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見つめ合ってはキスだけを繰り返し、未央理は少しずつ慣れてくる。
銀糸が繋がる2人の唇が離れては繋がり、また新たな銀糸が出来て切れた。
「………そろそろ名前呼べよ」
いつまでも、アンタじゃ嫌な秀平は、そろそろ未央理に名前を呼んで欲しかった。
キスも出来て、思いが通じ合ったなら、呼んで貰わないと、と思っての事だ。
「………し、秀平……」
「っ……」
「っあっ!……お、大きくなった?」
「………嬉しいだろ?」
「………ま、待ってっ……そのまま……じゃ、こ、壊れ……」
名前を呼ばれ、律動が再開する。
「未央理………未央理っ……」
「秀……平っ………待って………」
「待つかよ………ずっと気持ちいいんだ……未央理だけイッて、俺はまだイッてない……」
「………秀平っ……好きぃ……」
「………くっ!ヤバ………射精る!」
ぎゅっと抱き締めた腕で、未央理の唇を無理矢理重ね、キスと共に中で爆ぜた秀平。
「んんんっ……んんっ……」
「………はぁ……はぁ……暑っ……」
白濁を出し切ると、未央理のバスローブを剥ぎ取り、秀平も脱いだ。
「未央理……」
「…………んっ……秀……平……」
未央理は押し倒され、優しいキスが落とされて秀平を見上げると、微笑まれた笑顔でキュンとなった。
「………こら……また煽ったな?」
「え?………煽ってない……」
「1回では終わる気ないからな……次はバックで未央理を貰おうか」
「………え?前は1回で終わったよね?」
「処女にそんな何回も突っ込めるかよ」
「ま、まだ私初心者………」
「直ぐ、玄人にしてやる……俺限定でな」
この夜、秀平が持ってきたスキンが無くなる迄続けられた。
「………おはよ」
「………おはよ……寝起きもエロいな」
「っ!………先にお、起きてたの?」
「少し前にな………水飲むか?声枯れてるぞ」
「………あ、飲む」
素っ裸で、部屋の冷蔵庫からミネラルウォーターを出した秀平は、一口飲むと、また口に含む。
「………え……口移し?」
「………」
「っ………」
秀平は朝から未央理に甘く、初夜の時から比べると全く変わってしまっていた。
「優しくて気持ち悪い……」
「夫婦でいる時間は、甘くしてやりたいだろ?学校では教員と生徒なんだから」
「………学校でボロでちゃわないか心配……」
「その為に日曜で甘い雰囲気を取り払うんだよ」
未央理も身体を起こすと、秀平は横に座って肩を抱き締寄せてくる。
「だから、金土の夜はセックス?」
「日曜はシないぞ……我慢出来たらだがな……」
「エロ教師」
「そのエロ教師の手でエロい生徒になるのは誰だっけ?………終わりがけは未央理から欲しがってたよな?」
「っ!」
「シャワーを軽く浴びてチェックアウトするか?モーニング頼んで食べてもいいけど、10時にもう一軒行きたい所あるからな」
「何処に行くの?」
「美容院………髪がプリンのままなのはな……」
「そうだった……お母さんの事で行きそびれちゃったから……」
そのままデートが続くとは思わなかった未央理。
シャワーを軽く浴び、ファストフード店でのモーニングを秀平と食べる事も、全く想像もしていなくて、大人びた雰囲気では無くなった未央理だが、ちょっと自分でも大人メイクを頑張って、秀平の横を歩く。
「背伸びしなくてもいいんじゃないか?」
「だって、これじゃ高1だもん」
「夫婦なのに?」
「生徒が居たら如何するの?」
「誤魔化す」
「違和感あるじゃん、休みの日に会ってるの」
「もう車に乗るから、そんなに気にするな」
「………傍から見たら、分が悪いの秀平なんだよ?」
「何の為に籍入れたと思う。未央理を守る為だろうが」
飲み残した飲み物を持って店を出て、車に乗るも、知り合いにも会わず一安心しながら、また移動する2人。
「美容院も予約したの?」
「俺も髪切りたかったからな、序で」
「落ち着いた髪色にしよっと」
「そうだな………メイクで誤魔化して頑張るより、印象変わるからな」
未央理は茶髪にしていたのだ。頭皮の辺りは黒髪が目立っていて、髪を染め直したかった。
落ち着いた色に染め、16歳でも落ち着きのある印象に変わって、先に切り終えた秀平の前に戻って来る。
「………どう?」
「………いいじゃん……かなり変わったな」
「三条さん好みになりました?」
サロンのスタッフが未央理の出来栄えを最終確認しに来ると、揶揄いにも取れる言葉が出て来る。
会計時はもっと揶揄おうとしている。
「………あぁ、好み好み」
「つまんねぇなぁ、照れる顔見たかったのに」
「褒めるのは素材にするからいいんだよ」
「新しい彼女、若いですね」
「あ?あれ嫁」
「は?………三条さん、犯罪っしょ!あんな若い嫁!」
「16歳の若妻だぞ?」
「………三条さん教員じゃ……大丈夫なんですか?彼女の学校……」
「その点、しっかり伏線張ってるよ……じゃ、ありがとう」
「ありがとうございました、またのお越しを」
店を出れば、もう帰るだけらしく、三条家の家の方角へと向かっていた。
「来週は、お母さんが入院してるサナトリウムに行こうか」
「行きたい!」
「少し遠出するからな」
「やっぱり転院してたんだね……まだ知らなさ過ぎる」
「………その内分かるさ」
秀平に隠されている事実が裏切られるか如何かは分からないが、信じていたいと思った。
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