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番外編
番外編 スルトの迷惑な客人3※
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「あ、ねえねえ、あんたサハル=ディファ様のとこの人だよね! あの噂本当かい?」
邸宅の使用人が、街へお使いへ出たとき、雑貨店のおかみさんにそう声をかけられた。
「あの噂?」
「ほら、サハル=ディファ様の伴侶になった方の!」
“サハル=ディファの恋人が実は男娼だった”という噂について、井戸端会議のネタとして、本当のところはどうか詳しく聞かせろと言うことらしい。
「主人の大事な方のことを、使用人の我々が他人に軽々しく話すわけないでしょう!」
いつも温厚なその使用人が、プンプンと怒りながら家来に報告しているところに、スルトは偶然出くわしてしまった。
(噂はどんどん広がってきてるね……)
ただの噂であれば、そのうち熱が冷めれば消えるだろうが、自分は婚姻を結んでいないとはいえ、街では英雄と名高いサハル=ディファの伴侶。今注目の的の存在でもある。
だから、それがただの噂話で済むとは思えない。サーシャの立場が悪くなる可能性だってある。
伴侶のスルトだけの問題ではなく主人の名誉にもかかわるこの噂に、使用人らも敏感になってきているのを感じた。
「ごめんなさい、俺のせいで…………」
「……! スルト様!」
「スルト様、スルト様はお気になさらなくても大丈夫ですよ。我々はスルト様の出自のことなど気にしてなどおりません。むしろ旦那様のそばにいてくださって感謝しております」
家来の言葉に、周囲にいた侍従らもうんうんと頷く。
使用人らはみな、主人から伴侶となる者についての仔細は聞いていた。聞いた上ですべて承知し、納得済みでスルトを迎えいれていた。
「…………ありがとう、みんな。……ここに置いてもらってるのは俺のほうだよ」
スルトは、サーシャとは婚姻は結べないのは承知で、むしろ日陰者として生きる覚悟をしていた。しかし、この邸宅の者らは、こうして主人の正式な伴侶として扱い、婚姻を結ばぬことでスルトが傷つかないよう心を配ってくれる。
「何を申しますか。スルト様は、生涯独り身覚悟をしておりました旦那様が、唯一懐にお入れになった方です。何かあって出て行かれては困るのです!」
「そうですよ! スルト様。ここを出て行こうなどと思ってはいけませんよ! わたしたちがスルト様をお守りします!」
邸宅の者はこうして気にするなと言ってくれる。しかしだからこそ、やはり迷惑をかけるのは心苦しい。
しかも今はレラまでお世話になっている。
「……スルト様、本日は旦那様がお戻りになります。しっかり甘えて旦那様の疲れを癒やして差し上げてください」
「……そうだね、ありがとう」
スルトを気遣う家来たちの言葉に、スルトは微笑んだ。
急な仕事で詰め所に縛られていたサーシャがようやく戻ってくる。彼に会えると思ったら、それだけで、不安な心も少し上向きになるから不思議だ。
(サーシャが戻ってきたら、噂のことを相談しよう)
家来の話だといつもより少し早目に戻って来られるらしい。
それならば久々に風呂に一緒に入れる。ゆっくりと湯に浸かりながら相談しよう。そう考えていた。
△△△
「ふん! このインポ野郎!!」
それは、サーシャに風呂に入ろうと声をかけるため、スルトが書斎に向かっていたときだった。
サーシャのいる書斎から怒鳴り声が聞こえた。
「え? 何……」
夕刻、やっと帰ってきたサーシャだったが、実は仕事はまだ終わっておらず、残った仕事を持ち帰っていた。
だから、邪魔をしないよう、スルトは彼の仕事が終わるまで、大人しく待っていたというのに。
バターンと書斎の重厚な扉が大きな音を立てて開き、部屋から飛び出てきたのはレラだった。
「ちょっ! レラ!? ここに入ったらダメだって……!」
「うるっさいな! 兄さんの旦那はとんだインポ野郎だね! でっかい図体してさ、何もかも見掛け倒しなんじゃないの?」
「は? レラ!? 待ちなさい! レラ!! コラ!! 待て!!」
「ふん」
目を釣り上げ怒るスルトの手を払いのけ、レラは自分の部屋のほうにバタバタと足音を響かせて走っていった。
一体何があったのいうのか。
「…………あーーーもう、ヤダ」
走り去るレラを見ながら、スルトが顔を歪めて廊下に座り込んだ。
「スルト様……」
何事かと様子を見に来た家来が、驚いてスルトに声をかけた。しかし書斎からサーシャが出てきたことに気がつくと、察してすぐに下がった。
「スルト」
サーシャはそうひと声かけると、廊下にうずくまるスルトの体をひょいと持ち上げ、まるで子供を抱えるかのごとく軽々と片手で抱きかかえた。
「我の元に来たのではないか?」
サーシャが顔を覗き込むと、眉をハの字にして泣きそうなスルトの顔があった。
「サーシャ……。ごめんなさい。レラと……何か部屋であった?」
「たいしたことではない。今日は二人で過ごすのであろう?」
「……風呂に一緒に入りたくてね。もう仕事も終るかと思ってさ、呼びに来たんだ」
「そうか。またせてすまない」
そのまま歩き出すサーシャの首に、甘えるようにスルトが手を絡める。その太い首を抱きしめるようにして、耳元に口を寄せる。
「……レラに誘惑されたんだろ」
「ハッ、まあそういうことになるか」
「断ってくれたんだよね?」
「まあ、どうかな」
「もう!」
ぽかっと肩口を叩くと、サーシャがこそばゆいと言わんばかりに目を細め笑い、スルトを宥めるようによしよしと背中を擦る。
そして首にしがみついたままのスルト抱きかかえ、そのまま風呂のほうへ歩いていった。
広い石造りの風呂は、湯気で真っ白に曇り、湯船の中でむさぼりあう二人の姿を覆い隠していた。
「ん、あっ、サーシャ……」
サーシャは口づけながら解していた後孔から、ごつごつとした太い指をひき抜くと、スルトを浴槽の縁に掴まらせ、自身の顔の高さまで尻を持ち上げた。
尻の割れ目を両手で広げると、愛らしい蕾に顔を寄せ、その分厚い舌をほぐされ柔らかくなった場所にぬぷりと滑り込ませた。
そして片手をスルトの陰茎にそえると、愛撫のようにゆっくりと優しく、しごきはじめる。
「あっ、ん、やっ、あ、ああ」
ぬぷぬぷと滑った柔いものが出し入れされる快感にスルトはひくひくと身を震わせ、サーシャの手の動きに堪らず腰を揺らし始めた。
決して激しくない優しく穏やかな刺激だが、サーシャはスルトの弱いところを的確に嬲る。
「あっ、は…………気持ちいい……! あっあっあっ……は……」
穏やかな刺激がどんどん増すたびに、スルトの息ははーはーと荒いものに変わっていく。蕩けるような快楽に、スルトの陰茎は今すぐにでも達してしまいそうになっていた。
「サーシャ……も、出ちゃう……あ、あ、やだ、サーシャのでイキたい……あ、もう、出ちゃうから…………!」
片手を後ろに回しサーシャの頭を引き離そうとするが、反対により深く舌を挿入され、スルトは耐えきれず足をきゅっと閉じた。
「スルト、力を抜け」
サーシャはキュッと閉じてしまった穴からぬるっと舌を抜くと、そこを緩めるように言いつつ、自身のいきり立った逸物を当てがった。
「……ん」
緩み開いた穴にくぷと先端がねじ込まれると、スルトが待ちきれないかのように腰をくねらせ、もっと奥に入れとばかりに押し付ける。
しかし、しっかりほぐしたとはいえ、サーシャのモノを咥え込むにはまだ狭い。
スルトの期待に応えんとばかりに、サーシャが絡む肉癖に抗いつつ、ズブと筋の浮き出た太い剛直を突き入れると、「あっ」という悲鳴のような声とともにスルトの体が弓なりに反り返り、勢いよくビュッと白濁が飛び散った。
「ひ、あっ!!!」
「ぐっ」
まだ半分くらいしか咥え込んでいないというのに、スルトはその立派な逸物を狭い穴に突き入れられただけで達してしまった。
サーシャもあまりの締め付けに搾り取られそうになるが、ぐっと堪えたところで、ぽたりと額から顎に伝った汗が流れ落ちる。
「あ…………」
「スルト」
快感にびくびくと震えるスルトの髪をサーシャは背後から愛おしそうに撫で、そして自身が突き入れた逸物がみっちりと詰まった結合部分を、確かめるように指で撫でる。
「…………分かるか、ここが我のものでいっぱいに広がっている」
「や、あ、…………は、はぁ」
囁くたびに中をきゅっと締め付け、サーシャは満足げな笑みをこぼした。
そしてしばらくスルトの息が整うのを待ってから、ゆっくりと抽挿を再開させた。
「あっ、あっ、あっ……! ひゃああ…………あん! ああ…………」
サーシャが腰を激しく突き動かすたびに、湯船が波立ち、肌と肌を打ちつける音に混じって、恍惚としたスルトの喘ぎ声とサーシャの荒い息が石造りの室内に響き渡る。
「ぐっ……スルト、はぁ……やはりお前の中は具合が良すぎる……」
サーシャが腰を打ちつけるたびに、スルトの陰茎からはピュッと白いものが溢れ出る。
逸物を抜き挿しするたびにスルトが達し、ギュッギュッとサーシャの竿を具合よく締め付けるのだ。
「……これは堪らぬな」
「あ、あ、あ、ひっ……あっあっ」
腰を打ち付けながら、前かがみになると耳元でスルトに囁く。
「……スルトよ、あの者と閨を共にしたか」
「……え、あっ、あん! い、一緒には寝た、けど、それだけ……っは、ああっ」
「……そうか、それならば良い」
それだけ聞くと、これでとどめと言わんばかりに、サーシャがギリギリまで腰をひき、ずどんと深く突き入れた。
「ひっ!!!……は、あ、あ、あああ!!」
奥の奥にぐぽんと突き刺さり、スルトの体が弓なりにしなる。激しすぎる快楽に、これまで以上に中をきゅうっと締め上げた。
「ぐ、……」
それと同時に、サーシャも爆発したかのように中にビュルビュルと勢いよく吐き出した。
疲れ果てペタリと石の床に倒れ込むスルトの腰を抱え、サーシャはすべてを出し切るように腰を動かし続ける。その間も、スルトの体はビクビクと痙攣し、サーシャの陰茎を締め続けた。
いつもならスルトがぐったりとすれば、サーシャはスルトを労り、回復するまで待つのだが……。
しかし今日は違った。
7日ほどとはいえ、長く離れていたためか、それともレラとのことに嫉妬でもしているのか。やけにサーシャはスルトを欲していた。
長い射精のあと、まだ硬さの残る逸物をずるりと抜くと、サーシャはぐったりとしたスルトを満足げに抱き上げ、簡単に中を処理してから、ガウンを羽織り足早に寝室へと向かった。
邸宅の使用人が、街へお使いへ出たとき、雑貨店のおかみさんにそう声をかけられた。
「あの噂?」
「ほら、サハル=ディファ様の伴侶になった方の!」
“サハル=ディファの恋人が実は男娼だった”という噂について、井戸端会議のネタとして、本当のところはどうか詳しく聞かせろと言うことらしい。
「主人の大事な方のことを、使用人の我々が他人に軽々しく話すわけないでしょう!」
いつも温厚なその使用人が、プンプンと怒りながら家来に報告しているところに、スルトは偶然出くわしてしまった。
(噂はどんどん広がってきてるね……)
ただの噂であれば、そのうち熱が冷めれば消えるだろうが、自分は婚姻を結んでいないとはいえ、街では英雄と名高いサハル=ディファの伴侶。今注目の的の存在でもある。
だから、それがただの噂話で済むとは思えない。サーシャの立場が悪くなる可能性だってある。
伴侶のスルトだけの問題ではなく主人の名誉にもかかわるこの噂に、使用人らも敏感になってきているのを感じた。
「ごめんなさい、俺のせいで…………」
「……! スルト様!」
「スルト様、スルト様はお気になさらなくても大丈夫ですよ。我々はスルト様の出自のことなど気にしてなどおりません。むしろ旦那様のそばにいてくださって感謝しております」
家来の言葉に、周囲にいた侍従らもうんうんと頷く。
使用人らはみな、主人から伴侶となる者についての仔細は聞いていた。聞いた上ですべて承知し、納得済みでスルトを迎えいれていた。
「…………ありがとう、みんな。……ここに置いてもらってるのは俺のほうだよ」
スルトは、サーシャとは婚姻は結べないのは承知で、むしろ日陰者として生きる覚悟をしていた。しかし、この邸宅の者らは、こうして主人の正式な伴侶として扱い、婚姻を結ばぬことでスルトが傷つかないよう心を配ってくれる。
「何を申しますか。スルト様は、生涯独り身覚悟をしておりました旦那様が、唯一懐にお入れになった方です。何かあって出て行かれては困るのです!」
「そうですよ! スルト様。ここを出て行こうなどと思ってはいけませんよ! わたしたちがスルト様をお守りします!」
邸宅の者はこうして気にするなと言ってくれる。しかしだからこそ、やはり迷惑をかけるのは心苦しい。
しかも今はレラまでお世話になっている。
「……スルト様、本日は旦那様がお戻りになります。しっかり甘えて旦那様の疲れを癒やして差し上げてください」
「……そうだね、ありがとう」
スルトを気遣う家来たちの言葉に、スルトは微笑んだ。
急な仕事で詰め所に縛られていたサーシャがようやく戻ってくる。彼に会えると思ったら、それだけで、不安な心も少し上向きになるから不思議だ。
(サーシャが戻ってきたら、噂のことを相談しよう)
家来の話だといつもより少し早目に戻って来られるらしい。
それならば久々に風呂に一緒に入れる。ゆっくりと湯に浸かりながら相談しよう。そう考えていた。
△△△
「ふん! このインポ野郎!!」
それは、サーシャに風呂に入ろうと声をかけるため、スルトが書斎に向かっていたときだった。
サーシャのいる書斎から怒鳴り声が聞こえた。
「え? 何……」
夕刻、やっと帰ってきたサーシャだったが、実は仕事はまだ終わっておらず、残った仕事を持ち帰っていた。
だから、邪魔をしないよう、スルトは彼の仕事が終わるまで、大人しく待っていたというのに。
バターンと書斎の重厚な扉が大きな音を立てて開き、部屋から飛び出てきたのはレラだった。
「ちょっ! レラ!? ここに入ったらダメだって……!」
「うるっさいな! 兄さんの旦那はとんだインポ野郎だね! でっかい図体してさ、何もかも見掛け倒しなんじゃないの?」
「は? レラ!? 待ちなさい! レラ!! コラ!! 待て!!」
「ふん」
目を釣り上げ怒るスルトの手を払いのけ、レラは自分の部屋のほうにバタバタと足音を響かせて走っていった。
一体何があったのいうのか。
「…………あーーーもう、ヤダ」
走り去るレラを見ながら、スルトが顔を歪めて廊下に座り込んだ。
「スルト様……」
何事かと様子を見に来た家来が、驚いてスルトに声をかけた。しかし書斎からサーシャが出てきたことに気がつくと、察してすぐに下がった。
「スルト」
サーシャはそうひと声かけると、廊下にうずくまるスルトの体をひょいと持ち上げ、まるで子供を抱えるかのごとく軽々と片手で抱きかかえた。
「我の元に来たのではないか?」
サーシャが顔を覗き込むと、眉をハの字にして泣きそうなスルトの顔があった。
「サーシャ……。ごめんなさい。レラと……何か部屋であった?」
「たいしたことではない。今日は二人で過ごすのであろう?」
「……風呂に一緒に入りたくてね。もう仕事も終るかと思ってさ、呼びに来たんだ」
「そうか。またせてすまない」
そのまま歩き出すサーシャの首に、甘えるようにスルトが手を絡める。その太い首を抱きしめるようにして、耳元に口を寄せる。
「……レラに誘惑されたんだろ」
「ハッ、まあそういうことになるか」
「断ってくれたんだよね?」
「まあ、どうかな」
「もう!」
ぽかっと肩口を叩くと、サーシャがこそばゆいと言わんばかりに目を細め笑い、スルトを宥めるようによしよしと背中を擦る。
そして首にしがみついたままのスルト抱きかかえ、そのまま風呂のほうへ歩いていった。
広い石造りの風呂は、湯気で真っ白に曇り、湯船の中でむさぼりあう二人の姿を覆い隠していた。
「ん、あっ、サーシャ……」
サーシャは口づけながら解していた後孔から、ごつごつとした太い指をひき抜くと、スルトを浴槽の縁に掴まらせ、自身の顔の高さまで尻を持ち上げた。
尻の割れ目を両手で広げると、愛らしい蕾に顔を寄せ、その分厚い舌をほぐされ柔らかくなった場所にぬぷりと滑り込ませた。
そして片手をスルトの陰茎にそえると、愛撫のようにゆっくりと優しく、しごきはじめる。
「あっ、ん、やっ、あ、ああ」
ぬぷぬぷと滑った柔いものが出し入れされる快感にスルトはひくひくと身を震わせ、サーシャの手の動きに堪らず腰を揺らし始めた。
決して激しくない優しく穏やかな刺激だが、サーシャはスルトの弱いところを的確に嬲る。
