悪役令嬢は死にたくないので、学園を中退してスローライフを始めます~敵対していた商家の息子やメインヒロインがなぜか押しかけてきた~

すー

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第3話:ラスボス撃破!/エピローグ

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 ザルタンの圧倒的なオーラは、祭壇の空間を暗く染め上げていった。

 彼の目の奥には、深い闇と野望が宿っていた。

「なぜあなたがここに?」

 エリーザは力を込めて尋ねた。

 ザルタンは微笑むと、

「この学園、そしてこの祭壇の力を利用して、全ての世界を我が手中に収めるつもりだ。 そして、あの結晶に封じられた魂たちは、私の新しい力の源となる」

 ファティームは必死に自分の恐怖を抑えつけた。

「私たちは、絶対にあなたの野望を許さない。」

 アルトも杖を構え、エリーザとともに戦闘の構えを取った。

 ザルタンは笑うと、闇の魔力を展開させ、三人に向かって強力な魔法を放った。

 激しい戦闘が繰り広げられる中、ファティームは何とか結晶の近くへと近づき、封じられた魂たちの声に耳を傾けた。
 そして決意と共に約束を口にする。

「みんな、私たちが助けるから! 少しの間だけ我慢して!」

 その時、ファティームの胸元のペンダントが輝きを放つ。

 それは原作ゲーム上でファティームがいつも付けていたアイテムだった。

 ペンダントから放たれる光は、まるで浄化するかのように結晶の黒を透明に変えていく。

 ザルタンはその光に驚き、一瞬動きを止める。

 その隙をついて、アルトとエリーザが彼に強力な魔法を放った。
 
 ザルタンは大きな傷を負い、苦しみながら次第に闇の力を失っていった。

「これで、終わりだ!」

 アルトが決め手の魔法を放つと、ザルタンは消え去った。

 戦闘が終わると、祭壇の結晶も消失し、失われた生徒たちが元の姿に戻った。

 彼らは感謝の言葉を述べ、学園へと帰っていった。

「やったわ、ファティーム!」

 エリーザは喜びの涙を流していた。

 ファティームはアルトの方を向くと、

「ありがとう、アルト。 あなたがいなければ私たちは勝てなかった」

 三人は互いに感謝の言葉を交わし、学園の地下から出て、新しい日々を迎えることとなった。






 学園の地下の戦いから数週間が経った。
 平和が戻った学園では、失われていた生徒たちも日常を取り戻していた。

 ファティームは復学し、アルトとエリーザとともに、新たに学園の魔法研究クラブを設立した。

 彼らの活動はファティームの現代知識を元に、魔法の新たな可能性や力を探求するものとなった。

 ある日の放課後、研究室の窓から夕日を見ながらファティームは言った。

「あの時、私はこの世界を恐れていた。 でも今はここにいることが幸せだと思えるよ」

 ファティームはアルトにだけはこの世界がゲームであること、自分にその物語の知識がることを伝えていた。 そしてアルトは受け入れてくれていた。

 そんなアルトはファティームの手を握り、

「僕もだ。 君と出会えたこと、そして一緒に過ごせるこの時間は、僕には何にも代えがたい幸福なんだ」

 エリーザは二人を見て微笑んだ。

「私もあなたたちと仲良くなれて本当に嬉しいわ。 これからも私たち三人で、新たな冒険や発見を楽しんでいきましょう」

 夕日が地平線に沈む中、三人は固く手を握り合い、これからの未来への期待と希望を胸に笑い合うのであった。








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