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第六章 変異体《ミュータンテス》
変異体 第一節
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遥か昔、空虚と静寂のみがあるこの地に三名の女神が降り立ちました。
一人の女神は万物を照らす太陽を作り、一人の女神は闇夜を照らす月をもたらし、一人の女神は夜空に散らばる星々を与え、世界が創世されました。
その世界にやがて多くの生き物が生まれ、智慧あるものにより文明が築かれ、三名の女神を称えながら栄えてゆく。
しかし今より千年、感情の混沌を糧とする邪神ゾルドが、その眷属とともに世界を穢し尽くさんと侵攻を始めたのです。空を暗雲で閉ざす暗黒竜、海原を飲み干さんとした邪蛇、蒼白の死霊達の王…。邪神とその眷属らと三女神は懸命に戦った。しかし邪神の力は強大で、三女神でさえ苦戦を強いられました。
三女神は最後に三名の勇者を選び出し、ドワーフとともに鍛えし神器を与えました。三勇者は三女神と多くの仲間とともに奮戦し、遂にその眷属らを打ち倒し、邪神ゾルドを封印することに成功しました。
最後の戦いで深く傷ついた三女神は、この世の加護と化す前に、一つの予言を残しました。いつかまた邪神の崇拝者により邪神が復活しようとする時、我らの力の祝福を受け継いだ巫女達と、彼女らが選び出した勇者たちが、三神器を携えて再び邪神に立ち向かうのだと…
******
「貴方が見たという旗の紋章はこれで全部ですか?」
「はい、間違いありません。記憶力には結構自信ありますので、間違いないかと」
会議用のテント内で、アランは一人の村人と会話していた。その手に持った筆で、彼は村人の口述より得た情報を元に紋章がを紙に描いていた。テントの中にはウィルフレッドとマティを除き、レクスやミーナ達全員が立ち会わせていた。
「情報提供に感謝します。安心してください、ハーゼン町は私達が必ず解放してあげますから」
「あ、ありがとうございます…っ、どうかよろしくお願いします…っ」
ラナの言葉に感激そうに礼を述べる村人。
ルーネウス王国の鉱山町ハーゼン。ヘリティア皇国との戦争で、ルーネウスのいくつか重要な戦略価値のある町は皇国軍によって占領されており、ハーゼンもまた豊富な鉱脈を有するがために占領された町のひとつだ。
女神連合軍としてエステラ王国を目指したラナ達は、自らの大義とオズワルドの不義を世に知らしめ、同時に皇国のルーネウス侵攻への足取りを挫く目的として、道順にある占領都市を解放しながら進むことになっていた。
そして偶然にも昨日、ハーゼン町から逃げ出したというこの村人がラナ達に助けを求めてきた。占領下でのハーゼンは皇国軍により圧制が敷かれており、資源となる魔晶石の日々の採掘を強いられていた。
しかも妙なことに、強制労働させられているのはなぜか子供が多く、時おり妙な印が描かれた黒ローブを着た人たちが余所から子供達を連れてきたり、皇国軍が採掘した魔晶石を運んでいった。それが決定打となり、連合軍が解放する第一の町としてこのハーゼン町を目指した。今やその近郊まで移動したラナ達は、村人から占領軍の情報をまとめ、ハーゼン町解放のための作戦会議を開いていた。
「それにしてもこの前の採掘場といい、こんな効率悪いやり方で魔晶石を集めてて、いったい何が目的なんだろうねえ?」
「分からないわ。だがどちらにせよ、奴らが目指す最終地点は一つしかない。それを阻止するためにも、教団絡みの活動は全て阻止すべきよ」
「ああ、それに俺達の国で好き勝手暴れてる皇国軍を見返すチャンスだしなっ。絶対に目に物言わせてやらあ」
掌に拳を叩いて気合入れるカイ。
「ちょっとお兄ちゃん、目的はあくまでも町の解放だから、そこは履き違えないでよね」
「分かってるって」
「カイさん、エリーさん、本当によろしいのですか?今度は皇国正規軍との戦い、正真正銘の戦争です。非常に危険な戦いになりますよ」
心配そうに二人の安全を案ずるアイシャ。
