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「ん・・・。」
いつの間にか眠ってしまっていた私は、目を覚ました。
部屋にある大きな窓から、明るい陽射しが射し込んでるのが見える。
(朝・・・・?)
今、何時か確認するために身体を起こそうとするものの、私の身体はびくとも動かなかった。
なぜなら涼さんが私の身体をがっしり抱きしめていたからだ。
(うーん・・・。)
横を向いてる私は背中側から抱きしめられてる。
視界に入ってるのは涼さんの『手』。
逞しい腕に、ごつごつした手が私の目の前にあるのだ。
(・・・かっこいい手。)
その手を私はそっと撫でた。
自分の手を側に置いてまじまじと見たりして、その違いをじっと見てる。
(私とは全然違う・・・。)
その大きな手が昨日、私の全身を愛してくれたことを思い出した。
撫でられる度に全身が跳ねたことを・・・。
(---っ。恥ずかし・・・)
撫でられ、舐められ、何もかもぐずぐずに蕩けさせられて・・・私は涼さんに抱かれた。
涼さんが動くたびにぐちゅぐちゅと水音が響いていたのが記憶にある。
突き上げられる度に涼さんから『好き』『愛してる』と言われてるようで心地がよかった。
(あの時は何も考えれなかったけど・・気持ちよかった・・・。)
ハジメテなのに気持ちイイとか思ってしまう私。
自分自身がこんなにえっちな子だと思ってなかったからか、急に顔が熱くなっていくのがわかる。
(いやぁぁぁぁ・・・・)
恥ずかしさに両手で自分の顔を隠したとき、私の手が取り払われた。
顔を上げると、その手にちゅっとキスをしてる涼さんが目に入る。
「おはよ、ハル?」
「~~~~っ!!」
涼さんの顔を見た瞬間、昨日のことが蘇る。
恥ずかしすぎて顔が赤くなるけど、涼さんはそんなことお構いなしに抱きしめてきた。
私のことを好きすぎると言わんばかりに優しく・・そして強く抱きしめてくれてる。
「ハル、体調どう?しんどくない?痛くない?」
「体調・・?」
「ハジメテだったろ?無理させたし・・辛くない?」
よしよしと撫でられる頭まで熱くなるような気がした。
「だっ・・大丈夫っ・・・」
「そう?しんどくなったらすぐ言って?」
「う・・うん・・・。」
涼さんはそのあとしばらく私を抱きしめていた。
時々うとうとしてるのか、私を抱きしめてる腕が重たくなるときがある。
(私を抱きしめたままじゃ寝にくいんじゃないかな・・・。)
そう思って私は身をよじった。
起こさないように少しずつ涼さんの方に向き、寝顔を見ようと顔を上げると優しい眼差しで私を見てる涼さんと目が合った。
「---っ!!」
「ははっ、何してんの?」
「えっ・・と・・・・」
『寝顔をみようとしてた』なんて言えるはずもなく、私は違う言葉を捻りだす。
「寝てるのかなって思って・・?」
そう聞くと涼さんは私の頭を撫でた。
「ハルの身体が気持ちいいからちょっとね。」
優しく笑う涼さん。
涼さんも昨日から疲れてるだろうと思った。
思いがけない事態も起こったし、私の看病してくれてたから・・・。
「・・もう少し寝る?」
私の言葉に涼さんは首を横に振った。
「寝るより・・ハルが元気なら出かけない?」
「え?」
「まだ本格的な夏じゃないからいうほど暑くないし・・海とかどう?」
そう聞かれ、私は目を大きくした。
海なんてここ何年も行ってない場所だ。
「ははっ、その顔はオッケーだな?」
「うっ・・・」
「じゃあお風呂入って、着替えて・・下でご飯食べて行こうか。」
そう言って涼さんは布団の中でなにかごそごそし始めた。
「?」
「えーと・・・あ、あったあった。」
布団の中でごぞごぞと私の身体に何かがかけられるのがわかった。
すこし布団をめくって覗くと、大きなタオルがかかっていた。
「ほら、行っといで?」
「・・・。」
涼さんは私のことをすごく考えてくれてる。
こうやって見えないようにしてくれたり、身体を気遣ってくれたり・・。
そんな彼にいつかお返しできる日が来るんだろうかと思いながら、私は身体を起こした。
「お風呂行ってくるね?」
笑顔でそう言い、私はベッドから下りた。
いつの間にか眠ってしまっていた私は、目を覚ました。
部屋にある大きな窓から、明るい陽射しが射し込んでるのが見える。
(朝・・・・?)
