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組長に呼ばれて行った家政婦の野崎さんが気になり、俺、庭師の弟子である『二階堂』はそっと後をつけた。

組長の部屋に入るなり性的なことを強要されてる声を聞き、声を殺すようにして聞き入ってる。


(え!?そういうことを求められてんの!?)


借金があるらしい彼女は、ここで返済のために働いてるようだった。

まだ若いことから他の仕事もあるのにどうしてここで・・・と思っていたけどその理由がわかったのだ。


(これ・・助け出してあげたほうがいいんじゃ・・・)


聞かれたくないのか、殺すようにしてる喘ぎ声が時々聞こえてくる。

ギシギシとベッドが軋む音もあり、俺はそっと部屋の中を見た。


(嘘だろ・・・!?縛られてる!?)


彼女が抵抗しないようにか、両手が縛られていた。

ベッドの柵に括り付けられていて、彼女は逃げることもできないのだ。


「ほら・・もう限界だろ?『いれて』って言ってごらん?」


卑猥な言葉まで言うように強要され、彼女は首を横に振っていた。


「ふぅーん・・・じゃああいつらが帰ったら続きな?」


そう言って組長は縛っていたタスキを解いていった。

俺は慌てて自分の仕事に戻り、中庭にいる師匠にこのことを伝えようと必死にノックした。


「師匠!師匠っ!」


師匠はもう作業が終わったようで、指で上を指していた。

きっと『出る』と言ってるんだろう。

俺は玄関から外に出て、中庭に通じてる場所に向かった。

そして梯子を使って出てきた師匠にさっきのことを話そうとした。


「師匠!あのっ・・!さっき・・・」


その時、俺の背後から組長が話しかけてきたのだ。


「終わったか?」

「---っ!!」

「今しがた終わりました。後は荷物をまとめて帰らせていただきます。今回は時間がかかってしまい、申し訳ありませんでした。」


そう言って頭を下げる師匠だったけど、俺はこの組長に対して文句しか出てきそうにない。


「請求書、できたら送ってくれ。すぐ払う。」

「かしこまりました。またよろしくお願い致します。」


組長は踵を返して家の中に戻っていった。

梯子や持ってきた道具を片付け始める師匠に、俺は小声ながらも大きな声でさっきのことを話していく。


「師匠!さっきここの家政婦さんがあの組長に襲われてて・・・!助けたほうが・・・」


そう伝えるけど師匠は一瞬きょとんとした顔を見せた後、ため息を漏らしたのだ。


「はぁー・・・この家のことはこの家のこと。わしらが口を出すことはないだろう?」

「でも・・・っ!」

「それにあの組長さんは信用があるから。お前が気にすることじゃないんだよ。ほら、片付けて来い。」

「・・・。」


『師匠の言葉は絶対』。

それがルールだった。


「助けなくて・・・いいってことですか。」

「そういうことだ。」

「あんな若いのにあんなことを求められても・・・?」

「そうだ。それにそれはきっと・・・」

「道具取ってきます。」


師匠が何かを言おうとしていたけど、俺はそれを聞く気になれなかった。

だから師匠の言葉を遮るようにして、俺は家の中に置いてある道具を取りに行ったのだ。


(どうにかできないものか・・・。)


自分より若い子が苦しんでる姿なんて見たくは無かった。

優しくて温かい雰囲気をかもしだすあの子だから、余計にそう思ったのかもしれない。


「あ、お仕事終わりました?ありがとうございます。」


道具を片付けてると、家政婦の野崎さんが声をかけてきた。

さっきまで縛られていたからかタスキはなく、少し和服が乱れてる。


「----っ。」

「どうかしました?」

「いっ・・いやっ・・・なんでも・・・・」


『なんでもない』。

そう伝えようとしたけど、彼女の首筋に何かあるのが目に入ったのだ。

白い首筋に咲く赤い花・・・あれはキスマークだ。


「!?」


まるで『自分のモノ』と見せつけるかのような位置にあるキスマーク。

明らかに『俺宛て』であることはすぐにわかった。


「庭師はもう車で待ってるぞ?・・・弟子。」


そう言って背筋が凍るくらい低い声が聞こえてきた。

振り返るとそこに、組長が立っていたのだ。


「あ・・・あ・・・・」

「師匠を待たせる弟子とは、いい弟子だなぁ?」


その言葉を聞いて、俺は慌てて道具を抱え持った。

そして二人に頭を下げ、走って家を出たのだ。


(あいつ・・・俺が見てたのを知ってる・・・!)


『怒らせると命は無い』と雰囲気だけで悟った。

ここは国内でトップクラスのヤクザの家なのだ。


(またチャンスは来るはず・・・それまで・・・)


俺は次のチャンスを待とうと決め、車に乗り込んだのだった。




ーーーーー



「?・・・圭一さん、何かしたの?」


明らかに圭一さんを見て逃げるようにして出て行ったお弟子さん。

その姿から圭一さんが原因じゃないかと思ったのだ。


「いや?どっちかっていうと・・・柚香じゃない?」

「私?・・・あ、お茶出すの忘れたから・・・・?」

「そうかもね?」

「いやー・・だってすぐ終わるっていてたし・・・。」


時間にしておよそ30分。

お茶を出すほどでもないかと思っていたのだ。


「終わってから出せばよかった?」

「いや?まー・・お茶じゃないかもしれないし?」


そう言いながら私の頭を撫でる圭一さん。

その手は少しずつ下がり、私の首に触れた。


「きれいについたな。」

「?・・・なにが?」

「いや?こっちの話。・・・さて、庭師たちは帰ったし、さっきの続きするか。」

「!?」


圭一さんは私の膝裏に手をあて、ひょいとお姫さま抱っこをした。


「ちょ・・・!まだ掃除・・・!」

「さっき『声出ちゃうからあとでがいい』って言ったの誰だっけー?」

「---っ!」


まだ庭師さんたちが作業されてる中で襲われかけた私のあそこはもうびちゃびちゃになってしまっていた。

それを見越した圭一さんが『いれてっておねだりしてごらん?』って言って来たけど、入れられたら絶対声が出てしまうことから『あとでがいい』と答えたのだ。

その返事を汲み取ってくれたのはよかったけど、まさか『今』になるとは・・・


「朝まで抱くから覚悟してろよ?」

「へっ・・!?朝!?今、お昼・・・」

「ぐっずぐずになるまで蕩けさせてやるよ。意識、何回飛ぶかなー?」

「!?!?やっ・・やだっ・・・!」

「『嫌』?ここ、こんなことなってるのに?」


部屋に入るなりベッドに沈まされた私の大事なところに指を入れてきた圭一さん。

欲しかった刺激が急にやってきて、私の体は大きく跳ねてしまった。


「あぁぁっ・・・!」

「軽くイった?ナカ、熱いままでかわいいな。イきっぱなしになるスローセックス、体全部に教えてやるよ。」


そう言って私の胸をゆっくり舐め始める圭一さん。

明けそうで明けない夜が・・・始まったのだった。



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