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悪魔・堕天使 - Devils and Fallen angels -
ガミジン
しおりを挟むガミジン
ガミギン、ガミュギュンとも。三十の軍団を率いる地獄の偉大な侯爵(大侯爵と翻訳されることも)。『ソロモンの小さき鍵』によれば、ソロモンに召喚された七十二柱の悪魔の序列第四位。イギリスの魔術師マグレガー・メイザースが翻訳し、アレイスター・クロウリーの刊行した『ソロモンの小さき鍵』には、サミジナという別称も載っている。召喚されると、小さな馬またはロバの姿で出現し、召喚者の要求に応じた人間の形態に姿を変えることもできる。しわがれ声でしゃべり、自由七科についての知識を授け、罪に染まった死者の魂についての情報をもたらす能力がある。なお、自由七科というのは、中世ヨーロッパの大学で教えていた学問のことで、言語科目である三学(文法学、論理学、修辞学)と、数学的科目である四科(幾何学、数論、天文学、音楽)を合わせたものを指す。さらにこの七科の上位学問として哲学がおかれる。つまりガミジンは、社会科学や自然科学を除くあらゆる学問分野に精通しているのであり、殊に魔術に必要な論理的・形而上的な概念については右に出るものがいない。ヨハン・ヴァイヤーの『悪魔の偽王国』では、四十六番目の悪魔であり、海で溺死した者の魂や煉獄にいる魂を喚び出す能力を持つ。罪を犯して地獄に堕ちた霊魂は、煉獄(魂の悲嘆の意)と呼ばれる地域で永久に苦しみ続けているのだが、ガミジンはこれらの魂を現世に出現させることができる。喚び出された霊魂は実体を伴わず、術者の求めに応じて、さまざまな問いに答えるのだという。また、コラン・ド・プランシーの『地獄の辞典』によれば、召喚者によるどんな質問にも明瞭に答え、いったん命じられた仕事を終えるまでは召喚者のもとに留まり続けるとされる。意外にも律儀な悪魔であるらしい。自由七科の知識に加え、この霊魂召喚の能力があるため、ガミジンはソロモン王の時代から中世に至るまで、知識を求める者や死者の声を聞こうとする霊媒師に、助力を請われたようだ。
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