「お気遣いありがとうございますアイシャ様。でもご心配なく、私もお兄ちゃんも元より覚悟の上でレクス様やラナ様に同行しているのですから」
カイもまた改めて真っ直ぐ立ち、真剣な顔と声を決める。
「妹のいうとおりです、アイシャ様。なにぶん自分の国のためですし、これでも何度か危険な橋を渡ってきた身、どうか心配なさらないで」
エリネとルルがぞぞぞと震えだした。
「それは頼もしいです。ですが危険に変わりはありませんから、どうか無茶はしないでくださいね」
「勿論でございます」
優しく微笑むアイシャにカイがまた決め顔を見せる。たとえ見えなくとも、間違いなく鼻の下を伸ばしてると分かるエリネ。
「本当にもう、調子がいいんだから。ずっとこんな感じじゃ先が思いやられますよねラナ様」
「確かにね」
くすりと小さく苦笑するラナ。
(アイシャ姉様の本当の姿を知った時のカイくんの反応がどうなるのか、ちょっと楽しみでもあるけど)
「レクス様、ただいま戻りました。」
テントの外からマティと、巻いた紙を手に持ったウィルフレッドが入ってきた。
「あ、お帰りマティ、ウィルくん。偵察ご苦労様。結果はどうだった?」
「上々です。…というか、想像以上のものですよ」
マティが少し苦笑する。
「へえ、どういう意味だい?」
マティがウィルフレッドに頷くと、彼は手に持った紙を机に広げた。ラナ達が寄ってみると、それは占領軍の駐屯地の近くの地形が、開戦予定地を中心に描かれていた地図だ。その上には現在の軍の位置や数などの情報も記されているが、レクス達が見慣れないものもある。
「なんだこれ?波紋みたいなものが一杯あって…」
そこには、それぞれ何かの数字を載せた水平な線か円が数多く書き加えられている。
「ちょっと待て、ほう、これは…っ」
顔を寄せてそれに注目するミーナ。彼女に続いて、レクスやラナもそれが何なのか理解した。
「あっ、まさかこれ、高さを表してるの?」
「ああ、俺の世界で等高線と呼ばれるものだ。数字は見やすいようここの規格を使って書いてある」
ミーナは興味津々と指でそれら線と数字をなぞる。
「なるほど、この数字がある線はみんな同じ高さで、線が密集してるところは坂が急で…実に、実に分かりやすいなっ」
「うんうん、分かりやすいなんてもんじゃない。これで作戦もぐっと立てやすくなったよ。これって二人で作ったの?」
「私は最後の注記しか書いてませんけどね。残りの殆どはウィル殿一人で完成させたものですよ。移動も早いですし、高所から一目で地形を把握しちゃいますし、テント内にある敵軍の人数まで正確に確認できるし、エルフの狩人として少し自信喪失しそうです」
苦笑するマティにウィルフレッドが申し訳なさそうに詫びる。
「すまない、別にそういうつもりでは…」
「いえ、寧ろ大変助かってますよ。ウィル殿はこういう任務には相当慣れてるようですね」
「ああ、『組織』にいた頃から偵察は基本だったし、俺の目は地形をスキャンする機能や、大抵の障害物を見通して中の人数を確認できる機能を持っている。地球ではこの機能を妨害する手段は数多くあるが、ここではそういうのもないからな。それでも、土地柄などこの世界ならではの独特なところもあるから、マティからの情報も大変助かってるさ」
「はは、フォローありがとうございます、ウィル殿」
カイ達が改めて地図を見ると、敵軍の位置や人数に関する情報が、より奥の陣地まで実に詳しく記されていた。
「すげえ…よく分かんないけどさすが兄貴だぜ」
羨望な眼差しを送るカイをよそに、レクスがひっそりとウィルフレッドに耳打ちする。
「ねえねえウィルくん。障害物を見通せるってことはあ…ひょっとしたら覗きほうだあイテっ!」
ラナの鉄拳がレクスに直撃し、実に冷たい視線がレクスを穿つように向けられる。
「あ、いやその、冗談、冗談だよ、ちょっとした好奇心というものでぇ…」
ウィルフレッドが苦笑しながら答えた。
「すまないが、レクスが思ってるような光景は見られないんだ。この機能で出力される姿は人の骨格や大体な輪郭ぐらいだから…」
さらに身をよじるほどの冷ややかな視線が、マティやエリネ達からまでレクスに刺さる。
「あうっ、この痛いほど冷たい視線、ちょっと癖になるブヘッ!」
ラナの更なる追撃がレクスの顔面に炸裂する。
「バカな冗談する暇があったら仕事しなさい軍師殿。情報は全部揃ってるでしょ?」
「へーい…」
鼻を押さえるレクスに苦笑し合うウィルフレッド達であった。
――――――
「それじゃ、一度情報を纏めるわね」
ラナが地図に記された、ハーゼン町を背にした平原にある空き地を指差す。
「現在敵軍の殆どはこの駐屯地を中心に駐屯している。いまハーゼン町を占領している皇国軍を指揮しているのはゴードン伯爵で、皇国の幾つかの領土からなる混成軍よ。その人数はおよそ1000名になっている」
「1000名か…先日加わったアイシャ様の騎士達を入れても八倍近くの戦力差があるね。辺境貴族の貧弱騎士団だから仕方ないけど、これは辛い戦いになりそうだ」
レクスが少々厳しい顔をする。
「普通に見るとそうだけど、付け入りそうなところもあるわ。アラン」
ラナの一声で、先ほどアランが書き留めた紙を机に置いた。
「この混成軍の構成が結構興味深くてね。この鷹と槍の紋章はビーレ子爵のもので、こっちの翼をもった蛇はサマンサ夫人の紋章、他にもいくつかあるけど、これら領主や騎士達は、どれも父上に親しい諸侯達で、オズワルドの非道に加担するような人たちじゃないわ」
「そうなのか?あのメルベって奴の例もあるだろ?そうはっきりと断じることなんてできるのか?」
カイが指摘する。
「確かに何名かは教団に篭絡される可能性は否定しないけど、一度こんなに多くの領主とその配下を懐柔するには無理があるわ。それにこのゴードン伯爵は別に人格者とか有能な訳ではなく、寧ろ領地管理に色々と問題があって爵位返上まで迫られてた問題人物よ。恐らくだけど、一部騎士達は元領主に何かがあって無理やり彼の指揮下に置かれてしまったと考えられるわね」
エリネが感嘆のため息をした。
「ラナ様凄いですね…、領主の事情とか全部把握してるのですか?」
「ええ、私は次期皇帝第一候補の皇女よ。皇国内の事情は可能な限り把握するのは当たり前のことだから」
「さすがラナ様、相変わらずしっかりしてますね」
アイシャの賞賛にラナが微笑む。
「でもラナ様が言うことが本当なら、確かに付き入れる隙はありそうだね」
「ええ、ここで私から一つ案があるけど、それを実行したあとの作戦を貴方に任せたいわ。どう、軍師殿、やっていけるのかしら?」
レクスが不敵に笑っては頷く。
「そりゃ勿論さ、なにせ女神連合軍としての初陣だし、騎士達の士気もかなり高ぶってるから下手な真似はできないよ。ウィルくん達が用意してくれた詳細な情報もある。必ずやって見せますよ」
初めて強気に肯定するレクスの返答に、ラナは満足そうに頷く。
「少しはやる気を見せるようになったわね。お手並み拝見するわ」
「すまない、話を進める前に一ついいか?」
「ええ、なにかしらウィルくん」
「皇国軍に限らず、軍隊での戦いはできれば俺自身の判断で動きたい」
「というと?」
レクスが質問する。
「俺の力はこの世界において強大すぎる。邪神教団相手ならまだしも、こういう軍同士の戦いで俺が堂々と参加するのは正直言ってあまり好ましくないと思う」
「どうしてだよっ、兄貴の力があれば皇国軍の奴らなんざすぐに片付けられるんだろっ?」
「いや、ウィルの言うとおりだな」
ミーナが彼に同意する。
「突出した力は軍同士の戦いでは時に扱い難いところもあるし、何より彼の特異な力が大衆の目に曝されやすくなる。それは彼自身も望まないだろう。誰も我らのように彼をすぐに受け入れる訳ではないからな」
「あ、ああ、そっか…そうなるよな…」
その意味を理解して納得するカイ。
ラナやレクス達も頷く。
「私はそれで構わないわ。貴方の力の使いどころを一番理解しているのは、他ならぬウィルくん自身だから」
「うん、あのメルベを倒した攻撃をそのまま軍にぶっ放す訳にもいかないからね。それじゃウィルくんは遊撃担当ということでよろしく頼むよ」
「…ありがとう、みんな」
