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第三章
ケイトリン・サムソン(エカテリーナ視点②)
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「…ジーク?」
私の前に立つ甥っ子は、2週間ほど前に帰ったときと変わらない見た目なのに、中の魔力が変容していた。
ジークは必死な顔で私を見て何か言いかけたが、ハッと周りを見て「…申し訳ありません、お客様がいらっしゃるのに」と下を向く。
リッツに目配せをすると、リッツもジークの変容に気づいたのだろう。険しい顔で「ジーク、こっちに来い」と腕を掴んだ。
「…団長、申し訳ありません。失礼致します」
ケイトリンに向き直って頭を下げるリッツに、彼女はフワッと微笑んで言った。
「5日後にこちらに来る。わかるな?」
リッツはまた蒼白になり、「はいっ!お待ちしております!」と言って、ジークとともに部屋から飛んだ。
「…陛下」
「なんだ」
「あの少年は、陛下を叔母上と呼びましたね」
「ああ、すまない。いきなり現れたりして…」
「彼は、モンタリアーノ国に嫁がれたアンジェリーナ様のお子様ですか?」
「…?あ、ああ、そうだが」
「名前は、ジークフリート殿下」
「…なぜ知っている?」
「陛下、ベールを」
そう言うとケイトリンは、私と自分を包むようにベールの魔法をかけた。このベールは、見た目の軟らかさに反して強固な防音・防御作用を持つ。久し振りに見るケイトリンのベールは、相変わらず美しかった。
「陛下、まず、我が娘が8年ぶりに帰省した理由ですが、先ほど申し上げたのは実は建前なのです」
「…どういうことだ?」
「娘が連れて帰ってきた孫娘が、本当の理由です」
「お孫さんが?」
「はい。私も昨夜聞いたばかりで、…すぐには信じられる話ではないのですが…」
なんでも端的に話すケイトリンの言い淀む雰囲気に少しイライラする。ジークのことといい、相手が知っていることを焦らされるのは好きではない。
「信じるかどうかはわからない。とにかく、話してくれ」
「はい。孫のヴィーは、未来で…18歳で殺されて、5歳に戻ってきたというのです」
「…何だって?」
18歳で死んで、5歳に戻った…?
「ケイトリン、すまない、よくわからない」
「当然です、陛下。私も、言われている意味がわかりませんでした」
「…何か、夢を見たのではないのか?」
「私もそう思いました。しかし、娘が言うには、ヴィーが知らないはずの人間の名前を具体的に言った、と」
「…実在するのか」
「その中のひとりが、ジークフリート殿下です」
「何だって!?」
「ヴィーは10歳の時、ジークフリート殿下の妃候補に選ばれ、そこから彼の方に虐げられてきたそうで」
「彼女を殺したのがジークだと言うのか!?」
「いえ、ヴィーを殺したのはモンタリアーノ国の公爵家のご息女だそうです」
ジークが犯人ではないことにホッとしつつも、女性を虐げるという行為には嫌悪感を覚える。未来と言うなら、ジークは、そんな腐った性根の男に育ってしまうということか?
私がイライラしながら考えていると、ケイトリンが「陛下」と呼ぶ。
「…あ、ああ、すまない、…ケイトリン」
「はい」
「ジークは、3歳の時にカーディナル魔法国に来たんだ」
「聞きました。魔力が暴走して、部屋を燃やしたそうですね?」
「…そこまで」
「彼の方をカーディナルに行かせたらどうか、と言ったのは私の娘です」
「ケイトリンの娘御が?」
「ええ。娘の夫が、彼の方の境遇にひどく憤慨して、どうしたらいいかと相談を受けたそうです」
「そうだったのか…」
私は、ジークをカーディナルに寄越そうと決めたのは姉様だと思っていたため、思いもしなかった真実に虚をつかれた。
「ケイトリン、私はてっきり姉様が決めたのだと思っていたんだ」
「娘も、娘の夫から聞いた話ですから…完全なる真実とはいえないでしょうが」
人は、聞いた話に自分の思いや考えを乗せて話しますからね、と前置きしてケイトリンは言った。
「ジークフリート殿下が部屋を燃やした後、侍女、侍従がことごとく彼の方に付くのはイヤだと言って、こぞって新しい皇子に付いたそうで。
そのうち教師たちも仕事を放棄し、勉強の機会も奪われた彼の方は、ひとりで城の図書館にいたそうです。何をするでもなく、一ヶ月近くの時間をそうして過ごされていたと。
娘の夫は、『飼い殺しだ』とひどく怒っていたそうです」
「姉様は何をしていたんだ?」
「詳しくは…彼の方はお食事もおひとりだったそうですから」
それを聞いて自分の心が急激に冷え込むのを感じる。あんな幼子をひとりぼっちで放置するなど、どういう思考回路ならできるんだ?
