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一夜明けても♡

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 くちゅ……ちゅっ……じゅっ。

「んっ………ル………んふっ………」

 ベッドの端へ押し倒されたマシュリーに被さり、耳を塞がれ唇も貪るルカス。聴覚を奪われ、口の感覚を敏感に察知させ、唾液を絡める音だけを、マシュリーに聴かせている。
 こうなってしまって、後悔してももう遅い。ルカスの気持ちに鈍かったというだけなのだが、と聞けば、ルカスはマシュリーにとは決して言わない事を、マシュリーは分かっていなかった。ルカスにと言われているのに、何故と思うのか、何故その言葉が出るのか、腹立たしい思いをぶつける。それがそのキスから始まった。

「………も……わか……んんっ……」

 話をさせてくれず、触られていないのに、胸の蕾の感触が、夜着との擦れ方が変わっている気がして、ルカスを退かそうと押す振りをしつつ、胸に触れるマシュリー。

「っ!………んふっ………」

 硬く勃っているのに気が付く。急に恥ずかしくなり、胸を隠してしまった事で、ルカスに気が付かれてしまう。

「何?……………あぁ………勃っちゃった?」

 クスクスと、笑みが溢れ、ルカスは胸を隠すマシュリーの腕を取り、バスローブの紐を外すと、マシュリーの手首を結んでしまう。

「あっ!…………ル、ルカス様!」
「俺の前で隠すなんて…………悪い子だな………恥ずかしかった?」
「……………」

 マシュリーは言葉無く頷く。しかし、ルカスはそれが気に入らず、夜着から触って、と主張する蕾を摘み、指で弾く。

「……っんあっ!」
「恥ずかしそうに返事する方が可愛いんだけどな…………頷く方も悪くないけど……俺は声が聞きたい………恥ずかしかった?」
「…………ル………カス……様………が……キス………いっぱい………するから……………こ……な……身体……おかし……くなっ………た……っ……て……思って……」
「……………うんうん……可愛いね……マシュリー……気持ち良くなって勃ったのはおかしくないよ………俺をて身体が言ってるんだ」
「んんっ…………あぁん……」
「…………夜着の上からでも分かるけど、このまま?それとも?」
「…………あ………」

 クリクリと、夜着の上から蕾の先に爪を立て、弾くこのルカスの指がもっと欲しくなってしまっていた。もうこの快感から逃れたくない。

「…………触っ………て……欲しい……です……」

 手首を結ばれた腕で顔を隠すマシュリーは、耳迄赤い。

「いいよ………触ってあげる………夜着はいいよね………ふわふわなマシュリーを直ぐに触れるから………」

 マシュリーの夜着はすっぽり頭から被る物を着ていて、裾から手を入れるルカスは、胸に触る迄、太腿、お尻、腰、とじわじわと触れていく。これがまたマシュリーの感度を高めていった。胸の上迄上げた夜着は、もう素肌だけ。その美しい身体は真っ白で柔らかい。

「今日は、所有印着けるかな………着けたいと思った事なんてなかったけど、マシュリーには着けておかなきゃ………」
「所有……印?」
「そう…………身を委ねて、マシュリー……そのままね」

 そう言うと、ルカスは足からキスをしていくが、チクチクと痛みを感じたキスだった。そして、太腿に唇が来ると、その痛みが一層強まる。それが1か所ではなく、5回も続き、腰回りもまた強めに吸われ、胸と首筋には数えるのも止める程、を着けられる。マシュリーが断れば、止めたかもしれないが、何も言わなかったのに、調子づいてルカスは目一杯着けている。

「…………あぁ、花びらがマシュリーの身体に着いた様だよ………ここ迄のキスマークを着けたら、マシュリーを奪おうなんて奴は居なくなるかもな」
「…………如何なってるか分かりませんわ………」
「………後で一緒に見よう………姿見があそこにあるし」

 少し離れた部屋隅に大きな姿見があるのを、ルカスは知っている。今はマシュリーをにし、ルカスを欲しがるようにしなければならない。マシュリーの前半身は着けたが、後ろ半身は着けていない事から、マシュリーをひっくり返し、後ろから手を回すルカス。

「昨日の続きからシようか、マシュリー」
「!!」

 後ろから激しく押し付けられた記憶が蘇る。

「で、でも…………直ぐに………あの………」
「ちゃんと濡らしてからさ…………」

 にちゃ……。

 下着の上からでも濡れている、マシュリー。

「あっ!」
「濡れてるけど…………もっと濡らさなきゃ…………」

 肘をベッドに立て、腰を突き出すようにされていたマシュリーの下着を下ろすと、ルカスは床に座り、蜜口を舐め始めた。まだ1度しか挿入していない蜜口は狭く解さなければならない。お尻を抱え、蜜壺に舌を押入れ、マシュリーの蜜を味わる。

「ひゃぁ…………あぁっ……いやっ………コレ……んんっ」

 蜜と唾液だろうか、粘膜が絡まる音と、吸われる音が卑猥で、ひくひくと、蜜口がルカスの舌の大きさをマシュリーは感じ取った。
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