「あっ、は…………気持ちいい……! あっあっあっ……は……」
穏やかな刺激がどんどん増すたびに、スルトの息ははーはーと荒いものに変わっていく。蕩けるような快楽に、スルトの陰茎は今すぐにでも達してしまいそうになっていた。
「サーシャ……も、出ちゃう……あ、あ、やだ、サーシャのでイキたい……あ、もう、出ちゃうから…………!」
片手を後ろに回しサーシャの頭を引き離そうとするが、反対により深く舌を挿入され、スルトは耐えきれず足をきゅっと閉じた。
「スルト、力を抜け」
サーシャはキュッと閉じてしまった穴からぬるっと舌を抜くと、そこを緩めるように言いつつ、自身のいきり立った逸物を当てがった。
「……ん」
緩み開いた穴にくぷと先端がねじ込まれると、スルトが待ちきれないかのように腰をくねらせ、もっと奥に入れとばかりに押し付ける。
しかし、しっかりほぐしたとはいえ、サーシャのモノを咥え込むにはまだ狭い。
スルトの期待に応えんとばかりに、サーシャが絡む肉癖に抗いつつ、ズブと筋の浮き出た太い剛直を突き入れると、「あっ」という悲鳴のような声とともにスルトの体が弓なりに反り返り、勢いよくビュッと白濁が飛び散った。
「ひ、あっ!!!」
「ぐっ」
まだ半分くらいしか咥え込んでいないというのに、スルトはその立派な逸物を狭い穴に突き入れられただけで達してしまった。
サーシャもあまりの締め付けに搾り取られそうになるが、ぐっと堪えたところで、ぽたりと額から顎に伝った汗が流れ落ちる。
「あ…………」
「スルト」
快感にびくびくと震えるスルトの髪をサーシャは背後から愛おしそうに撫で、そして自身が突き入れた逸物がみっちりと詰まった結合部分を、確かめるように指で撫でる。
「…………分かるか、ここが我のものでいっぱいに広がっている」
「や、あ、…………は、はぁ」
囁くたびに中をきゅっと締め付け、サーシャは満足げな笑みをこぼした。
そしてしばらくスルトの息が整うのを待ってから、ゆっくりと抽挿を再開させた。
「あっ、あっ、あっ……! ひゃああ…………あん! ああ…………」
サーシャが腰を激しく突き動かすたびに、湯船が波立ち、肌と肌を打ちつける音に混じって、恍惚としたスルトの喘ぎ声とサーシャの荒い息が石造りの室内に響き渡る。
「ぐっ……スルト、はぁ……やはりお前の中は具合が良すぎる……」
サーシャが腰を打ちつけるたびに、スルトの陰茎からはピュッと白いものが溢れ出る。
逸物を抜き挿しするたびにスルトが達し、ギュッギュッとサーシャの竿を具合よく締め付けるのだ。
「……これは堪らぬな」
「あ、あ、あ、ひっ……あっあっ」
腰を打ち付けながら、前かがみになると耳元でスルトに囁く。
「……スルトよ、あの者と閨を共にしたか」
「……え、あっ、あん! い、一緒には寝た、けど、それだけ……っは、ああっ」
「……そうか、それならば良い」
それだけ聞くと、これでとどめと言わんばかりに、サーシャがギリギリまで腰をひき、ずどんと深く突き入れた。
「ひっ!!!……は、あ、あ、あああ!!」
奥の奥にぐぽんと突き刺さり、スルトの体が弓なりにしなる。激しすぎる快楽に、これまで以上に中をきゅうっと締め上げた。
「ぐ、……」
それと同時に、サーシャも爆発したかのように中にビュルビュルと勢いよく吐き出した。
疲れ果てペタリと石の床に倒れ込むスルトの腰を抱え、サーシャはすべてを出し切るように腰を動かし続ける。その間も、スルトの体はビクビクと痙攣し、サーシャの陰茎を締め続けた。
いつもならスルトがぐったりとすれば、サーシャはスルトを労り、回復するまで待つのだが……。
しかし今日は違った。
7日ほどとはいえ、長く離れていたためか、それともレラとのことに嫉妬でもしているのか。やけにサーシャはスルトを欲していた。
長い射精のあと、まだ硬さの残る逸物をずるりと抜くと、サーシャはぐったりとしたスルトを満足げに抱き上げ、簡単に中を処理してから、ガウンを羽織り足早に寝室へと向かった。
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