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バレーボール
しおりを挟む和馬「…どーしてこうなった」
俺は肩を落としながら小さく呟いた
和馬「なんで最初の授業からいきなりバレーなんてせにゃならんのじゃ…」
篠乃「私も説明だけだと思ってた…」
和馬「篠乃は運動苦手そうだよな」
篠乃「やっぱり分かっちゃう?バレーボールとか特に苦手なんだ、レシーブとか痛いし変なとこにボール飛んでっちゃうしで…」
和馬「まぁ最初はそーだよなぁ」
篠乃「夜月君はバレー得意?」
和馬「んー得意って程ではないがまぁ半年はバレー部に席を置いていたから多少はって感じだな
レシーブ、俺でよけりゃ練習相手になってやろうか?」
篠乃「え、でもいいの?紅葉ちゃんとやらなくて」
和馬「ん?あーアイツならほらあっちでバリバリサーブ打ちまくってるじゃん」
篠乃「ほ、ホントだ…じゃあ、よろしくお願いします!」
和馬「ほーいじゃまず軽く返してみて」
そんなこんなでおおざっぱに篠乃に教え終わったところで体育教師が集合させた
体育教師「よし、みんな一通り出来てるみたいだしかるーく試合すっか!」
和馬(マジかよ…)
体育教師「ちょうど4列だし女子生徒は二人ずつ列に入ってってくれ
じゃ、点数は気にしなくていいからとりあえず自由にやってくれ」
和馬「こーれーはーいったいどーゆー事ですかね」
紅葉「どーゆー事って?」
和馬「こーんな奇跡的に知り合いの女二人がチームに入るか?お前絶対入れ替わったろ」
紅葉「えへへ、バレちゃった☆」
和馬「はぁ…まぁいいわ、じゃ俺のサーブからだしボールよこして」
篠乃「あ、はい」
和馬「サンキュ」
(とりあえずジャンフロ打っときゃいいだろ)
和馬「フッ!」
紅葉「ちょっとちょっと普通に拾われてるんですけど~」
和馬「何を言うか、拾わせて帰ってくるボールを撃ち落とすことこそっ」
バンッ
和馬「ホントの楽しさなのだよ」
紅葉「うっわ性格悪っ」
いきなり始まったプチバレー試合だったが思いのほか楽しく、気づけば授業は終わりを迎えていた
余談だが試合はみんながみんな楽しくなってしまい点数を数え忘れるという何とも言い難い結果に終わったのだった…
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