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夜会抜け出して♡
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しおりを挟む1曲を踊り終え、ルカスは中央から颯爽とマシュリーを連れ出した。
「喉乾いた………取りに行こう」
「は、はい」
最後の一礼をし、強引に近い力で、マシュリーを引っ張って行く。
「ル、ルカス様………そ、そんなに急がなくても…………」
「…………この乾きは待てない」
だが、侍従達から飲み物を受け取らず、ホールを出てしまう。
「え!?………お飲み物ありましたよ?」
「それじゃない!」
「…………え?では何方に?」
「………っと!」
「!!……ル、ルカス様!!」
ドレスの裾を気にしつつ、ルカスに手を取られて早歩きで歩くマシュリーを、ルカスは抱き上げた。すると、もっと早く歩き始めるルカス。
「.•*¨*•.¸¸♬」
そして、上機嫌で鼻歌。
「ルカス様!夜会に戻りませんと!」
「もう、大義は果たした」
「あ、あのわたくし、お父様とお母様にも、皇帝陛下や皇妃殿下にも、下がる事を挨拶しておりません!」
「要らない要らない」
いつの間にか、ルカスの部屋の薔薇の間がまる階に着く。
「…………俺達は来なかったと言っておけ」
「…………は、はい……」
「あと、部屋から離れてろ」
「……………」
警護の兵士達に睨みを効かせ、ルカスはマシュリーを抱いたまま、扉を開け、入ると鍵を締めた。
「……………ル、ルカス………様……わ、わたくし……ゆ、百合の間に……戻ります………下ろし…………きゃっ!」
嫌な予感しかしないマシュリーは恐る恐る、ルカスに伝えるが、ルカスは話を聞くどころか、ルカスのベッドへ下ろす。
「マシュリー………俺達は婚約したんだ……」
「わ、分かっていますが………結婚迄は!」
「変わらないよ………遅かれ早かれ………ね……」
マシュリーの腰元を跨ぎ、盛装姿のルカスは、上着を脱ぎ捨て、タイを緩める。
「こんなに可愛く色っぽく着飾ったマシュリー見て、我慢なんて出来ないね………早く俺の物にしないと安心出来ない」
「…………わ、わたくしに……手を出す様な男性等、ルカス様以外居られませんわ!だって、わたくしはルカス様の婚約者だと発表したのですもの!………皇太子殿下の妃になるわたくしに手を出せば、ルカス様への冒涜ですわ!」
マシュリーはどうにか思い留まって貰おうと、必死で訴え掛ける。
「冒涜?………俺のマシュリーに手を出した男等、俺の剣の切り味を味わってもらうさ……」
「!!………怖い事言わないで下さい!!」
「分かった?………もういいだろ?………お喋りする時間は、シながらでも出来る………キスの時は出来ないけどね………マシュリーが喋る暇あるか分からないけど………」
「!!……んっ!」
ルカスは、マシュリーに覆い被さると、逃げられない様に、頭を支える。強引に舌をマシュリーに押し込めたキス。
「んんんっ!」
マシュリーは、男を知らない。だから、舌を味わうキスも初めてで、息の仕方も分からず、自分の口内で、ルカスの舌があちこちと落ち着く事なく暴れられ、ルカスから唾液迄流し込まれてしまう。苦しくてルカスの胸を、叩くがビクともしない。初めこそ違和感のあるルカスの舌が、気持ち良くなっていき、時折唇がズレていて息が出来るタイミングが分かる様になっていたマシュリー。そういえば、鼻からも息が出来る、と悟り、ただ押し付けられるキスだったのが、自分も自ら舌で拒否をと動かしていたのを、それが悦楽へと感じている事に、気付かされた。
「んっ………はっ………」
「マ……シュ……リー……」
「んっ!………んぐっ……」
思わず、ルカスの唾液を飲み込んでしまった。だが、それはルカスの思惑通りの行為。マシュリーは息が先程出来る様になったばかりなのに、ルカスとのキスでまた唾液が溜まり、また苦しくて飲み込むしかなく、涙目になる。なんて、そんな意地悪なキスをして、泣かされなければならないの?とマシュリーはルカスに言いたくても、唇を放してはくれなかった。
「んっ!」
「………………」
マシュリーの頭を支えていたルカスの手は、もそもそとマシュリーの髪を弄る。少しずつ、髪が解かれていたのに気が付き、全部解かれると、今度は更に頭を抱え込まれた。益々逃げられない、と藻掻くと、背中にあるドレスのボタンが外されていく。
「やっ…………んんんっ!」
どうにか、唇を放して嫌だと聞いて欲しかったマシュリー。しかし、ボタンを外されていく際に、背中に当たるルカスの指が、触れるか触れないかぐらいの感覚が走り、つつぅ~っと背筋に線を描かれる。それには堪らず、マシュリーは背中を仰け反らし、ドレスが脱がせやすく、自身でしてしまった。
「…………ありがとう、コレで脱がせやすくなったよ……」
上半身はコルセットしかマシュリーには残されておらず、腰元に跨るルカスはそのままマシュリーの膝下迄、ドレスを脱がしてしまった。
「………や、やめて………下さい……」
「………あぁ、泣いちゃって………大丈夫、最初だけさ………結婚してからも婚約中でも、夫婦になるなら必要な行為だろう?」
「…………結婚式………迄には………心の準備……を………」
「駄目…………結婚する迄にイロイロ教えたいんだ………さぁ、その苦しそうな胸を開放してあげる……」
マシュリーは咄嗟に胸を隠す。コルセットを緩まされたら、守れる物が無くなってしまう。
「……………じゃあ、こっちから暴く?」
「ひゃっ!」
ルカスはマシュリーの腰回りから少しずれ、足の付け根にあるマシュリーの秘部を擦った。
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