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実り始めたくろいつぼみ
第四話 初デート
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ついに、ついにこの日やってきてしまった。いずみとの初デートの日が……時間は11時半これなら待たせる心配もないだろう。
「かーづくん!えへへ、早めに来ちゃった!」
「待ち合わせは12時なのに、これは早めに着ておいて正解だったかな?まさかいずみがこんなに早く来るなんて」
「だってかづくんがどんなデートプラン考えてくれたのか楽しみだったんだもん!」
「そんなに楽しみだったの?」
「それはもちろん!だってかづくん、しづちゃんにも何所に行くか教えてなかったんだもん!」
「それはまぁ、いずみがねぇさんに聞くかもしれないなと思ったから」
「はっ、ばれてる!」
「さっき自分で言ったくせに何言ってるの?」
「えへへ、そうだった~」
「じゃあ行こうか?」
「まず何所行くの?」
「映画とかも考えたんだけど、もう見てたらやだなと思ったから無難に水族館なんだけど……」
「なるほど、水族館ね!」
「だっていずみ動物園より水族館のほうが好きでしょ?」
「うん!さすが幼馴染よくわかってる!」
「俺はどっちも好きだし、せっかくのいずみとの初デートならいずみの好きなほうに来たかったから」
「かづくん、ありがとう!」
「ちょっと遠いけど大丈夫?」
「もちろん!」
「そっか、でもいずみヒールだし、足疲れるから途中で休もうね。俺のおススメのカフェとか回りながらゆっくり行こう?」
「かづくんおススメのカフェ!絶対いい!」
「じゃあいこうか、いずみ?」
「すごっいたのしみ!」
あれで隠れてるつもりなんだろうか、きょう兄さんは……。もし隠れてるつもりならこっち見すぎじゃないか?いくらいずみが可愛いからってデートに着いて来るなんて、何をやってるんだあの人?そんなんだから彼女に振られるんだ、いい気味だな。まぁ、振られたときの顔が見れなくて残念だけど。そうだ、いずみと俺がめいいっぱいいちゃついてたらあの人どうなるんだろ?面白そうだ……。でもいずみに悪いかな?いや、今はカレカノだしな。少しぐらいいちゃいちゃしなきゃな。
「いずみ、手……ちょうだい?手つなご?」
「はわわ、かづくん……いつの間にそんなこと覚えたの?!」
「いやいや、俺これでもいずみと同い年なんだけど……」
「はっ、そうだった!てへぺろ」
「もう、そういうとこほんと可愛いよね」
「はうわ、かづくん……急にそういうこと言うの禁止で……」
「え?」
「かづくんは自分の顔面のよさがわかってない……」
「とりあえずわかったよ」
「よろしい、さ、いこー!」
「そうだね」
めっちゃ見てる、きょう兄さんがめっちゃ見てる視線が刺さってる。ほんとに何しにきたんだ?あの人
「かづくん?どうしたの?」
「あぁううん、なんでもないよ。気のせいだったみたい」
「そっか、でも今は、私だけ見ててね?私はかづくんの彼女なんだから」
「もちろんだよ」
「ちょっと待ったー!!」
「え?!きょうくん!?」
「なんだ、出てきたんですか?きょう先生」
「やっぱりかづくんといずみが恋人とかお兄ちゃんが許しません!!」
「ちょ、きょうくん何言ってるの?」
「あの、きょう先生のせいで俺たちの初デート始めっからプラン総崩れの予感なんですけど」
「いいもん、精一杯邪魔するって決めたから!俺も二人のデートに着いてく!」
「いや、ついてくも何も着いて来てたじゃないですか?隠れて、隠れられてなかったですけど」
「うっ、まぁまぁそれはそれこれはこれってことで!とりあえず着いてくから!」
「えー、きょうくん着いてくるの?私たち初デートなんだよ?」
「俺は別にいいけどいずみは嫌だよな?」
「かづくんはいいって言ってるよ?いずみ駄目?」
「はぁあ、仕方ないな!今回だけだよ!次からは着いてこないでね!」
「もちろんだよ!かづくんが案内してくれるんだよね!じゃあみんなで手つなご!」
はぁ?何を抜かしているんだ?なぜ手をつなぐ必要性が?ちょっと意味不明なんだが?
