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悲しき処罰と重圧の枷
66♡
しおりを挟むガゼボの下で、抵抗するマシュリーと、抗いを阻止しようと触れるルカス。
「い、嫌っ………ルカス様っ!」
「………んん?………色っぽい顔見せられたら触りたくなる男の心情を覚えないマシュリーが悪いな………触るだけだ…………流石に外で抱くのは我慢する」
「で、では………もうこれ以上はっ!」
ドレスの裾の中で太腿を擦るルカスの手と、肩から手を回された手は、胸の肌とドレスの布の間へ滑り込ませようとしていた。
「…………コルセット邪魔だな……少~し緩めるか……」
「ルカス様っ……………んんっ!」
藻掻くマシュリーに邪魔されたくなくて、声も塞ぐ為にキスを仕掛けるルカスに、マシュリーは翻弄されてしまうと、その隙にコルセットも緩められ、背中から胸を入れられてしまった。蕾を爪で引っ掛かれ、コリコリと弄ばれた蕾は、直ぐに勃ってしまう。
「んあ………はっ………」
「可愛いな、マシュリー……だが、声を我慢しないと、直ぐに兵士もやって来るぞ?」
「…………では、もう………止めて……」
「駄目………もっと補充させて」
「さ、昨夜も………シました…………よ………ね……」
「…………そうだっけ?」
「………………」
恍けるルカスに睨むマシュリーだが、ルカスは気にも止めず、ドレスの裾から入った手は、マシュリーの下着の上から、割れ目を強めになぞる。抵抗も威嚇も、マシュリーから受けてもその瞬間を利用し、弱い所に愛撫するのがルカスだ。
「んんんっ!!」
「にちゃにちゃ………コレ………昨夜の名残り?………それとも新しい蜜?」
「…………い、意地悪っ!」
「何言っても可愛いから、ご褒美を少しあげようか」
「!!…………んあっ…………あっ……」
下着をズラされ、指を蜜壺と蕾に直接触られ、激しく掻き回される。
「……………いいね……そのままイこうか……」
「いやっ………ああっ………」
「声も我慢出来ない程夢中になってくれて嬉しいよ…………」
その言葉と共に胸の愛撫を止めてはくれたが、背後からもそもそとルカスは動き、ドレスの裾を更に上げられると、ゆっくりマシュリーを持ち上げるルカス。
「え!?………待っ………」
「だ~め、無理」
「んんんっ…………っあっ!」
「……………挿入っちゃったね……ドレスの裾噛んでてもらおうかな………声止まらないし」
裾を噛んでしまったら、前を隠せなくなる。露わになった結合部を外で晒す等、マシュリーには出来なかった。
「む………無理ですっ………見えて……しまう………っあっ……」
「じゃ、声我慢ね…………マシュリーのいやらしい声を聞くのは俺だけでいい………今我慢してくれたら、夜のご褒美は思う存分喘いで啼いて、乱れさせてあげる」
「よ、夜は………今日は………お断り………します!」
「…………へぇ~………そう……」
ルカスの腰からの衝撃が激しくなっていく。
「止めっ…………んんんっあっんっ」
「そんな事言って、俺のを咥えて締め付けてるけど?」
「…………ちが………」
「違わないね………あぁ、可愛い過ぎる………っ」
ドクドクとマシュリーの中で爆ぜたルカスの熱が、身体中に浴びせられた様な悦楽で蕩けたマシュリーは、そのまま力付きルカスに凭れ掛かった。
ガサッガサガサッ。
「「!!」」
「…………終わりました?ルカス様」
「!!」
風で木々が揺れる以上に、音が近くでして驚いて思わずマシュリーはルカスの屹立を締め付けたのだが、直ぐに声がした為マシュリーは顔を手で覆う。植え込みの木々を揺らし、その声の主は存在に気付いてもらいたかったようだ。
「その声………マークか」
「はい……出てって良いです?」
「あぁ……何だ?」
「ルカス様!まだ………無理ですっ!」
「大丈夫、胸も裾も隠れてるから」
「!!」
確かに隠れてはいるが、コルセットは緩められ、下半身にはルカスの屹立がマシュリーに入ったままだ。恥ずかし過ぎて、もうマシュリーはマークが姿を現しても顔が見れない。
「…………たく……外で何してるんですか、ルカス様」
「何って………ナニを……」
「ルカス様っ!」
「……………マシュリー様が困ってるじゃないですか、鬼畜ルカス様…………呼びに来たら、ヤってるから、終わる迄待ってたんですよ」
「待って…………いやぁぁぁ!!」
「マシュリー様、お気になさらずに………ルカス様に殺されたくないので、誰にも言いませんし」
平然とした態度のマークだが、マシュリーには関係なく、恥ずかしさで蹲ろうと迄してしまうが、ルカスに抱き締められる。
「マシュリー、危ない!」
蹲ってしまうと、背中も見えて地面に落ちてしまうからだ。凭れさせる事で隠されていると言っていい。
「ルカス様、法務大臣が謁見を求めています。身支度を直しマシュリー様と共に陛下の応接室にお越し下さい」
「マシュリーと?」
「はい、アンナレーナ様の件で謝罪を、と」
「分かった…………先に行っててくれ」
「…………では……侍女寄越しますか?庭園入口に待機させてますが」
「…………そうだな、頼む」
準備万端過ぎて、マシュリーはもうパニックからなかなか平常心に戻せなかった。
ルカスのマシュリーに対する気持ちも重かったが、マシュリーも大概だという事は、ルカスも嬉しく、無性に抱きたくなってしまったルカスは、その枷に幸せを感じながら、マシュリーをやっと開放する。
「はい………コルセットは締め直した……乱れた髪を直してもらおう」
「…………外は………もう勘弁して下さい……」
「分かったよ………ごめん……嬉しかったんだ、マシュリーの気持ちが」
「…………良いのですか?重い枷では?」
「俺も重いと思うから丁度いい」
「……………ふふふ…」
この後、侍女達に髪を整えてもらい、皇帝の応接室にルカスと共にマシュリーは向かった。
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