救助隊との色恋はご自由に。

すずなり。

文字の大きさ
16 / 44

クリスマス。

しおりを挟む
クリスマス当日。




ほたるside・・・



夕方から来いと言われて、私は18時に消防署につくように向かった。

手にはみんなへのプレゼントを持って。



ほたる「救助隊の人の必需品って何かわかんなかった・・・。」



結局、当たり障りのないものを用意してしまったけど、喜んでもらえるか不安・・・。



ほたる「いつもほんとにお世話になってるし・・・感謝の気持ちをこめて。」






ーーーーーーーーーー






コンコン・・・ガチャ・・・



ほたる「失礼しまーす。」



ミーティングルームの中に入ると、テーブルの上に小さいツリーが置かれていた。



ほたる「わ、かわいい。」

笹井「邪魔になるからそのサイズが限界だけどな。」


私の後ろから現れた笹井さん。


ほたる「他のみなさんは?」

笹井「じきに来るよ。・・・俺と二人っきりじゃ不満かな?」

ほたる「---っ!・・・そんなことはっ。」

笹井「ははっ。冗談だよ。」



笹井さんは私の頭をぽんぽんっと撫でて、ミーティングルームに入っていった。



ほたる「・・・笹井さん。一つ聞いてもいいですか?」

笹井「・・・なにかな?」

ほたる「身内が家で・・・頻繁に倒れたら・・・笹井さんはどうしますか?」

笹井「・・・搬送は絶対だけど・・・精密検査を受けさせるかな。」

ほたる「・・・何回も倒れたら、嫌になってきませんか?」

笹井「ならない。救える命は救う。そのために救助隊にいるからな。少なくともうちのメンバーはみんな同じなハズだ。」




真剣な表情で答える笹井さん。

その言葉に私は救われたような気がしたけど、過去のことで頭を悩ませることになった

そのとき・・・みんながミーティングルームに入ってきた。




森川「あ、ほたるー。」

宮下「もう来てたの?」

純弥「さっさとケーキ食おうぜー。」

弓弦「いらっしゃい、ほたるちゃん。」




私は笹井さんに、質問に答えてくれたお礼を言った。



ほたる「笹井さん、ありがとうございました。」

笹井「いいえ?またなんでも聞いて。」


弓弦「何聞いてたの?」

ほたる「え?それは・・・。」


私が返答に困ってると、笹井さんが代わりに答えてくれた。



笹井「好きなタイプは何か聞かれたんだよ。」

純弥「!?」

弓弦「は!?」

ほたる「え!?」



笹井「『ほたる』って答えといた。」



純弥「!?!?」

弓弦「!?!?」

ほたる「えぇぇ!?」




どうしていいのか分からず、一人でパニックに陥ってると、純弥さんと弓弦さんが言い出した。



純弥「笹井さんのケーキはいらないな。」

弓弦「だな。俺らで食べちまおう。」


笹井「ちょ・・!冗談に決まってるだろ!?」



純弥さんと弓弦さんの顔を見ると、ニヤニヤ笑っている。

2人も冗談でやってるのがすぐに分かった。



ほたる「あははっ。もうー、3人とも遊んじゃってー。」


私はお腹を抱えて笑った。

こんなに笑うのは久しぶりだ。




純弥「!!・・・笑った。」

弓弦「それも豪快に・・。」

笹井「へぇー、ほたるってちゃんと笑えるんだな。」


ほたる「ちゃんと笑いますよっ。でも今のはちょっとツボったー・・・あははっ。」



笑いすぎて私は、手荷物を腕から落としてしまった。



バサバサっ・・!



ほたる「あ・・・。」



紙袋から流れるようにラッピング袋が出てきた。



宮下「?・・・なんかいっぱい出たぞ?」

ほたる「・・・これ、みなさんに。」



私は拾って、紙袋に戻してから、一人ずつラッピング袋を渡していった。




純弥「開けて・・いい?」

ほたる「もちろん。」



ガサガサ開けて、袋から取り出されたものは・・・



笹井「・・・タオル。」

ほたる「トレーニングとかで汗をかかれることが多いと思って。よかったら使ってください。」



みんないつも首にタオルを引っかけてる。

だからタオルを思い付いたんだけど・・・。




森川「ありがとうっ。」

宮下「大事に使うよ!」

笹井「いつも差し入れ持ってきてくれてるのに申し訳ない。」

純弥「ありがとな。」

弓弦「ありがとう。・・・俺たちもあるんだよ。」

ほたる「え・・?」



みんな自分の机の引き出しから箱や袋を取り出して、私に差し出してきた。


森川「いつも差し入れ、ありがとな。」

宮下「よかったら使って?」

笹井「また、いつでも遊びに来いよ?」

純弥「メリークリスマス。」

弓弦「遊びに来てくれてるのに雑用までしてくれてありがとう。」


大小さまざまな袋や箱が私の腕に乗せられていった。



ほたる「え!?え!?・・・いいんですか!?」



みんなの顔を見ると、全員が頷いていた。



ほたる「・・・ありがとうございます。・・・開けても?」

5人「もちろん。」



私は机を借りて、プレゼントを置かせてもらい、ひとつずつ開けていった。





しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

ヤクザは喋れない彼女に愛される

九竜ツバサ
恋愛
ヤクザが喋れない女と出会い、胃袋を掴まれ、恋に落ちる。

【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!

satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。 働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。 早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。 そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。 大丈夫なのかなぁ?

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。

婚活に疲れたアラサーOLの私、癒やし的存在の弟分(高校生)に「もう待てない」と外堀を埋められています ~10年分の執着は、甘すぎて重すぎる~

ダルい
恋愛
「29歳? 子供産むならもっと若い子がよかったな」  中堅企業で働く早川結衣(29)は、婚活市場における年齢の壁と、デリカシーのない男たちにすり減らされる日々を送っていた。  そんな結衣の唯一の癒やしは、マンションの隣に住む幼馴染の高校生・瀬戸湊(16)。  両親が共働きの彼に代わって、幼い頃はお世話をしてあげていた……はずが、いつの間にか立場は逆転。 手料理を振る舞われ、愚痴を聞かれ、マッサージまでされる始末。「湊がお嫁さんならいいのに」なんて冗談を言っていたけれど。 「今の結衣姉が一番綺麗だよ。……早く、誰も手出しできない『おばさん』になってくれればいいのに」  可愛い弟分だと思っていた彼が、時折見せる『オス』の顔。 16歳の高校生と、もうすぐ30歳のアラサー。  13歳差の常識と理性に抗いながら、生意気な年下男子に外堀を埋められていく、甘くて重い現状維持(ラブストーリー)。 「俺が大人になるまで、誰とも結婚しないで」 癒やされたいすべての女性に贈る、最強の年下幼馴染による溺愛包囲網、開始。

ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~

cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。 同棲はかれこれもう7年目。 お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。 合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。 焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。 何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。 美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。 私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな? そしてわたしの30歳の誕生日。 「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」 「なに言ってるの?」 優しかったはずの隼人が豹変。 「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」 彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。 「絶対に逃がさないよ?」

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

処理中です...