【完結】鬼畜皇太子にロックオンされまして…………

Lynx🐈‍⬛

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朝も昼も夜も♡

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「ごめん!マシュリー」
「…………」

 朝の身支度中に、ルカスは部屋に戻り、おはようの挨拶の前にマシュリーに頭を下げた。

「……………マシュリー?」
「……アナ、エリス……少し外れてもらえないかしら」

 ルカスに全く返事をせずに、侍女達を下がらせると、街娘風のワンピースを着たマシュリーはルカスの前にやって来る。

「…………謝る必要あります?……わたくしがルカス様に感情的にと言ってしまったのだから、わたくしが謝るのが筋ではありません?確かに、昨夜の…………はルカス様意地悪で言ってしまいましたが……5日の移動で唯一休みを取る宿屋で疲れさせられたくなくて、我慢して欲しかったのです………分かって頂けると思ってましたけど………」
「お、怒って…………ないのか?」
「怒ってますよ………約束したのに止めてくれなくて………」
「そ、そうか………本当にごめん」
「……………ルカス様」
「………っ!」

 落ち込むルカスの肩に手を添え、唇を合わせに行くマシュリー。

「ふふふ……」
「マシュリー!!」

 軽いキスだったので、マシュリーに抱き着こうとルカスは両腕をマシュリーに回そうとするが、マシュリーは咄嗟に逃げた。

「…………」
「そろそろ出発しないといけないんじゃありません?」
「……………小悪魔め……」
「何ですか?鬼畜ルカス様」
「…………ぐっ……」

 馬車に乗り込み、ルカスはマシュリーに気にしていた事があり、声を掛けた。

「マシュリー」
「…………はい」
「蒸し返す様で悪いんだが………」
「蒸し返す?何をです?」
「さ、昨夜の………あの宝飾品……」
「!!」
「嫌じゃなければ、また着けて欲しいんだが…………」
「………嫌ですわ……ルカス様がアンナレーナ様と同じ様な趣味を持っていらっしゃって、アンナレーナ様にもしていた、て思ったら嫌でしようがありません」

 昨夜のルカスの行動と、アンナレーナに監禁された部屋で似たような道具を見た時に、同じ抱かれ方をしたルカスに嫉妬したマシュリー。だからと口にしたのだが、ルカスはきょとんとして、聞き直す。

「アンナ?俺がアンナにしてた?………何を?」
「な、何をって………ど、道具を使う房事です!あ、あんな淫らにさせて………あんな事をアンナレーナ様にも、て思ったら……ルカス様はわたくしのルカス様ですわ!な、何か………特別に扱われている感じにさせられていたのに、アンナレーナ様のお屋敷で見た道具達は、ルカス様も使われたんじゃありませんの?」
「…………道具………あぁ!あの淫具の事か!」
「やっぱり!」
「あれ………俺使ってないし、アンナを一度だって抱いた事も無ければ、あの屋敷に入ったのもあの日が初めて………過去に抱いた女達は、普通に正常位で済ました簡素なものさ」
「……………は?」

 ルカスはマシュリーの嫉妬が可愛くて、マシュリーと座る距離を縮めると、スキンシップを始める。

「…………ち、ちょっと……ルカス様!近いっ!」
「そうか………アンナと房事してたと思ってたのか………で、道具使われた時に、アンナと重ねた訳ね………へぇ~………」
「…………い、いけませんか?……わたくしだって……嫉妬するんです!」
「…………マシュリー……今日コルセット着けてないね……」

 抱き心地が良く、ベッドで抱くふわふわのマシュリーの様に、硬いコルセットを着けていない事が分かり、ルカスは調子に乗り始める。馬車の中のカーテンを締め、ふにふにとワンピースの上から胸を揉み始めたのだ。

「ルカス様!」
「房事はしない事だけの約束だろ?抱き着くとかキスはしちゃ駄目だとは言われてない………だから、昨日道具を使ったんだ」
「そ、そんな都合のいい解釈しないで下さいませ!」
「都合良い頭だからな………そっか……道具は嫌な訳ではないのか……」
「!!………い、嫌ですよ!」
「…………そうは見えない………じゃあちょっと確かめていいか?」
「…………え?……………ルカス様ぁっ!」

 ワンピースの上半身を開けさせ、昨夜着けられた装飾品を胸に着けられてしまったマシュリー。睨んでも拒否しても、抵抗してもルカスにはもう通用せず、片方着けられたらもうマシュリーには抵抗等出来ず、ルカスの膝枕で喘ぐ事しか出来なかった。

「夜迄このままね………欲しくなったらお強請りするんだよ、マシュリー」
「……………鬼畜……です………」
「可愛くて可愛くて苛めたくなるから許して欲しいな………その代わり一生愛すから」

 髪を撫でながら、愛しい眼差しを贈るルカスの足の付け根に硬いモノを感じながら、夜迄胸の道具を外してくれる事なく、その夜は約束等忘れお互いを求め合ってしまったのは言うまでもない。
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