今、何時か確認するために身体を起こそうとするものの、私の身体はびくとも動かなかった。
なぜなら涼さんが私の身体をがっしり抱きしめていたからだ。
(うーん・・・。)
横を向いてる私は背中側から抱きしめられてる。
視界に入ってるのは涼さんの『手』。
逞しい腕に、ごつごつした手が私の目の前にあるのだ。
(・・・かっこいい手。)
その手を私はそっと撫でた。
自分の手を側に置いてまじまじと見たりして、その違いをじっと見てる。
(私とは全然違う・・・。)
その大きな手が昨日、私の全身を愛してくれたことを思い出した。
撫でられる度に全身が跳ねたことを・・・。
(---っ。恥ずかし・・・)
撫でられ、舐められ、何もかもぐずぐずに蕩けさせられて・・・私は涼さんに抱かれた。
涼さんが動くたびにぐちゅぐちゅと水音が響いていたのが記憶にある。
突き上げられる度に涼さんから『好き』『愛してる』と言われてるようで心地がよかった。
(あの時は何も考えれなかったけど・・気持ちよかった・・・。)
ハジメテなのに気持ちイイとか思ってしまう私。
自分自身がこんなにえっちな子だと思ってなかったからか、急に顔が熱くなっていくのがわかる。
(いやぁぁぁぁ・・・・)
恥ずかしさに両手で自分の顔を隠したとき、私の手が取り払われた。
顔を上げると、その手にちゅっとキスをしてる涼さんが目に入る。
「おはよ、ハル?」
「~~~~っ!!」
涼さんの顔を見た瞬間、昨日のことが蘇る。
恥ずかしすぎて顔が赤くなるけど、涼さんはそんなことお構いなしに抱きしめてきた。
私のことを好きすぎると言わんばかりに優しく・・そして強く抱きしめてくれてる。
「ハル、体調どう?しんどくない?痛くない?」
「体調・・?」
「ハジメテだったろ?無理させたし・・辛くない?」
よしよしと撫でられる頭まで熱くなるような気がした。
「だっ・・大丈夫っ・・・」
「そう?しんどくなったらすぐ言って?」
「う・・うん・・・。」
涼さんはそのあとしばらく私を抱きしめていた。
時々うとうとしてるのか、私を抱きしめてる腕が重たくなるときがある。
(私を抱きしめたままじゃ寝にくいんじゃないかな・・・。)
そう思って私は身をよじった。
起こさないように少しずつ涼さんの方に向き、寝顔を見ようと顔を上げると優しい眼差しで私を見てる涼さんと目が合った。
「---っ!!」
「ははっ、何してんの?」
「えっ・・と・・・・」
『寝顔をみようとしてた』なんて言えるはずもなく、私は違う言葉を捻りだす。
「寝てるのかなって思って・・?」
そう聞くと涼さんは私の頭を撫でた。
「ハルの身体が気持ちいいからちょっとね。」
優しく笑う涼さん。
涼さんも昨日から疲れてるだろうと思った。
思いがけない事態も起こったし、私の看病してくれてたから・・・。
「・・もう少し寝る?」
私の言葉に涼さんは首を横に振った。
「寝るより・・ハルが元気なら出かけない?」
「え?」
「まだ本格的な夏じゃないからいうほど暑くないし・・海とかどう?」
そう聞かれ、私は目を大きくした。
海なんてここ何年も行ってない場所だ。
「ははっ、その顔はオッケーだな?」
「うっ・・・」
「じゃあお風呂入って、着替えて・・下でご飯食べて行こうか。」
そう言って涼さんは布団の中でなにかごそごそし始めた。
「?」
「えーと・・・あ、あったあった。」
布団の中でごぞごぞと私の身体に何かがかけられるのがわかった。
すこし布団をめくって覗くと、大きなタオルがかかっていた。
「ほら、行っといで?」
「・・・。」
涼さんは私のことをすごく考えてくれてる。
こうやって見えないようにしてくれたり、身体を気遣ってくれたり・・。
そんな彼にいつかお返しできる日が来るんだろうかと思いながら、私は身体を起こした。
「お風呂行ってくるね?」
笑顔でそう言い、私はベッドから下りた。
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