35 / 110
第三章
カーディナルでの朝
しおりを挟む
…とてもいい匂いがする。ぼんやりと目を開けると、お腹がキュルリと鳴った。
「あら、ヴィーちゃん起きたのね!おはよう~!!」
おばあ様は私の体をゆっくり起こしてベッドの上に座らせると、ギュッと抱きしめる。
「おばあ様、おはようございます」
私もおばあ様を抱きしめ返すと、おばあ様は、ますます強く私を抱きしめる。
「夢じゃないわよね!?私の腕の中にいるヴィーちゃんは幻じゃないわよね!?」
「大奥様、お嬢様が窒息しそうです」
マーサの冷たい声にバッと体を離すおばあ様。
「ごめんなさいね、ヴィーちゃん!夜も、消えたりしないか心配で…可愛いからずーっと見てたの!」
ほんっとに可愛いわぁ~!!と叫ぶおばあ様を横目に、「お嬢様、着替えましょう」と私の寝巻きを脱がせていくマーサ。
「マーサ、ずるいわ!着替えも私がさせたかったのに!」
「母上…」
「あら、シーラまで!もー、敵が多すぎるわよぉ」
プリプリするおばあ様に「母上に敵う人間がいますか?いないでしょ?」と言ってお母様は私を見た。
「おはよう、ヴィー」
「おはようございます、お母様」
ふふ、と笑うと、「マーサに準備してもらったら食事にしよう。我が家の料理人はかなりの腕前でね…」「シーラ!それ、私のセリフ!」「母上、痛い、痛いです!朝から吹雪をぶつけるのやめてください!」
お母様とおばあ様のやり取りが面白くて笑っていると、「ヴィーちゃんも、勉強したらこんなふうに魔法を使えるようになるからね」とおばあ様が言った。
「私が、魔法を…」
「とりあえず、食事にしましょう?今朝は邪魔男(じゃまお)がいないから、ゆっくり食べられるからね~」
おばあ様は、たぶんおじい様を指しているであろう言葉を憎々しげに吐き捨てると、鼻唄を歌いながら私の手を取り歩き出した。
朝食は、とても豪華だった。
「母上…朝からステーキとか…」
「何を言ってるの、シーラ!?朝食が一番大事なのよ!一日の活力源よ!
…あなた、まさか、私の教えをモンタリアーノ国で実施してないの?」
食堂の温度が急激に冷えていく。カタカタと震えてしまう私を見て「あら、ごめんなさいね、ヴィーちゃん!」と言って背中をさする。それと同時に部屋の温度が戻ってきた。
「シーラ、あなたには後でじっくり話があります」
「…はい」
落ち込むお母様を尻目に、おばあ様は私のお皿に少しずつ取り分けてくれる。
「ヴィーちゃん、あちらではどんな朝食だったの?」
「あまり、食べられないので…パンとスープ、フルーツなどが多かったです」
「あのね、ヴィーちゃん」
おばあ様は取り分けたステーキを食べやすい大きさに切り分けながら言った。
「食べることも、訓練なのよ」
「訓練、ですか」
「そう。これは、我が家のやり方だから他家はどうなのかわからないけれど。私はね、朝食に重きを置く主義なの」
「朝食に…」
「朝起きてすぐに食べられない、というのはわかるんだけど、それなら食べられるように、目覚めてから朝食までの間に体を動かしてみるとか。
少しずつ、そういうふうに体を慣れさせてほしいの」
ヴィーちゃんは可愛いけど、我が家のやり方を変えるつもりはないわ、とおばあ様は言って私を見た。
「もちろんです、おばあ様。私、明日から少し早く起きます」
まぁ~、なんって素直なの!とおばあ様は叫ぶと私の頭を優しく撫でた。
「ヴィーちゃんの魔力は、昨日言ったように結構高めなの。それをきちんと育てるためにも、食事と運動をしっかりしてまずは健康な体をつくりましょう。
それに伴って、魔力も磨かれていくからね!」
おばあ様は嬉しそうに言うと「さあ、召し上がれ!」と私の口にレタスを入れた。
「母上、ヴィーは一人で食べられますから!」
「わかってるわよ!でも、やりたいの!せめて一ヶ月はやらせて!」
「長すぎです!」
お母様の苦情を物ともせず、私の口に次々と運ぶおばあ様。どれもとても美味しいが、これ以上食べるのは無理そうだった。
「少食なのねぇ…少食にしちゃったのよね、シーラが!」
またおばあ様の怒りの矛先が向いたお母様は「ご馳走さまでした!」と早々に逃げ出した。
「まったく…。ヴィーちゃん、じゃあ、後片付け手伝ってくれる?食べたお皿を運んでくれるかしら」
「はい!」
返事をして見回すと、給仕をする人がいないことに気付いた。
「我が家はね、出来ることは自分でやる主義なの。というのは建前で」
