30 / 30
我が妻は、偉大なる宮廷魔術師
しおりを挟む私は、しがない猟師である
ある、深淵なる翠緑の森で、一羽の純白の梟を卑劣なる罠師から救ったのが、我が妻との出会いであった
梟が人の姿になった訳ではなく、梟は彼女の遣い魔だった様だ
はじめ、私が梟を捕まえたと勘違いし、森が私を捕らえようとしたが、梟の嗎似た鳴き声が、全てを制止した
「え!違う?」
「キュ~~ン」と鳴く梟
「この方が、罠師から救ってくれたの?」
「キューン」
「そうだったの」
「キュン」
彼女は、慌てて、私の呪縛を解き放つと、深くお辞儀をして、
「知らぬとはいえ、大変失礼を致しました。このとおり、お詫びします」
私は、それを直ぐに、
「誤解は、直ぐに解けましたし、深林魔法を体感出来て、いい機会に恵まれたと、思います」
と、応えた
彼女は、ガバッと頭をあげると、翠緑の双眸が、私の心を鷲掴みにした!
彼女が、「お名前を伺っても?」
「あの…やっぱり、怒ってらっしゃる?」
「あのですね!」
と、言ってるところで、
我に返った(恥ずかしいぞ)
「え!あ!こ!これは、失礼しました!、その、あの、貴女の瞳が、まるでこの森にある、翠緑の泉の底の様に見え、しばし、見惚れていました(赤面)」
今度は、彼女が、赤面し出した!
「えッ!」
と、言ったまま、俯いてしまった
しばらくすると、俯きのままモジモジしながら、
「私の髪の色見ても、怖くないのですか?」
彼女の髪の色は、艶やかな漆黒の髪だった
「私は、猟師を生業としているので、私の神は、自然そのものです。ですので、唯一神のような依怙贔屓は、しませんよ」
と、言って、自然と微笑む
「貴方のような方と早くお逢いしたかった、貴方の奥さまは、幸せな方ね」
と、彼女は言った???
「ン?」「えッ?」
彼は、キョトンとした?
「私は、妻帯者ではありませんよ、こんな、むさ苦しい者に連れ添ってくれる者などいませんよ!」
その言葉に、今度は彼女がキョトンとした
彼女はそのまま、俯き押し黙ってしまった
私は、跪坐くと
「まだ、お名前も伺いもしないままですが、この瞬間を無駄にしたくないので、貴女と末永く幸せに暮らして行きたいです、私の伴侶になって、くださりませんか?」
と、手を差し伸べた
「わたくしは、亜神と成ってしまい、悠久の時を過ごして、来ました」
と、言って、彼を見つめると、彼は髪をかきあげた?
長くしなやかな耳が其処には在った!
「私の真名は、ジークリフ、仲間からはギーと呼ばれていて、ハイエルフです。まだ120年程しか生きてない、若輩者です。ですが、貴女の事を真剣に考え思っております、よろしくお願いします」
彼女は、ハッとする様な笑顔で、
「わたくしは、サラと言います、まるで魔女の様な私に、真名迄、捧げてくれたのは、貴方が初めてです」
「本当によろしいのですか?」
私は、彼女に
「貴女じゃなければ、私の世界は、色を喪う」
彼女は、真珠のような涙を、ポロポロと流しながら
「わたくしも、貴方とともに、寄り添って行きたい!」
その日から、彼女(彼)は、隣で、寄り添っている
次回へと続く
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ
鮭とば
ファンタジー
剣があって、魔法があって、けれども機械はない世界。妖魔族、俗に言う魔族と人間族の、原因は最早誰にもわからない、終わらない小競り合いに、いつからあらわれたのかは皆わからないが、一旦の終止符をねじ込んだ聖女様と、それを守る5人の英雄様。
それが約50年前。
聖女様はそれから2回代替わりをし、数年前に3回目の代替わりをしたばかりで、英雄様は数え切れないぐらい替わってる。
英雄の座は常に5つで、基本的にどこから英雄を選ぶかは決まってる。
俺は、なんとしても、聖女様のすぐ隣に居たい。
でも…英雄は5人もいらないな。
精霊に愛される(呪いにもにた愛)少女~全属性の加護を貰う~
如月花恋
ファンタジー
今この世界にはたくさんの精霊がいる
その精霊達から生まれた瞬間に加護を貰う
稀に2つ以上の属性の2体の精霊から加護を貰うことがある
まぁ大体は親の属性を受け継ぐのだが…
だが…全属性の加護を貰うなど不可能とされてきた…
そんな時に生まれたシャルロッテ
全属性の加護を持つ少女
いったいこれからどうなるのか…
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる