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東屋♡

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 あずま屋に戻ると、休憩し帰るだけだ。

「瑠珠は我との子を望むか?」
「…………そ、その聞き方ズルいってば!……私……処女だったし……月龍しか知らないし……月龍見てると、私がしてきた恋って何だったのかな、て思うし……今私が月龍に対する気持ちは、今迄の人とは全く違うから……」

 濡れた着物の水を再び払い、冷えた身体の為に、白湯を淹れて飲んでいた。

「違う?」
「あ、安心感て言うのかな……あ、愛されてる、という安心感?月龍の傍に居ていいんだ、て思うし……皆優しいし……子供の頃に感じた家族みたいだな、て思うし」
「………そうだな……人間の言葉で言うなら家族だな」
「私もその中に居ていいんでしょ?」
「勿論だ」
「そういう結論なら、月龍の子を産んだって構わない………私にしか出来ないんでしょ?」
「………まぁな……」

 そう、いい筈なのだ。月龍が瑠珠に求める形はそうなのだが、それは寂しいと感じるのは瑠珠がで了承するからだ。

「月龍?」
「まだ子は先になりそうだな」
「え?産んでもいい、て言ってるのに」
「瑠珠は………我との子を愛せるのか?」
「………そ、それは分かんない……」
「そうなる迄は、子は要らぬ」
「…………ごめんなさい……」

 月龍に残酷な事を言っている様で、瑠珠は落ち込む。だが、月龍は実直に瑠珠に気持ちを伝える事を止めない。

「それでも、其方とまぐわいたい、と思う我は、気がおかしく思うであろう?」
「っ!………それは思わないよ?だって、抱かれてる間、気持ち………いいし……ま、まぐわうの……好き……だし……寧ろ私が何か利用してない?て思う時ある………し……」
「…………今まぐわいたい、と申しても、相手をしてくれるのか?」
「………うん」

 布団等無い、ただの板床の小屋だ。結界は張ってはくれるだろうが明るい場所で恥ずかしながら、頷く瑠珠。

「おいで、瑠珠」

 胡座をかく月龍の膝の上にすっぽり収まる瑠珠は、月龍に顎を持ち上げられる。

「媚薬無しで良いな?」
「………要らない」
「ずっと、瑠珠と2人きりで、瑠珠の匂いに煽られっぱなしの哀れな龍を治めておくれ」
「っ!」

 熱っぽい月龍の顔に、ゾクっとする瑠珠。   
 移動中、月龍は瑠珠を抱こうとはしなかったのだ。ただ、仮眠は寄り添って眠るだけ。移動距離を考えて、月龍は避けていたのだ。見境なく抱き潰す事になるから。
 深く慈しむ様に、瑠珠は月龍からの愛撫を貰う。その月龍を労うかの様に、腕を月龍の首に回す瑠珠。

「んっ……はぁっ…ユエ……んっ!」
「……はっ……煽るでないっ!」

 強引に、瑠珠の黒装束の帯を引き千切り、鎖骨から手を入れ乳房を揉みしだく月龍。

「もう、挿入りたくなるではないか!その様な顔をして!」
「んあっんっ……ああっっ」

 煽った瑠珠も、月龍から突き上げられる肉棒を着物の中で感じていた。ギチギチに硬くなったそれを解放してあげた方がいいのでは、と瑠珠も月龍の腰紐を解きに掛かる。

「………っ!この悪戯娘め……解いてくれるのか?」
「っ……う、うん……」

 月龍は嬉しいのか、瑠珠の手を腰紐へ誘導し、腰を浮かせる。

「脱がせてくれ……脱がされる等初めてだからな……」
「っ!」

 直ぐに腰紐を解くと、月龍は乳房への愛撫も止める事なく、羽織りを脱ぎ、袴を太腿迄下ろす。

「さぁ、褌はどうするのだ?瑠珠」
「…………そのままにしてて……私がしたい……から……」
「?」

 膝から瑠珠は下りると、四つん這いになり、月龍の中央に頭を下げて、褌をズラす。

「瑠珠っ!」
「んぐっ……んっ……」

 大きく太い肉棒を取り出すと、手で握りながら上下に扱き、先を咥える。

「瑠珠がしてくれるとは……っく!……はぁ……」

 気持ちよくなっていてくれるのか、月龍の呻き声も初めて聞いた瑠珠。いつも酔わされてばかりの瑠珠が、月龍より優位になれた気がした。
 ジュルジュルと、音を出したいが咥える事も初めてだった瑠珠は、上手くは出来ない。途中、苦しそうに顔を歪ませていても、月龍は、瑠珠の頬や耳、髪を優しく撫でてくれていた。

「気持ちいい?」
「っ!……気持ちいいに………決まっておろ……う?………愛しい其方の口で……咥える姿………堪らぬわ………またその様に……上目遣い等して………煽りおって………熱く我の身体は火照っておるぞ……」

 月龍は、袴以外の着物、上半身を脱ぎ逞しい胸板を瑠珠に晒した。

「!」

 ―――やだっ!かっこよく見えるんだけど!いやいや……元々綺麗なんだけど!タイプじゃなかったのに、何でドキドキしてんの!私………

「………ほぉ……我が、瑠珠を動揺させたか?……龍は優美な生命体だ……それを今気付いたか?」
「んっ!」
「っ!………瑠珠!口に出してしまうぞ?……締め付け過ぎっ!」

 瑠珠の口に出したくなかったのか、月龍は瑠珠を離す。

「覚悟は出来ておるか?瑠珠……其方が大きくしたのだぞ?」
「………うん……私も脱ぐね……もう………欲しくなっちゃって………」
「………瑠珠、我のだけ見て、ズルいと思わぬか?……其方のを見せよ………脱ぐ時間も惜しい……足を開け見せて欲しい」
「………は、恥ずかしいんだけど…………」

 瑠珠はおずおずと、足を開き月龍に晒した。そこは湧き水の様に濡れそぼる秘唇があり、瑠珠は自ら開けた。
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