どうぞ、お好きに

蜜柑マル

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あの日散々に喘がされ、何度も強請らされ抱き潰された私は、イーサン・エストリアという魔物に捕らえられてしまった。

公爵家の嫡男の妻だというのに、社交の場に出してももらえない。

「俺の親父殿もそうだったんだから、誰も文句は言わないよ。他の男におまえを見せるなんて冗談じゃない。そもそも、おまえをどこにも出さなくて済むように意に染まない女を娶らされた哀れな男を演じたんだぞ」

さも「すごいだろ」と言わんばかりの様子が、なぜか幼い子供のように見えて可愛らしくなる。

イーサンが「おまえを縛り付けて離さない」と言ったのは、物理的な意味も含まれていたようで、彼が仕事に出かける時間になると私は寝室に閉じ込められる。窓には鉄格子が嵌められ、イーサン曰く「誤って落ちることは絶対にない」…未だに根に持っているらしい。私を追い詰めた自分を根に持つべきではないのだろうか。

寝室に閉じ込められたうえ、足に枷を付けられることに慣れた頃、私は子どもを授かった。大喜びした魔物の束縛がさらに増したのはご想像の通り…とだけ申し上げたい。そうされてもそのことに不思議と居心地の良さを感じてしまう私はもう、この甘く、冷酷な魔物の腕の中から、逃れられない。









【了】

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