「え?」
「はい?」
「うん?」
「なんできょうくんまで手つなぐの?しかも私とかづくんの間にわざわざ入る必要性なくない?」
「いいじゃん!もうこれはデートじゃなくて、三人で遊びにいく感じだから!」
「じゃあ間じゃなくていずみか俺と手をつなげば良いじゃないですか?」
「いや、その、かづくんこの間手怪我してたし!それにかづくんといずみの間が近かったから!ね?」
「はぁ、まぁいいか、これ以上言ってたら時間もなくなるし、面倒だし、いずみも大丈夫?」
「う、うん、もうきょうくん一体どうしたの?今回だけ、今回だけだからね!」
「もちろんだとも!何回も二人の邪魔したりしないって!そのーほらかづくんがいずみの彼氏として合格だったらね!」
「合格も何もものすごく邪魔されてるんですけど……」
「それは、その、あの、あれだよ、あれ!」
「はぁ、そうまでしてついて来たいなんて、寂しがりやみたいで可愛いですね?きょう先生?」
「ちっちがっ、可愛くない!」
「ふふ、そうやってむきになるとことかすごく可愛いですよ?」
「かっかわいくないって言ってるだろ!」
「あはは、そうやってると余計子供っぽくて更に可愛くなっちゃいますよ?大人ならもっとクールにお願いします。」
あぁ、本当に可愛らしいな。いじられてるのに頑張って反論しようとしてむきになってるところとかほっぺた膨らませるところとか、ほんと可愛いんだよなぁ
「う、むー」
「あはは!きょうくんなんだか今日は可愛いね!」
「いずみまで!!」
「だよなぁ、いずみもそう思うよな?こんな可愛いきょう先生なら今日は大人しく三人で遊びに行こうか?俺たちが大人になって」
「うん、そうだね!かづくん……」
「だから!俺は可愛くないってばー!!」
その日はきょう兄さんが可愛いと言われるのを否定する声がたくさん聞こえた……
「かーづくん!えへへ、早めに来ちゃった!」
「待ち合わせは12時なのに、これは早めに着ておいて正解だったかな?まさかいずみがこんなに早く来るなんて」
「だってかづくんがどんなデートプラン考えてくれたのか楽しみだったんだもん!」
「そんなに楽しみだったの?」
「それはもちろん!だってかづくん、しづちゃんにも何所に行くか教えてなかったんだもん!」
「それはまぁ、いずみがねぇさんに聞くかもしれないなと思ったから」
「はっ、ばれてる!」
「さっき自分で言ったくせに何言ってるの?」
「えへへ、そうだった~」
「じゃあ行こうか?」
「まず何所行くの?」
「映画とかも考えたんだけど、もう見てたらやだなと思ったから無難に水族館なんだけど……」
「なるほど、水族館ね!」
「だっていずみ動物園より水族館のほうが好きでしょ?」
「うん!さすが幼馴染よくわかってる!」
「俺はどっちも好きだし、せっかくのいずみとの初デートならいずみの好きなほうに来たかったから」
「かづくん、ありがとう!」
「ちょっと遠いけど大丈夫?」
「もちろん!」
「そっか、でもいずみヒールだし、足疲れるから途中で休もうね。俺のおススメのカフェとか回りながらゆっくり行こう?」
「かづくんおススメのカフェ!絶対いい!」
「じゃあいこうか、いずみ?」
「すごっいたのしみ!」
あれで隠れてるつもりなんだろうか、きょう兄さんは……。もし隠れてるつもりならこっち見すぎじゃないか?いくらいずみが可愛いからってデートに着いて来るなんて、何をやってるんだあの人?そんなんだから彼女に振られるんだ、いい気味だな。まぁ、振られたときの顔が見れなくて残念だけど。そうだ、いずみと俺がめいいっぱいいちゃついてたらあの人どうなるんだろ?面白そうだ……。でもいずみに悪いかな?いや、今はカレカノだしな。少しぐらいいちゃいちゃしなきゃな。
「いずみ、手……ちょうだい?手つなご?」
