45 / 59
疲れ?
しおりを挟む
そんなことを考えながら俺は両手を前に差し出した。
秋也「ん。」
千冬「?」
秋也「おいで、千冬。」
千冬「!?・・・えっ。」
秋也「ほら早く。」
千冬の腕を引っ張って、俺の膝に向かい合うように座らせた。
ぎゅーっと抱きしめて『千冬』を補充する。
秋也「あー・・・幸せ。」
千冬「ふふ。私もー・・。」
俺を見下ろすようにしながら笑ってる千冬。
秋也「千冬、ん。」
目をつむってみせた。
千冬「~~~っ。」
千冬は意味がわかったようで、俺の唇に自分の唇を重ねてきた。
ちゅ。
秋也「ははっ。よくできました。先にベッド行ってて?あとで追いかけるから。」
そう言うと千冬は顔を赤くしながら俺の膝から下りた。
下りて・・・俺をぎゅっと抱きしめてきた。
秋也「お?」
千冬「大好きだよっ。」
秋也「・・・俺も。」
千冬は寝室に向かった。
秋也「さてと。」
俺は鞄から1枚の紙を取り出す。
秋也「・・・千冬の両親に挨拶もしたし・・・式はまだ決まってないけどこれはいいよな?」
眺める紙は『婚姻届』。
俺のところはもう書いてある。
俺はそれを持って寝室に向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ガチャ・・・
寝室に入ると、千冬がベッドで横になっていた。
体はうつ伏せ。
真っ直ぐに伸びた手にはケータイ。
顔は真下を向いて布団に埋めてる。
秋也「・・・・寝た?」
俺はベッドに乗り、千冬のケータイをそっと取り上げた。
千冬「・・・zzz。」
秋也「やっぱ今日誘うべきじゃなかったな。」
『婚姻届』の紙をベッド脇のテーブルに置き、俺は千冬の体を抱き寄せた。
すぅすぅ眠る千冬を見つめる。
秋也「まぁ・・・俺は一緒に寝れるだけでもいいけど。」
頭を撫で、背中をさすりながら俺も眠りについた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
翌朝・・・
秋也「千冬?・・・千冬・・?」
朝までぐっすり眠っていた千冬。
朝ご飯の用意を済ませて千冬を起こしに来た。
千冬「んぁ・・・?」
秋也「おはよ。ご飯できてるから。」
大きく伸びをしながら目を擦る千冬。
ころんと身体を反転させ、そのまま動かなくなった。
千冬「・・・zzz。」
秋也「おーい・・・二度寝するなよ?」
千冬「はっ・・・。おはよ・・・。」
ベッドから体を起こした千冬。
ふらふらとリビングに向かって歩き始めた。
秋也「調子悪い?」
そう聞くと、千冬は大きなあくびをしながら答えた。
千冬「もっと寝たいー・・・。」
昨日は軽く8時間は寝てる。
秋也「やっぱ疲れてんじゃ・・・。」
そう考えながらも二人でダイニングの席に座った。
テーブルにはトースト、ベーコンエッグ、スープがある。
千冬「全部作ったの?」
秋也「焼くだけ、煮るだけだから。ほら食べよ?」
千冬「いただきまーす。」
秋也「いただきます。」
ぱくぱくと食べ進める千冬。
調子が悪ければ残すかと思ったけど、千冬は全て食べ切った。
秋也「・・・体調は大丈夫そうだな。」
千冬「?・・・元気だよ?」
秋也「ならいいんだけど・・・あ、次の検診ってそろそろじゃないか?」
ひと月に一度の千冬の検診。
この前の事件で使い切った貯血を増やさないといけない。
千冬「そうだねー。明日・・・休みもらって病院行こうかな。」
秋也「来たら知らせて。俺行くから。」
千冬「秋也さんは秋也さんのお仕事しててよ?」
秋也「時間見つけていくから大丈夫。」
そう言いながら食べ終わった食器を片付けた。
千冬が洗い物をし、俺が拭いてなおす。
一緒に暮らすようになったらこれが定番になりそうだ。
秋也「ん。」
千冬「?」
秋也「おいで、千冬。」
千冬「!?・・・えっ。」