とおばあ様はクスっと笑うと、「サムソン家は、頭脳より体力で勝負する家系だから、小さいときからなんでもできるように生活させてきたのよ」と言った。
「現に、シーラもヘンドリックスも騎士に就いたからねぇ。魔力も高くないしちょうど良かったのだろうけど」
「お母様は、魔力が高くないのですか」
「そうなの。邪魔男…ヴィーちゃんのおじい様、ロバートって言うんだけどね。シーラもヘンドリックスも、ロバートに似ちゃったのよねぇ。
魔力が高くないのをカバーするかのように、剣の腕は一流なんだけど…」
私としては、ちょっと物足りなくてね。
おばあ様はそう言って、「だから、ヴィーちゃんの魔力を見たときは物凄く嬉しかったの!!」
と私を抱き締めた。
「おばあ様、魔力は、見えるものなんですか」
「ヴィーちゃんは、魔力についてどのくらいシーラから聞いてるの?」
私が口を開こうとしたとき、おばあ様が私の体をスッと持ち上げた。同時にジョージさんが現れる。
「頼んだわよ」
おばあ様が私をジョージさんに預けると、おばあ様の前に男性が現れた。片膝をつき、頭を下げている。
「団長」
「…リッツ。突然なんなの」
「女王陛下がお呼びです」
「…うちのロバートが行ったはずよ」
「要領を得ず、」
その一言を聞いたおばあ様は、「邪魔男ー!!」と叫んだ。
「…母上!?寒っ」
食堂はブリザードが吹き荒れているが、私の周りは透明な空間になっていて寒さを感じない。爆音に驚いて入ってきたお母様はまともに風と雪を受けて埋もれそうだ。
すると、ブリザードが一瞬でパッと消えた。
「ありがとう、ジョージ…助かった」
「いえ、お腹の子に触りますので」
ブリザードはやんだが、目の前のおばあ様は髪の毛が逆立ってしまうのではないかというくらいにお怒りだった。
「あいつは、なんでまともに言伝てさえできないの!?言われたことを、そのまま伝えるだけでいいじゃない!!」
リッツ、と呼ばれた男性が顔を上げた。
「もぉ~、だから俺、来るのやだって言ったのにぃ~」
エカたん、ひどい!と天を仰いで嘆いている。
「うるさい!女王陛下を掴まえてエカたんとは何事だ!」
ひえっ、すみません、と青ざめる男性の頭をむんずと掴むと、「ついでにおまえもしごき直してやる」と言ってクルリと私の方を見た。
「ヴィーちゃん、ごめんねぇ。私、ちょっと呼ばれちゃったから、城に行ってくるからね。
…ジョージ、頼むわね」
「御意」
ジョージさんの返事を聞いて頷くと、「痛い!痛いです、団長!頭がもげます!」と叫ぶ男性の頭を掴んだままヒュッと消えた。
「あら、ヴィーちゃん起きたのね!おはよう~!!」
おばあ様は私の体をゆっくり起こしてベッドの上に座らせると、ギュッと抱きしめる。
「おばあ様、おはようございます」
私もおばあ様を抱きしめ返すと、おばあ様は、ますます強く私を抱きしめる。
「夢じゃないわよね!?私の腕の中にいるヴィーちゃんは幻じゃないわよね!?」
「大奥様、お嬢様が窒息しそうです」
マーサの冷たい声にバッと体を離すおばあ様。
「ごめんなさいね、ヴィーちゃん!夜も、消えたりしないか心配で…可愛いからずーっと見てたの!」
ほんっとに可愛いわぁ~!!と叫ぶおばあ様を横目に、「お嬢様、着替えましょう」と私の寝巻きを脱がせていくマーサ。
「マーサ、ずるいわ!着替えも私がさせたかったのに!」
「母上…」
「あら、シーラまで!もー、敵が多すぎるわよぉ」
プリプリするおばあ様に「母上に敵う人間がいますか?いないでしょ?」と言ってお母様は私を見た。
「おはよう、ヴィー」
「おはようございます、お母様」
ふふ、と笑うと、「マーサに準備してもらったら食事にしよう。我が家の料理人はかなりの腕前でね…」「シーラ!それ、私のセリフ!」「母上、痛い、痛いです!朝から吹雪をぶつけるのやめてください!」
お母様とおばあ様のやり取りが面白くて笑っていると、「ヴィーちゃんも、勉強したらこんなふうに魔法を使えるようになるからね」とおばあ様が言った。
「私が、魔法を…」
「とりあえず、食事にしましょう?今朝は邪魔男(じゃまお)がいないから、ゆっくり食べられるからね~」
おばあ様は、たぶんおじい様を指しているであろう言葉を憎々しげに吐き捨てると、鼻唄を歌いながら私の手を取り歩き出した。
朝食は、とても豪華だった。
「母上…朝からステーキとか…」
「何を言ってるの、シーラ!?朝食が一番大事なのよ!一日の活力源よ!
…あなた、まさか、私の教えをモンタリアーノ国で実施してないの?」
食堂の温度が急激に冷えていく。カタカタと震えてしまう私を見て「あら、ごめんなさいね、ヴィーちゃん!」と言って背中をさする。それと同時に部屋の温度が戻ってきた。
「シーラ、あなたには後でじっくり話があります」
「…はい」
落ち込むお母様を尻目に、おばあ様は私のお皿に少しずつ取り分けてくれる。
「ヴィーちゃん、あちらではどんな朝食だったの?」
「あまり、食べられないので…パンとスープ、フルーツなどが多かったです」
「あのね、ヴィーちゃん」
おばあ様は取り分けたステーキを食べやすい大きさに切り分けながら言った。
「食べることも、訓練なのよ」
「訓練、ですか」
「そう。これは、我が家のやり方だから他家はどうなのかわからないけれど。私はね、朝食に重きを置く主義なの」
「朝食に…」
「朝起きてすぐに食べられない、というのはわかるんだけど、それなら食べられるように、目覚めてから朝食までの間に体を動かしてみるとか。
少しずつ、そういうふうに体を慣れさせてほしいの」
ヴィーちゃんは可愛いけど、我が家のやり方を変えるつもりはないわ、とおばあ様は言って私を見た。
「もちろんです、おばあ様。私、明日から少し早く起きます」
まぁ~、なんって素直なの!とおばあ様は叫ぶと私の頭を優しく撫でた。
「ヴィーちゃんの魔力は、昨日言ったように結構高めなの。それをきちんと育てるためにも、食事と運動をしっかりしてまずは健康な体をつくりましょう。
それに伴って、魔力も磨かれていくからね!」
おばあ様は嬉しそうに言うと「さあ、召し上がれ!」と私の口にレタスを入れた。
「母上、ヴィーは一人で食べられますから!」
「わかってるわよ!でも、やりたいの!せめて一ヶ月はやらせて!」
「長すぎです!」
お母様の苦情を物ともせず、私の口に次々と運ぶおばあ様。どれもとても美味しいが、これ以上食べるのは無理そうだった。
「少食なのねぇ…少食にしちゃったのよね、シーラが!」
またおばあ様の怒りの矛先が向いたお母様は「ご馳走さまでした!」と早々に逃げ出した。
「まったく…。ヴィーちゃん、じゃあ、後片付け手伝ってくれる?食べたお皿を運んでくれるかしら」
「はい!」
返事をして見回すと、給仕をする人がいないことに気付いた。
「我が家はね、出来ることは自分でやる主義なの。というのは建前で」
とおばあ様はクスっと笑うと、「サムソン家は、頭脳より体力で勝負する家系だから、小さいときからなんでもできるように生活させてきたのよ」と言った。
「現に、シーラもヘンドリックスも騎士に就いたからねぇ。魔力も高くないしちょうど良かったのだろうけど」
「お母様は、魔力が高くないのですか」
「そうなの。邪魔男…ヴィーちゃんのおじい様、ロバートって言うんだけどね。シーラもヘンドリックスも、ロバートに似ちゃったのよねぇ。
魔力が高くないのをカバーするかのように、剣の腕は一流なんだけど…」
私としては、ちょっと物足りなくてね。
おばあ様はそう言って、「だから、ヴィーちゃんの魔力を見たときは物凄く嬉しかったの!!」
と私を抱き締めた。
「おばあ様、魔力は、見えるものなんですか」
「ヴィーちゃんは、魔力についてどのくらいシーラから聞いてるの?」
私が口を開こうとしたとき、おばあ様が私の体をスッと持ち上げた。同時にジョージさんが現れる。
「頼んだわよ」
おばあ様が私をジョージさんに預けると、おばあ様の前に男性が現れた。片膝をつき、頭を下げている。
「団長」
「…リッツ。突然なんなの」
「女王陛下がお呼びです」
「…うちのロバートが行ったはずよ」
「要領を得ず、」
その一言を聞いたおばあ様は、「邪魔男ー!!」と叫んだ。
「…母上!?寒っ」
食堂はブリザードが吹き荒れているが、私の周りは透明な空間になっていて寒さを感じない。爆音に驚いて入ってきたお母様はまともに風と雪を受けて埋もれそうだ。
すると、ブリザードが一瞬でパッと消えた。
「ありがとう、ジョージ…助かった」
「いえ、お腹の子に触りますので」
ブリザードはやんだが、目の前のおばあ様は髪の毛が逆立ってしまうのではないかというくらいにお怒りだった。
「あいつは、なんでまともに言伝てさえできないの!?言われたことを、そのまま伝えるだけでいいじゃない!!」
リッツ、と呼ばれた男性が顔を上げた。
「もぉ~、だから俺、来るのやだって言ったのにぃ~」
エカたん、ひどい!と天を仰いで嘆いている。
「うるさい!女王陛下を掴まえてエカたんとは何事だ!」
ひえっ、すみません、と青ざめる男性の頭をむんずと掴むと、「ついでにおまえもしごき直してやる」と言ってクルリと私の方を見た。
「ヴィーちゃん、ごめんねぇ。私、ちょっと呼ばれちゃったから、城に行ってくるからね。
…ジョージ、頼むわね」
「御意」
ジョージさんの返事を聞いて頷くと、「痛い!痛いです、団長!頭がもげます!」と叫ぶ男性の頭を掴んだままヒュッと消えた。
172
あなたにおすすめの小説
【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜
紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。
連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる