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求め合う魂
しおりを挟むパシャ………パシャ……。
バスタブの端に足を掛けて、広げる瑠璃の背はバスルームの壁に力が抜け凭れ、拓夢に委ねている。
「………はぁんっ……も……来て………」
「まだ…………舐めたい………」
瑠璃の秘唇を開き、指で掻き出されるのを舐め取っている拓夢に瑠璃は任せっぱなしだ。
「やだよ………私だって………拓夢を気持ちよくさせた…………い………だから……」
「気持ちいいけど?…………どこもかしこも柔らかいし、筋肉の付き方は綺麗だし」
「ど、何処………見て………」
「胸とか、二の腕…………くびれ……太腿……etc………」
部位を言いながら、擦る拓夢は瑠璃をゾクゾクと色気を出させた。
「んあっ………今……クリはっ……」
etcと言った時には、拓夢の指は秘唇から見える蕾。既に何度もグリグリと弄られた蕾は、ぷっくりと膨らみ拓夢の歯で挟める程だ。
「何で?美味そう……てか、美味いけど……」
「い、息がぁ………ひやぁっっ!」
「…………ったく、その顔で煽るなよ………突っ込みたくなるだろ、我慢してんのに」
「しなくていい、て言った!!」
「っ!」
意地悪な拓夢に睨む瑠璃だが、バスルームの湯気で火照り、涙目の顔が拓夢の熱を増長させた。
バシャッ!!
「きゃっ!………拓夢?」
「…………もう無理!ベッド!」
抱き上げられ、ベッドに運ばれると濡れた肌も拭かず、瑠璃の身体をくの字にさせ、拓夢は杭を瑠璃に与える。充分解されて、直ぐに到達する最奥は、ずっと拓夢の場所だった。いくら裕や城崎が到達しようと、他の男に抱かれていた事実を知っていようと、そこに行き着く迄、遠回りしてしまった拓夢だが、最終的に拓夢だけが味わえる場所ならそれでいい。
最奥にキスをすると、ゆっくり律動を始める。拓夢は瑠璃に視線を合わせ、瑠璃も拓夢の目をずっと見つめる。
「な、何見てる?」
「拓夢こそ…………」
「俺はエロい瑠璃を味わって、堪能するから覚悟しろ、て思って、瑠璃を見てた」
「…………ふふふ……どうぞ、味わって頂戴……覚悟してるから」
「……………たく……俺、絶対にお前に勝てないわ」
「何よ、それ…………」
「…………こういう所!」
「!!………んあっっ!い、いきな………やっ……直ぐ………イっ………んんっ!」
お互いに好かれているのが分かるからか、ちょっとした仕草で、クラクラして欲しくなる欲が増して行く。瑠璃には拓夢の一途さと優しさ、拓夢にはクールで居ようと肩肘張った顔から笑顔を見せた瞬間が、それぞれ違っている。
「もっと………見せろ………もっと!」
「ひ、拓夢~っ」
瑠璃は手を伸ばし、拓夢に縋ろうとする。
「キス?」
「…………うん………キス………」
「いっぱいしてやる」
恋人同士になって、初めて落ち着いて甘い夜を過ごせた気がする瑠璃。再会した時は、裕や城崎にがんじがらめにされながら、怯えていて、拓夢に縋りたくても巻き込めないという葛藤があった。知られたら1言、『お前殺せ』で終わってしまう。それは絶対に避けたくて、咲田の家を出たのは拓夢と再会してから。どうにかして、居住地を知られない様に、警戒ばかりして落ち着けなかった。バレそうになる度に、裕や城崎と夜を過ごし、逃げる生活を繰り返すのはもう終わりだから。
幸せを噛み締め、拓夢の愛を必死で受け止める瑠璃だった。
「日本大使館はあそこだな………」
「直ぐには再発行出来ないよね、多分」
「数日はなぁ………身分証明書は持ってんのか?」
「…………それも、咲田が……………!!」
日本大使館の近くのレストランで朝食を食べてから駆け込もうとしていた瑠璃と拓夢。だが、瑠璃の顔色が一瞬で変わる。
「!!」
拓夢も瑠璃に少し遅れて、朝食を食べる手を止めた。窓際から日本大使館の方を見ると、咲田の部下が来ている。
「は、早い……」
「多分、アメリカ各地を回ってたのもあったから、直ぐに来れる部下を送ったのよ……別の方法考えよ、拓夢」
「だが、咲田はワシントンに向かってる筈だ………怪我は肩と足だけだしな」
「……………殺せてたら……」
「心臓狙ったのに、瑠璃が庇うから」
「あの時は仕方ないでしょ……今更……」
「まぁ、あれがあったから逃げれたんだしな、瑠璃が」
朝食を食べずに駆け込めば良かった、と後悔しても遅い。
「隙を見て入るしかないな………変装して入ろう」
「うん」
朝食を食べ終わると、瑠璃と拓夢は普段の様な服と真逆な服を買いに行く。裕はともかく、裕の部下達なら気付かれない筈だ。裕とかち合う前に、パスポートの再発行をする必要があった。
「行こう、瑠璃」
「あいつ等なら、気付かれないわ」
日本大使館の警備員に声を掛けて入ろうと、瑠璃と拓夢はカップルの様に振る舞って、歩き出す。
「瑠璃、逃げ切れると思ったか」
「「!!」」
聞き慣れた声が横付けされた車の中から聞こえる。殺気を消されて近付かれていた瑠璃と拓夢。包帯姿が痛々しく窓から顔を見せる裕。
「逃げるぞ!瑠璃!」
「!!」
走り出そうとした瑠璃達だが、既に囲まれていた。
「乗れ、瑠璃」
「嫌よ!!」
「その男を殺してもいいのか?街中でこいつの頭を蜂の巣にするぞ?狙わせているからな…………お前なら分かるだろ?」
「……………」
「瑠璃…………囲まれても逃げるならこいつを殺す………乗るなら、こいつは開放してやる。車に一緒に乗せたくないからな………あぁ、トランクにでもいいけどな…………そうしたら車毎海に沈めるか………クククッ」
裕の執着は瑠璃1人。銃を向けられて撃たれたのに、瑠璃に執着する裕は今後如何するつもりなのか分からない。瑠璃もタダでは済まない筈だ。
「…………ボス………お願いします……彼を雇ったのは私………お金でしか動かない………私が全責任追うので、彼の雇い主である私が、契約解除したら無関係よ………だから命は助けてあげて…………もう、ボスを狙わせない」
「……………瑠璃……何……ぐっ!!」
瑠璃は、拓夢の胸ぐらを掴む。裕の前で芝居をするのだ。だが、拓夢との打合せ等は無い。裏切らなければ、拓夢は殺されるだろうから。
「契約は失敗に終わったわ………後日、今迄の報酬は振り込むわ………夢見させて貰えてありがとう………元気で………」
瑠璃は、裕に振り向いて続ける。
「諦めるわ………ボスから逃げるのやっぱり無理だもの……だから、彼の命は助けてあげて」
「…………次は無いぞ、瑠璃」
「分かってるわ」
「なら、そんな似合わん服はそこで脱げ、そんな格好で俺の横は座らせられん」
「……………壁作ってくれるんでしょ?ここでストリップは嫌よ………この身体はボスのよね?」
「……………クククッ………囲ってやれ」
瑠璃は屈辱に耐えながら、服を脱いで下着姿で車に乗ろうとするが、裕は更に屈辱的な言葉を掛けた。
「全部だ」
「っ!!」
車に乗り込む全裸の瑠璃を、拓夢は更に屈辱的に見守るしかなく、瑠璃の温もりが残された服達だけが、寂しく風に靡き飛んで行った。まるで、服だけは自由に、と瑠璃の願いがあるかの様に。
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