「姉様は変わってしまったのだな」
「陛下」
ケイトリンを見ると、昔一緒に戦っていたときによく見た、敵を見つけて狙いを定めた時の鋭い瞳でこちらを見ている。
「…どうした」
「陛下、彼の方は、陛下と同じ色持ちですね」
「そうだ」
「その至宝を、価値も知らず大切にもしない愚かな国に置いておくのですか?」
「ケイトリン、」
「私は、彼の方が欲しい。我が国に、是非とも迎えいれてください」
「ちょっと待ってくれ…さっきの話では、ジークはお孫さんを虐げていた張本人だというのだろう?
殺した相手ではないにしても、お孫さんが亡くなった原因の一端になってるかもしれないんだぞ」
「陛下、未来は変えられるのです」
ケイトリンの言葉にハッとする。
「ヴィーが未来で亡くなっていたとして、5歳に戻ってきたとして…娘の話では、前回の人生で、ヴィーは自分に魔力があることすら知らなかったそうです」
「なに?」
「シーラが…娘がカーディナル魔法国出身であることも、知らなかったと。
でも、今回、娘はヴィーを連れて帰ってきました。ヴィーに魔力があることも伝えています。前回のヴィーの人生と、早くも違っているのです」
ケイトリンは、「私は、ヴィーに出会ってしまいました」と言って、笑った。
「もう、ヴィーをモンタリアーノ国に戻すつもりはありません。あの子は、私の跡をつがせます」
「…それは、娘御やお孫さんの意志ではないだろう?」
「…だとしても。それはそれ、今の私の夢は、ということでお聞きください。
同じように。彼の方を、カーディナル魔法国へ。至宝を、我が国へ。あるべき場所へ迎えるべきです」
「孫の敵でもか?」
「もし、本当に敵になったら…」
ケイトリンは私を見据えて言った。
「至宝と刺し違えて、私も身まかる覚悟です」
「…わかった。すぐには無理だ、つい先日帰したばかりだから」
「でも、彼の方は先ほど、ご自分の意志でおひとりでこちらに来たように見えましたが?」
「…とりあえず、話を聞かないことには、なぜ来たのかもわからない」
「そうですね。それでは、陛下にお任せいたします。
先ほど怠け者にも言った通り、5日後には出仕いたします。今から急ぎ戻りまして、王都の屋敷に移動いたします。荷物さえ片付けば生活も滞りなくできるでしょうから…」
そう言った後に、「陛下、ひとつだけ…お願いがあるのです」とウインクする。
「なんだ?」
「あのクズに」
ケイトリンはベールを消すと、床に縫い付けられている自分の夫を指して言った。
「辺境から出ること罷り成らぬ、と王命を出してください。
私の計画を邪魔されるのは我慢ならないので」
「…あいわかった」
「では、陛下。御前失礼いたします」
ケイトリンはそう言って颯爽と消えた。
…とりあえず、辺境伯をどうにかしてやらないといけないな。
私の前に立つ甥っ子は、2週間ほど前に帰ったときと変わらない見た目なのに、中の魔力が変容していた。
ジークは必死な顔で私を見て何か言いかけたが、ハッと周りを見て「…申し訳ありません、お客様がいらっしゃるのに」と下を向く。
リッツに目配せをすると、リッツもジークの変容に気づいたのだろう。険しい顔で「ジーク、こっちに来い」と腕を掴んだ。
「…団長、申し訳ありません。失礼致します」
ケイトリンに向き直って頭を下げるリッツに、彼女はフワッと微笑んで言った。
「5日後にこちらに来る。わかるな?」
リッツはまた蒼白になり、「はいっ!お待ちしております!」と言って、ジークとともに部屋から飛んだ。
「…陛下」
「なんだ」
「あの少年は、陛下を叔母上と呼びましたね」
「ああ、すまない。いきなり現れたりして…」
「彼は、モンタリアーノ国に嫁がれたアンジェリーナ様のお子様ですか?」
「…?あ、ああ、そうだが」
「名前は、ジークフリート殿下」
「…なぜ知っている?」
「陛下、ベールを」
そう言うとケイトリンは、私と自分を包むようにベールの魔法をかけた。このベールは、見た目の軟らかさに反して強固な防音・防御作用を持つ。久し振りに見るケイトリンのベールは、相変わらず美しかった。
「陛下、まず、我が娘が8年ぶりに帰省した理由ですが、先ほど申し上げたのは実は建前なのです」
「…どういうことだ?」
「娘が連れて帰ってきた孫娘が、本当の理由です」
「お孫さんが?」
「はい。私も昨夜聞いたばかりで、…すぐには信じられる話ではないのですが…」
なんでも端的に話すケイトリンの言い淀む雰囲気に少しイライラする。ジークのことといい、相手が知っていることを焦らされるのは好きではない。
「信じるかどうかはわからない。とにかく、話してくれ」
「はい。孫のヴィーは、未来で…18歳で殺されて、5歳に戻ってきたというのです」
「…何だって?」
18歳で死んで、5歳に戻った…?
「ケイトリン、すまない、よくわからない」
「当然です、陛下。私も、言われている意味がわかりませんでした」
「…何か、夢を見たのではないのか?」
「私もそう思いました。しかし、娘が言うには、ヴィーが知らないはずの人間の名前を具体的に言った、と」
「…実在するのか」
「その中のひとりが、ジークフリート殿下です」
「何だって!?」
「ヴィーは10歳の時、ジークフリート殿下の妃候補に選ばれ、そこから彼の方に虐げられてきたそうで」
「彼女を殺したのがジークだと言うのか!?」
「いえ、ヴィーを殺したのはモンタリアーノ国の公爵家のご息女だそうです」
ジークが犯人ではないことにホッとしつつも、女性を虐げるという行為には嫌悪感を覚える。未来と言うなら、ジークは、そんな腐った性根の男に育ってしまうということか?
私がイライラしながら考えていると、ケイトリンが「陛下」と呼ぶ。
「…あ、ああ、すまない、…ケイトリン」
「はい」
「ジークは、3歳の時にカーディナル魔法国に来たんだ」
「聞きました。魔力が暴走して、部屋を燃やしたそうですね?」
「…そこまで」
「彼の方をカーディナルに行かせたらどうか、と言ったのは私の娘です」
「ケイトリンの娘御が?」
「ええ。娘の夫が、彼の方の境遇にひどく憤慨して、どうしたらいいかと相談を受けたそうです」
「そうだったのか…」
私は、ジークをカーディナルに寄越そうと決めたのは姉様だと思っていたため、思いもしなかった真実に虚をつかれた。
「ケイトリン、私はてっきり姉様が決めたのだと思っていたんだ」
「娘も、娘の夫から聞いた話ですから…完全なる真実とはいえないでしょうが」
人は、聞いた話に自分の思いや考えを乗せて話しますからね、と前置きしてケイトリンは言った。
「ジークフリート殿下が部屋を燃やした後、侍女、侍従がことごとく彼の方に付くのはイヤだと言って、こぞって新しい皇子に付いたそうで。
そのうち教師たちも仕事を放棄し、勉強の機会も奪われた彼の方は、ひとりで城の図書館にいたそうです。何をするでもなく、一ヶ月近くの時間をそうして過ごされていたと。
娘の夫は、『飼い殺しだ』とひどく怒っていたそうです」
「姉様は何をしていたんだ?」
「詳しくは…彼の方はお食事もおひとりだったそうですから」
それを聞いて自分の心が急激に冷え込むのを感じる。あんな幼子をひとりぼっちで放置するなど、どういう思考回路ならできるんだ?
「姉様は変わってしまったのだな」
「陛下」
ケイトリンを見ると、昔一緒に戦っていたときによく見た、敵を見つけて狙いを定めた時の鋭い瞳でこちらを見ている。
「…どうした」
「陛下、彼の方は、陛下と同じ色持ちですね」
「そうだ」
「その至宝を、価値も知らず大切にもしない愚かな国に置いておくのですか?」
「ケイトリン、」
「私は、彼の方が欲しい。我が国に、是非とも迎えいれてください」
「ちょっと待ってくれ…さっきの話では、ジークはお孫さんを虐げていた張本人だというのだろう?
殺した相手ではないにしても、お孫さんが亡くなった原因の一端になってるかもしれないんだぞ」
「陛下、未来は変えられるのです」
ケイトリンの言葉にハッとする。
「ヴィーが未来で亡くなっていたとして、5歳に戻ってきたとして…娘の話では、前回の人生で、ヴィーは自分に魔力があることすら知らなかったそうです」
「なに?」
「シーラが…娘がカーディナル魔法国出身であることも、知らなかったと。
でも、今回、娘はヴィーを連れて帰ってきました。ヴィーに魔力があることも伝えています。前回のヴィーの人生と、早くも違っているのです」
ケイトリンは、「私は、ヴィーに出会ってしまいました」と言って、笑った。
「もう、ヴィーをモンタリアーノ国に戻すつもりはありません。あの子は、私の跡をつがせます」
「…それは、娘御やお孫さんの意志ではないだろう?」
「…だとしても。それはそれ、今の私の夢は、ということでお聞きください。
同じように。彼の方を、カーディナル魔法国へ。至宝を、我が国へ。あるべき場所へ迎えるべきです」
「孫の敵でもか?」
「もし、本当に敵になったら…」
ケイトリンは私を見据えて言った。
「至宝と刺し違えて、私も身まかる覚悟です」
「…わかった。すぐには無理だ、つい先日帰したばかりだから」
「でも、彼の方は先ほど、ご自分の意志でおひとりでこちらに来たように見えましたが?」
「…とりあえず、話を聞かないことには、なぜ来たのかもわからない」
「そうですね。それでは、陛下にお任せいたします。
先ほど怠け者にも言った通り、5日後には出仕いたします。今から急ぎ戻りまして、王都の屋敷に移動いたします。荷物さえ片付けば生活も滞りなくできるでしょうから…」
そう言った後に、「陛下、ひとつだけ…お願いがあるのです」とウインクする。
「なんだ?」
「あのクズに」
ケイトリンはベールを消すと、床に縫い付けられている自分の夫を指して言った。
「辺境から出ること罷り成らぬ、と王命を出してください。
私の計画を邪魔されるのは我慢ならないので」
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