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この先の道は
5 ※ 残酷表現あります。ご注意ください。
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「イヤーッ!!!」
誰かの悲鳴に、ハッと意識が覚醒する。慌てて起き上がろうとすると、腕に痛みが走った。よく見ると、片方の手首に手錠がはめられ、鎖のようなもので繋がれている。衣服はそのままだが、どうやら大きなベッドの上にいるようだ。趣味の悪さを感じる、真っ赤な装飾の部屋は、嗅いだことのない変な匂いが充満していた。
さっきの悲鳴は、なんだったのだろう。
急速にカラダが冷えていく。手がガタガタ震え始めた時、部屋のドアが開いて何かが投げ込まれた。
「お、ようやくお目覚めかぁ」
入ってきたのは、やっぱり上総さん。床に目を向けると、血にまみれた裸の女性が目に入った。
小さく呻くその女性を上総さんが足で蹴りあげると、ゴロリ、とこちらを向いた。
「だ、大丈夫ですか…っ!」
女性は、虚ろな眼差しでこちらを見ているが何も答えない。代わりに上総さんが、
「あんた、ずいぶん余裕だな。そんな状態で他人の心配ができるとは。ま、今から起こることを見たらそうもいかないだろうよ」
そう言うと上総さんは、手に持っていた刀を振り上げ、その女性の肘目掛けて振り下ろした。その部分から、鮮血が迸る。
「ギャーッ!」
ものすごい悲鳴をあげる女性の腹を踏みつけ、上総さんは嬉しそうに笑った。
「何人も切ってるから、歯こぼれがひどくなっちまったな。一回じゃ落としきれねぇや」
痛い、痛い、痛い、と叫ぶ女性を何度も踏みつける。この人、何をしてるの!?
「やめて!」
すると、上総さんがツカツカと私に近づいてきて、…頬を殴られた。そのまま壁に頭をしたたかに打ち付け、目の前がチカチカする。…痛い。
そのまま、髪の毛を引っ張りあげられ、痛みに涙がこぼれる。
「ふん、いい顔だ。俺はな、女の悲鳴がことのほか好きでね。絶望しかない中であげられる悲鳴にゾクゾクするんだよ。…おい、連れて来い」
その言葉に呼応するようにドアが開き、入ってきたのは紫陽さんとグルグル巻きに縛られた佐々木さんだった。そのまま、ドンッと床に倒される。
「佐々木さん…っ」
「ソ、ソフィアさん!?だ、…顔っ!おい、あんたっ!何を…っ」
「黙れ」
上総さんは今度は佐々木さんを蹴りあげた。
「もういい?私、忙しいんだけど」
改めて紫陽さんを見ると、透け透けのいわゆるベビードールを着ている。
「ふん、下僕どもにご奉仕させるのか。いい身分だな」
「貴方に言われたくないわよ。私は貴方みたいに壊して楽しむ趣味はないわ。…明日は時間通り出られるように今夜はほどほどにしてよ」
ふん、と踵を返した紫陽さんは、そのまま出て行った。
「…淫乱売女が偉そうに」
低く呟いた上総さんは、また刀を女性に振り下ろした。肘から下が、ゴトリと床に音を立てる。急速に何かがせりあがってきて、吐き出してしまった。
「おい、何を汚してるんだ!」
また頬を殴られ、痛みでジンジン痺れる。
「この女は、最終段階だ。よく見ておけ。あんたもこうなるんだからな」
ニタリ、と嗤う上総さんの顔は、気持ち悪さしかなかった。こいつ、
「…いったい、何が目的なんですか」
上総さんは佐々木さんの髪の毛をグイッと引っ張ると、そのまま引き摺りベッドの近くまで連れてきた。
「俺はさぁ。壊す、いたぶる、それが大好きなんだよ。まず、徹底的に犯す。抵抗する気も起きないくらいに痛めつけてからな。あんたのすましたキレイな顔も台無しだな。顔はもうやめてやる。あんまり腫れ上がった顔の女を犯しても楽しくないからな。その代わり、」
上総さんは手錠で繋がれていない側の私の腕を掴み上げると、手首と肘の間にギリギリと力を加え始めた。ボキッ、と音がした次の瞬間、強烈な痛みに襲われる。
「ーっ!!」
「ははっ、これで手で抵抗はできないなぁ。あんた、前世じゃ旦那がいたんだろ?アナルに突っ込まれたことあるか?」
…なんだって?
倒れている女性の下半身を私に向け、「よく見ろ」とまた嬉しそうに嗤う。女性のアナルも、膣も、真っ赤に腫れ上がっていた。
「痛みで叫ぶ悲鳴がなんともいいんだよな。俺のを突っ込みながら、別な穴には道具を突っ込んでやるよ。痛い中でも、もしかしたら気持ちよくなるかもしれないぞ?現にこの女も、悲鳴を上げなくなったからな」
…こんなふうに、貶められ、カラダを傷つけられなくてはならない人間なんてこの世にいていいはずがない。この男は、人間ではない。この世に存在していい生き物ではない!
