誰が叔父様の側室になんてなるもんか!【完結】

Lynx🐈‍⬛

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コリンからのお誘い

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 アリシアがレングストンに来て数日後、コリンの侍女から、アリシアに連絡が入った。
 王宮の庭で、お茶会をしよう、と誘われたのである。

「やっと、コリンお兄様に会えるのね!」
「良かったですね、アリシア様。」
「えぇ、ナターシャ妃とラメイラ様もご一緒に、て。」
「宜しいのですか?コリン殿下とお2人でなくても………。」

 侍女達は、2人で会いたいのではなかったのか、と思っていた。
 アリシアは2人でも良かったのだが、先日の皇帝の話から、遅かれ早かれ、ナターシャとラメイラに会う事になるのだ。
 アリシアにとって、ロバートの居る不自由な生活は嫌で仕方ないので、少しでも離れられたらそれでいい。

「大丈夫よ。わたくし、ナターシャ妃と一度お会いしているし、とても素敵な方だったから。」
「アリシア様が、宜しいのでしたら私達も心配致しません。」
「良かったですね。割と早くコリン殿下にも会えて。」
「ええ。」
(…………やっと愚痴れる!)

 素を知る侍女達には愚痴れない。
 侍女達の前で言ってしまったら、いつロバートの耳に入りまた説教をクドクド言われ、またストレスを溜める羽目になるのだから。
 お茶会は翌日、コリンと結婚させようと、アルフレッドは言ってはいたが、アリシア自身に、コリンへの恋心はまだ無い。
 だが、結構相手としては申し分ないと思っているアリシア。
 レングストンという大国で、重荷の無い第四皇子のコリン。
 嫁いだとしても、王族の重鎮的な地位が守られ生活に困らない。
 そして、レングストンは幸いな事に一夫一妻制。
 側妃という、曖昧な地位より断然良いのだ。
 付け加え、コリンはアリシアの素を知ってる数少ない人物。
 気兼ねなく付き合える相手なら、アリシアも楽なのだ。
 アリシアは翌日にあるお茶会に着るドレスを選ぼうと、侍女に用意させ、趣味の刺繍に勤しむのだった。

「ご機嫌だわ、アリシア様。」
「アードラでも、コリン殿下と仲睦まじくしてらっしゃったものね。」
「コリン殿下も美男子でらっしゃるから、並んで歩くと、お二人共お人形のようで………。」
「また見れるのね。」

 侍女達の期待を裏切って、アリシアの真意とは全く違う事に、誰も気が付かなかったのだった。
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