微笑して礼をするウィルフレッドをミーナは見つめては考え込む。
(そう、この方が、彼の我らの世界への影響も抑えられるはず。もっとも、その存在自体が既に影響を与えているかもしれないが…)
「そんじゃ話を続けよう、ラナ様、あのゴードンという奴のこと、もう少し詳しく教えてくれない?」
「ええ、分かったわ。彼と会うのは爵位を継承して領主になる前のことだけど――」
こうして暫く会議が続き、初手をどう動き、その後どうするのかを、予想外の状況も含めて作戦が建てられて行く。
――――――
「――手はずは以上だ、みんな問題ないね?」
「はい、問題ありませんレクス様」
「ああ、思う存分やってやるぜっ」
「負傷者の治療や後方支援は任せてっ」
士気高ぶるマティやカイが力強く頷いた。
「んでは解散、みんな戦いに向けて万全に備えてね」
アイシャ達が次々とテントを出て準備にかかる中、レクスはウィルフレッドに呼びかける。
「ウィルくん、ちょっといいかな?」
「どうしたレクス?」
「うん、ちょっとね。この前の夜の件について話したくて」
それが騎士達の視線などで会場を離れたことを指してると理解するウィルフレッド。
「ああ、レクスも見てたのか。…すまない、あんたにも心配をかけてしまったようだな」
「いやいや、別に責めたい訳じゃないよ。あの対処はそれで良かったんだ。お互いの理解に距離と時間は必要なものだからね。ただ一つだけ言いたいことがある…もし落ち着いたら、一度気軽に彼らと話し合ってみて欲しいんだ」
「話し合い…?」
「うん、一緒に行動する以上、ずっと距離を置いたまま訳にも行かないでしょ。僕は思うけどさ、彼らが君に疎遠感とかを感じるのは、それはまだあの人達がまだ君をよく理解していないからだと思う。だから機会があれば試しに自分から彼らに話かけてみなよ。君がどんな人なのか別れれば、案外良い反応が来るかもしれないからさ」
「…確かにそうだが、しかし…俺は…」
余所を向いて俯くウィルフレッド。
「…それが容易でないことは分かるよ。君が最初に正体を必死に隠そうとした理由、元の世界でどんな目に会ってきたか、なんとなく察しがつくぐらいだしね」
ウィルフレッドは静かにレクスの話を聞く。
「でもね。ここは君の世界ではなく、まったく新しい別の世界でしょ。だから必ずしも同じ結果となる訳ではないじゃないかな。まあ結局同じ結果になるかもだけど、物は試しというし、なにより、君だって彼らのことまだよく知ってないでしょ?」
思わず頭が打たれるような感じだった。先入観に囚われてはいけない。ここに来て何度も昔の任務遂行の信条を自分に言い聞かせてきたのに、エリネ達の自分の正体を知るときの反応を恐れて離れようとしたあの時のように、いつの間にか彼らも自分を恐れるという先入観に囚われていたようだ。地球での出来事を考えると無理もないかもしれないが…。
「まっ、無理とは言わないけどさ、気が向いたらってことで試してみてよ、ね?」
「…レクスは見かけによらず頼もしい人だな」
「あはは、それはどうかな~?そう見えて実際は言うだけ言って丸投げなんだしねこれ」
ウィンクするレクスにウィルフレッドが苦笑する。
「さ、そろそろ行こう、でないとまたラナ様の鉄拳が飛んでくるよ?主に僕にだけど」
「それは困るな、とても痛そうだし」
「痛いなんてもんじゃないよあれ~」
互いに軽く談笑しながら、二人は戦いの準備へと取り掛かった。
【続く】
一人の女神は万物を照らす太陽を作り、一人の女神は闇夜を照らす月をもたらし、一人の女神は夜空に散らばる星々を与え、世界が創世されました。
その世界にやがて多くの生き物が生まれ、智慧あるものにより文明が築かれ、三名の女神を称えながら栄えてゆく。
しかし今より千年、感情の混沌を糧とする邪神ゾルドが、その眷属とともに世界を穢し尽くさんと侵攻を始めたのです。空を暗雲で閉ざす暗黒竜、海原を飲み干さんとした邪蛇、蒼白の死霊達の王…。邪神とその眷属らと三女神は懸命に戦った。しかし邪神の力は強大で、三女神でさえ苦戦を強いられました。
三女神は最後に三名の勇者を選び出し、ドワーフとともに鍛えし神器を与えました。三勇者は三女神と多くの仲間とともに奮戦し、遂にその眷属らを打ち倒し、邪神ゾルドを封印することに成功しました。
最後の戦いで深く傷ついた三女神は、この世の加護と化す前に、一つの予言を残しました。いつかまた邪神の崇拝者により邪神が復活しようとする時、我らの力の祝福を受け継いだ巫女達と、彼女らが選び出した勇者たちが、三神器を携えて再び邪神に立ち向かうのだと…
******
「貴方が見たという旗の紋章はこれで全部ですか?」
「はい、間違いありません。記憶力には結構自信ありますので、間違いないかと」
会議用のテント内で、アランは一人の村人と会話していた。その手に持った筆で、彼は村人の口述より得た情報を元に紋章がを紙に描いていた。テントの中にはウィルフレッドとマティを除き、レクスやミーナ達全員が立ち会わせていた。
「情報提供に感謝します。安心してください、ハーゼン町は私達が必ず解放してあげますから」
「あ、ありがとうございます…っ、どうかよろしくお願いします…っ」
ラナの言葉に感激そうに礼を述べる村人。
ルーネウス王国の鉱山町ハーゼン。ヘリティア皇国との戦争で、ルーネウスのいくつか重要な戦略価値のある町は皇国軍によって占領されており、ハーゼンもまた豊富な鉱脈を有するがために占領された町のひとつだ。
女神連合軍としてエステラ王国を目指したラナ達は、自らの大義とオズワルドの不義を世に知らしめ、同時に皇国のルーネウス侵攻への足取りを挫く目的として、道順にある占領都市を解放しながら進むことになっていた。
そして偶然にも昨日、ハーゼン町から逃げ出したというこの村人がラナ達に助けを求めてきた。占領下でのハーゼンは皇国軍により圧制が敷かれており、資源となる魔晶石の日々の採掘を強いられていた。
しかも妙なことに、強制労働させられているのはなぜか子供が多く、時おり妙な印が描かれた黒ローブを着た人たちが余所から子供達を連れてきたり、皇国軍が採掘した魔晶石を運んでいった。それが決定打となり、連合軍が解放する第一の町としてこのハーゼン町を目指した。今やその近郊まで移動したラナ達は、村人から占領軍の情報をまとめ、ハーゼン町解放のための作戦会議を開いていた。
「それにしてもこの前の採掘場といい、こんな効率悪いやり方で魔晶石を集めてて、いったい何が目的なんだろうねえ?」
「分からないわ。だがどちらにせよ、奴らが目指す最終地点は一つしかない。それを阻止するためにも、教団絡みの活動は全て阻止すべきよ」
「ああ、それに俺達の国で好き勝手暴れてる皇国軍を見返すチャンスだしなっ。絶対に目に物言わせてやらあ」
掌に拳を叩いて気合入れるカイ。
「ちょっとお兄ちゃん、目的はあくまでも町の解放だから、そこは履き違えないでよね」
「分かってるって」
「カイさん、エリーさん、本当によろしいのですか?今度は皇国正規軍との戦い、正真正銘の戦争です。非常に危険な戦いになりますよ」
心配そうに二人の安全を案ずるアイシャ。
「お気遣いありがとうございますアイシャ様。でもご心配なく、私もお兄ちゃんも元より覚悟の上でレクス様やラナ様に同行しているのですから」
カイもまた改めて真っ直ぐ立ち、真剣な顔と声を決める。
「妹のいうとおりです、アイシャ様。なにぶん自分の国のためですし、これでも何度か危険な橋を渡ってきた身、どうか心配なさらないで」
エリネとルルがぞぞぞと震えだした。
「それは頼もしいです。ですが危険に変わりはありませんから、どうか無茶はしないでくださいね」
「勿論でございます」
優しく微笑むアイシャにカイがまた決め顔を見せる。たとえ見えなくとも、間違いなく鼻の下を伸ばしてると分かるエリネ。
「本当にもう、調子がいいんだから。ずっとこんな感じじゃ先が思いやられますよねラナ様」
「確かにね」
くすりと小さく苦笑するラナ。
(アイシャ姉様の本当の姿を知った時のカイくんの反応がどうなるのか、ちょっと楽しみでもあるけど)
「レクス様、ただいま戻りました。」
テントの外からマティと、巻いた紙を手に持ったウィルフレッドが入ってきた。
「あ、お帰りマティ、ウィルくん。偵察ご苦労様。結果はどうだった?」
「上々です。…というか、想像以上のものですよ」
マティが少し苦笑する。
「へえ、どういう意味だい?」
マティがウィルフレッドに頷くと、彼は手に持った紙を机に広げた。ラナ達が寄ってみると、それは占領軍の駐屯地の近くの地形が、開戦予定地を中心に描かれていた地図だ。その上には現在の軍の位置や数などの情報も記されているが、レクス達が見慣れないものもある。
「なんだこれ?波紋みたいなものが一杯あって…」
そこには、それぞれ何かの数字を載せた水平な線か円が数多く書き加えられている。
「ちょっと待て、ほう、これは…っ」
顔を寄せてそれに注目するミーナ。彼女に続いて、レクスやラナもそれが何なのか理解した。
「あっ、まさかこれ、高さを表してるの?」
「ああ、俺の世界で等高線と呼ばれるものだ。数字は見やすいようここの規格を使って書いてある」
ミーナは興味津々と指でそれら線と数字をなぞる。
「なるほど、この数字がある線はみんな同じ高さで、線が密集してるところは坂が急で…実に、実に分かりやすいなっ」
「うんうん、分かりやすいなんてもんじゃない。これで作戦もぐっと立てやすくなったよ。これって二人で作ったの?」
「私は最後の注記しか書いてませんけどね。残りの殆どはウィル殿一人で完成させたものですよ。移動も早いですし、高所から一目で地形を把握しちゃいますし、テント内にある敵軍の人数まで正確に確認できるし、エルフの狩人として少し自信喪失しそうです」
苦笑するマティにウィルフレッドが申し訳なさそうに詫びる。
「すまない、別にそういうつもりでは…」
「いえ、寧ろ大変助かってますよ。ウィル殿はこういう任務には相当慣れてるようですね」
「ああ、『組織』にいた頃から偵察は基本だったし、俺の目は地形をスキャンする機能や、大抵の障害物を見通して中の人数を確認できる機能を持っている。地球ではこの機能を妨害する手段は数多くあるが、ここではそういうのもないからな。それでも、土地柄などこの世界ならではの独特なところもあるから、マティからの情報も大変助かってるさ」
「はは、フォローありがとうございます、ウィル殿」
カイ達が改めて地図を見ると、敵軍の位置や人数に関する情報が、より奥の陣地まで実に詳しく記されていた。
「すげえ…よく分かんないけどさすが兄貴だぜ」
羨望な眼差しを送るカイをよそに、レクスがひっそりとウィルフレッドに耳打ちする。
「ねえねえウィルくん。障害物を見通せるってことはあ…ひょっとしたら覗きほうだあイテっ!」
ラナの鉄拳がレクスに直撃し、実に冷たい視線がレクスを穿つように向けられる。
「あ、いやその、冗談、冗談だよ、ちょっとした好奇心というものでぇ…」
ウィルフレッドが苦笑しながら答えた。
「すまないが、レクスが思ってるような光景は見られないんだ。この機能で出力される姿は人の骨格や大体な輪郭ぐらいだから…」
さらに身をよじるほどの冷ややかな視線が、マティやエリネ達からまでレクスに刺さる。
「あうっ、この痛いほど冷たい視線、ちょっと癖になるブヘッ!」
ラナの更なる追撃がレクスの顔面に炸裂する。
「バカな冗談する暇があったら仕事しなさい軍師殿。情報は全部揃ってるでしょ?」
「へーい…」
鼻を押さえるレクスに苦笑し合うウィルフレッド達であった。
――――――
「それじゃ、一度情報を纏めるわね」
ラナが地図に記された、ハーゼン町を背にした平原にある空き地を指差す。
「現在敵軍の殆どはこの駐屯地を中心に駐屯している。いまハーゼン町を占領している皇国軍を指揮しているのはゴードン伯爵で、皇国の幾つかの領土からなる混成軍よ。その人数はおよそ1000名になっている」
「1000名か…先日加わったアイシャ様の騎士達を入れても八倍近くの戦力差があるね。辺境貴族の貧弱騎士団だから仕方ないけど、これは辛い戦いになりそうだ」
レクスが少々厳しい顔をする。
「普通に見るとそうだけど、付け入りそうなところもあるわ。アラン」
ラナの一声で、先ほどアランが書き留めた紙を机に置いた。
