83 / 143
第7章
望まぬ望み (R-18)
しおりを挟む「お前、それは反則だ。」
「な、に…が…だよ!」
訳がわからないまま、佐助はソファーに押し倒され、口を塞がれる。
「ふ…ぅ、んんっ」
互いの唾液が行き交い、佐助は媚薬でも飲まされたかのように思考回路を奪われていく。
佐助のものはもう限界までに膨張し、中断された快楽を求め、無意識に下肢に手を伸ばす。
しかし政宗に手を絡め取られ、それは叶わなかった。
「…政宗…っ、」
「焦んじゃねえよ。んな物欲しそうな目で見るな。」
「見、てね…っぅ!」
たくし上げられたシャツから覗く両突起に齧り付き、吸い上げられると、その刺激だけでイきそうになる。
「おっと…、まだイくんじゃねえぞ。」
「い…、っ!」
急に根元をギュッと握られ、佐助は引き攣った声を上げた。堰き止められた行き場のない熱がグルグルと疼き、息を詰める。
「や…!まさ、むね…っ、離せ…よ!」
「そう急かさなくったってすぐにイかせてやるよ。‘こっち’でな。」
政宗はするりと佐助の後孔を撫でた。
「ちょ…っ、待…て…!」
「一応昨日も慣らしたからな。すんなり解れると思うからジッとしていろ。」
先走りで溢れた蜜をたっぷりと後孔に塗り付け、一気に二本の指を突き入れた。
「…っ!!」
佐助は声にならない悲鳴を上げて喉を仰け反らせる。
「おい佐助、もう少し力抜かねえとお前が辛いぞ。」
「む、無茶…言うんじゃ…ね、ぇっ!」
男性経験があると言っても、挿れられる側になった事は間者だった頃でも殆どないのだ。佐助は呼吸をするのが精一杯で、どうすればいいのかわからなかった。
「ったく、しゃーねぇな。」
政宗は佐助の下肢に顔を埋め、佐助のものを咥え込む。
「は…ぁ、あ…っ」
生暖かい感覚に目の奥がチカチカする程の快感が押し寄せるも、根元を締め付けられている為絶頂に達する事はできず、佐助はもどかしさに歯噛みする。
だが段々滑りが良くなり、更に指を増やされても息苦しさは無くなってきた。
「ん…、そろそろいいか。」
政宗は銀色の糸を引きながら、佐助のものから口を離す。そして政宗はどこに仕込んでいたのか、コンドームを取り出して器用に片手で自分のものに被せていく。
「佐助…。」
そっと頬を撫でられ、佐助はふと伏せていた顔を上げる。澄んだ蒼い義眼に魅入られ、訳もなく鼓動は高鳴っていく。
「挿れるぞ。いいか?」
「っ!んな事、聞くんじゃ…ねぇ!」
佐助は居た堪れなくなり、両腕を顔の前で交差させる。
「もう俺は…っ、どうなったっていいんだよ!」
口をついて出た言葉は残酷なほど嗜虐的で、佐助は泣きたい気持ちを必死に抑えつけた。
これでいいんだーーー。
もう叶わぬ想いなら、心を殺して生きて行く。
何処かであいつが幸せに笑っていれば、それだけでいい。
もう何も、望まないからーーー。
「馬鹿野郎…っ、そんな風に言うんじゃねえ!」
政宗は佐助の腕を掴んで無理矢理開かせ、噛み付くような口付けを落とす。
「…ふ、ぅ…んんっ!」
政宗に口付けされる度に目からぼろぼろと大粒の涙が零れ、佐助はギュッと目を瞑った。
政宗は佐助に口付けたまま足を抱え上げ、熱く怒張したものを後孔に当てがい、そのまま息をつかせずに一気に佐助を貫いた。
「ーーーッ!」
今までとは桁外れの質量に押し開かれ、佐助はびくびくと身体を痙攣させる。
はくはくと浅い呼吸を繰り返していると、政宗は佐助の口に掌を押し当てた。
「深呼吸しろ。酸素ばっか吸ってると過呼吸になっちまうぞ。」
「…やっ、む…りだ…って!」
政宗が丹念に解してくれたお陰であまり痛くはなかったが、息苦しさが半端じゃない。
「暫くこのままでいてやるから落ち着け。」
政宗は佐助の前髪をかき上げ、額に触れるだけのキスをする。
いつだって、政宗は優しい。
優しすぎて苦しいくらいだ。
だけど、どうしてお前は俺にそこまでする?
『駄目だ…っ。この関係に意味を持ってはいけない』
「大丈夫か?佐助。」
政宗はあやすような声で佐助を呼び、手を伸ばす。
此処で手を取れば、
きっと何度でも俺はお前に縋ってしまう。
佐助は手を遮るように自ら政宗の首に手を回し、引き寄せてキスをした。
「もう…大丈夫だから、動けよ…っ!」
政宗は一瞬躊躇するも、直ぐに律動を開始した。
「あっ、は…ぁ…!」
「すげ…っ締めつけ…」
佐助の中に入った政宗のものはびくびくと脈打っていて滅茶苦茶熱かった。
まるで内側から溶かされていくようで、佐助はあられもない声を上げる。
「は…ぅ…んんっ!ひぁっ!」
「っやべ、佐助の中…気持ち良すぎ…っ!」
政宗は佐助の腰を鷲掴み、どんどんピストンを早めていく。パンパンと肉同士がぶつかり合う音が響き、互いの汗が飛び散る。
苦しさで少し萎えていた佐助自身も再び硬度を取り戻し、蜜を溢れさせていた。
「んぁ!はっ、そこ…やばっ…!」
「んっ、ここだろ…?」
政宗は昨日探り当てていた佐助の前立腺を即座に見つけて執拗にそこを攻め立てる。
ゴリゴリと擦られれば強烈な快感が迸り、危うく意識を飛ばしそうになるも、佐助はグッと唇を噛んで耐えた。
いつの間にか異物感も息苦しさも消え、絶え間ない快楽だけが佐助の全身を支配していた。
「政宗…っ、も、イきそ…っ!」
政宗の首に腕を絡め、懇願する。
涙で潤んだ瞳に政宗は口付け、俺も、と囁いた。
がくがくと腰を振り、ギリギリまで引き抜いてズンっと思いっきり奥まで貫いた刹那、
「ぁ、んんっ…ひ、ぁああぁっ!」
「ぅ…く…っ!」
背を反らして、佐助と政宗は同時に白濁した液体を吐き出して果てた。
まだ強く脈打っている政宗のものを腹の中に感じながら、佐助は深く息を吸い込む。
「……佐助。」
政宗は、何かを言いかけてやめた。
佐助は首を傾げるも、政宗はそれ以上なにも言わず、ずるりと中のものを引き抜いた。
「佐助。先、シャワー浴びて来い。」
ガラステーブルの上に置いてあった煙草に火をつけ、政宗はふっと口元に弧を描いて紫煙を燻らせる。
その笑顔は何処か切なげで、佐助は何故か胸が苦しくなった。
「ほら、早く行かねえと二回戦目に突入すんぞ。」
「…阿呆。」
政宗は一瞬でいつもの飄々とした態度に戻り、悪戯っぽい笑みを浮かべていた。
佐助はそのまま何も聞くことができず、逃げるように浴室に向かった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる