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章第三「化物坂、蟷螂坂」
(十五) 智といへども大きに迷ふ
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まだ日没まで仕事は残ってるが、酒盛りでも始まるんじゃないかという勢いで、境内から、狂喜乱舞の声が漏れ聞こえている。大炊寮の隣りにある御稲町のなかで、彩は軽食を済ませた。腹はまったく空いていなかったが、天照大神の手料理を味わえる機会もないので、ありがたく相伴に与る。
「保食命。このあと、お時間よろしいですか」
彩は菊理媛神に呼ばれ、あとをついていった。向かった先は六合院の奥、太一殿にある執務室。部屋のなかには、一台の机が出入口のほうに向いて据えられ、そこには天照大神が座っている。書類一枚一枚に目をとおし、署名捺印をしていく。読み終えたものを机の端に寄せていくが、積んでいったそばから、御杖代の女性が新しい書類を運んでくるので、キリがない。別の御杖代が、湯呑み茶碗を彩のもとへ置いていく。天照大神から勧められるがまま、彩は部屋の隅にあるイスへ腰かけるが、機密情報も多かろうに、六卿でもない自分がここにいていいのだろうか、と心配になった。
「きょう、泊まっていきますよね?」「はい……お邪魔でなければ」
机から目を上げた天照大神は、曇りひとつない瞳を彩へ向けてくる。依代がないのであれば、受持稲荷神社へ帰っても稲穂を見守ることができない。することがないのなら、迷惑とはわかりつつ頼らざるを得なかった。彩の意に反して、天照大神の表情は輝く。「それはよかった! 宮子さん、後照殿のお掃除をお願いします」
宮子さんと呼ばれた御杖代が「はい、ただいま」と音もたてずに去っていく。後照殿は通常、御杖代や大宮売神、滝祭神などの、側仕えが使用する殿舎だ。彩は、丁重に断るべく申し出る。
「いえ、そのような立派なところじゃなくても。豚小屋とかで、じゅうぶんなので」「ここに豚はいませんよ?」「あの、うん、まあ。そうですけど。そういう意味ではなく」「なんなら、清陽殿で一緒に寝ますか」「それはさすがに畏れ多いです!」
清陽殿は、天照大神が休憩をする殿舎だ。その二択なら、不服ながらも後照殿を受け入れるしかない。彩はイスに座りなおす。ふたりきりになったからか、天照大神が満面の笑みを見せてくる。DVDが入った数枚のトールケースを手に持ち、子どものように純真な眼差しを向けてきた。それは、彩がここを最後に訪れたとき土産としてあげたものである。
「十年前に借りた、この映画、とても面白かったです」「気に入ってもらえたのなら、よかったです。あ、でも、きょうは……新しいの持ってくるのを忘れました」「いえ、いいんです。来るとは思っていませんでしたから。葦原中国での話、聞かせていただけますか」
仕事をしながらですみません、と天照大神は机に目を落としたまま、彩のほうへ耳を傾ける。生まれてから高天原を出たことのない天照大神にとって、きっと、どんな内容だとしても興味深いものになるだろう。
「わかりました。なにから話しましょう」
彩は深く頷き、そこからふたりは、世間話に花を咲かせた。昭義の葬式以来、ろくすっぽ顔を出さなくなってはいたが、だいたいのことは定例報告で伝えている。五瀬家・受持家の記録は、高天原でも管理しているはずだ。聞き覚えがあるであろう内容を、なるべく定例報告ではなかったような、情感たっぷりの描写で話して聞かせた。机へ向かったまま、ときどき天照大神は質問する。それらに答えつつ、彩は喉を潤すために茶を啜った。
かれこれ三十分が経ち、両面宿儺や茨木童子が立て続けに現れたことへ話題が及ぶ。彩は「すみません」と正式に謝罪する。両面宿儺と茨木童子に負けてしまった件も含め、十年間の懺悔をいちいち並べ立てていった。「天照大神の勅命もろくに守れず、依代を壊してしまって……」
「終わりよければナンとやら、と言いますし、被害を出さずに済んだのなら、面目も大義も、考えるのは止めにしませんか。過ぎにしかたを悔やんでも、起きてしまったことは変わりません。むしろ、悔やんで悔やんで悔やんだからこそ、あなたは命を譲って、五瀬家を護ろうとしているのでしょう? その気持ちだけで、じゅうぶんですよ」天照大神の言葉に、伏し目がちになって、彩は「はい」と小さく頷いた。天照大神は、彩のほうを真っすぐに見つめる。「あなたは、本当に優しいのですね。我々が代々、最も信頼をおく神の一柱なのも納得です。これからも、五瀬家のことをよろしくお願いします」
微笑みを浮かべた天照大神の、その表情は、二〇〇〇年前の初代を彷彿とさせる。「優しい? あたしが? それは現在の意味で?」
