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小学生にも読める憑依系恋愛小説 サタンの策略
しおりを挟む物理の問題
質量の鉄則
異世界からワープしてきた魔導師と接触した小学生男子世里那は、異空間に弾き飛ばされてしまう。
そこで声を聞く。
「お前が変えたいと望んだのだ」
悪魔の声だったが、世里那には神の恩恵とも思えた。学校での苛めに耐えきれず自殺を考えていたからだ。
世里那はぶつかった魔導師と質量が同じで、すんなり入れ替わることができた。
しかし、世里那は異世界で魔導師の力を備えた女の子として生きることになり、もとの世界に戻るためにはタスクを幾つかクリアしなければならない。
「折角、人生をやり直せると思ったのに女の子だなんて……お父さん、お母さん……ごめんなさい。会いたいよ……」
一方魔導師は、世里那の世界で世里那として生きることに。
「あややや……男の子になれたっ、やったっ。望みが叶った。しかし、オシッコってどうやるの……おい、聞いてる。オシッコしたいんだけど……」
「うわぁぁ……どういうことだよ。何処からしゃべってる。誰だ、お前……」
二人は異世界にいながらも脳内通信ができ、問題が起きると情報交換して助け合った。
お父さんお母さんは、魔導師を
おかしくなった僕だと思って
心配してくれているんだね……
そいつは悪いやつではないよ
僕を苛めていた奴らを
ぎゃふんと言わせたんだ
学校では楽しくやってるみたいだ
けれど、魔導師は僕ではない
僕は元の世界に戻って
親孝行したいよ……
ある日、退っ引きならない問題に直面した時に、魔導師が車に跳ねられて意識不明に。
世里那は、独りで問題を乗り越えなければならない。
さて、その問題は恋愛問題。
悪魔からのタスクを完結させて元の世界に戻るためには、皇太子の協力も必要だった。
世里那は婚約者のいる皇太子の心を射止めて、婚約破棄したい婚約者サイドと旨い汁を啜りたい魔導師実家の企みにまんまと引っ掛かってしまったのだ。
しかも、更なる問題として、皇太子の関心を惹いてしまった。皇太子と二人きりになってはいけない。
魔導師のお姉さん、早く目覚めて、お願いだよっと焦りつつも笑顔を崩さず耐える日々。
「僕は男だぁぁぁ。しかも、まだ小学生だぁぁぁ」
心の叫びが脳内で空しく木霊する。
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