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悪魔・堕天使 - Devils and Fallen angels -
エリゴス
しおりを挟むエリゴス
エルゴルとも。『ソロモンの小さき鍵』によれば、ソロモンの七十二柱の悪魔中、序列第十五位。六十の軍団を率いる、地獄の偉大な公爵(大公爵と翻訳されることも)。召喚されたエリゴスは、槍と旗、蛇(serpent)を持った、美丈夫の騎士の姿で出現する。隠されたものを発見し、術者に未来を告げ、誰と誰が争うか、誰が勝つかなどを知らせる。また、諸侯や偉人の寵愛を齎すという。ヨハン・ヴァイヤーの『悪魔の偽王国』では十二番目の悪魔であり、エリゴールという名前のほかに、アビゴールという別名も併記されている。なお、『悪魔の偽王国』では、召喚されたエリゴールは槍と旗、そして王笏(scepter)を持って出現すると書かれている。『ソロモンの小さき鍵』を種本に著されたと思しき魔術書だが、この変更が誤りなのか、それとも意図的なものなのかはわからない。サーペントは、蛇の形をした木製の管楽器を指す言葉でもあり、現代の悪魔の解説書では、王笏を持ち、管楽器を奏で、また蛇を腕に巻きつかせるというような、折衷された姿で解説されることもある。
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