聞き間違いかと思い、彩は暫し茫然とした。天照大神は続ける。「優しさにも、いろいろな種類があると思います。保食さんは、稲穂が巻き込まれないよう、気を遣ってくれているのですよね。上善は水のごとし、と言って、他者と争わず、低い位置に留まっているのも優しさですし、あまり干渉せず、成り行きに身を任せるのも優しさかもしれません。諺に『魚を釣って与えるのではなく、延縄漁の仕方を教えよ』みたいなものもありますし、寄り添う優しさもあるでしょう?」
「なんですか、それ」
彩の知らない、初めて聞く言葉である。『論語』にある「釣して綱せず」のような意味合いだろうか。天照大神は照れたように舌を出す。「あ、間違えました。『魚を与えるのではなく、釣り方を教えよ』でした。魚を与えれば一日は食いつなげられるけれども、釣り方を教えれば一生食いはぐれることはない、という意味の老子の言葉ですよね、たしか」
「初めて聞きました。よい言葉ですね」彩は静かに、首を横に振る。「しかし、天照大神のような強さがなければ、世のなか、優しいだけでは儘なりません」
彩は、自分の弱さを知っている。天照大神は、そんな弱い彩をも優しく包み込んでくれた。「強さにも、さまざまな種類があると思います。『孫子』には『百戦百勝は、善の善なる者には非ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり』とありますし、『老子』にも『善く敵に勝つ者は与にせず』とあります。武力だけが、強さではないと思うのです」
天照大神は手をパンっと叩く。「ともかく、保食さんがそんなに反省する必要はないです。不惑にも満たないわたくしなんて、悔いの残る日々を繰り返し送っているのですから」
彩は少しだけ、勇気をもらえた気がした。高天原はまだ明るかったが、地上では日暮れの差し迫った時刻となっていた。後照殿へ向かうために執務室を出るとき、御杖代のひとりが案内役を買って出る。なかに後照殿や清陽殿がある神垣の前まできたとき、掃除を頼まれていた御杖代・宮子が息せき切って走ってくるのを視認する。伝話の子機を携えていた宮子が告げた。「弥兵衛さまという方から」
「は? 弥兵衛?」彩が面食らいつつも子機を受け取って耳へ宛がうと、慌てた様子の弥兵衛の声が聞こえてくる。どうやら稲穂が受持稲荷神社にきているらしい。経緯がわからずに「ちょっと待って。市兵衛も一緒にいるの?」と訊き返したが、弥兵衛にもよくわからない様子だった。「待ってて、すぐ行くから」
彩は子機を宮子に返して、さらに踵を返して境内を出ていく。向かった先は、高天原へくる際に通ってきた大鳥居である。自身が祀られている神社への帰路につく神々を何柱か追い越し、彩は大鳥居へと急いだ。受付に立ち寄る時間も惜しく感じたが、あとで文句を言われるのも厄介なので、退出の記帳を済ませる。そうして、天八重雲を押し分けて地上を目指した。
「保食命。このあと、お時間よろしいですか」
彩は菊理媛神に呼ばれ、あとをついていった。向かった先は六合院の奥、太一殿にある執務室。部屋のなかには、一台の机が出入口のほうに向いて据えられ、そこには天照大神が座っている。書類一枚一枚に目をとおし、署名捺印をしていく。読み終えたものを机の端に寄せていくが、積んでいったそばから、御杖代の女性が新しい書類を運んでくるので、キリがない。別の御杖代が、湯呑み茶碗を彩のもとへ置いていく。天照大神から勧められるがまま、彩は部屋の隅にあるイスへ腰かけるが、機密情報も多かろうに、六卿でもない自分がここにいていいのだろうか、と心配になった。
「きょう、泊まっていきますよね?」「はい……お邪魔でなければ」
机から目を上げた天照大神は、曇りひとつない瞳を彩へ向けてくる。依代がないのであれば、受持稲荷神社へ帰っても稲穂を見守ることができない。することがないのなら、迷惑とはわかりつつ頼らざるを得なかった。彩の意に反して、天照大神の表情は輝く。「それはよかった! 宮子さん、後照殿のお掃除をお願いします」
宮子さんと呼ばれた御杖代が「はい、ただいま」と音もたてずに去っていく。後照殿は通常、御杖代や大宮売神、滝祭神などの、側仕えが使用する殿舎だ。彩は、丁重に断るべく申し出る。
「いえ、そのような立派なところじゃなくても。豚小屋とかで、じゅうぶんなので」「ここに豚はいませんよ?」「あの、うん、まあ。そうですけど。そういう意味ではなく」「なんなら、清陽殿で一緒に寝ますか」「それはさすがに畏れ多いです!」
清陽殿は、天照大神が休憩をする殿舎だ。その二択なら、不服ながらも後照殿を受け入れるしかない。彩はイスに座りなおす。ふたりきりになったからか、天照大神が満面の笑みを見せてくる。DVDが入った数枚のトールケースを手に持ち、子どものように純真な眼差しを向けてきた。それは、彩がここを最後に訪れたとき土産としてあげたものである。
「十年前に借りた、この映画、とても面白かったです」「気に入ってもらえたのなら、よかったです。あ、でも、きょうは……新しいの持ってくるのを忘れました」「いえ、いいんです。来るとは思っていませんでしたから。葦原中国での話、聞かせていただけますか」
