救助隊との色恋はご自由に。

すずなり。

文字の大きさ
30 / 44

俺にしないか?

しおりを挟む
ほたる「・・・はい?」

笹井「俺、それなりに地位もある。資格もたくさん持ってるぞ?救命士、救助士、医師、調理師・・・」

ほたる「え!?・・いや、ちょっと待ってくださいっ。」




笹井さんはソファーから立ち上がり、徐々に私に近づいてくる。

ドアに手をつき、腕で私を囲った。



笹井「・・・ほたる、俺のものになれよ。」

ほたる「---っ!」



どんどん近づいてくる笹井さんの顔。



ほたる「・・・どうして私なんですか。」

笹井「・・・苦しんでたお前を見て、守ってやりたいと思った。その理由だけじゃ不満か?」

ほたる「いやっ・・不満なんて・・・・。」



そりゃあ、誰かに想ってもらえるとかすごく幸せなことだけど・・・できれば、私が想う人に想ってもらいたい。




ほたる「・・・・・・。」

笹井「・・・・まぁ、返事はいつでもいいし。ゆっくり考えてくれ。例えお前に好きなやつがいたとしてもな。」

ほたる「でも・・そんなの笹井さんに申し訳な・・・」

笹井「逃げ場として、俺を保険にしといたらいいだろ?まぁ、逃げてきたときにはどうなるかわかんないけどな。」



笹井さんはそう言って、デスクに戻っていった。




ほたる「・・・失礼します。」

笹井「おぅ。また遊びに来てくれよ。会えるの楽しみにしてるからな。」

ほたる「---っ!」




私は署長室を後にして、ミーティングルームに戻った。







ーーーーーーーーーー







宮下「お?おかえりー。」

ほたる「ただいまです。」


ミーティングルームに戻った私は鞄を手に取って、帰ろうとした。




ほたる「今日はちょっと色々あって大変だったので帰ります・・・。」

純弥「?・・・送ろうか?」

ほたる「大丈夫ですー・・・。」



もう頭の中がいっぱいいっぱいだ。

彩斗さんは来るし、『ヨリを戻したい』って言ってくるし、笹井さんは私に『俺のものになれよ』とか言ってくるし・・・。



私は頭を抱えたまま、ミーティングルームを出た。







ーーーーーーーーーー







ーーーーー








ゴールデンウィークも明けて、幼稚園が始まり、私は天河南幼稚園に来ていた。




園長「今日、お休みの先生の代わりのほたる先生です。皆さんよろしくお願いします。」

職員「よろしくお願いします。」

ほたる「よろしくお願いします。」


園長「あと、ほたる先生と同じ、今日お休みの先生の代わりで来られた細田 圭太(ほそだ けいた)先生です。」



私と同じ代わりの先生は初めて見た。

それも男の先生・・・。



圭太「初めまして、今日はよろしくお願いしますっ!」

職員「よろしくお願いします。」



圭太先生は初めてということもあって、今日は私と一緒に行動することになった。

受け持ちの学年は、二クラスあるところを今日に限り、一クラスにして、二人で今日の指導をこなしていった。




圭太「ほたる先生もいろんな幼稚園掛け持ちしてるんですよね?」

ほたる「そうですー。たくさんの子供たちと触れ合えて楽しいですよね。」

圭太「ですねっ。」




圭太先生は爽やかな感じで子供たちと身体を動かす遊びを全力でしていた。



圭太「ちょ・・・っ、みんな元気だなぁっ。」

園児「あそぼー!おにごっこしようよ!」

圭太「よーし、鬼ごっこする子はここに集合っ!」



圭太先生の合図で学年の大半が集まってきた。



ほたる「すご・・・じゃあ、お部屋でお絵描きする子はこっちね!」



私たちは二手に分かれて子供たちとの自由時間を過ごした。





ーーーーーーーーー





夕方、子供たちを保護者の元に返した後、私は園長先生の元に行った。



ほたる「園長先生、私、これで失礼します。」

園長「今日もありがとう。・・・来年からここでどう?一人、退職が決まってる先生がいるのよ。」

ほたる「お言葉はうれしいのですが・・・やはり薬のことがありますので・・・。」




ここの園長先生は、私の病気のことを知ってる。




園長「・・・また、状況が変わるかもしれないし・・・、ギリギリまで考えて?」

ほたる「はい・・・ありがとうございます。」




考えることがいっぱいだ・・・。




私は頭の中で整理をしながら幼稚園からの帰り道を歩いていた。





ーーーーー





ほたる「えーっと・・・笹井さんと、幼稚園と、薬と・・・。」


指を折りながら数えていると、前から大きくて真っ赤な車が走ってきた。

中に乗ってる人を目を凝らして見る。



ほたる「あ、純弥さんたちだ。」



私はぴょこぴょこ跳ねながら手を振った。



ほたる「あ、気づいてくれた!」



レスキュー車の中からみんなが手を振ってくれたのが見えた。



ほたる「どっかでお菓子買って、持って行こうかな。」



レスキュー車を見送りながら、なんのお菓子にしようか考えてたら、後ろから圭太先生が現れた。



圭太「ほたる先生?何してるんですか?」










しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

ヤクザは喋れない彼女に愛される

九竜ツバサ
恋愛
ヤクザが喋れない女と出会い、胃袋を掴まれ、恋に落ちる。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。

【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!

satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。 働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。 早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。 そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。 大丈夫なのかなぁ?

婚活に疲れたアラサーOLの私、癒やし的存在の弟分(高校生)に「もう待てない」と外堀を埋められています ~10年分の執着は、甘すぎて重すぎる~

ダルい
恋愛
「29歳? 子供産むならもっと若い子がよかったな」  中堅企業で働く早川結衣(29)は、婚活市場における年齢の壁と、デリカシーのない男たちにすり減らされる日々を送っていた。  そんな結衣の唯一の癒やしは、マンションの隣に住む幼馴染の高校生・瀬戸湊(16)。  両親が共働きの彼に代わって、幼い頃はお世話をしてあげていた……はずが、いつの間にか立場は逆転。 手料理を振る舞われ、愚痴を聞かれ、マッサージまでされる始末。「湊がお嫁さんならいいのに」なんて冗談を言っていたけれど。 「今の結衣姉が一番綺麗だよ。……早く、誰も手出しできない『おばさん』になってくれればいいのに」  可愛い弟分だと思っていた彼が、時折見せる『オス』の顔。 16歳の高校生と、もうすぐ30歳のアラサー。  13歳差の常識と理性に抗いながら、生意気な年下男子に外堀を埋められていく、甘くて重い現状維持(ラブストーリー)。 「俺が大人になるまで、誰とも結婚しないで」 癒やされたいすべての女性に贈る、最強の年下幼馴染による溺愛包囲網、開始。

ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~

cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。 同棲はかれこれもう7年目。 お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。 合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。 焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。 何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。 美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。 私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな? そしてわたしの30歳の誕生日。 「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」 「なに言ってるの?」 優しかったはずの隼人が豹変。 「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」 彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。 「絶対に逃がさないよ?」

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

処理中です...