「この混成軍の構成が結構興味深くてね。この鷹と槍の紋章はビーレ子爵のもので、こっちの翼をもった蛇はサマンサ夫人の紋章、他にもいくつかあるけど、これら領主や騎士達は、どれも父上に親しい諸侯達で、オズワルドの非道に加担するような人たちじゃないわ」
「そうなのか?あのメルベって奴の例もあるだろ?そうはっきりと断じることなんてできるのか?」
カイが指摘する。
「確かに何名かは教団に篭絡される可能性は否定しないけど、一度こんなに多くの領主とその配下を懐柔するには無理があるわ。それにこのゴードン伯爵は別に人格者とか有能な訳ではなく、寧ろ領地管理に色々と問題があって爵位返上まで迫られてた問題人物よ。恐らくだけど、一部騎士達は元領主に何かがあって無理やり彼の指揮下に置かれてしまったと考えられるわね」
エリネが感嘆のため息をした。
「ラナ様凄いですね…、領主の事情とか全部把握してるのですか?」
「ええ、私は次期皇帝第一候補の皇女よ。皇国内の事情は可能な限り把握するのは当たり前のことだから」
「さすがラナ様、相変わらずしっかりしてますね」
アイシャの賞賛にラナが微笑む。
「でもラナ様が言うことが本当なら、確かに付き入れる隙はありそうだね」
「ええ、ここで私から一つ案があるけど、それを実行したあとの作戦を貴方に任せたいわ。どう、軍師殿、やっていけるのかしら?」
レクスが不敵に笑っては頷く。
「そりゃ勿論さ、なにせ女神連合軍としての初陣だし、騎士達の士気もかなり高ぶってるから下手な真似はできないよ。ウィルくん達が用意してくれた詳細な情報もある。必ずやって見せますよ」
初めて強気に肯定するレクスの返答に、ラナは満足そうに頷く。
「少しはやる気を見せるようになったわね。お手並み拝見するわ」
「すまない、話を進める前に一ついいか?」
「ええ、なにかしらウィルくん」
「皇国軍に限らず、軍隊での戦いはできれば俺自身の判断で動きたい」
「というと?」
レクスが質問する。
「俺の力はこの世界において強大すぎる。邪神教団相手ならまだしも、こういう軍同士の戦いで俺が堂々と参加するのは正直言ってあまり好ましくないと思う」
「どうしてだよっ、兄貴の力があれば皇国軍の奴らなんざすぐに片付けられるんだろっ?」
「いや、ウィルの言うとおりだな」
ミーナが彼に同意する。
「突出した力は軍同士の戦いでは時に扱い難いところもあるし、何より彼の特異な力が大衆の目に曝されやすくなる。それは彼自身も望まないだろう。誰も我らのように彼をすぐに受け入れる訳ではないからな」
「あ、ああ、そっか…そうなるよな…」
その意味を理解して納得するカイ。
ラナやレクス達も頷く。
「私はそれで構わないわ。貴方の力の使いどころを一番理解しているのは、他ならぬウィルくん自身だから」
「うん、あのメルベを倒した攻撃をそのまま軍にぶっ放す訳にもいかないからね。それじゃウィルくんは遊撃担当ということでよろしく頼むよ」
「…ありがとう、みんな」
微笑して礼をするウィルフレッドをミーナは見つめては考え込む。
(そう、この方が、彼の我らの世界への影響も抑えられるはず。もっとも、その存在自体が既に影響を与えているかもしれないが…)
「そんじゃ話を続けよう、ラナ様、あのゴードンという奴のこと、もう少し詳しく教えてくれない?」
「ええ、分かったわ。彼と会うのは爵位を継承して領主になる前のことだけど――」
こうして暫く会議が続き、初手をどう動き、その後どうするのかを、予想外の状況も含めて作戦が建てられて行く。
――――――
「――手はずは以上だ、みんな問題ないね?」
「はい、問題ありませんレクス様」
「ああ、思う存分やってやるぜっ」
「負傷者の治療や後方支援は任せてっ」
士気高ぶるマティやカイが力強く頷いた。
「んでは解散、みんな戦いに向けて万全に備えてね」
アイシャ達が次々とテントを出て準備にかかる中、レクスはウィルフレッドに呼びかける。
「ウィルくん、ちょっといいかな?」
「どうしたレクス?」
「うん、ちょっとね。この前の夜の件について話したくて」