秋也「ほら早く。」
千冬の腕を引っ張って、俺の膝に向かい合うように座らせた。
ぎゅーっと抱きしめて『千冬』を補充する。
秋也「あー・・・幸せ。」
千冬「ふふ。私もー・・。」
俺を見下ろすようにしながら笑ってる千冬。
秋也「千冬、ん。」
目をつむってみせた。
千冬「~~~っ。」
千冬は意味がわかったようで、俺の唇に自分の唇を重ねてきた。
ちゅ。
秋也「ははっ。よくできました。先にベッド行ってて?あとで追いかけるから。」
そう言うと千冬は顔を赤くしながら俺の膝から下りた。
下りて・・・俺をぎゅっと抱きしめてきた。
秋也「お?」
千冬「大好きだよっ。」
秋也「・・・俺も。」
千冬は寝室に向かった。
秋也「さてと。」
俺は鞄から1枚の紙を取り出す。
秋也「・・・千冬の両親に挨拶もしたし・・・式はまだ決まってないけどこれはいいよな?」
眺める紙は『婚姻届』。
俺のところはもう書いてある。
俺はそれを持って寝室に向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ガチャ・・・
寝室に入ると、千冬がベッドで横になっていた。
体はうつ伏せ。
真っ直ぐに伸びた手にはケータイ。
顔は真下を向いて布団に埋めてる。
秋也「・・・・寝た?」
俺はベッドに乗り、千冬のケータイをそっと取り上げた。
千冬「・・・zzz。」
秋也「やっぱ今日誘うべきじゃなかったな。」
『婚姻届』の紙をベッド脇のテーブルに置き、俺は千冬の体を抱き寄せた。
すぅすぅ眠る千冬を見つめる。
秋也「まぁ・・・俺は一緒に寝れるだけでもいいけど。」
頭を撫で、背中をさすりながら俺も眠りについた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
翌朝・・・
秋也「千冬?・・・千冬・・?」
朝までぐっすり眠っていた千冬。
朝ご飯の用意を済ませて千冬を起こしに来た。
千冬「んぁ・・・?」
秋也「おはよ。ご飯できてるから。」
大きく伸びをしながら目を擦る千冬。
ころんと身体を反転させ、そのまま動かなくなった。
千冬「・・・zzz。」
秋也「おーい・・・二度寝するなよ?」
千冬「はっ・・・。おはよ・・・。」
ベッドから体を起こした千冬。
ふらふらとリビングに向かって歩き始めた。
秋也「調子悪い?」
そう聞くと、千冬は大きなあくびをしながら答えた。
千冬「もっと寝たいー・・・。」
昨日は軽く8時間は寝てる。
秋也「やっぱ疲れてんじゃ・・・。」
そう考えながらも二人でダイニングの席に座った。
テーブルにはトースト、ベーコンエッグ、スープがある。
千冬「全部作ったの?」
秋也「焼くだけ、煮るだけだから。ほら食べよ?」
千冬「いただきまーす。」
秋也「いただきます。」
ぱくぱくと食べ進める千冬。
調子が悪ければ残すかと思ったけど、千冬は全て食べ切った。
秋也「・・・体調は大丈夫そうだな。」
千冬「?・・・元気だよ?」
秋也「ならいいんだけど・・・あ、次の検診ってそろそろじゃないか?」
ひと月に一度の千冬の検診。
この前の事件で使い切った貯血を増やさないといけない。
千冬「そうだねー。明日・・・休みもらって病院行こうかな。」
秋也「来たら知らせて。俺行くから。」
千冬「秋也さんは秋也さんのお仕事しててよ?」
秋也「時間見つけていくから大丈夫。」
そう言いながら食べ終わった食器を片付けた。
千冬が洗い物をし、俺が拭いてなおす。
一緒に暮らすようになったらこれが定番になりそうだ。
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
1,014
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる