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4本♡
しおりを挟むキャンプ用の椅子に雫を挟み座る、弥と尊。肘たてに雫の足を掛け、弥と尊の手は蜜口にあった。スカートは汚れるから、と脱がされ雫のお尻にはビニールが敷かれてある。
「雫、夜空綺麗だぞ?見ないのか?」
「流れ星見れるかもしれないぞ?」
「…………はぁ……はぁ……無理………」
「そうだよなぁ、俺達の指2本ずつ入って侵されてちゃな………余裕ないか……」
「雫、何回イッた?答えたら終わってやるよ……そろそろ片付けてヘリポートに戻らなきゃならないしな」
「…………5………だと……思……う……」
蜜壺の中で暴れる指に必死に耐えながら、達した回数を恥ずかしそうに言う雫。
「やらしい子だなぁ、雫は」
「キリがいいし、ここで止めような、雫」
「6回目のイキそびれたまま、帰る迄我慢な、雫」
「………ぁ…ぁ………ィ………」
「ん?どした?」
「はっきり言わなきゃ分からないぞ?」
「………イかせ……て………」
弥と尊は顔を見合い、指を抜き取ってしまう。
「ああっ!!」
「駄目」
「………な……で?」
とろんとした涙目で、弥と尊を見つめる雫。蜜で濡れてない手を雫の頭に乗せ撫で始める弥。尊は頬を撫でる。
「後でな………俺達も早く雫の中に入りたいし、疲れさせたくないからな」
「立てるか?片付けるから、スカートと下着履けよ」
雫が立てる内に帰るつもりだったのだろう。ヨタヨタながら2人に立たされ、下着とスカートを履かされた雫は、弥が座っていた椅子にまた座らされ、尊に雫が座っていた椅子を片付けさせてしまった。ビニールシートは水浸しで洗いに行かせてしまったのが恥ずかしくて仕方ない。バーベキューを始める前と変わらない様に片付けをした弥と尊。何をさせても完璧に熟せるのでは、と本当に思えてしまう。
迎えに来た車に乗り、またヘリに乗った雫達。行きとは違い、ビル街の夜景に目を奪われてしまう雫。どうしても真ん中に雫を挟みたい弥と尊が邪魔になるので、キョロキョロと夜景を楽しんでいると、2人に笑われてしまった。
「雫はヘリは初めてだったのか?」
「今日初めて乗った。空からそんなに頻繁に夜景を見れる訳ではないでしょ?飛行機からは夜景見た事はあるけど」
「これからはいろいろ連れてってやらなきゃな」
「でも、今日凄い贅沢な事してない?」
「使ってなかった金を使っただけだ」
「雫は気にしなくていい」
ヘリポートに到着しヘリから降りると、ぞろぞろとスーツ姿の人だかりがビル内から出て来た。
「皇様、お待ちしておりました」
「すまない、予定時間過ぎてしまったようだ」
「いえ、致し方ありません」
「彼女を頼む」
「畏まりました………お嬢様、どうぞこちらへ」
「え?………何処に?」
「エステで癒やしておいで、俺達は部屋で待ってる」
「エステ!?…………そこ迄しなくても
~!!」
無理矢理連れて行かれた雫だが、エステは嫌いではないので、この日の疲れを充分癒やしてくれた。ただ1点以外………。
エステが終わり、雫が居る場所はホテルだと知る。またもスイートルームの部屋に案内された雫は弥と尊の顔を見た途端、怒鳴り散らした。
「一言言ってよ!!」
「何が?癒やされたろ?」
「癒やされた………けど、あそこ迄させないでよ!!」
「あそこ迄?」
「……………アンダーヘアの永久脱毛………」
「…………クスクス」
「やっぱり怒った」
「は、恥ずかしくて恥ずかしくて………もう嫌だからね!あんな騙し討ちみたいなサプライズは!」
真っ赤な顔して怒る雫に対して、全く悪びれる様子も無い弥と尊。有意義にシャンパンとフルーツをつまんでいる。しかもスイートルームのプールで。
「雫も入ろうぜ」
「水着無い!」
「水着ならソファの上に置いてあるぞ」
「は?………入らないし!」
「あ、ご機嫌斜めだな」
「雫の好きなマスカットあるぞ?」
「マスカットだけ食べる!」
プールに入りたいが、騙された感じが許せない。そして、なし崩しで抱かれそうで結局プールで全裸にされそうで嫌だった。
「プール内では何もしないって」
「流石に高層階のプールでも近くに同等の高層階ビルあるからな」
雫は、プールからの景色を見ると明かりが付いた高層階ビルがある。
「分かった………手出したら、この指輪そこから投げ捨てるからね!」
「………怖い怖い」
だが、優しい微笑みが帰ってきた時は、嫌がる事をしないのを雫は知っている。本当に1ヶ月ぐらいしかまだ顔を合わせてないのに、だ。
「際どい水着じゃないでしょうね?」
「ただのセパレートの水着だよ」
室内に戻ると、露出も過激な物ではなく、フリルがあしらわれた可愛い水着だったので、それに着替えた雫は、プールサイドから飛び込み少し潜ると優雅に平泳ぎして水面に出る。水飛沫を弥や尊に掛けるためだったが、もう既にひと泳ぎしたのか濡れていて意味がない。丹精な肉体美でシャンパングラスにプールの水が入っても、怒る事も無く、ただ雫を見ていた2人。
「いいじゃん、似合ってるよその水着」
「どっちのチョイス?」
「俺」
雫はプールサイドに上がり、カウチに座ると、シャンパングラスを手渡す尊のを受け取り弥が選んだ水着だと言った。
「海にも行きたいね、せっかくだしこの水着持って」
「新婚旅行は南国のビーチのある国にするか?」
「何で新婚旅行なの?まだ結婚したい、て私言ってないからね?」
「手強い姫さんだな」
苦笑いする、尊に雫は続ける。
「…………だって非常識じゃない、片方の籍に入って、片方は独身のままなのよ?」
「それなら、結婚と離婚繰り返すか?一年毎は面倒だから、5年に1回とか?………まぁ、あんな籍なんて物は役所が管理するだけの証明みたいなものだし、財産分与とか云々は俺達の間にトラブルなんて起きないだろうからな」
「意味ないよな………俺と弥は、雫以外考えてねぇし、1人の女共有するのなんて、弥とじゃなきゃ無理だしな」
「今迄も、私みたいに女を共有した事はあったの?」
「「ないな」」
「付き合ってきた女のタイプもわざと変えたしなぁ」
「面倒だったよ……付き合ってた女が、尊と間違えたりして、浮気されたりしてたしな」
「そうそう、俺も弥に取られた事あるし」
「なら、1人の女にしよう、とな……いずれ天使の女を娶る事が決まってたのもあって、雫の事を調べたら、天使の爺さん、俺達の好みの女に成長させたからな」
「男に慣れてなくて、清楚感あって気が強く、媚る事ない、芯のある女」
「加えて、体型もスレンダーで胸も大きめ」
「付き合ってきた女にはそれを求めてなくてな………遊びだと割り切れる女ばかりだったな……」
聞けば嘘偽り等言わない2人なのは、もう分かってはいた雫なので、半ば諦めてはいたのだが、それに乗っかるのはまだ早い気がした。もう少しこのまま、2人を見ていたかった。
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