それが騎士達の視線などで会場を離れたことを指してると理解するウィルフレッド。
「ああ、レクスも見てたのか。…すまない、あんたにも心配をかけてしまったようだな」
「いやいや、別に責めたい訳じゃないよ。あの対処はそれで良かったんだ。お互いの理解に距離と時間は必要なものだからね。ただ一つだけ言いたいことがある…もし落ち着いたら、一度気軽に彼らと話し合ってみて欲しいんだ」
「話し合い…?」
「うん、一緒に行動する以上、ずっと距離を置いたまま訳にも行かないでしょ。僕は思うけどさ、彼らが君に疎遠感とかを感じるのは、それはまだあの人達がまだ君をよく理解していないからだと思う。だから機会があれば試しに自分から彼らに話かけてみなよ。君がどんな人なのか別れれば、案外良い反応が来るかもしれないからさ」
「…確かにそうだが、しかし…俺は…」
余所を向いて俯くウィルフレッド。
「…それが容易でないことは分かるよ。君が最初に正体を必死に隠そうとした理由、元の世界でどんな目に会ってきたか、なんとなく察しがつくぐらいだしね」
ウィルフレッドは静かにレクスの話を聞く。
「でもね。ここは君の世界ではなく、まったく新しい別の世界でしょ。だから必ずしも同じ結果となる訳ではないじゃないかな。まあ結局同じ結果になるかもだけど、物は試しというし、なにより、君だって彼らのことまだよく知ってないでしょ?」
思わず頭が打たれるような感じだった。先入観に囚われてはいけない。ここに来て何度も昔の任務遂行の信条を自分に言い聞かせてきたのに、エリネ達の自分の正体を知るときの反応を恐れて離れようとしたあの時のように、いつの間にか彼らも自分を恐れるという先入観に囚われていたようだ。地球での出来事を考えると無理もないかもしれないが…。
「まっ、無理とは言わないけどさ、気が向いたらってことで試してみてよ、ね?」
「…レクスは見かけによらず頼もしい人だな」
「あはは、それはどうかな~?そう見えて実際は言うだけ言って丸投げなんだしねこれ」
ウィンクするレクスにウィルフレッドが苦笑する。
「さ、そろそろ行こう、でないとまたラナ様の鉄拳が飛んでくるよ?主に僕にだけど」
「それは困るな、とても痛そうだし」
「痛いなんてもんじゃないよあれ~」
互いに軽く談笑しながら、二人は戦いの準備へと取り掛かった。
【続く】
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そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
目立ちたくない召喚勇者の、スローライフな(こっそり)恩返し
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【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
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本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
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彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
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欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
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アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
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