ブラックローズはかれおちる

竜胆

文字の大きさ
7 / 8
実り始めたくろいつぼみ

第六話 アプローチ開始!

しおりを挟む

俺はきょう兄さんが、いや、響夜さんが好きだ。いずみのお陰で吹っ切れた……と思いたい。けど、いや、けどなんて考えてたら前になんて進めない。蓋をしていたこの心にこれから決着をつけよう。まずはアプローチから……だよな?




「響夜さん、次のテストで満点取れたら俺にご褒美くれませんか?」

「え?いきなりどうしたの?かづくん、今まできょう先生って言ってたのに響夜さんなんて、しかもご褒美欲しいの?」

「そうですね、気分ですよ。こんなに可愛い響夜さんを先生って呼ぶのもなんだかなぁって思ったので、それとも響夜さんは……響夜さんって呼ばれるの嫌でしたか?」

「あっ、いやそうじゃなくて、珍しいなって思ったって言うか……あと!可愛いって言うな!」




嫌なわけじゃない……か。よし、この調子で少しずつ俺のこと好きになって貰おう、でも、もし響夜さんに好きな人がいたらどうしようか……けどこの可愛い顔を今は俺だけが見ていると思うととても気分が良いな。




「響夜さんは可愛いですよ?」

「だから!可愛くない!どうせ言うならかっこいいって言われたほうが嬉しいんだが!!」

「可愛いものは可愛いんですよ、響夜さんが諦めてください」

「うぬっ、それを言うならかづくんの方が可愛いからな!(まぁ可愛いって言うよりかっこいいけど!いってやらない!)」

「へー、響夜さんは俺のこと可愛いって思ってくれてるんですね?」

「あっ、いやこれは、その言葉のあやって言うか……(あぁもう!俺は何を言ってるんだ!かづくんにかわいいなんて好きなこと気づかれて引かれたらどうしよう……)」

「何あせってるんですか?可愛い生徒って思ってくれてて俺は嬉しいですよ?」




生徒じゃなくて一人の人間として俺のこと可愛いと愛おしいと思ってくれたら良いのになぁ




「あっそういえば、俺といずみ別れたんですよ。」

「え?!この間付き合ったばっかりじゃないか!もしかして俺が初デートに着いて行ったからか?(え!?別れたの!嬉しい間違えた俺のせいかな?かづくん怒ってるかな?)」

「いえ、そう言う訳じゃなくて……いずみが俺の気持ちに気づいて別れようって」

「かづくんの……気持ち?(え……かづくんの気持ちだって?!一体何があったんだ!)」

「うん、俺の気持ち……響夜さんには好きな人っている?俺の好きな人は俺のこと可愛いって言って、大人ぶってて、でも大人になりきれてなくて、いずみもねぇさんも知ってる人で俺が一番可愛いと思ってて、とっても愛おしい人なんだ。」




まぁどれもこれも響夜さんのことなんですけどね……まぁ今は気づかなくても良いから後々気づいてくれれば良いな




「へ、へーかづくんに好きな人……ね。そうなんだ、俺の好きな人は、俺のことからかってて、俺のこと嫌いで、俺の気持ちにはまったく気づいてなくて、俺が選択を誤ってしまった子……かな?」




響夜さんのこと嫌いなやつなんているのか、誰だそいつ?しばき倒したい。にしても選択を誤った……か。

一体どういう意味なんだろうか……




「ふーん、響夜さんのこと嫌いな人いるんだぁ、俺は響夜さんのこと好きだけどなぁ」

「へ?!」

「うん?どうかした?」

「い、いやなんでもない……よ。」




メッチャ顔赤くなってる。かわいすぎか?この顔を他のやつには見せたくないなぁ




「赤くなってるよ?大丈夫?」

「だっ大丈夫だよ!」

「そっか、響夜さんは頑張り屋さんだね。いい子いい子」

「かっかづくん!年上の頭をなでない!」

「なでちゃ駄目なんて聞いたことないよ?響夜さんはなでられるの嫌い?」

「うっ、嫌では……ない(かづくんだからなんて言えやしないけど)」

「そっかぁ、響夜さんの頭なでるのは俺だけにしてね?」




他のやつに頭なでられてこんな顔してるのとか見たくないなぁ、俺だけが響夜さんの頭なでられたら良いのに……響夜さんを俺だけのものに出来たらいいのになぁ。だとしてもまだ早いよなぁ