睨み付ける私を見ると、途端に顔を歪め、「なんだ、その生意気な顔はっ!」とまた顔を殴られた。
「…チッ。とりあえずあんたは、佐々木の前で犯してやる。よがり声をあげるまで犯してから、痛めつけてやるよ。どのくらいもつか…せいぜい楽しませてくれよ。だいたい5日もするとガバガバになっちまって、突っ込む気にもなりゃしねぇただの肉塊になっちまうからな。そうなったらあとは、俺の剣の腕を上達させる道具になるだけだ」
そう言った上総さんは、床の上の女性の首に刀を振り下ろした。…もう、無理だ。
そのまま、また、意識が飛んだ。
誰かの悲鳴に、ハッと意識が覚醒する。慌てて起き上がろうとすると、腕に痛みが走った。よく見ると、片方の手首に手錠がはめられ、鎖のようなもので繋がれている。衣服はそのままだが、どうやら大きなベッドの上にいるようだ。趣味の悪さを感じる、真っ赤な装飾の部屋は、嗅いだことのない変な匂いが充満していた。
さっきの悲鳴は、なんだったのだろう。
急速にカラダが冷えていく。手がガタガタ震え始めた時、部屋のドアが開いて何かが投げ込まれた。
「お、ようやくお目覚めかぁ」
入ってきたのは、やっぱり上総さん。床に目を向けると、血にまみれた裸の女性が目に入った。
小さく呻くその女性を上総さんが足で蹴りあげると、ゴロリ、とこちらを向いた。
「だ、大丈夫ですか…っ!」
女性は、虚ろな眼差しでこちらを見ているが何も答えない。代わりに上総さんが、
「あんた、ずいぶん余裕だな。そんな状態で他人の心配ができるとは。ま、今から起こることを見たらそうもいかないだろうよ」
そう言うと上総さんは、手に持っていた刀を振り上げ、その女性の肘目掛けて振り下ろした。その部分から、鮮血が迸る。
「ギャーッ!」
ものすごい悲鳴をあげる女性の腹を踏みつけ、上総さんは嬉しそうに笑った。
「何人も切ってるから、歯こぼれがひどくなっちまったな。一回じゃ落としきれねぇや」
痛い、痛い、痛い、と叫ぶ女性を何度も踏みつける。この人、何をしてるの!?
「やめて!」
すると、上総さんがツカツカと私に近づいてきて、…頬を殴られた。そのまま壁に頭をしたたかに打ち付け、目の前がチカチカする。…痛い。
そのまま、髪の毛を引っ張りあげられ、痛みに涙がこぼれる。
「ふん、いい顔だ。俺はな、女の悲鳴がことのほか好きでね。絶望しかない中であげられる悲鳴にゾクゾクするんだよ。…おい、連れて来い」
その言葉に呼応するようにドアが開き、入ってきたのは紫陽さんとグルグル巻きに縛られた佐々木さんだった。そのまま、ドンッと床に倒される。
「佐々木さん…っ」
「ソ、ソフィアさん!?だ、…顔っ!おい、あんたっ!何を…っ」
「黙れ」
上総さんは今度は佐々木さんを蹴りあげた。
「もういい?私、忙しいんだけど」
改めて紫陽さんを見ると、透け透けのいわゆるベビードールを着ている。
「ふん、下僕どもにご奉仕させるのか。いい身分だな」
「貴方に言われたくないわよ。私は貴方みたいに壊して楽しむ趣味はないわ。…明日は時間通り出られるように今夜はほどほどにしてよ」
ふん、と踵を返した紫陽さんは、そのまま出て行った。
「…淫乱売女が偉そうに」
低く呟いた上総さんは、また刀を女性に振り下ろした。肘から下が、ゴトリと床に音を立てる。急速に何かがせりあがってきて、吐き出してしまった。
「おい、何を汚してるんだ!」
また頬を殴られ、痛みでジンジン痺れる。
「この女は、最終段階だ。よく見ておけ。あんたもこうなるんだからな」
ニタリ、と嗤う上総さんの顔は、気持ち悪さしかなかった。こいつ、
「…いったい、何が目的なんですか」
上総さんは佐々木さんの髪の毛をグイッと引っ張ると、そのまま引き摺りベッドの近くまで連れてきた。
「俺はさぁ。壊す、いたぶる、それが大好きなんだよ。まず、徹底的に犯す。抵抗する気も起きないくらいに痛めつけてからな。あんたのすましたキレイな顔も台無しだな。顔はもうやめてやる。あんまり腫れ上がった顔の女を犯しても楽しくないからな。その代わり、」
上総さんは手錠で繋がれていない側の私の腕を掴み上げると、手首と肘の間にギリギリと力を加え始めた。ボキッ、と音がした次の瞬間、強烈な痛みに襲われる。
「ーっ!!」
「ははっ、これで手で抵抗はできないなぁ。あんた、前世じゃ旦那がいたんだろ?アナルに突っ込まれたことあるか?」
…なんだって?
倒れている女性の下半身を私に向け、「よく見ろ」とまた嬉しそうに嗤う。女性のアナルも、膣も、真っ赤に腫れ上がっていた。
「痛みで叫ぶ悲鳴がなんともいいんだよな。俺のを突っ込みながら、別な穴には道具を突っ込んでやるよ。痛い中でも、もしかしたら気持ちよくなるかもしれないぞ?現にこの女も、悲鳴を上げなくなったからな」
…こんなふうに、貶められ、カラダを傷つけられなくてはならない人間なんてこの世にいていいはずがない。この男は、人間ではない。この世に存在していい生き物ではない!
睨み付ける私を見ると、途端に顔を歪め、「なんだ、その生意気な顔はっ!」とまた顔を殴られた。
「…チッ。とりあえずあんたは、佐々木の前で犯してやる。よがり声をあげるまで犯してから、痛めつけてやるよ。どのくらいもつか…せいぜい楽しませてくれよ。だいたい5日もするとガバガバになっちまって、突っ込む気にもなりゃしねぇただの肉塊になっちまうからな。そうなったらあとは、俺の剣の腕を上達させる道具になるだけだ」
そう言った上総さんは、床の上の女性の首に刀を振り下ろした。…もう、無理だ。
そのまま、また、意識が飛んだ。
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