度の土曜日って何か用事あるかな?確かきょうくんはその日行かないよね?」
「あぁ、土曜日は空いてるけど、もしかしてデートお誘い?」
「そう!デートのお誘い!どこか行こう!」
「そうだね、お誘いが俺からじゃなかったお詫びにデートプランは俺が考えても?」
「考えてくれるの?!嬉しいな!楽しみにしてるね!」
「楽しみにしててよ、頑張ってデートプラン考えるから……じゃあまた明日ね?」
「うん!また明日ね!かづくん」
said 響夜
なんで俺はあんなこと……最低だ。俺は男同士だからって……を選んだのに、なんでいまさらこんな……こんなこと、いずみに盗られたから?でも、いずみはそんなこと考えてないだろうし、誰が……なんて考えても仕方ないか……選ばなかったのは俺なのに……。好きって言ってもらえないことがわかっていたから諦めたのに盗られたなんて俺が言えることじゃない。でも、他の女に盗られるぐらいならいずみで逆に良かったのかもしれないな。まだ、離れていかない。まだ、大丈夫。まだ、ちゃんと隠せてるはず。きっと……は気づいてない。だから、俺から離れて行ったりしない。俺のこと嫌っててもちゃんと近くに居てくれる。だから、まだましだ。俺から……が離れてったら俺はもう……死ぬしかないよな?だってそれでしかきっと……あいつの記憶には残れない。
「おかえりかづくん、今日も勉強の時間だ、頑張ろうな」
「もう居たんですね、きょう先生。」
「もちろん、すぐ勉強できるようにね」
「そうですか、ところでかぁさんは?」
「お買い物だって、さぁ勉強勉強!おやつも預かってるよ!」
「はぁ、そうなんですね。」
「そうだよ、あっそういえばかづくんには彼女できたのか?お母さん心配してたぞ?」
かぁさんは何余計なことを言ってるんだ。でもあっちから言ってくれるなんて都合がいいじゃないか。どんな反応をするんだろうかこの人は
「出来ましたよ。今日」
「ほう、どんな子なんだ?」
「きょう先生も良く知ってる子ですよ?」
「俺が良く知ってる子?……まさか!いずみか?!」
「はい、いずみとお付き合いさせていただくことになりました。これからもよろしくお願いしますね?きょう先生?」
あはは、その顔最高!かわいい従兄妹のいずみが俺みたいな男と付き合ってるのが信じられないって言う顔。最高にかわいいよきょう兄さん?
「い、いずみとかづくんが恋人……いったい何が」
「別に何でもいいじゃないですか。かぁさんの心配の種はなくなったし、彼氏探しするって言ってたいずみは彼氏が出来たし、俺には初彼女が出来た。それが何か?」
「いや、意外だなと思っただけだよ。かづくんは俺のこと避けてるし、いずみとわざわざ付き合うとは思はなかったと言うか……」
「まぁ、そういうことなので、それはそうとして勉強しましょう?きょう先生」
「そっそうだな、ちょっと頭の中を整理したいから自分でテキストを解いててくれ、わからないことがあったら言ってくれ」
「はい、じっくり整理していただいて大丈夫ですよ?」
ほんと最高だな、俺があんな顔をさせてると思うとぞくぞくしてくる。気に入らないやつが迷ったような混乱してる顔ってかわいいなぁ。ねぇさんやいずみとかならまったく思わないのに……
「お茶でも入れてくるよ。落ち着けるように紅茶じゃなくてカモミールのフレーバーティーにするよ」
「あっあぁ、すまないな」
「別に大丈夫だよ。俺も喉渇いたしね。じゃあ言ってくるよ」
コップ落として手でも切ったら心配してくれるかなぁ?困ってくれるでしょ?
ガッシャ-ン!!
「どうした?!かづくん、大丈夫?!」
「あぁ、うん。大丈夫……」
「血が出てる。ぜんぜん大丈夫じゃないじゃないか!」
あぁ、そうやって俺のことだけ考えてくれればいいのになぁ……って何考えてるんだろ?俺はこいつが嫌いだから困らせたいだけ……そう、困らせたいだけだ。
「このくらいの怪我なら舐めとけば治るでしょ」
ぺろっ
はぁ?なにしてんの?
「……え?」
「だって舐めとけば治るんだろ?」
だからって人の傷舐めるやつがあるか?人の血はあんまに触らないようにって応急救護とかでもやってるだろ?!何をしてるんだ……
「いや、だからってきょう兄さんが舐める必要はないでしょ?」
「だって、舐めてやりたいと思った……から?って俺なに言ってんだろ?!別になんでもないぞ!なんか痛そうだったから!舐めるなら早く舐めたほうがいいかなと思っただけだからな!」
「う、うん」
「きょ、今日はもうおわり!特に何もやってないけど!終わりだ、俺は帰るからお大事にな!」
バタバタバタバタ ガチャバタン!
「はぁ、いったい……何なんだ?」
なんだっていうんだよ、何を考えてるんだ。なんであんなこと……きょうにぃは……を選んだくせに
プルルルルルルルプルルルルルルルいずみさんからですプルルルルルルル
「いずみから?はい、もしもし、いずみどうした?」
「あっかづくん!今度の土曜日って何か用事あるかな?確かきょうくんはその日行かないよね?」
「あぁ、土曜日は空いてるけど、もしかしてデートお誘い?」
「そう!デートのお誘い!どこか行こう!」
「そうだね、お誘いが俺からじゃなかったお詫びにデートプランは俺が考えても?」
「考えてくれるの?!嬉しいな!楽しみにしてるね!」
「楽しみにしててよ、頑張ってデートプラン考えるから……じゃあまた明日ね?」
「うん!また明日ね!かづくん」
said 響夜
なんで俺はあんなこと……最低だ。俺は男同士だからって……を選んだのに、なんでいまさらこんな……こんなこと、いずみに盗られたから?でも、いずみはそんなこと考えてないだろうし、誰が……なんて考えても仕方ないか……選ばなかったのは俺なのに……。好きって言ってもらえないことがわかっていたから諦めたのに盗られたなんて俺が言えることじゃない。でも、他の女に盗られるぐらいならいずみで逆に良かったのかもしれないな。まだ、離れていかない。まだ、大丈夫。まだ、ちゃんと隠せてるはず。きっと……は気づいてない。だから、俺から離れて行ったりしない。俺のこと嫌っててもちゃんと近くに居てくれる。だから、まだましだ。俺から……が離れてったら俺はもう……死ぬしかないよな?だってそれでしかきっと……あいつの記憶には残れない。
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