「ん?まぁいいけど、だからってむやみやたらに頭なでないでくれよ?それにほら勉強しなきゃいけないからな?」

「あぁそうだったね、響夜さん。響夜さんのこといっぱい教えて?」

「へ?(俺のこと教えて?え?何が起こってるんだ?まさか俺のこと好き……とか。なんてありえないよな?)」

「ふふ、冗談だよ?響夜さんほら勉強しよう?」

「あっあぁ、先にテキストやっててくれないか?ちょっとトイレ借りる。(何だ冗談か、でも少しは脈があると考えても良いのか?)」

「どうぞー、頑張るからさ、頑張ったらご褒美……ちょうだいね?響夜さん」

「っ……考えて、おく(何なんだあの顔は?!今まで見てきた顔とはぜんぜん違う!かっこよすぎて反応遅れたけど大丈夫だったかな?変な顔してなかっただろうか?はぁ、かづくんはだんだんかっこよくなってくなぁ)」




響夜さん顔真っ赤だったなぁ、具合でも悪かったんだろうか?はぁあの顔の赤さが俺の言葉に対する反応だったなら、脈ありって事になるんだろうけど……さんざん響夜さんのこと嫌いとか言って来た俺の言葉にそんな反応するはずないよなぁ……はぁもっと、ずっと昔からアプローチしてたら今頃付き合ってたりしてな?それならどんなに幸せなんだろう……
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?

キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。 知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。 今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど—— 「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」 幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。 しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。 これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。 全8話。

敵国の将軍×見捨てられた王子

モカ
BL
敵国の将軍×見捨てられた王子

虐げられた令息の第二の人生はスローライフ

りまり
BL
 僕の生まれたこの世界は魔法があり魔物が出没する。  僕は由緒正しい公爵家に生まれながらも魔法の才能はなく剣術も全くダメで頭も下から数えたほうがいい方だと思う。  だから僕は家族にも公爵家の使用人にも馬鹿にされ食事もまともにもらえない。  救いだったのは僕を不憫に思った王妃様が僕を殿下の従者に指名してくれたことで、少しはまともな食事ができるようになった事だ。  お家に帰る事なくお城にいていいと言うので僕は頑張ってみたいです。        

【完】君に届かない声

未希かずは(Miki)
BL
 内気で友達の少ない高校生・花森眞琴は、優しくて完璧な幼なじみの長谷川匠海に密かな恋心を抱いていた。  ある日、匠海が誰かを「そばで守りたい」と話すのを耳にした眞琴。匠海の幸せのために身を引こうと、クラスの人気者・和馬に偽の恋人役を頼むが…。 すれ違う高校生二人の不器用な恋のお話です。 執着囲い込み☓健気。ハピエンです。

春を拒む【完結】

璃々丸
BL
 日本有数の財閥三男でΩの北條院環(ほうじょういん たまき)の目の前には見るからに可憐で儚げなΩの女子大生、桜雛子(さくら ひなこ)が座っていた。 「ケイト君を解放してあげてください!」  大きなおめめをうるうるさせながらそう訴えかけてきた。  ケイト君────諏訪恵都(すわ けいと)は環の婚約者であるαだった。  環とはひとまわり歳の差がある。この女はそんな環の負い目を突いてきたつもりだろうが、『こちとらお前等より人生経験それなりに積んどんねん────!』  そう簡単に譲って堪るか、と大人げない反撃を開始するのであった。  オメガバな設定ですが設定は緩めで独自設定があります、ご注意。 不定期更新になります。   

2度目の恋 ~忘れられない1度目の恋~

青ムギ
BL
「俺は、生涯お前しか愛さない。」 その言葉を言われたのが社会人2年目の春。 あの時は、確かに俺達には愛が存在していた。 だが、今はー 「仕事が忙しいから先に寝ててくれ。」 「今忙しいんだ。お前に構ってられない。」 冷たく突き放すような言葉ばかりを言って家を空ける日が多くなる。 貴方の視界に、俺は映らないー。 2人の記念日もずっと1人で祝っている。 あの人を想う一方通行の「愛」は苦しく、俺の心を蝕んでいく。 そんなある日、体の不調で病院を受診した際医者から余命宣告を受ける。 あの人の電話はいつも着信拒否。診断結果を伝えようにも伝えられない。 ーもういっそ秘密にしたまま、過ごそうかな。ー ※主人公が悲しい目にあいます。素敵な人に出会わせたいです。 表紙のイラストは、Picrew様の[君の世界メーカー]マサキ様からお借りしました。

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

側妻になった男の僕。

selen
BL
国王と平民による禁断の主従らぶ。。を書くつもりです(⌒▽⌒)よかったらみてね☆☆

処理中です...