仕事をしながらですみません、と天照大神は机に目を落としたまま、彩のほうへ耳を傾ける。生まれてから高天原を出たことのない天照大神にとって、きっと、どんな内容だとしても興味深いものになるだろう。
「わかりました。なにから話しましょう」
彩は深く頷き、そこからふたりは、世間話に花を咲かせた。昭義の葬式以来、ろくすっぽ顔を出さなくなってはいたが、だいたいのことは定例報告で伝えている。五瀬家・受持家の記録は、高天原でも管理しているはずだ。聞き覚えがあるであろう内容を、なるべく定例報告ではなかったような、情感たっぷりの描写で話して聞かせた。机へ向かったまま、ときどき天照大神は質問する。それらに答えつつ、彩は喉を潤すために茶を啜った。
かれこれ三十分が経ち、両面宿儺や茨木童子が立て続けに現れたことへ話題が及ぶ。彩は「すみません」と正式に謝罪する。両面宿儺と茨木童子に負けてしまった件も含め、十年間の懺悔をいちいち並べ立てていった。「天照大神の勅命もろくに守れず、依代を壊してしまって……」
「終わりよければナンとやら、と言いますし、被害を出さずに済んだのなら、面目も大義も、考えるのは止めにしませんか。過ぎにしかたを悔やんでも、起きてしまったことは変わりません。むしろ、悔やんで悔やんで悔やんだからこそ、あなたは命を譲って、五瀬家を護ろうとしているのでしょう? その気持ちだけで、じゅうぶんですよ」天照大神の言葉に、伏し目がちになって、彩は「はい」と小さく頷いた。天照大神は、彩のほうを真っすぐに見つめる。「あなたは、本当に優しいのですね。我々が代々、最も信頼をおく神の一柱なのも納得です。これからも、五瀬家のことをよろしくお願いします」
微笑みを浮かべた天照大神の、その表情は、二〇〇〇年前の初代を彷彿とさせる。「優しい? あたしが? それは現在の意味で?」
聞き間違いかと思い、彩は暫し茫然とした。天照大神は続ける。「優しさにも、いろいろな種類があると思います。保食さんは、稲穂が巻き込まれないよう、気を遣ってくれているのですよね。上善は水のごとし、と言って、他者と争わず、低い位置に留まっているのも優しさですし、あまり干渉せず、成り行きに身を任せるのも優しさかもしれません。諺に『魚を釣って与えるのではなく、延縄漁の仕方を教えよ』みたいなものもありますし、寄り添う優しさもあるでしょう?」
「なんですか、それ」
彩の知らない、初めて聞く言葉である。『論語』にある「釣して綱せず」のような意味合いだろうか。天照大神は照れたように舌を出す。「あ、間違えました。『魚を与えるのではなく、釣り方を教えよ』でした。魚を与えれば一日は食いつなげられるけれども、釣り方を教えれば一生食いはぐれることはない、という意味の老子の言葉ですよね、たしか」
「初めて聞きました。よい言葉ですね」彩は静かに、首を横に振る。「しかし、天照大神のような強さがなければ、世のなか、優しいだけでは儘なりません」
彩は、自分の弱さを知っている。天照大神は、そんな弱い彩をも優しく包み込んでくれた。「強さにも、さまざまな種類があると思います。『孫子』には『百戦百勝は、善の善なる者には非ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり』とありますし、『老子』にも『善く敵に勝つ者は与にせず』とあります。武力だけが、強さではないと思うのです」
天照大神は手をパンっと叩く。「ともかく、保食さんがそんなに反省する必要はないです。不惑にも満たないわたくしなんて、悔いの残る日々を繰り返し送っているのですから」
彩は少しだけ、勇気をもらえた気がした。高天原はまだ明るかったが、地上では日暮れの差し迫った時刻となっていた。後照殿へ向かうために執務室を出るとき、御杖代のひとりが案内役を買って出る。なかに後照殿や清陽殿がある神垣の前まできたとき、掃除を頼まれていた御杖代・宮子が息せき切って走ってくるのを視認する。伝話の子機を携えていた宮子が告げた。「弥兵衛さまという方から」
「は? 弥兵衛?」彩が面食らいつつも子機を受け取って耳へ宛がうと、慌てた様子の弥兵衛の声が聞こえてくる。どうやら稲穂が受持稲荷神社にきているらしい。経緯がわからずに「ちょっと待って。市兵衛も一緒にいるの?」と訊き返したが、弥兵衛にもよくわからない様子だった。「待ってて、すぐ行くから」
彩は子機を宮子に返して、さらに踵を返して境内を出ていく。向かった先は、高天原へくる際に通ってきた大鳥居である。自身が祀られている神社への帰路につく神々を何柱か追い越し、彩は大鳥居へと急いだ。受付に立ち寄る時間も惜しく感じたが、あとで文句を言われるのも厄介なので、退出の記帳を済ませる。そうして、天八重雲を押し分けて地上を目指した。
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