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妹・・・?2。
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病室で昔話に花を咲かせてると、看護師が翔平たちを呼びに来た。
コンコン・・・!ガラガラ・・・!
看護師「あ、朝比奈先生たち、急患です!」
翔平「悪い、直哉。もうちょっとここにいててくれないか?鈴の熱がまだ高いから・・・。」
直哉「あぁ、俺は別に構わないけど・・・。」
恭吾「鈴が完全に起きたら教えてよ、直哉さん。」
翔平たちは慌ただしく病室を出ていった。
直哉「ケータイ使えないし・・・暇だな。」
突然の病室での留守番。
本とかを持ってたらよかったけど、財布ぐらいしかない。
直哉「まぁ、任されたしな。『妹』の熱でも診とくか。」
俺は妹ちゃんの側に寄り、自分の手をおでこにあてた。
直哉「解熱剤が効いてそうだな。だいぶ下がってる。」
おでこに手をあてたついでに、あいつらみたいに頭を撫であげた。
ふわふわな髪の毛が妙に手に馴染む。
鈴「んん・・・・。」
妹ちゃんは俺の手に頬を摺り寄せた。
翔平か・・恭吾だと思ったんだろう。
直哉「--ーっ。」
すりすりと俺の手に乗せてくる顔は小さく、手のひらに収まってしまいそうだ。
鈴「・・・zzz。」
直哉「あー・・あいつらがかわいがるのがわかるかも・・。」
俺はすぐそばにあった椅子に座って妹ちゃんを見続けた。
翔平と恭吾のどっちかが戻ってくるまで・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夕方を通り過ぎ、夜にさしかかったころ・・・
鈴「んー・・・・。」
妹ちゃんの目が覚めた。
直哉「起きた?」
鈴「・・・あの、だれ・・ですか?」
じーっと俺の顔を見てる。
直哉「俺は大野 直哉。キミ、俺の目の前で倒れたんだよ。」
鈴「・・・すみません。」
直哉「今、翔平と恭吾を呼んでやるから。」
俺はナースコールを押した。
鈴「あの・・お兄ちゃんたち、知ってるんですか?」
妹ちゃんはゆっくり体を起こした。
直哉「お、大丈夫か?」
体を支えて、ベッドの背もたれを起こした。
背中に枕を挟んで楽に姿勢が取れるようにする。
鈴「あ・・ありがとうございます・・・。」
直哉「どういたしまして。あ・・俺と翔平は同級生。幼馴染ってやつ。」
鈴「そうなんですか。」
直哉「・・・あいつらが来るまでの間・・・翔平と恭吾の小さいときの話でもどう?」
妹ちゃんは目を輝かせはじめた。
鈴「・・・聞きたいっ!」
直哉「おー・・いい笑顔。」
鈴「?」
直哉「なんでもない。・・・そうだなぁ、どっちから聞きたい?」
俺は椅子に座って妹ちゃんに翔平と恭吾の幼かった時の話をした。
3人で木に登ったはいいけど下りれなくなってレスキュー隊が来たとか・・・
小学生の時にゲーセンでお小遣いを全部使っちゃってめっちゃ怒られた話とか・・・
鈴は時折くすっと笑ってくれた。
直哉「俺さ、翔平と同い年だから恭吾の事、弟みたいにおもってるんだよね。」
鈴「?」
直哉「だからお前のことも『妹』みたいに思っていいか?翔平とはよく会うし。」
妹ちゃんは目を見開きながら俺を見た。
鈴「私・・お兄ちゃんが増えるの?」
直哉「・・・ダメ?」
妹ちゃんはなんだか体をふらふらさせだした。
おろおろしながらベッドの布団を触ってる。
直哉「?・・どうした?」
そう聞いたとき、翔平と恭吾が病室に入ってきた。
ガラガラ・・・・
翔平「鈴、起きたって?」
恭吾「調子はどうだ・・・って、あー・・何があった?」
恭吾は揺れてる妹ちゃんの背中をさすりだした。
徐々に落ち着いてくる動き。
翔平「最近なかったんだけどな。」
直哉「?」
鈴「お・・お兄ちゃん・・・。」
恭吾「ん?どした?」
鈴「あの・・その・・・。」
恭吾の袖口をぎゅっと握ってる。
翔平「鈴はどうしていいかわかんなくなったり、不安になると揺れたりするんだよ。」
直哉「不安?」
翔平「ずっと施設で・・『いい子』でいるために言われたことをやってきた。自分の判断が・・・合ってるかどうか不安になって揺れるんだよ。」
直哉「・・・そっか。」
間違いなく『兄妹』だってのに、離れ離れで15年。
翔平や恭吾とは違う生活を送ってきたんだから色々あるよな。
ちらっと妹ちゃんをみると、もう落ち着いていた。
直哉「俺、勝手に鈴のこと『妹』だと思っとくからなー。よろしくな、鈴。」
鈴「よ・・よろしくお願いします・・・。」
翔平「お前・・・。」
直哉「ん?なんだ?恭吾も弟みたいになってんだから鈴も妹だろ?」
翔平と恭吾は納得いかなさそうだったけど、俺もこんな妹欲しいし。
宣言したあと、俺は病院をでることにした。
直哉「じゃあ、俺はそろそろ帰るわ。」
翔平「あぁ、悪かったな。せっかくの休みの日に。」
直哉「いいって。今度メシでも行こうな。じゃな、恭吾、鈴。」
恭吾「ありがとう。」
鈴「さよなら・・。」
コンコン・・・!ガラガラ・・・!
看護師「あ、朝比奈先生たち、急患です!」
翔平「悪い、直哉。もうちょっとここにいててくれないか?鈴の熱がまだ高いから・・・。」
直哉「あぁ、俺は別に構わないけど・・・。」
恭吾「鈴が完全に起きたら教えてよ、直哉さん。」
翔平たちは慌ただしく病室を出ていった。
直哉「ケータイ使えないし・・・暇だな。」
突然の病室での留守番。
本とかを持ってたらよかったけど、財布ぐらいしかない。
直哉「まぁ、任されたしな。『妹』の熱でも診とくか。」
俺は妹ちゃんの側に寄り、自分の手をおでこにあてた。
直哉「解熱剤が効いてそうだな。だいぶ下がってる。」
おでこに手をあてたついでに、あいつらみたいに頭を撫であげた。
ふわふわな髪の毛が妙に手に馴染む。
鈴「んん・・・・。」
妹ちゃんは俺の手に頬を摺り寄せた。
翔平か・・恭吾だと思ったんだろう。
直哉「--ーっ。」
すりすりと俺の手に乗せてくる顔は小さく、手のひらに収まってしまいそうだ。
鈴「・・・zzz。」
直哉「あー・・あいつらがかわいがるのがわかるかも・・。」
俺はすぐそばにあった椅子に座って妹ちゃんを見続けた。
翔平と恭吾のどっちかが戻ってくるまで・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夕方を通り過ぎ、夜にさしかかったころ・・・
鈴「んー・・・・。」
妹ちゃんの目が覚めた。
直哉「起きた?」
鈴「・・・あの、だれ・・ですか?」
じーっと俺の顔を見てる。
直哉「俺は大野 直哉。キミ、俺の目の前で倒れたんだよ。」
鈴「・・・すみません。」
直哉「今、翔平と恭吾を呼んでやるから。」
俺はナースコールを押した。
鈴「あの・・お兄ちゃんたち、知ってるんですか?」
妹ちゃんはゆっくり体を起こした。
直哉「お、大丈夫か?」
体を支えて、ベッドの背もたれを起こした。
背中に枕を挟んで楽に姿勢が取れるようにする。
鈴「あ・・ありがとうございます・・・。」
直哉「どういたしまして。あ・・俺と翔平は同級生。幼馴染ってやつ。」
鈴「そうなんですか。」
直哉「・・・あいつらが来るまでの間・・・翔平と恭吾の小さいときの話でもどう?」
妹ちゃんは目を輝かせはじめた。
鈴「・・・聞きたいっ!」
直哉「おー・・いい笑顔。」
鈴「?」
直哉「なんでもない。・・・そうだなぁ、どっちから聞きたい?」
俺は椅子に座って妹ちゃんに翔平と恭吾の幼かった時の話をした。
3人で木に登ったはいいけど下りれなくなってレスキュー隊が来たとか・・・
小学生の時にゲーセンでお小遣いを全部使っちゃってめっちゃ怒られた話とか・・・
鈴は時折くすっと笑ってくれた。
直哉「俺さ、翔平と同い年だから恭吾の事、弟みたいにおもってるんだよね。」
鈴「?」
直哉「だからお前のことも『妹』みたいに思っていいか?翔平とはよく会うし。」
妹ちゃんは目を見開きながら俺を見た。
鈴「私・・お兄ちゃんが増えるの?」
直哉「・・・ダメ?」
妹ちゃんはなんだか体をふらふらさせだした。
おろおろしながらベッドの布団を触ってる。
直哉「?・・どうした?」
そう聞いたとき、翔平と恭吾が病室に入ってきた。
ガラガラ・・・・
翔平「鈴、起きたって?」
恭吾「調子はどうだ・・・って、あー・・何があった?」
恭吾は揺れてる妹ちゃんの背中をさすりだした。
徐々に落ち着いてくる動き。
翔平「最近なかったんだけどな。」
直哉「?」
鈴「お・・お兄ちゃん・・・。」
恭吾「ん?どした?」
鈴「あの・・その・・・。」
恭吾の袖口をぎゅっと握ってる。
翔平「鈴はどうしていいかわかんなくなったり、不安になると揺れたりするんだよ。」
直哉「不安?」
翔平「ずっと施設で・・『いい子』でいるために言われたことをやってきた。自分の判断が・・・合ってるかどうか不安になって揺れるんだよ。」
直哉「・・・そっか。」
間違いなく『兄妹』だってのに、離れ離れで15年。
翔平や恭吾とは違う生活を送ってきたんだから色々あるよな。
ちらっと妹ちゃんをみると、もう落ち着いていた。
直哉「俺、勝手に鈴のこと『妹』だと思っとくからなー。よろしくな、鈴。」
鈴「よ・・よろしくお願いします・・・。」
翔平「お前・・・。」
直哉「ん?なんだ?恭吾も弟みたいになってんだから鈴も妹だろ?」
翔平と恭吾は納得いかなさそうだったけど、俺もこんな妹欲しいし。
宣言したあと、俺は病院をでることにした。
直哉「じゃあ、俺はそろそろ帰るわ。」
翔平「あぁ、悪かったな。せっかくの休みの日に。」
直哉「いいって。今度メシでも行こうな。じゃな、恭吾、鈴。」
恭吾「ありがとう。」
鈴「さよなら・・。」
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