「はわわ、かづくん……いつの間にそんなこと覚えたの?!」
「いやいや、俺これでもいずみと同い年なんだけど……」
「はっ、そうだった!てへぺろ」
「もう、そういうとこほんと可愛いよね」
「はうわ、かづくん……急にそういうこと言うの禁止で……」
「え?」
「かづくんは自分の顔面のよさがわかってない……」
「とりあえずわかったよ」
「よろしい、さ、いこー!」
「そうだね」
めっちゃ見てる、きょう兄さんがめっちゃ見てる視線が刺さってる。ほんとに何しにきたんだ?あの人
「かづくん?どうしたの?」
「あぁううん、なんでもないよ。気のせいだったみたい」
「そっか、でも今は、私だけ見ててね?私はかづくんの彼女なんだから」
「もちろんだよ」
「ちょっと待ったー!!」
「え?!きょうくん!?」
「なんだ、出てきたんですか?きょう先生」
「やっぱりかづくんといずみが恋人とかお兄ちゃんが許しません!!」
「ちょ、きょうくん何言ってるの?」
「あの、きょう先生のせいで俺たちの初デート始めっからプラン総崩れの予感なんですけど」
「いいもん、精一杯邪魔するって決めたから!俺も二人のデートに着いてく!」
「いや、ついてくも何も着いて来てたじゃないですか?隠れて、隠れられてなかったですけど」
「うっ、まぁまぁそれはそれこれはこれってことで!とりあえず着いてくから!」
「えー、きょうくん着いてくるの?私たち初デートなんだよ?」
「俺は別にいいけどいずみは嫌だよな?」
「かづくんはいいって言ってるよ?いずみ駄目?」
「はぁあ、仕方ないな!今回だけだよ!次からは着いてこないでね!」
「もちろんだよ!かづくんが案内してくれるんだよね!じゃあみんなで手つなご!」
はぁ?何を抜かしているんだ?なぜ手をつなぐ必要性が?ちょっと意味不明なんだが?
「え?」
「はい?」
「うん?」
「なんできょうくんまで手つなぐの?しかも私とかづくんの間にわざわざ入る必要性なくない?」
「いいじゃん!もうこれはデートじゃなくて、三人で遊びにいく感じだから!」
「じゃあ間じゃなくていずみか俺と手をつなげば良いじゃないですか?」
「いや、その、かづくんこの間手怪我してたし!それにかづくんといずみの間が近かったから!ね?」
「はぁ、まぁいいか、これ以上言ってたら時間もなくなるし、面倒だし、いずみも大丈夫?」
「う、うん、もうきょうくん一体どうしたの?今回だけ、今回だけだからね!」
「もちろんだとも!何回も二人の邪魔したりしないって!そのーほらかづくんがいずみの彼氏として合格だったらね!」
「合格も何もものすごく邪魔されてるんですけど……」
「それは、その、あの、あれだよ、あれ!」
「はぁ、そうまでしてついて来たいなんて、寂しがりやみたいで可愛いですね?きょう先生?」
「ちっちがっ、可愛くない!」
「ふふ、そうやってむきになるとことかすごく可愛いですよ?」
「かっかわいくないって言ってるだろ!」
「あはは、そうやってると余計子供っぽくて更に可愛くなっちゃいますよ?大人ならもっとクールにお願いします。」
あぁ、本当に可愛らしいな。いじられてるのに頑張って反論しようとしてむきになってるところとかほっぺた膨らませるところとか、ほんと可愛いんだよなぁ
「う、むー」
「あはは!きょうくんなんだか今日は可愛いね!」
「いずみまで!!」
「だよなぁ、いずみもそう思うよな?こんな可愛いきょう先生なら今日は大人しく三人で遊びに行こうか?俺たちが大人になって」
「うん、そうだね!かづくん……」
「だから!俺は可愛くないってばー!!」
その日はきょう兄さんが可愛いと言われるのを否定する声がたくさん聞こえた……
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