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実り始めたくろいつぼみ
第五話 俺の気持ち
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無事?かどうかわからないがいずみと俺の初デートは終わり、その次の日。いずみから電話がかかってきた
プルルルルルルプルルルルルルいずみさんからですプルルルルルル
「はい、もしもし何かあったの?いずみ」
「う……うん。ちょっと話したいことがあって……」
いつもとは違う様子のいずみ、そんないずみの声を聞いていたらデート中も少し様子がおかしかったことを思い出した
「話し?何かあったっけ?」
「あのね、かづくん。私いろいろ考えたんだけど……その、ちゃんとあって話したいから明日学校の空き教室に一人で来て欲しいの、二人っきりで話したいことがあるから……」
「うん、わかった。じゃあ、明日お昼休みとかでいいのかな?」
「うん、お願い……」
一体話しとは何なのだろうか?そう思ったがその時は気にせず、昨日のデートを思い出していた。それがあんな事になるなんてこの時はまったく思っても見なかった。
そしていずみに呼び出された昼休み、空き教室に行くともうすでにいずみはいた。
「あっ、いずみ。二人っきりで話したいことって何?」
「うん、そのことなんだけどね……あのね!一昨日私たちがデートした時きょうくんも着いて来たじゃない?そこで気づいたの」
「え?気づいた?一体何に?」
「えっと……かづくんは気づいてないのか、気づかないフリをしてるかのかわからないけど、かづくんはきょうくんのことが好き……なんだと思うんだ」
「は?俺がきょうにぃを好き?!ちょっと待って!どうしてそうなったの?」
「うん、デートの時、あの時の……かづくんの表情を見てそう思ったの」
「いやいやいや、俺はきょう兄さんのこと苦手だって……言ったよね?」
「うん、言ってたけど……でもこれはいろいろ考えた結果なの。私ときょうくんならきっとかづくんはきょうくんを選ぶと思う。でも安心して!私偏見とかそういうのないから!むしろもっとやれって感じ?!!」
はぁ?俺がきょう兄さんを選ぶ?ありえないだろ?恋人のいずみよりもきょう兄さんを選ぶなんて……そんなこと。しかもむしろもっとやれって何?!いずみはもしかして腐女子というやつか?!
「えっ?何を言ってるの?俺がきょう兄さんを……選ぶ?」
「うん、きっと選ぶよ。苦手だって言っててもそばに居るのは捨てられないから……だと思うの。自分の心を、心当たりあるんじゃない?」
心当たり、ないわけじゃ……いや、ないわけがない。俺はきっと拗ねていただけなんだ。ねぇさんにきょう兄さんを盗られたってそう思って、きょう兄さんは俺よりも女であるねぇさんのほうが良いんだって、家族であり愛おしいねぇさんに向けられない嫉妬をきょう兄さんに向けたんだ……
「そっそれは、はぁ、うん…………そうだよ、俺はきょう兄さんが好きだ。でも、きょう兄さんは俺みたいな男よりねぇさんみたいな女の人を選ぶ……。そうだろ?、だってずっと昔にきょう兄さんは俺じゃなくて……ねぇさんを選んだんだから……」
「え?……そっそうなの?(一体どういうことなんだろ?どう考えてもきょうくんはかづくんと私のデートの邪魔してきたし、何ならかづくんと手をつないで頬赤くしてたし、可愛いって言われて嬉しそうにしてたし、どう考えてもきょうくんはかづくんが大好きなのに……)」
「それに、きょう兄さんは俺のこと嫌いだろ?土曜日の俺たちのデート邪魔してきたし」
「いや、それは(絶対嫌ってなんかないし、大好きなんだと思うけど……でも、これは言わないほうが面白いのでは?美味しいシチュなのでは?両片思いとか絶対美味しい)どうだろうね?でもかづくんはきょうくんのことが好きなんでしょ?」
「それは……まぁ」
「だったら私が言うことは決まってるんだ。かづくん……私と別れて欲しいの」
「そう……だよな……。きょう兄さんのことが好きなのにいずみと付き合うなんて……俺最低だよな。」
「そうだね……だからこそ、かづくんは自分の心に正直になってアタックして?ね?それが私への償いになるから!それじゃあ、またね!」
「あっ、いずみ!!」
はぁ、俺はやっぱり最低だ……いずみを傷つけた。あんなこと言わせるなんて男として失格だな……。自分の心に正直にアタックして……か。俺に出来るかな?きっときょう兄さんには嫌われてるだろうけど……。それでも俺はきょう兄さんが……ほしい。そうと決まればやることは一つだけ、きょう兄さんに振り向いてもらえるようにアタックするだけだな!いずみ、ごめんな俺はやっぱりきょう兄さんのことを諦められる気がしないし、デートのとき邪魔しに来たきょう兄さんを見て嬉しいって思ったんだ。最低かもしれないけど、それでも、もうこの気持ちに嘘はつきたくないって思ったから、精一杯アプローチして当たって砕ける!いや、砕けたくはないけど。でも頑張るよ。手始めにきょう先生じゃなくて響夜さんって呼ぶようにして見ようか?きょう兄さんがどんな顔するか楽しみだ。
プルルルルルルプルルルルルルいずみさんからですプルルルルルル
「はい、もしもし何かあったの?いずみ」
「う……うん。ちょっと話したいことがあって……」
いつもとは違う様子のいずみ、そんないずみの声を聞いていたらデート中も少し様子がおかしかったことを思い出した
「話し?何かあったっけ?」
「あのね、かづくん。私いろいろ考えたんだけど……その、ちゃんとあって話したいから明日学校の空き教室に一人で来て欲しいの、二人っきりで話したいことがあるから……」
「うん、わかった。じゃあ、明日お昼休みとかでいいのかな?」
「うん、お願い……」
一体話しとは何なのだろうか?そう思ったがその時は気にせず、昨日のデートを思い出していた。それがあんな事になるなんてこの時はまったく思っても見なかった。
そしていずみに呼び出された昼休み、空き教室に行くともうすでにいずみはいた。
「あっ、いずみ。二人っきりで話したいことって何?」
「うん、そのことなんだけどね……あのね!一昨日私たちがデートした時きょうくんも着いて来たじゃない?そこで気づいたの」
「え?気づいた?一体何に?」
「えっと……かづくんは気づいてないのか、気づかないフリをしてるかのかわからないけど、かづくんはきょうくんのことが好き……なんだと思うんだ」
「は?俺がきょうにぃを好き?!ちょっと待って!どうしてそうなったの?」
「うん、デートの時、あの時の……かづくんの表情を見てそう思ったの」
「いやいやいや、俺はきょう兄さんのこと苦手だって……言ったよね?」
「うん、言ってたけど……でもこれはいろいろ考えた結果なの。私ときょうくんならきっとかづくんはきょうくんを選ぶと思う。でも安心して!私偏見とかそういうのないから!むしろもっとやれって感じ?!!」
はぁ?俺がきょう兄さんを選ぶ?ありえないだろ?恋人のいずみよりもきょう兄さんを選ぶなんて……そんなこと。しかもむしろもっとやれって何?!いずみはもしかして腐女子というやつか?!
「えっ?何を言ってるの?俺がきょう兄さんを……選ぶ?」
「うん、きっと選ぶよ。苦手だって言っててもそばに居るのは捨てられないから……だと思うの。自分の心を、心当たりあるんじゃない?」
心当たり、ないわけじゃ……いや、ないわけがない。俺はきっと拗ねていただけなんだ。ねぇさんにきょう兄さんを盗られたってそう思って、きょう兄さんは俺よりも女であるねぇさんのほうが良いんだって、家族であり愛おしいねぇさんに向けられない嫉妬をきょう兄さんに向けたんだ……
「そっそれは、はぁ、うん…………そうだよ、俺はきょう兄さんが好きだ。でも、きょう兄さんは俺みたいな男よりねぇさんみたいな女の人を選ぶ……。そうだろ?、だってずっと昔にきょう兄さんは俺じゃなくて……ねぇさんを選んだんだから……」
「え?……そっそうなの?(一体どういうことなんだろ?どう考えてもきょうくんはかづくんと私のデートの邪魔してきたし、何ならかづくんと手をつないで頬赤くしてたし、可愛いって言われて嬉しそうにしてたし、どう考えてもきょうくんはかづくんが大好きなのに……)」
「それに、きょう兄さんは俺のこと嫌いだろ?土曜日の俺たちのデート邪魔してきたし」
「いや、それは(絶対嫌ってなんかないし、大好きなんだと思うけど……でも、これは言わないほうが面白いのでは?美味しいシチュなのでは?両片思いとか絶対美味しい)どうだろうね?でもかづくんはきょうくんのことが好きなんでしょ?」
「それは……まぁ」
「だったら私が言うことは決まってるんだ。かづくん……私と別れて欲しいの」
「そう……だよな……。きょう兄さんのことが好きなのにいずみと付き合うなんて……俺最低だよな。」
「そうだね……だからこそ、かづくんは自分の心に正直になってアタックして?ね?それが私への償いになるから!それじゃあ、またね!」
「あっ、いずみ!!」
はぁ、俺はやっぱり最低だ……いずみを傷つけた。あんなこと言わせるなんて男として失格だな……。自分の心に正直にアタックして……か。俺に出来るかな?きっときょう兄さんには嫌われてるだろうけど……。それでも俺はきょう兄さんが……ほしい。そうと決まればやることは一つだけ、きょう兄さんに振り向いてもらえるようにアタックするだけだな!いずみ、ごめんな俺はやっぱりきょう兄さんのことを諦められる気がしないし、デートのとき邪魔しに来たきょう兄さんを見て嬉しいって思ったんだ。最低かもしれないけど、それでも、もうこの気持ちに嘘はつきたくないって思ったから、精一杯アプローチして当たって砕ける!いや、砕けたくはないけど。でも頑張るよ。手始めにきょう先生じゃなくて響夜さんって呼ぶようにして見ようか?きょう兄さんがどんな顔するか楽しみだ。
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